2023/12/12 - 2023/12/13
1513位(同エリア28095件中)
Takashiさん
- TakashiさんTOP
- 旅行記134冊
- クチコミ57件
- Q&A回答13件
- 437,317アクセス
- フォロワー100人
花蓮から列車で台北に向かい、まず蒋介石総統を記念する中正記念堂を見学した。その後、十分で天燈上げを経験し、さらに九份の古い街並みを見た。提灯に飾られた広場が印象的だった。
翌日、故宮博物院を訪問した。世界屈指の博物館と言われるだけあって、展示品の質の高さは素晴らしかった。ヒスイや象牙などを材料とした精巧な彫り物には、特に心動かされた。なかでも象牙多層球は、良く作れたものだと感心した。
また、清代を中心とした陶器の陳列は絢爛豪華であった。その中には新石器時代の水差しや赤ん坊の形をした北宋代の枕といった可愛いものもあった。
その後、忠烈祠で衛兵交代を見、龍山寺を訪ね、楽しかった旅を締めくくった。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 鉄道 観光バス 徒歩 飛行機
- 航空会社
- チャイナエアライン
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- クラブツーリズム
PR
-
12月12日。太魯閣観光後、花蓮から列車で台北を目指した。11時少し過ぎの出発で、所要時間は2時間15分。
席の間隔が広いので、大きな荷物を座席の前に置くことができる。
車中でお弁当を頂いた。 -
列車を降りたら、すぐに観光バスに乗り、中正記念堂に着いた。
国民党政府の蒋介石元総統を記念した建物だ。中正紀念公園 広場・公園
-
日中戦争を戦い、終戦時に日本と講和したのは国民党政府である。蒋介石は元々親日的で、講和の時、賠償を求めなかったのに、日本はその後、台湾と断交したと、ガイドが言っていた。
写真は吉田茂元首相と握手する蒋介石。 -
見学を終わって、庭に出た。遠くに101階、高さ508mの台北101が見える。
-
次に目指したのは郊外の十分。天燈を上げるためである。天燈は巨大で驚いた。
3-4人で1つの天燈を上げ、それぞれが願い事を書く。十分老街 旧市街・古い町並み
-
係の人が、中心部に点火してくれる。
-
熱気球と同じ原理で、天燈は上がるのだ。それぞれが手で持っていて、係の人の合図で放つのである。
詳しい願い事は、個人情報なのでフォトショップで消してある。 -
天燈が勢いよく上がっていく。
-
放たれた、幾つかの天燈が飛んでいく。
この後、赤いビニールのような部分は燃え尽きるが、枠組みは資源なので回収する人が居るそうだ。大変なことで、天燈を上げることができるのは十分だけである。 -
バスはさらに走って、九份(きゅうふん)に着いた。古い町並みで有名な所だ。残念なことに雨が降っている。駐車場から石段の多い道を上がっていくと十字路が小さな広場になっていた。
広場から少し上には、名高い阿妹茶楼がある。広場を覆う提灯が綺麗だ。九分 旧市街・古い町並み
-
イチオシ
提灯を見上げて写真を撮った。遠くの赤い提灯は阿妹茶楼のものだろうか。
広場に面したお店、九戸茶語で食事。新鮮なエビなど、美味しい夕食だった。お店の名前は、書いてある地図が雨に濡れてしまい処分し、記憶に頼ったが間違っていないだろう。 -
その後、1時間の散策。ところが雨が激しくなり、おまけに道に迷いかけたので、早めに集合場所の広場に戻った。
-
バスは台北に帰った。今夜の宿はイリューム・タイペイ。
デラックスなホテルで、ベッドもバスも快適だ。イリューム タイペイ ホテル
-
洗面空間も、これぞ高級ホテルという感じだった。
-
12月13日。旅行の最終日だ。朝食は、とても美味しかった。写真は様々なパン。ヨーロッパの高級ホテルで出会うようなパンだった。
-
ホテルを8時30分に出発して向かったのは故宮博物院。世界屈指の博物館で、中国の美術品に関しては世界一と評価されている。
開館時間の9時とほぼ同じ時間に中に入った。朝早くの方が空いているからだろう。そして、ガイドが1時間かけてポイントとなる収蔵品を案内してくれた。私は写真を撮るために聞き逃したこともあったろうけれど。その後、ほぼ1時間の自由時間で各自、好みの場所を回った。私たちは陶器、書画、玉などの彫刻、青銅器の順に訪ねた。
時間は限られていたものの、幾つかのの写真を撮ることができた。ジャンルごとにまとめて示していこう。
