祝！ ４年ぶりの海外お出かけ♪　念願のコルシカ島＆パリ旅行　その３

2024/01/01 - 2024/01/01

ようやく３年越しのコルス島訪問（コロナ禍で航空券を３回キャンセル）、日本人にとっては　コルスよりも「コルシカ島」と呼ばれるほうが馴染み深い島なので、この旅行記でもコルシカ島と表記いたします。
フランス語で「 Ile de Beaute ------ 美しき島」と呼ばれているように、コルシカは地中海で最も美しい島、そして、フランス人の夏の憧れのバカンス先と言われています。

コロナ前のヨーロッパ旅行ではアパートメント宿泊が多かった私ですが、今回は夜行フェリーや鉄道利用で早朝チェックイン／アウト旅程が主体だったため、アパートではなくホテル宿泊になりました。

コルシカ島ではレンタカー利用が便利とのことながら、ママチャリ自転車しか運転出来ないこの私、すべて鉄道・バスの公共交通機関でのコルシカ島観光です。

エリア コルテ(フランス)

１月１日　５日目

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

今日は元旦、祝日のなかの祝日。
路線バスも長距離バスもお休みです、なんでやねん・・・。

アジャクシオのホテルで１日中ゴロゴロするのも勿体ない、との貧乏人根性で、辛うじて運行している電車に乗り　コルテの町に日帰り遠足することにしました。

日曜祝日　アジャクシオ～バスティア間の鉄道運行本数はなんと３本のみ、コルシカ島の主要幹線鉄道が１日３往復のみってアナタ、と文句を付けても仕方がないので、朝 7：41発のコルシカ鉄道に乗って出発です。

アジャクシオ発 07：41→コルテ着 09：46

こちらがコルテ駅から見たコルテの町、ヨーロッパの古い町によくあるように、旧市街は鉄道駅から少し離れた場所になります。

駅を出て右手に向かって歩き、橋を渡ってまた歩き、コルテ大学の使節を通り過ぎてひたすら歩くと（所要時間 20分）コルテの旧市街に入ります。

　

コルテ旧市街の町並み、でもこの日は祝日　朝早い時間もあり、どの店も閉まったままです。

こちらがコルテの町の中心、パスカル・パオリ将軍の銅像広場（Monument au general Pasquale Paoli）です。
祝日なので観光案内所はもちろんお休み、正確な地図が無いためここに辿り着くにも一苦労です。

ドケチな私は WiFiルーターをレンタルせずホテルの無料WiFiでだけで旅行することが多いのですが、このコルテの町の方向感覚が全然つかめず右往左往。
仕方ないな～と呟きつつ、日本で準備だけしていたソフトバンク（Myスマホ）の「海外あんしん定額プラン＠980円/２４時間」をポチっとクリック。

Google先生の地図案内に従ってようやく自分が今どこに居るかが分かりました (^^;)

ここは Fontaine des Quatre-Canons、4つの砲台？の噴水なのね、ふむふむ。

坂を登った先にある　Eglise et campanile l'Annonciation、えーっと、受胎告知教会って名称になるのでしょうか。

この教会は１５世紀～１７世紀に建てられたもので、聖母マリアを祝福するに相応しい優美な内部装飾です。

　

　

　

教会を出て再び町歩き、メインストリートも坂道ですが、本通りの両脇はどちらも急な階段と坂道になっています。

さてと次はどっちに行こうかな～。

GoogleMapを頼りに　えっさほっさと急な坂や階段を登っていくと----。

Belvédère de Corte、ベルヴェデーレ＝美しい眺めの展望台にようやくたどり着きました。
まさに絶景、険しく切り立った小高い山を切り崩して建てられた砦が今も残っています。

実は、GoogleMapのお力を借りても道が分からず、散策中の若いカップルにここの場所を聞くと、一緒に案内してくれたのです。感謝！

ちなみにこの辺りの会話になるとフランス語は全く手に負えず（あぁ情けなや～）、英語での意思疎通になります。

若い人たちは普通に英語で応対してくれますが、ジモティーのお爺ちゃんたち（コルシカ島で暇そうに出歩いているのは主にお爺ちゃんばかり・笑）には全く英語が通じず、道を聞こうにも聞けない（返ってくるのはコルス語なまりのフランス語）状況に、もっとフランス語を復習しておくんだった！と反省しきりでした。

