不良夫婦 久々の伊豆修善寺温泉

2023/11/22 - 2023/11/23

20年振りくらいに伊豆修善寺を訪れた。
伊豆マリオットホテル修善寺に一泊して秋の紅葉を楽しんできた。

本旅行記は二部構成
(1) 本編
　　この旅行記
(2) ホテルステイとBONVoY AMEXカードの考察
　　https://4travel.jp/travelogue/11868916

エリア 修善寺温泉(静岡)

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 自家用車 徒歩

めんたいパーク伊豆や伊豆わさびミュージアムなどに立寄りながら修善寺に到着。
毎度の事ながらノープラン。
手近な駐車場に車を停め、取り敢えず修禅寺に伺った。
修禅寺は弘法大師空海が807年に創建したと伝わり、源頼家が幽閉された事でも知られる。

さて、ご存じの方も多いと思うが、地名は『修善寺』で寺院名は『修禅寺』。同じ『しゅぜんじ』でも漢字が異なる。
これには諸説あるが、個人的にもっともらしいと思うのは改宗に纏わる説。
修禅寺は空海の創建と伝わるので元々は真言宗の寺院。初期は桂谷山寺と呼ばれていたが鎌倉時代に修善寺に改名し、周辺の地名も中核を成す寺院の名称になった。
ところがその後臨済宗に改宗し、その折に恐らく禅宗の『禅』を『善』と置き換えて修禅寺に改名した。
この改宗の歴史で地名と寺院名が異なっているという事だ。
その後もう一度改宗し、現在は曹洞宗の寺院となっている。
曹洞宗も禅宗なので、寺院の名称はそのまま維持というところだろうか。

修禅寺 寺・神社・教会

手水舎
もみじの色付きはこれからというところ

修禅寺 寺・神社・教会

鐘楼
こちらのもみじもこれから色付く。
一通り紅葉を愛で、お参りをして昼食を摂りに近くの蕎麦屋に向かう。

修禅寺 寺・神社・教会

平日だというのに近くの蕎麦屋はどこも長蛇の列。
唯一空いていた蕎麦屋に入ったら、後から入ってきた婆さん二人組がまあマナーがなっていなくて、その傍若無人振りに辟易としてそのまま退散。
退散して奥様＠不良夫婦とブツクサ言いながら通り掛かったカフェがこちら。
From here (フロム ヒア)
その時は「もう何でもいいや」くらいのつもりだった。

フロム ヒア グルメ・レストラン

ところがここが滅茶苦茶好かった。
品数豊富とはとても言えないがとても丁寧に調理された料理と真面目に作られたドリンク。
しかもかな～りリーズナブル。
写真は奥様のオーダーしたホットサンドとレモネード。

フロム ヒア グルメ・レストラン

夫＠不良夫婦はカレーライスと烏龍茶。
カレーライスはこの店の最も高額なメニューだが600円。
そして特筆したいのが写真の烏龍茶。
一番最後に出てきたのだが、台湾産の烏龍茶を水出ししていたので抽出に時間を要したそうだ。
しかも店主自ら台湾で買い付けた緑の烏龍茶。香りが良かった。
怪我の功名とは正にこの事。
大変好いお店に巡り合う事ができた。

フロム ヒア グルメ・レストラン

食事後、源頼家の墓を訪ねた。
近くの源氏公園にある十三士の墓。
源頼家が暗殺された6日後に謀反を企てたものの、北条義時が遣わした金窪太郎行親らによって同様に暗殺された頼家の家臣達の墓である。
NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の13人ではなく、このドラマで梶原善さん演じるアサシン善治(金窪太郎行親がモデルと言われる)に暗殺された13人。
彼等は史書に僅かな記載が残るのみで氏名は良く分かっていないらしい。
文字通り闇に葬られたのである。
善治、怖えぇぇ。

