帰りたくなくなる富山旅　1

2023/09/06 - 2023/09/09

夏の18きっぷでまた富山へ三泊四日の旅。
今回は初めて立山室堂と魚津水族館に行きました。

エリア 富山

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: JR特急 JRローカル
• 旅行の手配内容: 個別手配

18きっぷで富山に行きたいが、9月の初めまではおわら風の盆のため、ホテル代が軒並み2倍近い。
とはいえ8月はお盆があって、いくら富山でも混むだろう。
シフト制の職場で良かった。
風の盆が終わり、町が脱力している時期に行こうじゃないか。

旅に行く日の早起きが苦にならないのは、行き先が職場じゃないからだろう。
旅に行かない連休なんかでも、明日の予定が仕事じゃなければ早起きして何かしようって気になるもんな。
カスハラとマンスプレイニングを限界Maxまでブレンドしたようなクレームに立て続けに当たってしまい、私の人間界への絶望が世界をのみこみそうだったので、こんな時はやはり富山。

ごとごとと岐阜駅まで来て、高山本線に乗り込んだが、残念ながらロングシート。
元気な時ならよいが、これに3時間半強はつらい。
美濃太田駅で一旦降車し、特急へと鞍替え。
美濃太田駅での乗り換え時間が10分あったので、特急券買えるだろうと計算していたが、7分ほど遅れて到着したため、駅員さんの許可をもらい、特急券は車内で購入することに。

知ってた？車内の切符ってクレジットカード使えないの。
突発的に特急に乗ることなんてなかったから、私知らなかったの。
現金が200円足りず、恥ずかしながら車掌さんに大目に見てもらい、絶対に高山駅で乗車券代払いますと約束し、とりあえず特急券だけ支払います。
車掌さん、めちゃめちゃいい方でした。
今度からはちゃんと現金持って歩きます。

そうこうしているうちにもう飛騨金山駅。
良い駅舎ですね。
雨が降っております。
そうそう。
この日は猪谷ー富山間の高山本線は大雨で運休になっておりました。
一応岐阜駅で確認したら、雨が止みつつあるので運転再開のめどが立ったとのこと。
ま、あたし晴れ女だし。

動いていなかったら福井・石川まわりで行かなくてはならなかったので大変助かりました。
たしか糸魚川の辺も運休だったので、南小谷経由やほくほく線経由も使えなかったのです。

さて。

支払いのすったもんだで謝りたおした後は、特急ですから昼からビール。
このビールは家からクーラーバッグに入れて持ってきたもの。
車掌さんに「こいつ、ビール買ったからきっぷ代足りなくなったのでは」と思われていたら嫌だなあと思いつつ、言い訳がましい顔をして飲むビールもまた美味い。
大好きな秋味である。
またこの季節がやってきました。

高山本線の車窓も良いですね。
飛騨川沿いを走ります。
雪の時に通った時も、水墨画のような景色にうっとりでしたが、夏の濃い緑も良いですね。

雨がやんできて、川に緑が映る。
本当に綺麗。
車窓って飽きないなあ。
いつまででも見ていられます。

立派な駅舎の高山駅に到着。
はい、ちゃんと乗車券代を窓口で払いました。

特急でワープしたので、乗り継ぎに2時間ほどの余裕。

お散歩しよう。
目指すは繁華街ではなく、

高山駅 駅

神社。
高山駅から徒歩15分位の、一本杉白山神社と呼ばれる神社です。
だあれもいなくてしんとしている。

特に御朱印集めなどはしていないので、普通に参拝し

お隣にある陣屋稲荷神社にもお参り。
おみくじは中吉。
相変わらず、まだもうちょっとおとなしくしていれば、運気も変わるから、みたいなことが書かれておる。
でも、「恋愛：愛しぬきなさい」と。
私の信じている神様は、いつも言葉足らずだ。

お参りを済ませ、うろうろしていると、何やら塔が見える。
医王山飛騨国分寺でした。
行ってみよう。

高山駅はなぜか外国の観光客（白人）が多く歩いており、理由は不明。
あ、もしかして白川郷かしらん。

鐘楼。
あいにくの天気ですが、しっとりと涼しく、これはこれで良き。
大抵、ばーんと快晴だから、落ち着いた写真が撮れて嬉しい。

飛騨国分寺の大銀杏。
有名だそうです。
とても立派な木。
こういうものの一部に生まれ変わりたい。
大きな木って、一つの生命ではなくて、複数のなにかが集まってできている気がする。

