
2023/06/23 - 2023/06/24
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すなふきんさん
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4000年の歴史を知りたいのであれば洛陽へ行け、と言われる古の古都。洛陽の城市としての歴史は紀元前の周朝から始まり、さまざまな王朝によって首都とされた。特に東漢時代には洛陽が中国の中心的な都市であり、その後も多くの王朝によって重要視されてきた。
かつては春秋航空が大阪便を飛ばしていたが、コロナを経て便も無くなり日本からは陸の孤島になってしまった。実は2004年に来た場所の再訪。感慨深いものがある。
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上海から河南省第二の都市である洛陽には2023年現在、臨時便を除くと1日1往復しか飛んでいない。これは省都鄭州と地理的に近い関係があると思われる。
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1時間半強のフライトで洛陽に到着。洛陽はluoyangと書き、ルオヤンと読む。
洛陽北郊空港 (LYA) 空港
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車で30分ほどで洛陽博物館に到着。こちらは入場無料だが、Wechatのミニプログラムを使って事前予約が必要。
洛陽博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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北魏時代に作られた泥塑仏面像。永寧寺の塔の遺構から発掘された仏像の一部。
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唐三彩と呼ばれる茶色や緑色を基調にした唐王朝の独特な色合いの美術品。この頃シルクロードでの交易が盛んになりラクダやウマなどの作品が多い。
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西周時代の鼎(かなえ)。このように3000年前クラスの古物が出てくるもが洛陽ならでは。
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次は隋唐洛陽城応天門遺跡へ。我爱洛阳のモニュメント。前に座って地味に撮影の邪魔をするオッサン。
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応天門は隋・唐代の洛陽城宮城の正南門で、隋代の605年頃に建造が始まり、隋、唐、五代、北宋などの時代を通して500年以上にわたって用いられていた。こちらは遺構の上に最近建てられたレプリカ。
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実際にあった門と3つの道の遺構にプロジェクトマッピングでかつての面影が再現される。これはなかなか面白かった。
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元々論語の「以天成則」から則天門と命名されたが、 唐代の705年に李显によって応天門と改名された。南宋の1128年に、晋によって焼き払われ表舞台から姿を消した。
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ちなみに建物の敷地の多くは博物館になっていてジオラマや世界の「門」の歴史などを紹介する展示がある。そちらには京都の朱雀門もあった。
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漢服イベントに参加する人達。特別料金を払うことで天守閣?のような場所に上がることができる。
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上海などの都市ではなかなかお目にかかれないパンチの効いた麗景門へ向かう小道。道端でムシャムシャしたり、上半身裸親父が走ってたりする。
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洛陽は漢服着せ替えショップだらけ。漢服を着て洛陽の歴史的建築物の前でポーズをキメるのが今流行りらしい。
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麗景門の周辺は商店が並びいつでも賑やか。観光客や地元民で盛り上がっている。
麗景門 建造物
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平遥とは違い町並みは再現されたものと思われるが、なかなか趣深いものがある。
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漢服のコスプレで賑わう街というのもあってか路上で漢服デザインのマグネットを売る商人が多い。
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サソリを売っている店も。串焼きにして食べさせてくれる。小さいので10元程度。
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洛陽名物の牡丹の花を干したものを砂糖菓子に練り込んだもの。まあ食用として問題ないとしても何でも練り込めばいいってものではないと思うが。
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何と牡丹饼まで。これは全く雲南の玫瑰饼のパクりではないか。いや、もはやどちらがオリジナルか分からない。
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洛陽の工芸菓子、牡丹銀丝酥を作るおばちゃん。実食の感想は素朴な飴菓子の中にピーナッツなどが入っているだけの無難な感じだが、口の中が結構チクチクしてうっとうしい...。コネコネして粉を付けて伸ばしていくだけみたいやったけど、これどうなってんのかな?