カップルさんに「ありがとう！とお礼を言うと、「ボクらもこの展望台には来たことが無かったので、逆に貴女のおかげでここに来れてよかったよ」と言われました。

地元の人って、案外 地元の名所を知らないことが多いのかも知れませんね。

せっかく登った展望台なので、360度のパノラマをゆっくり見つつ休憩します。

右下の白っぽい建物がさっき行った受胎告知教会の鐘楼ってことは、かなり高台まで登ってきたんだな～。

山の中腹の平地に開けたコルテの町、周りを山に囲まれています。

展望台を下りてシタデル（城塞）の門まで来ました。
シタデルの内部は博物館として公開されていますが、元旦のこの日はお休みで内部入場は不可。
仕方ないか～とボヤきながら、シタデルの周りをぐるっと歩いて回ります。

　

　

この城壁を舞台にして、コルシカ独立運動を率いたパスカル・パオリ達が決死の戦いを繰り広げたのでしょうね。

Chapelle Sainte-Croix、聖十字架 礼拝堂です。

外見はシンプルですが、内部は白と青を基調にした美しい教会です。

年末年始にはどこの教会でも、イエス・キリストの生誕を祝う人形飾りが置かれています。

そろそろお昼ごはんでも・・・と町の中心に戻りますが、元旦のこの日　レストランは壊滅状態。
若者向けのカフェがかろうじてOPEN、家ですることもないのか若い人たちがカフェに集まって雑談中、ここでゴハンを～と思うも、彼らが食べているのは固そうなステーキや山盛りのフライドポテトばかり。

あまり食指が動かないので、まぁ仕方ないか～と、タルトタタンとコーヒーの軽食で本日のランチは終了です。

アジャクシオに戻る鉄道の発車時刻は 17：26、コルテの町歩きに疲れてきたし 飲食店もショップも何処も開いていないので、早めに鉄道駅に戻り　暖房の効いた駅待合室で時間をつぶすことにしました。

最後に、コルテの町の見納めです。

コルシカ島の呼び名、まさに、「海に立つ山」を表していますね。

川を挟んだ両端、左手はおフランスの誇る自動車メーカーの販売店、右手は羊の放牧エリアです。
Renault ＆ 羊、この組み合わせがコルシカですにゃ。

・・・と、元気よくコルテ駅まで戻ると、あれれ？駅に入れない？

なんとなんと、１日３本の鉄道運行時間帯に合わせて、電車運行が無い時間は駅のシャッターを下ろして駅に入れないようになっていました！
（これは日曜祝日だけの措置だと思いたいですが・・・ううう）

おかげで、暖房の効いた駅待合で yahooチェックでもしながら時間潰しをする予定が、寒風吹きすさぶ休業中カフェの外に並べてある椅子で２時間も待つ羽目に (?T?T?)

駅前はカフェもミニスーパーも全て休業、いるのは鳩だけ。
ガソリンスタンドもセルフで無人、どの店も閉まっているのでトイレも借りられない～～～しくしく。
寒い中をじーっと待っていると真剣にトイレに行きたくなってきたので、駅から開いている店を探して てくてく歩き、ホテルを見つけたのでフロントの男性に必死に頼んでトイレを貸してもらいました。

は～助かった、一時はどうなることかと思いました～（詳細はお察し下さい、笑）

鉄道の着く３０分前に漸く駅のシャッターが開き、暖房の効いた待合室で電車待ちです。
駅の可愛いイラスト。
いやあの、イラストはいいから、シャッターは降ろさないで欲しかった～ぶつぶつ。

コルテ発 17：26→アジャクシオ着 19：26

終点アジャクシオ駅に着き、駅からホテルに戻る途中で飲食店を探すものの、どの店も元旦のこの日はお休みです。

今夜もまた、非常食の晩ご飯なのね・・・。

利久のレトルト・牛たんシチューとアルファ化米のエビピラフ（だって、パン屋さんもお休みなのよん）で侘しい元旦ディナー。

くっそ～明日こそ美味しいものを食べるんだっ！と、心と胃袋に誓いながら就寝です。