2023/08/23 - 2023/09/07
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ken-kenさん
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2018年と2023年の8月の後半ににそれぞれ2週間ずつスイスのブリークという町に滞在してハイキングを楽しみました
ただスイスアルプスハイキングは天候が良くてなんぼ
曇りや雨で山が見えないときは正直お金と時間の無駄
そこでそういう時はいろいろな町や村に遠征しました
スイスにもいろいろな美しい村・町があります
よく考えると永世中立国のスイスは両大戦を通じて戦火を受けておりません
よって古い家並みが残っているのは当たり前なのかもしれません
山ばかりが有名ですが(確かに山の素晴らしさは世界でも随一ですが)比較対象として劣るというだけで、街並みも知られていないだけで素晴らしい場所が多々あると思います
その記録です
表紙の写真はブリーク最大の観光地シュトックカルパー宮殿
17世紀に塩の交易で財をなした商人のカスパー・シュトックカルパーによって建てられました
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ブリークで2週間お世話になったホテル・アンバサダー
シングル朝食付きで一泊2万円弱でした
10年前は1万円くらいで泊まれたのですが・・・・
物価高が身に沁みます
レストランも付いてますが夕食にグラスワインを頼んだら1万円では済まないくらいの高級レストランです
昔はお手軽なレストランだったんですけどね -
駅前から続くメインストリートです
ブリークは標高700m程の所に位置する町です
日本で言えば小さな松本といった感じの町でしょうか?
ただ御多分に漏れずヨーロッパも猛暑で着いた日は最高気温36度という信じられない暑さです
当然夜も暑いです
ホテルにエアコンなどというものはありませんので、各部屋に冷風機が置いてありました
ただ滞在3日目の午後に夕立があり、次の日は雨でその頃から急に涼しくなりました -
駅前通りを駅を背にして暫く行くとまるでオーストリアの街並みのような風景が現れます
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いくつものレストランが路上にテーブルを出していい雰囲気です
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ただし値段はめちゃ高いです
日本の倍と考えてください
なにせマクドナルドのビッグマックセットが14フラン(2400円)なのですから・・・・
マクドナルドは世界中にありますので、ここに入れば大体の物価の比較ができます
一軒、羊料理が27フラン(4500円)と書かれていて「これはいい!」と思って入ったのですが、ソース3フラン(500円)付け合わせ6フラン(1000円)の別料金が必要で結局高く付いてしまいました(涙) -
物価さえ高くなければのどかで洗練されていて凄く過ごしやすい街です
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広場です
ちょっとインスブルックに似ている感じです -
スイスって山ばかり有名ですが、このように美しい街が沢山点在しています
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日曜になるとこの広場で楽団が演奏したり、露店がたっていたりしてなかなかいい雰囲気です
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更に進むとブリーク最大の名所シュトックカルパー宮殿が見えてきます
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シュトックカルパー宮殿の渡り廊下
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無骨な城が多いスイスにあって、この宮殿はイタリア風で洗練されています
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シュトックカルパー宮殿の中庭です
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アーチ式回廊がいかにもイタリアらしい様式です
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塩の交易で財を成したカスパー・シュトックカルパーによって17世紀に建てられました
内部を観光するガイドツアーがあるみたいです
時間が決められていて、残念ながら時間が合わず自分は内部には入りませんでした -
かつての庭は市民に開放されています
夕方になるとここで夕食を持ち込んでピクニックをしている家族もいました -
ここからが一番美しく見えると思います
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庭園があり、小さいながら噴水も出ています
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塔の間に見える白い建物は教会です
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これがその教会です
昨日降った雨が山では雪だったようです
ここはイタリアとの国境沿いにあります
山を越えればイタリアに出ます -
駅の反対側はナッタースという村があります
一転していかにもスイスらしい家並みです -
ネズミ返しがある倉庫風の家々
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いかにもヴァリス州らしい家の作りです
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すぐ後ろには山が迫っています
この山を越えるとレッチェンタールの谷に出ます -
駅の反対側とはまるっきり違っていかにもスイスの山村って感じですね
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小川の上には石橋が
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小さな礼拝堂
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美しい墓地です
この日は日曜日だったので裏の公民館で市民オーケストラが交響曲を練習していて、それがとても素晴らしく、なんだか別世界に来たような気がしました -
これは天気のいい日に写した墓地と山
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ところで食事ですが、とにかく物価が高かったので最初はこのケバブ屋さんでギロピタを食べていました