展示品の説明は、急いでいて、わずかしか撮らなかった。それでネット検索して知識を補充した。ことに、4トラベルのkojikojiさんの旅行記からは貴重な情報を頂いた。
まずは玉などの彫り物だ。写真は玉の3つの輪で、天地人の調和を象徴している。明代晩期から清代初期の作である。玉とはヒスイなどの宝石や美しい石の総称だ。この場合は、英語の説明はjadeだったのでヒスイと考えられる。国立故宮博物院 博物館・美術館・ギャラリー
-
イチオシ
この球状の象牙の彫り物(象牙多層球)は博物院の収蔵品の中でも有名な物の一つだ。球の中に球をその中にまた球をと多層にくりぬかれている。外側の球の表面には複雑な模様と共に人物が彫られている。清代の作。
象牙多層球は他の彫り物と数珠つなぎになって垂れ下がっていた。私は見逃がしたが、球が最上部のもある。この場合、人物に代わって龍が彫られている。
故宮博物院のホームページには、これら象牙多層球の制作方法が説明されている。象牙を切り取り、球を作る。球に円錐状の深い穴(通常14個)をあけ、穴に突っ込んだ薄いのみで象牙を削る。こうして独立した多層の球ができるのだ。ホームページの映像を見ると、旋盤に似た工具を使うのかもしれないが、いずれにせよ気の遠くなるような作業である(https://theme.npm.edu.tw/npmonline/ja/page-4#main)。
CTスキャンの結果、象牙多層球の詳しい構造が明らかになった。層の数は龍の模様の球では23、私が見た人物模様の球では18である。内側の、かなりの層にも装飾が施されている。 -
琥珀の彫り物。清代の作。深紅に輝く琥珀は実に珍しい。
-
カボチャの形をした急須状の彫り物。玉から彫出している。注ぎ口は羊の頭を模しているそうだ。清代の作。
-
故宮博物院のもっとも有名な展示品は白菜の形をしたヒスイの彫り物と豚の角煮の形をした肉形石である。しかし残念ながら両方とも貸し出し中。
写真のヒスイの彫り物は、白菜状の中に風景を彫りこんだものである。 -
イチオシ
玉(多分これもヒスイ)の瓶。回りに鶴と龍が彫られている。清代の作。鶴の細い足などよく彫れたと驚いてしまう。
-
これも繊細な作品だ。
-
ヒスイの花瓶。精巧な彫り物が目を奪う。
-
次は陶器である。陶器の展示品は特に充実していて、素人目にも素晴らしいものが並んでいる。作られた時代は清代が多いが、明代や宋代などのものもある。
写真は新石器時代の水差しでBC4300-2500の頃、作られた。 -
イチオシ
赤ん坊の形をした枕で、とてもかわいい。北宋時代の作。
-
美しい色合いの作品だ。
-
これも。
-
この青い色もいい。
-
龍は皇帝のシンボルの一つだから、しばしば登場する。
-
ここにも龍が。
-
細かい襞(ひだ)が見事である。
-
美しい花。牡丹だろうか。
-
一面に字が書いてある。
-
見事な茶器。
-
立派な品々が続く。
-
蝶が描かれている。
-
美しい色と模様。
-
素晴らしい色。
-
複雑な模様が彫られている。香炉である。
-
書や画も沢山見たが国宝という一つを示そう。
画の最下部に人物の一部が入ったので、そこはカットした。 -
仏像の部屋もあった。
-
青銅器は、ほとんど周の時代の物であった。これは槍の穂先だろうか。
-
戦闘用具だろうか、工具だろうか。
-
鼎(かなえ)で、煮物に用いた。その中でも、重要古物となっている師湯父の鼎とよく似ていて、たぶんそうだろう。
-
立派な作品だ。
このあたりで、時間が迫ってきて集合場所へ急いだ。 -
バスに戻り、レストランへ。小籠包中心の昼食を美味しく頂いた。
その後、忠烈祠へ向かった。中国宮殿風の、堂々とした美しい建物である。日中戦争、そして国共内戦で戦死した国民党政府の兵士などを祀っている。忠烈祠 衛兵交代儀式 祭り・イベント
-
イチオシ
少し待つと衛兵交代の儀式が始まった。見物人は多くなく、門からの行進を含めて、ゆっくりと見物して写真を撮った。
-
交代を終わった衛兵たちが門へ向かう。
-
最後の訪問先は龍山寺。約300年の歴史を持つ。
龍山寺 寺院・教会
-
神仏混交で道教の神々も祀られている。
この後空港に向かい、17時15分発のチャイナ・エアラインに搭乗した。順調な飛行で20時50分頃に中部国際空港に帰って来た。
予想以上に様々な経験が出来た、楽しい旅だった。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったホテル
-
イリューム タイペイ
4.12
台北(台湾) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
50