2023/07/12 - 2023/07/13
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funasanさん
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ブレーメンの音楽隊で有名な「ブレーメン」、私はこの音楽隊の名前は知っていましたがドイツの都市「ブレーメン」のことは何も知りません。そこで次なる目的地はブレーメンにしました。ブレーメンはハノーファーからICEで約1時間で行けます。
お泊りは中央駅の前に建つ古風な外観の「コートヤードバイマリオット・ブレーメン」(写真)です。宿泊代金はシニア割で115ユーロ(18400円)でした。ヨーロッパにしては高くないですが、残念ながらマリオットのプラチナ会員でも朝食は無料ではありませんでした。(涙)
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ブレーメンの人口は約56万人、中世にはハンザ同盟の一員として繁栄した商業都市です。赤レンガの重厚な造りの「ブレーメン中央駅」(写真)は1886年の開業です。
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ブレーメン中央駅(写真)はフランクフルトからハンブルクに向かう幹線鉄道の中継駅で毎日多くの人が利用しています。この駅舎は第二次世界大戦で損傷を受けましたが、戦後に復興されました
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コートヤードマリオットは中央駅前の観光名所方面のバーンホフ通りとは反対側にあります。駅構内を出ると、すぐ右に古風な建物(写真)が建っています。ホテルの周囲は緑濃い公園になっています。
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この年代物のホテルが「コートヤード・バイ・マリオット・ブレーメン」(写真)です。歴史を感じさせる外観で嬉しくなります。期待できそうです。
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勢い込んでフロント(写真右)に行き、チェックインをします。ルームチャージはシニア割で115ユーロ(18400円)。
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妥当な値段でいいのですが、マリオットのプラチナ会員として朝食無料の特典はありませんでした。これは残念です。朝食代金は20ユーロ(3200円)で、2人で6400円にもなります。これは痛い!
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幸いマリオットのプラチナ会員ギフトとして1人10ユーロ(1600円)のホテル内クレジットを頂きましたので、これを朝食代金に充てました。なぜか売店の前に客船のクルー(人形)が立っていました
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コートヤードなのでクラブラウンジはありません。よってアフタヌーンティーやカクテルタイムもなし。朝食も有料なので単に泊まるだけ、という感じのホテルステイになりました。
写真:売店 -
さて、部屋(2階の225号室)に入ってみましょう。客室は少し広めの「コンフォート・ルーム」(写真)で, 客室面積は31~40㎡です。
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しっかりしたワーキングデスク(写真)があります。
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バスルームも広くてゆったり使えます。
写真:洗面台とトイレ。 -
バスタブ(写真)も大きくて、ここにお湯を張って旅の疲れを癒せます。宿泊するのに何も問題ないですね。
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フロント階の近くに丸窓の部屋(写真)がありました。ルームキーで入室できたので中に入ってみると…
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フィットネス・ジム(写真)でした。普通のトレーニングはできそうです。
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フロント階から2階に上がっていく大きな階段(写真)がありました。上に何があるのだろうか?探検のつもりで2階に上がってみました。
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そこは大きなホール(写真)のような場所になっていました。使用目的が分かりませんが、壁に沢山の絵や写真が飾ってあります。それらを1つずつ見ていくと、なにやらこのホテルとブレーメンの歴史が浮かび上がってきました。
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これは北ドイツロイド(NORTH GERMAN LLOYD)発行のニューヨーク~ブレーメンの客船のポスターのようです。しかも大西洋横断の豪華客船です。ブレーメンと豪華客船???
