2024/02/10 - 2024/02/13
1969位(同エリア5151件中)
バウトさん
この旅行記のスケジュール
2024/02/10
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飛行機での移動
羽田空港8:55 ANA961-北京首都国際空港12:15
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電車での移動
北京首都国際空港3号航站楼駅ー東直門 東直門ー朝陽門
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Songy Hundred-Year Courtyard Hotel
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麗澤SOHO
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この旅行記スケジュールを元に
ANAの特典航空券で北京に行きました。
旅行期間がちょうど春節時期と重なり、観光地は大変な混雑でした。
春節時期の北京は(中国の他の連休と比較して)空いていて観光しやすい、などの記述を読んでいたので楽観的に考えていましたが、実際には大違いだったのです。私が見ていた情報はコロナ以前の古いものだったのでしょう、この数年でまた事情が大きく変わったのだと思います。
今回、中国へ渡航するにあたりビザを取得しましたが、私が申請、取得した2023年12月は、聞いていた様なビザ発給再開当初ほどの手間ではありませんでした。申請に必要な項目は徐々に簡素化されてきて、ビザセンターの職員さんたちも親切で順調に進みました。ただし、料金が7,750円と高い事と顔写真の背景の規定が厳しい事が厄介でした。
私の北京旅行への動機の源は2007年5/15号の雑誌BRUTUSの特集「北京的二〇〇七」にありました。あたりまえですがその当時との様子の激変ぶりに残念に感じた面もありますが、残っている古い北京の面影に触れることも出来て、思い出に残る良い旅になりました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 3.0
- ショッピング
- 3.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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北京首都国際空港からのエアポートエクスプレス(北京地下鉄首都機場線)の窓口で交通カードの一卡通(イーカートン)が販売されていました。
しかし、150元を充値(チャージ)してもらい、用意してきたAlipayで支払おうとしましたが、QRコードをスキャンし、金額を入力した後の決済処理でエラーになってしまい、購入できませんでした。
WeChatPayでも同様でした。原因として考えられたのは下記の2点です。
・中国用SIM(香港SIMでのローミング)に入れ替えたことで、電話番号の再認証かクレジットカードの再登録が必要になった。
・携帯が古い(iPhone7)ため、接続が3GやLTEになって上記再登録の際に通信に時間がかかった。
さらにクレジットカード登録時にワンタイムパスワードが日本の電話番号に送られてしまったりしてどうにもなりませんでした。
仕方なくスマホ決済での一卡通購入はあきらめ、ATMを探しに行こうとしましたが、試しに券売機で東直門までの乗車券を買ってみました。窓口での購入と同じようにQRコードを読み込み、金額を入力して送信すると、なんと、チケットが出てきました!なんということ!?とにかく切符を買えたのでややこしいことはまた後で考えることにして電車に乗り込みました。 -
機場線の車内から、翌日見学予定の望京SOHOが見えました。
この建物は建築家ザハ・ハディッド氏の設計による高層ビルなのですが、北京にはザハ氏による建築物がいくつかあることを旅行の計画中に知りました。日本では実現できなかったザハ氏の建築がここにはいくつもあるなんて、この国力なのか世の中のシステムなのか両者の差は何なのだろうと思い、ザハ・ハディッド建築巡りが今回の目的の一つになりました。 -
東直門駅で地下鉄に乗り換える際にも一卡通購入を試みましたが、やはりWeChatPay、Alipay 共にエラーとなりました。そして機場駅の時と同じく一回乗車の切符は買えるのです。
どういうことだろう、とにかく少額の決済は出来るみたいだ。 -
最初の目的地はザハ建築の銀河SOHOです。地下鉄で東直門から2つ目の朝陽門駅に降りると出口の案内に銀河SOHOと表示されており、駅に直結していました。
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銀河SOHO内に入ると、お正月らしくどの店も閉まっていて、誰も歩いていないフロアをロボットがひとり寂しく掃除をしていました。カメラを向けると、誰だオメーは、とでも言うようにこちらに迫ってきます。なんだかもうすでに自我を持ち始めているかのようだ。