ギロピタ一つが12フランくらいでそれに飲み物を付けて15フラン(2500円)
だけどそれだけ払ってもギリシアのギロピタと比べて全然美味しくありませんでした
隣町のフィスプにマックがあったので一番安いビッグマックセット14フラン(2400円)、あるいは駅の売店に売っていたサンドイッチと飲み物10フラン(1700円)
等で糊口を凌いでいたのですが旅行に来てこんなものばかりでは悲しくなります -
そして見つけたのがピッツェリア・プロムナード
駅の反対側のナッタースの川沿いにあります -
テラス席が沢山あります
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夕方になると温度も下がり、風が非常に気持ちのいいテラスでした
しかも安くて美味しいので地元の方が沢山いらしてました
食前酒だけを飲みに来たり、ピザを食べに来たり、肉料理を食べたり・・・・
ともかく値段はかなり安かったです
羊のローストも牛肉のカフェ・ド・パリ風も27フラン(4600円) -
もちろん日本に比べると高いのですが、パンとサラダバーが付くのでスイスのレストランとしてはかなりの廉価です
サラダがとても美味しかったです
イタリア料理なのにアフリカ系の陽気な姉弟がホールを担当しているようです
(ただし弟はかなり役に立たないです グラスワインをデカンタに入れて持ってきたのはいいのですが肝心のグラスを持ってこない で、グラスを頼んだらなんとお替りのデカンタを持って来ました)
お姉さんの方は愛想も良く働きものでしたが・・・・・ -
2日通って、これは二日目に頼んだコルドン・ブルー(仔牛チーズ入りカツレツ)
ただしハムも入っていて、これはサルティンボッカではないかと思いました
もちろん付け合わせもたっぷりついています
前日は羊のローストを頼みました
36フランの方を頼んだら、お姉さんの方が「それ、皿が温めてあって(いわゆる石焼ステーキ)大きいだけだからアナタだったら27フランのほうがお得よ」と言って勧めてくれたのも良心的で非常に気に入りました -
そしてレストランと言えば自分の「死ぬまでにやってみたいこと」リストに入れていた「インターラケンのヴィクトリアユングフラウホテルの前庭でお茶すること」を今回こそ叶えようかと思っておりました
インターラケンはユングフラウ地区の基地です
山の村のグリンデルワルドと違い、平地(それでも標高600m)にあるリゾートでセレブ感満載です
スイスの軽井沢と言っていいでしょう -
特にこのホテルはインターラケンでも老舗で高級中の高級!
なんせホテルからユングフラウが見えるように前の土地を買って公園にしているという話もあるくらいですから・・・・
もう30年以上前、こちらのホテルの前を通りかかったら宿泊客の方がこの前庭で優雅にお茶をなさっていて「ああ、いつかこのホテルに泊まりたい!」と切に願ったのを昨日のことのように覚えております
時は過ぎ、今では一泊10万円は下らない宿泊料ですので宿泊は無理でしょうが、せめてあの前庭のテラスでお茶したい・・・・
多分これが最後のチャンスになるだろうから・・・(晴天が続いたのでヴァリス州とユングフラウ地区の山の展望台で行きたい場所はすべて行けたので、もうこの地区には来ないであろうと思います) -
そこでこちらに座って優雅にお茶することにしました
ただアフタヌーンティーセットはなかったので、ハンバーガーとコーラ、それにアイスクリームを頂きました
全部で1万円弱
でも夢が叶って幸せでした
ただ昔はかなりお客さんがいたのですが、やはり値段の高騰が響いているのかほとんどお客さんは見当たりません(笑)
トイレを借りにホテルの中に入ったのですが、やはりあちこちに高級感が出ていて、ちょっと落ち着かなかったですw -
このように、ここでは本当に優雅なひと時が味わえるのですが、欠点が一つ
目の前の道を観光客を乗せた馬車が通ります
これまた非常に優雅なのですが、馬ですから当然のごとく落とし物をします
それが結構匂って、かなり臭かった・・・・・
これだけは計算外の事でした(笑) -
インターラケンから電車で20分の所にあるシュピーツの城
シュピーツは小さな村ですが、ここはいろいろな鉄道が乗り入れています
インターラケンに行く電車も、ブリークに行くのも、カンデルシュテークに行くのも、チューリッヒに行くのも、バーゼルに行くのも、モントルーに行く電車も全てこの駅を通ります -
シュピーツ城はトゥーン湖のすぐそばにある非常に美しい城です
駅を出てすぐそばの広場から見るとこの風景が見え、大勢の人が写真を撮っています
ところで先ほどのインターラケンという町の名前は「湖の間」という意味
トゥーン湖とブリエンツ湖という二つの湖の間にある町なのでそう呼ばれているそうです -
城自体は中世の武骨な感じのものなのですが、後世に建てたと思われるとんがり屋根の塔がステキです
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アップです
おとぎの城という感じです -
反対側には葡萄畑が広がっています
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葡萄畑から見たシュピーツの城
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こちら側からの写真がシュピーツの観光ポスターになっていました
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葡萄畑から見たトゥーン湖
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シュピーツの城の内庭
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シュピーツの城から見たトゥーン湖
湖に浸かっている人もいました(水が冷たいのでしょう 泳いでるという感じではありませんでしたw) -
シュピーツのヨットハーバー
雲のかかったピラミッド型の山はニーセン
ユングフラウ三山の展望台でもあります -
ヨットハーバー
ここからトゥーン湖巡りの遊覧船が出ています
12時発のトゥーン行の遊覧船に乗りました -
遊覧船からの山々
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対岸にあるオーバーホーフェンの城
ここで降ります -
シュピーツの城よりさらに優雅で、童話の挿絵にでも出て来そうなお城です
トゥーン湖にある城の中でもベスト1と言える美しさ -
桟橋の花とオーバーホーフェンの城
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いつもはこのままトゥーンまで乗っていくのですが、今回はここで下船して城の中に入ってみました
中世の城だと思うのですが内部は19世紀に金持ちが改装したようです
トルコ風の部屋
ちょっとこの城の雰囲気に合わないと思うのですが・・・・