十三士の墓 名所・史跡

こちらが源頼家の墓

源頼家の墓 名所・史跡

一番高い場所に祀られている

源頼家の墓 名所・史跡

戻るとこんなものを発見。
絵馬の自販機なんて初めて見た。

少し歩いて竹林の小径へ。
規模は小さいが綺麗に維持されている。
竹は排他的な植物で他の植物を駆逐してしまうが、もみじが一本色付いていた。

竹林の小径 公園・植物園

ベンチのところで真上を仰ぐと竹の間にぽっかりと空いた空間に青空を臨む事ができる。

竹林の小径 公園・植物園

すぐ近くにある桂橋へ

北隣に掛かる楓橋を臨む景色が素敵

一通り紅葉を愛で、今夜の宿に向かった。
こちらが今夜一泊お世話になる 伊豆マリオットホテル修善寺。

ホテルステイについては別の旅行記にまとめたい。
こちらでは BONVoY AMEXカードの考察も行うので、興味のある方はおいで下され。

■伊豆マリオットホテル修善寺ホテルステイ と BONVoY AMEXカードの考察
https://4travel.jp/travelogue/11868916

伊豆マリオットホテル修善寺 宿・ホテル

夕食はホテルで摂らず、評判の良いこちらで焼肉を戴いた。
食堂苑

80歳前後のご主人と奥様お二人で営まれている焼肉店だ。

このお店、肉の質が良い割にかなり安価。人気があるのも頷ける。
お年寄りお二人なので迅速なサービスは望めないが、地元のリピーターは厨房に勝手に肉を取りに行ったり、踏み込める限界まで踏み込んでいた。
なかなか楽しい。
カルビ、ロース、ハラミ2人前、ライス2杯、肉に付帯の野菜達。
烏龍茶は450円で2Lペットボトルごと提供。(人数分の氷入りグラス付き)
結構食ったが5千円未満だった。
こちらも良い店発見。

さて一夜明け、もみじを見足りないとのたまう奥様＠不良夫婦の満足度を上げる為に修善寺自然公園 もみじ林に向かった。
ここは入口近くの駐車場だが、基本バス専用。
乗用車用の駐車場は300mほど離れた場所にある。

修善寺自然公園 公園・植物園

山の斜面に植わっているもみじが綺麗に紅葉していた。

修善寺自然公園 公園・植物園

一番上の方まで登ると富士見台があった。
この富士見台、かなり綺麗に富士を望む事ができる。

修善寺自然公園 公園・植物園

近くの葭原観音堂
ここでも綺麗な紅葉を眺める事ができた。

修禅寺は昨日伺ったのだが、修善寺庭園 東海第一園がこの日から特別公開される事を知ったので再訪した。
公開初日、運が良かった。
2023年は11/23～12/3の間一般公開される。
料金は200円。
料金を支払い、写真中央の低い門を潜る。

修禅寺 寺・神社・教会

これはなかなか･･･

修禅寺 寺・神社・教会

山一面のもみじも好いが、個人的には庭の一部として建造物と一緒に映るもみじが好み。

修禅寺 寺・神社・教会

滝も造ってある。

修禅寺 寺・神社・教会

鎌倉･長谷寺の紫陽花散策路と似た感じで、庭の斜面に通路が設けてあり、そこを歩きながら庭を俯瞰する事ができる。
なかなか良かった。
一般公開期間が短いので、この期間内に修禅寺を訪ねられる事があれば東海第一園の鑑賞はお薦めしたい。

修禅寺 寺・神社・教会

日本庭園ともみじをゆっくりと鑑賞して修禅寺を後に。
遅めの昼食を摂りたいが蕎麦は昨日のトラウマがあるので、同じそばでも支那そばを食べに行った。
食堂ゆかわ

こちらも年配のご夫婦二人で切り盛りされている。

奥様＠不良夫婦の注文したラーメン。
昭和の香り漂うラーメンだ。
奥様的に好みの味だったらしい。

夫＠不良夫婦の注文した味噌ラーメン。
最近の味噌ラーメンは味噌が前面に押し出されたものばかりだが、こちらの味噌ラーメンは昔懐かしい風味付け程度に味噌が入ったもの。
昭和の香り漂う。
これはこれで好い。

美味しく戴きました。
ご馳走様です。
会計時にこんなものを発見。
「あげます」ってのがなかなか可愛い。
薦められたが貰ってもそれはそれで困るので丁重に辞退。

横浜への帰り道は伊豆スカイラインを利用した。
夕暮れの富士が綺麗だったので近くの駐車場に車を停めて暫し富士鑑賞。
場所は池の向駐車場。

例によってノープランだったが、例によって夫婦で楽しい二日間を過ごし、例によってリフレッシュできた。

了