2023/07/12 - 2023/07/13
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funasanさん
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ブレーメンの音楽隊で有名な「ブレーメン」、年老いた動物たちは最悪な現状から逃げ出して、ブレーメンに「最後の夢」を求めて旅立ちました。では当時のブレーメンの町には何があったのでしょうか?
ブレーメンをじっくり観光して驚きました。非常に古くて立派な建物がいっぱい残っているのです。どうやら第二次世界大戦の空爆で破壊されなかったようです。その謎は「市庁舎ツアー」のガイドに質問して分かりました。
私のホームページに著書紹介、旅行記多数あり。
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(『がん患者よ、旅に出よう!』のキンドル版出版しました)
『第二の人生を豊かに』
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ブレーメンはドイツ中部の街ハーナウ(グリム兄弟の生誕の地)を起点に、マールブルク、カッセル、ハーメルン、ハノーファーを経由してブレーメンに至る「ドイツ・メルヘン街道」の終着地です。グリム兄弟とその童話や伝説にゆかりの地を結ぶ観光街道で全長約600kmあります。
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ブレーメンはバルト海沿岸地域の貿易を独占し、ヨーロッパ北部の経済圏を支配したハンザ同盟の中心都市でもありました。
写真:ブレーメン中央駅 -
ブレーメン、ハンブルク、リューベックなどかつてのハンザ同盟の中心都市は「自由ハンザ都市」と称して中世以来の都市の自由をうたっていました。ブレーメンには自由と富、そして、夢があったのでしょう。年老いた動物たちは「最後の夢」を求めてブレーメンに向かいます。
写真:ヴェーザー川と風車 -
旧市街に入る歩行者専用道路「ゼ―ゲ通り」の入口には「ブタ飼いの銅像」(写真)がたっています。何となく楽しい気分になってきます。
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ゼ―ゲ通り(写真)にはカフェ・レストランが軒を連ね、朝から飲食できるようになっています。ただし、料理は高めです。
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日替わりランチメニューで「七面鳥のパン粉焼き」11.3ユーロ(約1800円)飲み物も頼めば軽く2500円はいくでしょう。
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旧市街地に入ると豪華な建物に目が奪われます。ウイーンほどではないですが、外壁に様々な装飾が施されています。
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建物入口で出迎えてくれる素晴らしい彫刻(写真)達です。
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さて、ゼ―ゲ通り入口にある「ブタ飼いの銅像」はラッパを吹いてブタを集めているようです。ブタは富の象徴ですからラッパを吹いて金を儲けるこの男は意味ありです。
写真:旧市街地の豪華な建物 -
それにしても旧市街地には豪華な建物(写真)が残っています。見るからに古そうです。
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リープフラウエン教会(写真)は1229年に建てられた初期ゴシック様式の教会です。
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リープフラウエン教会の内部(写真)はステンドグラスや大きなパイプオルガン、それに続く螺旋階段があり、歴史の重みを感じます。
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リープフラウエン教会のステンドグラス(写真)が素晴らしいです。
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教会の周囲では、朝に多くの花が売られる花市(写真)が開かれています。
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生絞りオレンジ売り場(写真)
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ブレーメンの旧市街の中心である「マルクト広場」(写真)に来ました。この周囲には豪華な建物が勢ぞろいして非常に華やかな雰囲気が漂っています。
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マルクト広場(写真)はクリスマスの時期にはクリスマスマーケットが開かれます。さぞ華やかな雰囲気になるのでしょうね。
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マルクト広場(写真)前、大聖堂を見据えるように高さ10m近くにも及ぶローラント像が立っています。
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この像(写真)は中世のハンザ都市の伝統を伝えるもので、教会に支配されない自由な町であることを象徴。市庁舎と共にこちらも世界遺産に登録されています。
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マルクト広場に建つ、緑の屋根と重厚なレンガ造りが印象的な建物が世界遺産「ブレーメン市庁舎」(写真)です。
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内部は、ドイツ語のガイドツアーに参加しないと見学できません。苦労してツアーチケットを購入して内部見学しました。
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ドイツ語ガイドの女性は私が日本人だと言うと英語でも説明してくれました。でも、よく分かりません。私はひたすら館内の写真を撮りました。以下の説明はブレーメン市庁舎のホームページ(注)を参考にしました。
注:https://www.rathaus.bremen.de/rundgang-1273 -
ブレーメンで最も美しく代表的な部屋「アッパーホール」(写真)。長さ41メートル、幅15メートル、高さ8メートルのホールは、お祝いのイベント、レセプション、コンサートに使用されています。