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すごく多くの人で賑わうシャオチー通り。ザリガニ、羊肉串、イカ串、中国人に人気のあるB級グルメがひしめきあっている。
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1元寿司て。外は暑いのに常温販売。申し訳ないけど気色悪くてチャレンジする勇気が出ない。
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洛陽には不翻汤という、120年以上の歴史があります。 洛陽の人々はスープを飲み、パフパンを食べる習慣があり今なお受け継がれている。
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軒先でオヤジが出来立てのスペシャルなスープを作ってくれる。
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名物の不翻汤と锅贴をいただきマンモス。35元也。
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洛陽はノーヘルOKのようだ。ノーヘルでスクーターに乗っている様子を見るだけで某オジサンの推進する文明化からはほど遠い印象を受ける。
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友谊飯店は一応五つ星。街の中心にある。
ニュー フレンドシップ ホテル ホテル
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洛陽のホテルの朝食ではデフォルトと見られる胡辣汤。これに面包などを浸して食べるのが洛陽っ子だとか。
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ただ胡辣汤は胡椒がきつい。お代わりはこちらの白湯スープをいただく。
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約20年ぶりに龍門石窟の地に帰ってきた。この碑も変わってないな。
龍門石窟 史跡・遺跡
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龍門石窟は、約1,500年前の北魏時代から唐代にかけての間に創建された。この期間に多くの仏像と仏教の彫刻が岩山に刻まれ、洞窟内に収められた。
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しかし、国内の戦乱や近代の欧米列強の進出、文化大革命などによって略奪されたり破壊されたりしている、見るも無残な姿になっている仏像も多い。
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そのような中、ひときわ異彩を放つ龍門石窟で有名なピースをする仏像。実際にはピースではないということだが。
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牡丹の花が咲き乱れていると言われる石。中国には綺麗、奇妙、貴重な石を愛でる文化がある。
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小さい仏像群はほぼ壊されるか略奪されている。主に英米が清国滅亡の混乱に乗じて持っていったとか。自国以外の信仰に関心がないアングロサクソンは酷いことをするもんだ。
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そしてやってきました。龍門石窟のハイライトとも言える石窟群。長い階段を登ってようやく到達...。
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盧遮那大仏様をもうちょいアップで。高さ17.14mで頭だけでも4mもある。唐代の代表的な仏教彫刻芸術とされている。
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向かって右側の仏像は比較的綺麗に保存されている。柔和な表情もはっきりと分かる。
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他方左側の仏像は顔面部分がバキバキにやられており、無残な姿となっている。
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石窟を一通り鑑賞したら向こうの橋を渡りぐるっと回って戻るルートになっている。
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どこの観光地でも売られているご当地アイス。ご当地と言っても味ではなくそのデザイン。
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対岸から見る龍門もまた素晴らしい。
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次にやってきたのは曹操に送られた関羽様の首が葬られたという関林。関羽様は三国志時代の蜀漢の武将で、忠誠心と武勇で知られていることは言うまでもない。
関林廟 寺院・教会
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この廟の中に関羽様の像が鎮座している。忠義に厚い人物であるが故に魏晋時代以降、多くの官方の祭祀を受けてきた。
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「威扬六合」は関羽崇拝に関連するもので、清朝中国の女性皇帝である慈禧太后によって書かれた。
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関林翠柏と呼ばれる立派な柏の木がある。こちらは「龍首柏」で龍の首のように見えるため命名された。なお反対側には「鳳尾柏」がある。
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関羽様は中国の民間信仰においても非常に重要な存在で、その信仰は様々な宗教や行業と結びついている。例えば、官方の祭祀で「武圣」として崇められる一方、道教では「伏魔大帝」、佛教では「伽蓝菩萨」として信仰され、儒教でも尊敬されている。
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この塚の中に関羽様の首が安置されているという。周囲はぐるりと一周できる。
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次にやってきましたのは白馬寺。こちらは門前町とも言える通りだがそんな立派なものではない。埃っぽい商店が並んでいるのみ。
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白馬寺は紀元前68年に西漢時代に建立された。その後、多くの王朝によって拡張や再建が行われました。特に東漢時代、白馬寺は仏教の発展において重要な役割を果たした。
白馬寺 寺院・教会
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白馬寺の白馬。伝説によれば、寺の建立の際、仏教の経典を持ち帰るためにインドへの旅をしていた高僧、法顕が白い馬に助けられたことから「白馬寺」と名付けられたとか。
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地味だが忘れてはいけないのが北斗の拳の北斗神拳のルーツはこの白馬寺にあるという設定だ。ゼロコロナも終わったの是非ケンシロウファンには聖地詣でをしていただきたい。ひでぶ。
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唐代の杭の遺構。古くからある寺なので火事になったり破壊されたり幾多の苦難の歴史がある。
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日中友好を記念して建てられた空海の像。縁起の悪いことに開幕式の日はすごい雨だったらしい。
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冬、乾燥して寒い洛陽ではスープ料理がメインで、水っぽいことから水席という宴会料理のジャンルが発展した。唐王朝から1,000年以上の歴史があり、中国に残る最古い文化の一つ。
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水席は料理を1つ食べたら、すぐに別の料理を食べ、流れる水のように絶えず提供し続けること。食材は多彩ながら、シンプルで複雑、多様な味、酸っぱい、辛い、甘くて塩辛い、快適でおいしいが特徴。
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規模は小さいが夜市がある。中国の田舎はアジアンな感じの夜市が充実してて良き。
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洛陽の朝はこのようなローカルムードが漂う胡辣汤の店が至る所にあり賑わう。
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コンパクトな空港だが設備は整っている。スマホの充電デスクもありこんな近代的生活スタイルにも対応。
洛陽北郊空港 (LYA) 空港
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1日10便程度の発着しかない洛陽空港。小さいセスナのような小型機がたくさん離発着している。パイロットの養成所でもあるのだろうか。
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上海が近づいてきた。洛陽はその豊かな歴史と文化遺産、現代の産業との結びつきなど魅力にあふれている。食事はそんなに魅力的ではないが、またいつか訪れたい。谢谢。
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ニュー フレンドシップ ホテル
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