ラテン言語を話すカップル？ご夫婦？が、お寺を見ながら写真を撮ったりしていたので、適当に日本語で、二人で撮ってあげるよ！フォト！と言って、撮影してあげる。
日本になんてもう来ないかもしれないじゃない。

ついでにお賽銭をいれてお参りのデモンストレーションもしてみた。
今日の私はサービス精神の塊である。
カップルの女の子が可愛かったというのもある。

飛騨国分寺の大イチョウ 自然・景勝地

さるぼぼのお供えも。

さるぼぼちゃん、お産とかのお守りだというし、身代わりになってくれたりもするらしいけど、私は何となく怖いのだ。
顔がないから？
いや、そこに込められた人の念が強そうだからだな。
母親の、我が子に対する愛情って重くて底なしで怖いのよ。
娘大好きな私が言うのもなんだけど。

そんなことを考えつつ、うろうろとお散歩していると、スーパー発見。
聞いたことのない店名、きれいな外観、これは地域限定的なチェーンのスーパーにちげえねえ。　
こういうところは楽しいので入ってしまう。

生鮮食品やお総菜などのほかに、地元の特産品なども。
観光客をめちゃめちゃ意識した売り場造りでした。
赤蕪の漬物「めしどろぼ漬」というのを購入。
ご飯に混ぜておむすびにするとおいしい、と袋の裏に書いてあり、職場のお昼にそんなおむすび持っていったら現実逃避できて素敵ね、と。
どれだけ仕事が嫌なのか。
そして、若いころから嫌いだった漬物を、最近は食べてみるようになり、こういう変化も年齢を重ねることの楽しさの一つだな、と思う。

「すもーる　ふぉれすと」
外国人観光客を全く意識していない看板。
清里高原ぽいフォント。
消えた電光掲示板。
マイウェイ。
エモい。

そろそろ猪谷行きが発車する時間です。
駅に戻り、ロングシートの車両に乗り込みます。
この時点で、雲が切れ、青空とお日様が。
これなら再度の運休はなさそうですね。

猪谷駅にはこの車両にて到着。
同じホームの前方にはすでに富山行きの車両もスタンバイ。
乗り継ぎ待ちが20分ほどあったので、席を確保しつつ、駅をじろじろ見る。

猪谷駅 駅

ホームから見た猪谷駅。

待ってくれているかわいらしい車両。
これはボックスシートで嬉しい。

この辺りはまだ曇っていますが、降雨はなし。

猪谷駅外観。
駅舎だけでなく字体も渋い。

ひたすら山の中を走り、風の盆が終わって抜け殻のようになった越中八尾駅（勝手な憶測）を通過し、富山へ。
雲の隙間から夕焼けがさし、遠くに見える富山市街地がエルドラドのように黄金色。

また来ちゃった。

富山駅。
何度来ても美しい。

ただ、夏はやはりガスりやすいのか、この旅行中、立山連峰はうっすらとしか見えませんでした。
いいの、明日行くから。

富山駅 駅

今日のお宿は東横イン富山駅新幹線口２。
駅の目の前でとても便利。
しかも17階。
窓を見下ろすと路面電車が。
発車の音も聞こえて嬉しい。

3連泊します。
チェックインして荷物を解いて、さあ、お腹ペコペコです。
電車の中で菓子パン一つ食べたきりでしたから。

19時過ぎの駅前のお寿司屋さんはどこも行列。
このあと図書館にも行きたいので、簡単に食べられるところ、といえば

東横イン富山駅新幹線口2 宿・ホテル

安定の8番らーめん。
塩ラーメンと餃子のセットに、生ビール。
８の蒲鉾が可愛い。
首都圏にもできないかなあ、8番らーめん。
野菜が沢山で、優しい味の太麺です。
癒されます。

8番らーめん 富山駅店 グルメ・レストラン

図書館で2冊借りてきました。
小説は読み切らないだろうから、軽めのもの。

今日の図書館はいつもの美しい本館ではなく、駅前のcicに入っている分館。
21時まで開館しています。
ここは大人向けとは別に、広くてかわいらしい内装の子供図書館もあり。
大人向けの方にある学習スペースでは、21時前だというのに、高校生たちがもくもくとお勉強している。
街を歩いていても、スカートが膝上の女子高生も、金髪ピアスの男子高校生もほとんど見かけない。
好きな格好をすればいいと思うし、厳しい校則があるんだとしたら反対だけど、富山らしくていいなあと思う。

今日買ったもの。
イチジク、こんなに入って500円以下。
今夜用の満寿泉の小瓶と、白海老100%のかっぱえびせん（美味。普通のえびせんより細め）。

満寿泉の美味しさに感動しながら、本を読みつつ、おやすみなさい。