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天井からは4隻の立派な軍艦模型(写真)がつるされています。これらの模型はハンザ同盟都市の偉大な交易と危険性を示しています。かつて商船は海賊から守るために、軍艦に護衛されていたのです。最も古いモデルは1545年にさかのぼります。
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アッパーホールの北側の壁には2つの巨大な壁画(フレスコ画)が飾られています。「ソロモンの審判」と「ブレーメンの建国」(写真)です。780年頃に皇帝カール大帝とヴィレハド司教によってブレーメン教区が設立されたことを表しています。
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宴会場「ボールルーム」(写真)は1909年から1913年にかけて建てられた新市庁舎の最大の部屋です。天井の下にあるアールヌーボー様式のシャンデリアは、金とブロンズの花輪で固定された90個のランプで堂々としています。
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「秘密の星:ギルド商工会議所」(写真)は、純粋なアールヌーボー様式で現存する数少ない部屋の1つです。壁には天井まで届く金箔の革の壁紙が貼られています。
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白い漆喰の天井とクリスタルシャンデリアが印象的なこの部屋は「暖炉の部屋」(写真)です。小さなお祭りやレセプションにぴったりの威厳のある雰囲気を作り出しています。
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「ブレーメンの音楽隊の銅像」(写真)が市庁舎の西壁脇にひっそりと立っています。グリム童話のお話の通り、ロバ、犬、猫、鶏の順になった銅像で気を付けないと見過ごしてしまうほど小ぶりな像です。「ロバの足を触って願い事をすると叶う」と言われているそうなので、妻も私もロバの足を触って願いを伝えました。
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市内観光と市庁舎内部ツアーで相当疲れたのでコーヒータイムにしました。マルクト広場にはカフェ(写真)が沢山あり、雰囲気のいい店に入ります。
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妻も私も街の中心にある広場でのコーヒータイムが大好きです。広場を通り過ぎる人々を眺めているだけで幸せを感じます。
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今年もヨーロッパの夏は熱波到来で太陽の下ではとても暑いです。汗が出てきます。しかし、木陰(パラソルの下)に入ると涼しいです。空気が乾燥しているからでしょう。
写真:Cappuccino mit Milch(ミルク入りカプチィーノ)4.0ユーロ
Cappuccino mit Sahne(クリーム入りカプチィーノ)4.2ユーロ -
マルクト広場に面して立つ聖ペトリ大聖堂(写真)は2つの尖塔を持つゴシック様式の聖堂です。ドイツで最古で最大の教派の教会の一つです。
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大聖堂内部(写真)は美しいレリーフやステンドグラスで装飾されています。この教会の歴史は大変古く、最初に建てられた教会は10世紀まで遡ります。1100年ごろには聖堂が、1250年ごろには塔が完成したそうです。
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19世紀には大規模な改装が行われますが、第二次世界大戦による空襲で建物の3割が崩壊してしまいます。でも、全壊ではなかったので見事に昔の姿で復活しています。
写真:ステンドグラスが美しいバラ窓 -
ブレーメン観光で人気のある小路「ベッドヒャー通り」(写真)を歩いてみます。この小路はコーヒー商人ロゼリウスが中世の街並みを再現しようと造った通りです。
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わずか100mくらいの小路ですが、映画館、劇場、美術館、カジノ、ブティック、ガラス細工やアクセサリーのアトリエ、カフェ、レストランなど多彩な施設があります。
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ベッドヒャー通りの奥まった所に「グロッケンシュピール」という鐘(写真右上)があります。屋根と屋根の間の空間にマイセン製の陶器でできた鐘が備え付けられ、時間が来ると音楽を奏でる仕組みです。
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ブレーメン観光の最後に「シユノーア地区」(写真)を歩いてみます。ブレーメンの旧市街の一角にあり、現在の建物は15~16世紀からのものです。
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石畳の細い路地に古い木組みの家などが軒をつなげています。これらの家は初期には金持ちが住んでいましたが、その後、手工芸職人たちの住居に代わり、今に至っています。
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これらの家(写真)は職人のアトリエになっており、アクセサリー、手編み製品、陶器などを売っています。ドイツの雑貨に興味のある人には必見の場所ですね。
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さて、ブレーメンには世界遺産の市庁舎・ローラント像をはじめ古い建物(写真)が無傷のまま残っています。ブレーメンは第二次大戦の空爆で破壊されなかったのでしょうか?この質問を市庁舎のガイドツアー最後に質問してみました。
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ガイドさんの答えは「上空の敵機から見えないようにブレーメンの主要な建物は黒くペンキで塗って破壊を免れたのです」と。「本当ですか?」と疑念をいだきますが、何ともまあ、牧歌的な戦争だったのですね。
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ブレーメン市街を歩いていると「ケバブの店」(写真)が目につきます。トルコ系移民が多いのでしょうね。値段は比較的安いようです。
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この値段なら私も安心して入店できます。情けない話ですが、ヨーロッパのインフレと今の円安で、日本人は貧乏になったようです。
→「マリオット・ハンブルク滞在」に続く
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