滋賀・奈良・京都の旅(2)【世界遺産延暦寺】

2022/10/17 - 2022/10/17

　滋賀観光2日目は、大修復工事中で行き残していた世界遺産延暦寺に向かいました。運悪く比叡山にいる間はずっと雨が降り続き、山の上では霧が出て視界ゼロ、東塔と西塔を回るので精一杯でした。西塔への移動も、恐ろしい思いをしました。

エリア 大津(滋賀)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• グルメ: 5.0

　びわ湖浜大津駅前に、明治2年創業のお餅屋さん「三井寺力餅本家」がありました。朝の7時から営業していたので、朝食として大津名物をいただくことにしました。

三井寺力餅本家 グルメ・レストラン

　作りたてでとてもやわらかい三井寺力餅です。青大豆と抹茶をブレンドしたオリジナル黄な粉がたっぷりとかかっています。

三井寺力餅本家 グルメ・レストラン

　お店の2階は、大津絵ギャラリーになっていました。「猫とねずみの酒盛り」というユニークな作品が目にとまりました。ピカソも「猫とねずみ」の大津絵を所蔵していたそうで、親近感を覚えました。

三井寺力餅本家 グルメ・レストラン

　三井寺力餅本家の店頭のイートイン席からも見えていた京阪大津線の路面電車に乗って、坂本比叡山口駅へ移動します。

京阪大津線 (京津線・石山坂本線) 乗り物

　坂本比叡山口駅前から江若バスで、ケーブル坂本駅まで移動しました。

路線バス (江若交通バス) 乗り物

　坂本ケーブルに乗り換えて、比叡山を登ります。あいにくの雨模様となり、霧に視界を遮られ、車窓からは何も見ることができず、残念でした。

坂本ケーブル 乗り物

　大正14年に建てられたレトロな駅舎、ケーブル延暦寺駅に到着です。
国の登録有形文化財のレトロな駅舎は、2階建ての黄色い建物で、上部に白い長方形のレリーフが並んでいました。

ケーブル延暦寺駅 駅

　延暦寺の中心となるお堂、根本中堂にやってきました。現在は長期間にわたる修復工事中で建物全体が白いカバーで覆われていました。外に修復工事のあらましについての説明版が並んでいました。蟇股彫刻も色鮮やかに復原されるようで楽しみですね。

延暦寺根本中堂 名所・史跡

　一隅を照らす会館地下1階にある延暦寺御用達「鶴喜そば」で昼食です。店頭にはそばぼうろも販売していましたが、地元の有名店の商品ならホテル売店でも取り扱っているかもしれないと思い、ランチの注文にとどめました。予想は的中し、チェックイン時にもらっていたお買物券を使ってホテル売店で購入しました。

鶴喜そば 比叡山和労堂店 グルメ・レストラン

　比叡山そば　850円。延暦寺御用達だけあって、精進料理的なベジタリアンそばのようでした。

鶴喜そば 比叡山和労堂店 グルメ・レストラン

　ゆばそば　930円。

鶴喜そば 比叡山和労堂店 グルメ・レストラン

　延暦寺会館方面に歩いていく途中にあった延暦寺の迎賓館、大書院です。もとは長楽館で有名な、たばこ王の村井氏の邸宅だったそうです。

延暦寺 大書院 寺・神社・教会

　比叡山観光の仕上げとして、伝教大師「最澄」が眠る御廟、浄土院に立ち寄りました。延暦寺と言えば、十二年籠山行が思い浮かびます。ネット上では、2021年4月に81人目の難行の達成がなされたとのことですが、2022年10月になっても、境内のお家の表札が81人目の方のお名前のままだったので、後継者がなかなか現れないのかもしれません。伝統を維持することの難しさを感じます。

比叡山延暦寺 寺・神社・教会

　延暦寺の観光を早めに切り上げて時間が余ったので、比叡山延暦寺巡拝大津線きっぷを利用して大津市役所前で途中下車し、弘文天皇陵に立ち寄りました。2022年は、壬申の乱から1350年目の節目の年で、ゆかりの地のスタンプラリーなども開催中でした。こちらの古墳は、壬申の乱で敗れた大友皇子のお墓とされています。

弘文天皇陵(長等山前陵) 名所・史跡

　弘文天皇陵参拝後は、すぐそばにある新羅善神堂にも立ち寄りました。

新羅善神堂 寺・神社・教会

　東海道沿いにある、滋賀県の食材を使った料理と地酒が楽しめるお店「あゆら」で夕食です。

あゆら グルメ・レストラン

　赤こんにゃく煮と、「不老泉　酒母四段　純米」。赤こんにゃくは出汁がしみておいしかったです。

　ふな寿司と、ふな寿司に合うお酒として勧められた「荻乃露　渡船　純米吟醸」。初めて食べるふな寿司は想像以上の酸味でした。

　近江牛ぎょうざ

　琵琶湖ブルーを反映したかのような滋賀県限定青いカクテル、ビワシー

　小芋の炊いたん

　生麩の揚げだし

　近江牛丼