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ザハ氏特有の有機的な曲線が歪んだ空間を構成しこれまでに感じたことのない視覚体験に引き込まれる。
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外観は見たことのない虫みたいだと思った。
昔ながらの路地の事を表す胡同(フートン)の道路標識とフューチャリスティックなデザインとの対比がおもしろい。 -
銀河SOHOから宿までは近そうだったので歩いて行きました。ところが目的地に着くと予約サイトの写真で見ていた風景とは違っていて、何度か街の人に尋ねながら正しい場所にたどり着けました。なんと予約サイトの地図が間違っていたのです。(予約確認書の地図は正しかったです。)
宿泊日の数日前に送られてくるメールの案内通りの駅で降りて順に進めばこの通りに出られます。私はそのメールをろくに読まずに進んでしまった。 -
今回お世話になった宿は昔ながらの路地にありました。大通りから路地に入ってしばらく歩きます。
中庭を家屋が取り囲む造りの、古い住居を使用したゲストハウスです。四合院という様式なのでしょうか。そしてこの界隈はとてもいい雰囲気で気に入りました。
宿の向かいの門から出てきたお向かいさんに、你好とあいさつすると、你好、新年好、と返してくれました。こんな特別なあいさつは春節じゃないと出来ないからやっぱり今来てよかった。 -
この門が私の泊まったSonGy Hundred-year Courtyard Hotelの入り口ですが、何も表示されていません。理由はわかりませんが、もしかしたら予約サイトによっては別名で登録されているからなのかもしれません。そして私は1泊あたり4,500円程の料金で予約していましたが、同室になった宿泊者からは2,000円台だったと聞きました。彼も日本人なので、私の料金は外国人料金だという事でもなさそうだ。
とにかくドミトリーでも4,000円台だなんて北京の宿泊費は高すぎると思っていましたが予約サイトによっては安い時もあるかもしれません。 -
宿は路地の角にあるのですが、お隣の家と曲がり角の反対側の家には、ここはホテルじゃないよ、と張り紙がありました。これが目印になります。
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ここでもスマホ決済が出来なかったのですが、ご主人がクレジットカード端末を起動してくれたので、そちらで済ませました。
荷解きをしていると、私の泊まる4人部屋に猫が様子を見に来ました。今日入ったやつってのはオメーか、先ずは撫でろと言って私の荷物をくんくんしてから中庭に戻って行きました。
ここはベッドは快適で寝具もとても清潔ですが、部屋は狭いです。暖房はしっかり効いていて氷点下の気温でも快適に過ごせました。 -
まさにこういう所に来たかったという場所。
予約サイトのレビューでは共用のバスルームがひどいとの記述を多く見かけましたが、私にはまあまあでした。シャワーも問題ありません。 -
地下鉄に乗って麗澤商務区駅へ。2つ目のザハ建築は麗澤SOHO。
こちらはこのひねりを加えた高い吹き抜けが特徴的だ。私の感想では他のザハ氏の作品と違って威圧的だなと感じ、あまり好きではなかった。
ところで、このSOHOというのは複合ビルのブランド名のようで、ザハ氏以外の建築家が手掛けた施設もいくつかあるようでした。 -
麗澤SOHOを出ると日が暮れ始めてきた。
ここへ来る前にATMで現金を引き出した。現金を使う必要がある場合の予備として旅行前に銀行口座に入金しておいたのだ。そして、スマホ決済が出来ないなら、細かい支払いには交通カードの一卡通を使おうと思い、予定より多めの金額をチャージして宿の最寄駅でやっと一卡通を入手した。電車やバス以外でも日本のSuicaみたいに支払いに使えるという記述を読んでいた。しかし、これがまた情報と違っていてがっかりするのだった。 -
麗澤商務区は新しく開発が進められているビジネス地区の様で北京中心部からは少し離れていた。地下鉄で前門に戻り、繁華街の前門大街に出た。
前門駅から地上に出るにはIDを機械でスキャンする必要があるみたいだった。我々外国人はパスポートを提示して通過できる。この駅で今回初めて人混みに遭遇し、もしかしたら来る前に予想していた北京の正月の様子とは違っているのかもと気が付いた。 -
歴史ある街並みがきれいに整備されていて、多くの人でにぎわっていた。食べ歩き用の店が多いのですが、その分ゴミ箱も多く配置されていたのでゴミによる乱雑さは感じませんでした。
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さて、気になったものを食べて行こうか、と思って歩を進めて初めに目についたのがこのプリンの様な串物。
