2023/10/20 - 2023/10/21
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Islanderさん
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根室本線は平成28年(2016年)の台風10号の被災で東鹿越駅と新得駅間が長らく不通となり代替バスが運行されるも、令和6年(2024年)3月末をもって富良野駅と新得駅間が廃止となります。根室本線はテレビドラマ「北の国から」にも度々登場し、ドラマの筋書でも大きな意味を持った鉄路です。今回は根室本線全線をたどり、「北の国から」の舞台となった落石と富良野を2泊3日で巡りました。
前編では、旅の1~2日目、落石の旅を中心に紹介します。
【旅程】(時刻は定刻で記載)
○2023年10月20日(金)
成田空港7:00(ジェットスター103便)8:40新千歳空港9:18(千歳線)9:22南千歳駅9:26(特急おおぞら3号)13:20釧路駅13:25(根室本線)15:36落石駅 <宿泊:カジカの宿>
○10月21日(土)
(落石周辺を散策)落石駅10:32(根室本線)10:53根室駅13:34(根室本線)15:53釧路駅16:12(特急おおぞら)18:17新得駅18:37(根室本線代行バス)19:46東鹿越駅19:57(根室本線)20:36富良野駅 <宿泊:ホステルトマール>
・10月22日(日)
富良野駅7:17(根室本線)7:24布部駅(徒歩)布部入口7:49(ふらのバス西達布線)7:59フラノマルシェ8:18(ふらのバス麓郷線)8:55麓郷13:55(ふらのバス麓郷線)14:35富良野駅15:52(根室本線)16:57滝川駅17:02(特急ライラック34号)17:55札幌駅18:00(快速エアポート180号)18:37新千歳空港20:40(ジェットスター120便)22:15成田空港
- 交通手段
- JR特急 JRローカル ジェットスター
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今回の旅は成田空港から。7時発のジェットスターに乗り込みます。
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新千歳空港にほぼ定刻どおり到着。
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新千歳空港駅から南千歳駅までひと駅電車に乗ります。
新千歳空港駅 駅
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南千歳駅9時26分発の釧路行き特急おおぞら3号に乗り込みます。
南千歳駅 駅
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釧路まで4時間弱。かつて走っていたスーパーおおぞらより30分近く時間がかかります。空港で買ったビールを十勝産チーズとじゃがりこたらこバター味と共にいただきます。
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石勝線は人里離れた山中を走ります。紅葉がきれいです。
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帯広を過ぎ、十勝川を渡ります。
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ランチは新千歳空港で買った佐藤水産の「さざ浪弁当」をいただきます。糀漬けされた天然鮭の焼き魚は絶品です。
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太平洋の海岸線に沿って走ります。
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湿原が見えます。
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定刻どおり13時20分に釧路駅に到着。13時25分発の根室行きの普通列車に乗換えます。
釧路駅 駅
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牡蠣で有名な厚岸湖の湖畔を走ります。窓ガラスにはフィルムが張られいてデジカメで撮るとノイズが入ります。
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原野の中を走ります。
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平成元年(1989年)に廃止になった標津線が分岐していた厚床駅。駅名標こんなになくても・・・
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落石海岸が見えてきました。ここは有名な撮影ポイントですが、車内から海が見えるのはほんの僅かです。
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沿線には鹿がたくさんいます。列車と遊ぶかのように列車に近づいてきます。
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釧路駅から2時間少々で落石駅に到着。
落石駅 駅
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落石駅は無人駅です。宿の主人が車で迎えに来られていましたので、早々、車に乗り込みます。
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今晩は落石の「カジカの宿」に泊ります。
カジカの宿 宿・ホテル
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客室は和室です。
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夕食まで時間があるので周辺を散策します。この建物は、「北の国から’95秘密」で蛍が医師と駆け落ちした時に住んでいたアパートです。
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「落石の診療所」。「’98時代」で蛍が看護師として働いていた診療所となっていた建物です。実際は診療所ではなく民家です。周囲は鹿に占拠されています。
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宿での夕食。カレイの煮付けにソイの刺身、ホヤにホッカイシマエビなど魚中心の料理です。宿の主人と他のお客さんと話をしながら楽しいひとときでした。
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翌朝。夜明け前に宿を出て散策します。
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落石岬灯台を目指して歩きます。
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旧落石無線電信局跡。落石無線局は明治41年(1908年)に開局。昭和2年(1927年)に建てられた局舎は今も残り、版画家池田良二氏のスタジオとして使われています。
旧落石無線電信局跡 名所・史跡
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訪問した1週間前に落石岬木道周辺でクマの目撃があり、落石岬灯台に行く道は立ち入り禁止になっていました(その後10月31日に立ち入り禁止は解除)。この時期の木道は草紅葉が見られ楽しみにしていたのですが、断念して引き返します。周辺にはエゾシカがたくさんいました。
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高台からは落石の集落と港が見渡せます。
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三里浜。きれいな砂浜が延々と続いています。
落石海岸 ビーチ
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落石漁港。かにカゴ漁船が泊っています。根室周辺の花咲ガニ漁は5月から9月まで。
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港から坂を登り、北の国からのロケ地へ。振り返ると・・・
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蛍が住んでいたアパートが見えます。富良野から純の運転する車で駆けつけた五郎がアパートを見上げた場所です。
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陽が昇ってきました。
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宿に戻って朝食。歩いた後の朝食はうまい。
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チェックアウトし、宿の主人に車で落石駅まで送ってもらいました。駅から浜松海岸へ歩いて向います。
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県道から枝分かれした道を下ると浜松の集落と海岸が見えてきました。