日本人がドイツ村やスペイン村を作っちゃうように、西洋の人も中東風、東洋風に憧れるんですね -
応接間
城の内部は19世紀の人が使いやすいように改築していて観光的には余り面白いとは言えませんでした -
庭から見たオーバーホーフェンの城
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花壇が本当に綺麗に手入れされています
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オーバーホーフェンの城の隣にある公園からのトゥーン湖
ここからバスに乗ってトゥーンの町に出て、そこから電車でブリークに帰りました -
ここからは2018年にブリークに滞在した時の記録です
この時はスイスパスを持っていたので電車賃を気にすることなくバンバン電車に乗りまくりましたw
しかも雨はそんなに降りませんでしたが曇りの日が多かったのであちこちの町に行きました
ブリークからベルンまで行き、ベルンから西に30分ほど電車に乗ったところにあるムルテンという町
ベルンを小さくしたような町です
湖と城壁に囲まれている美しい街です
旧市街入口にある城門 -
ムルテンの旧市街
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ベルンのように一階は回廊になっていて雪の日でも安心して通行することが出来ます
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回廊から見た旧市街の家並み
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街のいたるところに小さな噴水があります
小さな町ですが非常に美しいです -
人通りも少なくてわさわさしていません
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このようにいたるところに噴水があります
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教会の塔
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中世の雰囲気のある街です
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時計塔もあります
この辺りベルンに良く似ています -
時計塔から延びる道がメインストリートです
これを見ると結構青空が見えてますね
多分天気予報が良くなかったのでここへ来たのでしょうが、今思えば山に行っていれば良かったかなと・・・・後の祭りですね(笑) -
時計塔と噴水
まるでベルンの街並みのよう
違いはベルンのように交通量が多くないことです -
本当にあちこちに噴水があります
噴水や井戸は町が敵に取り囲まれ籠城するときに絶対に必要なものです -
そしてベルンとの最大の違いは湖の畔にあることですね
湖の名前もムルテン湖と言います -
城壁の上を歩くことが出来ます
この辺りローテンブルクのようですね -
ムルテンの城壁
この辺の城壁はローテンブルクより絵になります -
城壁から見た湖
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城壁から見た城門
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有名な観光地ではありませんが見どころ一杯のムルテンの町です
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ベルンからローザンヌ行の電車に乗りやはり30分くらい行ったところにあるフリーブルの町
ここは結構大きな町で丘の上の町と谷底の町に分かれています -
橋から見た上の町(旧市街)
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上の町と下の町を結ぶケーブルカー
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ケーブルカーが交差している所です
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上の町の市庁舎広場
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広場には市が立っていました
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上の町から見た谷底の町
下の町は古い家ばかりで写真スポットとして最高です -
上の町から見た下の町とフリーブルを流れるサリーヌ川
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屋根付きの橋が架かっています
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下の町の噴水
上に見える橋はゴテロン橋
これは結構新しい橋ですね -
屋根付きの橋が架かっています
橋の名前はベルン橋だそうです -
ベルン橋から見た風景
高い場所をむすんだ石造りの橋はツェーリンゲン橋だそうです -
風情のある家並みが続きます
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いかにも谷底という感じの町です
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モントルーから電車で30分ほどの所にあるグリュイエールの村
チーズで有名ですが村自体も見どころが一杯あります -
やはり城壁で囲まれているので城門があります
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城門を通って村の中に入ります
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グリュイエールの村です
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村にしては大きいですが町としては小ぶりです
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グリュイエールのメインストリート
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そこそこ観光客もいます
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グリュイエールにある城
コローの間
壁に描かれた絵はコローの作らしいです -
コローの間
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コローの絵です