少額でしたがQRコードでの支払いがうまくいかずにまごついていると、店員さんがバーコードを出してみて、みたいな感じで言ってくれて、それをピッとスキャンしてくれました。すると、支払成功みたいな画面になりWeChatのメッセージにも支払い通知が届きました。
そうか、こっちならいけるのかと分かって、それ以降はバーコードを表示して支払いをしていました。おしえてくれてありがとう! -
この左側のお店がこれからの支払いの道筋を示してくれたお菓子屋さんです。ところで、そのお菓子の味ですが、まるで予想もしなかった、食べたことのない味わいで、例えて言うと歯磨き粉味でした。桂花と書いてあるので、それが何かはわからないけど、桂花陳酒と同じ材料なのだろうか。
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続いて、このよく見かけるリンゴ飴みたいなお菓子を食べました。思っていたよりコーティングの飴がカチカチで、それに反して中身はカサカサだという意外な食感でした。
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そして一人でも食べられる北京ダック。クレープみたいに紙に包んで渡してくれます。ソースの味が強すぎた。
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案内標識と人の流れに沿って天安門広場まで歩いて来た。我々の世代にとって最も北京で象徴的な場所だろう。
故宮の入場券を買えていればこの翌日に来る予定だったけど、入場者数を限定している為か予約が出来なかった。そうなるとここに来るのは今この時だけだろうなと思いながら夜の天安門を見物した。
ちなみに入場券の予約はWeChatから故宮博物館のアカウントをフォローして、それぞれの画面のスクリーンショットを日本語に訳しながら進めていった。一週間前から予約の受け付けが始まるのだが、いつも約満という表示になっていて予約出来なかった。確か1日の入場者数の上限は8万人だと聞いていたので、そんなに予約している人がいるわけないだろうから日本の電話番号での登録だときっとだめなんだな、と思っていた。
しかし後日訪れた万里の長城で、その考えは間違いだったと知る。 -
あぁ、私がこんな写真を撮る日が来るなんて考えてもみなかったな。
ところで、北京では何かとライターを取り上げられてしまいます。この天安門でもそうですし、後日訪れた万里の長城でも手荷物検査場で没収されました。空港でも入国時はOKだけど、出国や乗り継ぎ時はそうですよね。なので必要な場合は度々ライターを買うことになるので言葉を覚えておくと便利だと思います。私は没収されるとは知らずにその準備はしていなかったので、ジェスチャーを交えながら你有fireま?と聞いてました。 -
ここまでしか来ることは出来ませんが、夜8時頃だと人出はこの程度です。
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トイレも赤くてかっこいい。
この後は缶ビールを買って宿に戻り猫さんを交えて旅行者同士で語らいました。
宿に戻る道中で買い物をするたびに交通カードの一卡通を使えるか聞いていましたが、どこでも使えませんでした。しかも皆そんなの使えないよあたりまえだろ、というような反応なのです。スマホ決済が普及したから廃止になったのだろうかと思い、宿のご主人に尋ねると、いや、交通機関以外に使えた事はなかったと思うよ、というお返事でした。うかつに金額を多めにチャージしてしまった事を後悔しつつ、なるべく電車やバスに乗ろうと思ったのでした。
続く。
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この旅行記へのコメント (2)
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- nachopapaさん 2024/02/25 18:51:50
- 安定の面白さ
- まさか中国に行くとは…どうしてもちょっと怖いイメージがあって二の足を踏んでしまう私です。
人より国家体制に怖さを感じちゃうんだよね💦
続きも楽しみにしています❕
なんか読んでると一緒に回ってる気になるんだよね。
僕の場合は…使えたり使えなかったりする決済があるだけですごいストレスになるので、軽々と越えていくバウトさんにリスペクトです。
- バウトさん からの返信 2024/02/25 20:32:47
- Re: 安定の面白さ
- ありがとうございます。
いやもちろん決済のストレスありましたよ。そもそもアプリ入れて大丈夫なのか?というところから始まって諸々調べて、、、。
持ち物なんかもスマホ内のデータまで含めてだいぶ気を使いましたけど、取り越し苦労でした。でもその辺りは運もあるのかもしれないからなんとも言えないですよね。
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