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「’95秘密」で五郎が鮭を買った小屋があった場所。
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昆布が干されています。
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五郎が蛍と再会した「凪屋食堂」となった小屋は新たに建て替えられています。
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「’98時代」で蛍と正吉が歩いた浜松海岸。大きな波が押し寄せています。撮影時にはなかった風力発電の風車が立っています。
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砂浜には昆布が打ち上げられています。
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集落の東側の坂道を登って高台を通る県道に戻ります。
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高台の県道を駅方向に歩きます。ここには「’95秘密」のロケで設けられたバス停の小屋がありました。今は何も残っていません。
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浜松海岸とユルリ島、モユルリ島を臨むことができる展望スポットがあります。
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1時間半ほど散策して落石駅に戻ってきました。
落石駅 駅
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駅舎の中で一休み。
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落石駅にはすべての列車が停まるものの上下各6本しかありません。
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10時32分発根室行きのディーゼルカーがやって来ました。
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ワンマンなので前方の扉のみが開き、整理券を取って乗り込みます。
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キハ54北海道仕様の特徴は座席だと思います。廃車となった新幹線0系やキハ183系の中古品が使われていて、今回座ったシートはキハ183系のもの。今となっては珍しい簡易リクライニングシートです。
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日本最東端の駅、東根室に停車。
東根室駅 駅
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落石駅から20分少々で終点の根室駅に到着。
根室駅 駅
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日本最東端の有人駅と紹介されています。
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根室での滞在時間は約1時間40分。駅から街の中心部に向けて歩きます。
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根室は坂の街。駅は高台にあり、港周辺の市街地へは坂を下ります。海の向こうには国後島や知床半島が見えます。
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ランチは根室名物エスカロップで有名な「どりあん」、人気の回転寿司「花まる」を考えつつ、どちらでもない魚料理の店に入ります。
ねむろお魚食堂 グルメ・レストラン
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なまこの酢の物と花咲がにの甲羅盛りを根室の地酒「北の勝」と共にいただきます。花咲がには水揚量が少なくなり高級品になりました。酒が進みます。
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刺身定食。刺身はくろそい、にしんのルイベにふくらぎ。ふくらぎはぶりの幼魚でかつては北海道での水揚げがほとんどなかった魚。近年海水温が上昇し、根室周辺でも鮭に代わってぶりが大漁とのこと。どの魚もとても美味しかったです。昼間からかなり飲んで、食べてしまいました。
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駅に向かってほろ酔い加減で歩きます。
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列車の時間まで少しあり、駅近くの「喫茶サテンドール」でコーヒーをいただきます。ジャズが流れる昭和な雰囲気の喫茶店です。
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根室駅に戻ってきました。
根室駅 駅
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根室本線全線を乗り通して滝川経由、新千歳空港までのきっぷを購入。2024年3月をもって新得駅と富良野駅間が廃止となる予定で、廃止後はこの経路のきっぷは買うことができなくなります。因みに行きに使った石勝線経由の新千歳・根室間の普通乗車券は8,270円。滝川経由だと1,650円高くなります。
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出発時間直前まで改札口は閉じられています。
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発車の10分前に改札開始となりました。13時34分発の釧路行きディーゼルカーに乗り込みます。
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根室・釧路間の営業キロは135.4km。北の大地を1両のディーゼルカーはひた走ります。
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別寒辺牛湿原の中を走っています。
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根室駅から2時間30分少々で釧路駅に到着。
釧路駅 駅
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乗換え時間は20分弱。駅弁などを買って16時12分発の札幌行き特急おおぞら10号に乗り込みます、
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落ち着いた雰囲気の車内。
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釧路のソウルフード「カレーチキン」にビール。カレー味の唐揚げ。2本買えばよかったと後悔。
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車窓には夕暮れの太平洋が広がります。
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釧路駅で買った駅弁を食べます。
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牡蠣とあさりが入っています。次の下車駅は新得駅。乗り過ごさないようにしなくては。(後編 https://4travel.jp/travelogue/11885671 につづく)
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この旅行記へのコメント (2)
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- mom Kさん 2024/03/07 17:24:14
- 日本の国土
- 南北に長い私たちの国。しかも今はトンネルや橋でつながっていても、長く海で隔てられていました。それぞれの土地柄、風土そして食べ物が随分違っていますね。
北海道は、ましてや新しい土地という感覚を私は持っていますが、その歴史を思う時、心ざわめきます。車窓風景に海岸のお写真に、かつてにぎわった駅舎に思いを深くしています。Islanderさん、いい旅ですね。私もまだまだ北の大地から離れられません。
- Islanderさん からの返信 2024/03/09 00:41:11
- Re: 日本の国土
- mom Kさん
メッセージありがとうございます!!
日本は南北に長い国土で、気候は亜寒帯から亜熱帯まであって変化のある景色、多様な風土に食べ物があり、旅を楽しませてくれますね。北海道は炭鉱があった街は独特な雰囲気が魅力的ですが、最近は再開発(取り壊し)が進んでいるのが残念です。
Islander
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