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騎士の間
四方に壁画が描かれています -
騎士の間の壁画
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やはり騎士の間の壁画です
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城から見た中庭
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城を出ると中庭に出ます
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中庭に面した回廊に描かれた壁画
遠足で来ているらしい学生に説明している係員が中世風の服装をしています -
グリュイエール城の庭
見事に整備されたフランス式庭園です -
グリュイエール城の庭
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まるでロワールのヴィランドリー城みたいです
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そしてエイリアンをデザインしたハンス・ギーガーの博物館がグリュイエールにあります
ハンス・ギーガーはスイス人ですが生まれはクールで住まいはチューリッヒ
ただ彼が自分の作品と展示する博物館に選んだ場所はここグリュイエールでした
しかも彼のお墓はグリュイエールにありますので、この村が余程気に入ったのかもしれません -
博物館の前に展示してある彼の作品です
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正直ハンス・ギーガーの博物館はのどかなグリュイエールに不釣り合いだなと思いました
でも、もっと不思議だったのがそのそばにあるチベット博物館
中にはチベットの仏像が展示されているそうです
どちらも山岳地帯とはいえ何故ここにこんな博物館が建ったのでしょか?
でも考えてみればチベットは中国の支配下にあってチベット文化は弾圧されているでしょうからチベットの文化を紹介する博物館は他所の国に作るほかはないのかもありません -
そしてローザンヌのすぐそばにあるトロシュナの村
遠くにレマン湖も望めます -
観光的には全然有名でないこの村に来た理由はこの墓地に来たかったからです
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そうトロシュナはオードリー・ヘップバーンが終の棲家に選んだ場所で、この墓地の一角に彼女は埋葬されています
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オードリーの墓標
亡くなって、もう30年も経つんですね
時の過ぎるのはあっという間です -
墓標の前に飾られていた彼女の写真です
これは「おしゃれ泥棒」の頃の写真でしょうか? -
ローザンヌから電車に乗ってブリークに向かい1時間もするとシオンの町に着きます
電車からは二つの丘に建つ建物が良く見えます
一つ目はトゥールビヨンの城塞
13世紀にシオンの司教によって住居として建てられたそうです -
トゥールビヨンの城塞
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かなりの急坂を登っていきます
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トゥールビヨン城に行く道からのシオンの街並み
絶景です -
やはりシオンの街並みです
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トゥールビヨン城の門です
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城は完全に廃墟と化しています
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なにかスコットランドの城を思い出させます(行ったことないのですがw)
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城塞からの眺めは最高です
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もう一つの丘にそびえているヴァレールの教会
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ヴァレールの教会
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やはりヴァレールの教会です
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両方の丘の間にある広場から見たヴァレールの教会
1200年代に建てられています
ここまでは車で来ることもできます
広場は駐車場になっています -
今度はヴァレールの教会に向かいます
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ヴァレールの教会内部
ロマネスク様式とゴシック様式が混在しているそうです -
ヴァレールの教会内部のフレスコ画
15世紀の物だと書かれていました -
坂を下りてシオンの旧市街に行ってみましょう
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ここはフランス語圏です
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そのため街並みはスイスっぽいのですが、フランスの洗練も感じさせてくれます
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噴水もあります
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広場にはテーブルが並べられランチやカフェを楽しむ人たちも
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旧市街から見上げたヴァレールの教会
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このようにスイスの町はどこも魅力的で仮に天気が悪くなかったとしても観光する価値が十分あるのではないでしょか?
などと書きましたが晴天の時に山をハイキングするとこれらとは比較にならないほど感動してしまいますw・・・・
ですのでスイスでは日程に多少の余裕を持って晴天の時は山をハイキング、曇りの時は町の観光と分けた方がいいんじゃないでしょうか?
(リタイアした後、時間的に余裕が出来た時に行くといい国かもしれません)
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