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タイタニック並みに貴族・大富豪が客船に乗り込む様子が描かれています。そして、この客船の名前は「ブレーメン」です。この謎は北海に面したブレ―マーハーフェンという港町にありました。
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北ドイツにあるブレーメンは北海にそそぐヴェ―ザ―川沿いの港町ですが、この川に沿って北に65km下ると、ブレ―マーハーフェンに至るのです。
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1847年から1852年にブレーマーハーフェンは新港を建設し、この街は1854年までにヨーロッパ最大の移民の出発港へ成長したのです。豪華客船「ブレーメン」は、1929年に就航した北ドイツ・ロイド汽船(略称 NDL en)のオーシャン・ライナーで、北大西洋横断のために建造された大型客船です。
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北ドイツ・ロイドは1856年にブレーメン市の実業家らが設立し、ブレーメン・イギリス間の輸送から始め、ブレーマーハーフェンとニューヨークの間の蒸気船運航に進出しアメリカへの移民や貨物を運んだのです。
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北ドイツ・ロイドはその後ブレーメン最大の、そして、1881年には世界最大の海運会社となりました。奇しくも世界大恐慌勃発の1929年、大西洋横断ライナー「ブレーメン」と「オイローパ」が就役したのです。彼らの運命はいかに?
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ホテルの1階から2階の吹き抜けに自由の女神の巨大な写真?が飾ってあります。多くの人達がヨーロッパ中からブレーメンに集まり、北海の港ブレーマーハーフェンから大型客船に乗って“ニューヨーク”に向かったのでしょう。
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ブレーメンの音楽隊の童話によれば、年老いた4匹の動物(ロバ、犬、猫、にわとり)がハンザ同盟の都市「ブレーメン」を目指します。なぜブレーメンなのか?ブレーメンは当時は自由の象徴のような都市だったのです。
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そのブレーメンに世界最大の海運会社が誕生し、近くの港ブレーマーハーフェンから新大陸「ニューヨーク」に向かう定期航路が就航しました。ヨーロッパ中から多くの人が大西洋を渡っていきました。新大陸に夢を求めて…。
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ブレーメンの音楽隊と大西洋横断客船がつながってきました。そして、なぜコートヤードマリオットに客船のパネルが多数飾ってあるのか?
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このホテルはブレーメン中央駅前でかつ大きな公園の前にあります。ロケーション抜群の歴史的な建築物のこのホテルは、かっては北ドイツロイド社の客船の高級船員御用たてのホテルだったのでは?(確認していません)
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ディナーをこのホテルのレストラン(写真)でとることにしました。
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私はメインディッシュとして「アルゼンチン産ビーフテンダーロイン(180g)」26.9ユーロ(4304円)を注文。非常に美味しかったです。
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妻は「フランス産チキンスプレム(180g)」14.9ユーロ(2384円)とサイドメニューのサラダ4.9ユーロ(784円)を注文。シェアして食べて、こちらも美味しかったです。
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やはりホテルの朝食ビュッフェは避けられません。我々の旅はここから始まります。そしてこの朝食が栄養補給に貢献しています。
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ブレーメンの音楽隊の意味することは深いですね。この物語には色々な解釈があるようですが、私が一番興味を引いたのは「年老いた動物たちの現状脱出物語」という点です。
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年老いたロバは昔みたいに重い荷物を運べません。しかし、飼い主は容赦なくムチでたたきロバをこき使います。このままでは死んでしまいます。そう思ったロバは飼い主の家から逃げ出して自由の街ブレーメンに旅立ちます。
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ブレーメンへの旅の途中に出会った犬も、猫も、ニワトリも、年老いて役に立てなくなってしまったので、飼い主から虐待され殺される前に脱出します。
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この4匹の脱出劇の意味することは大きいですね。老人の生き方の手本になります。「年取ったことを言い訳にせず、現状に不満ならやりたいことを見つけて実行せよ!」です。
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年老いた4匹が泥棒を家から追い出すシーンも考えさせられます。老齢で力不足でも皆で協力すれば大きなことを成し遂げられる、ということでしょう。
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最後にはブレーメンに行かず居心地のよい森の家に住みついてしまうのも意味深長です。年老いれば目標達成は難しい場面が普通です。臨機応変に目標を変えて「今」を楽しむ。
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もうすぐ72歳になる私もブレーメンの音楽隊を目指して旅に出てもいいのでは?途中で野垂れ死にする可能性もありますが、不満をかかえて現状に甘んじるよりは夢があります。
写真:朝食メニュー -
老人よ、ブレーメンの音楽隊になれ!老人よ、旅に出よう!
写真:朝食メニュー -
さあ、朝日を浴びてブレーメン観光に出かけます。
→ブレーメン観光に続く
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