天空のしらびそ高原から秘湯湯屋温泉へ 後編

2023/09/02 - 2023/09/03

２日目、しらびそ高原から遠山郷まで下ってきて、もう少し遠山郷を散策してから、岐阜県に入ります。
目的地は下呂温泉より奥の湯屋温泉。山奥の静かなかけ流しの炭酸ナトリウム塩化物泉でまったり、を楽しみにでかけました。

エリア 濁河温泉・下島温泉(岐阜)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.5
• ホテル: 3.5
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 3.5
• 交通: 3.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

２日目、道の駅遠山郷から少し走ると木造校舎の旧木沢小学校があります。
木沢小学校を少し下りたところが駐車場で、真ん前に神社があります。赤い鳥居の後ろのお社は杉の大木に囲まれ、｢となりのトトロ｣に登場する鎮守の森を連想させます。

トトロを連想するのは私だけではないらしく、すぐ近くのバス停前にこんなかわいらしい撮影スポットが用意されています。

現在は廃校になった木沢小学校ですが、昭和の木造校舎の姿を残しており、内部も公開されています。
昔ながらの職員室の佇まいがとても懐かしかった。

校庭には今では危険と撤去された遊具がひっそりと残っていました。

国道をもう少し飯田方面に行くと｢かみむら特産品直売所｣があります。
遠山郷の特産品、下栗イモやそのイモを使ったイモ煎餅、玉ねぎ煎餅、エゴマ味噌などありました。季節によって野菜ももっと豊富にあるのでしょうね。

直売所の駐車場を挟んで隣にあるパン屋さん｢山崎製パン｣、と言ってもあのヤマザキさんではありません。上村特産品加工所の中で営業しているパン屋さんです。
店から出てきた買い物客から｢美味しいよ！｣と教えていただき入ってみたら、まず玄関でスリッパに履き替える構造でした。
玄関横がお店になっていて、生地がふわふわのレアなパンがたくさんありました。

これはネコの顔をした食パン。味は普通の食パンですが、可憐さに思わず手にとってしまいました。
もう、昼食はここのパンにしようといろいろ購入したのですが、写真を撮る前に連れ合いに食べられてしまいました。
手作りハンバーグを乗せたハンバーグパンやら竹輪にタルタルソースをかけて巻いた竹輪パンなど、他所にないおかず系のパンから、ブルーベリーパン、長野名物の牛乳パンなどの菓子パン系、どれもたいへん美味しくて、生地が白くふわふわで、思わず食べすぎてしまう美味しさでした。

再び飯田ICから中央道を中津川まで戻り、一般道を下呂温泉を経由して更に川を遡ること２時間、本日のお宿、奥田屋さんに到着しました。それにしてもこの壁のツタ、凄い。

と思って中に入るとまずカフェの様な部屋があり、フロントはさらに階段を下りた別棟にありました。
ちなみに私たちの部屋はフロントを更に奥に進み、階段を下りたところ。
お風呂はもう１階下ったところでした。
建物はどうやら道路からだんだんと川に降りていく構造になっているようです。

浴室のすぐ下を清流が流れています
浴槽は茶褐色のお湯で満たされ、床は温泉の成分が固まって波模様ができています。浴槽の中もザラザラでした。源泉は冷鉱泉で、熱交換器で温めているそうです。お湯はぬるめですが、その分長湯できてしっかり温まりました。

夕食はグループ毎に個室でいただきます。
オーナーの趣味が木彫りとのことで部屋の中は鳥のデコイに始まり時計からランプシェード、仏像まで、木彫りの作品で一杯でした。

お待ちかねの夕食はイワナの刺身、牛肉の朴葉味噌焼き、など地元食材が次々に運ばれてきます。

蕎麦がきのエゴマ味噌かけ。蕎麦がきは熱々で甘いエゴマ味噌と一緒に味わう。

香り高い手打蕎麦です。ちょっと食べかけてしまい、失礼。
建物は年季が入ってますが、料理は抜群に美味しいです。

朝食にも椎茸の朴葉味噌焼き。ご飯が進んで困ります。

源泉で煮込んだ温泉粥。温泉成分で褐色で少し塩気が効いています。

これも源泉で煮た温泉豆腐。豆腐が溶けてとろとろ。

チェックアウトの後に表の飲泉場で源泉を味見してみました。炭酸でシュワシュワ泡立ち、しょっぱい。美味しい、とは言い難いけれど、胃腸病には効果抜群だとか。
温泉成分の濃さは浴室の床を見れば一目瞭然。静かな美味しい温泉でした。

近くの｢道の駅はなもも｣でレトルトの鉱泉粥をお土産に買いました。

帰りは下呂から山を越えて明宝経由で東海北陸道を通ります。
｢道の駅明宝｣でお昼の食料を調達することにします。

明宝ハムの直売所もあり、購入しました。帰宅してから確認すると、直売所はやはり他で買うより少しお安いようです。

明宝温泉あり、冷凍の岐阜名物｢けいちゃん｣あり、レストランやテイクアウトのおにぎり屋さんありで道の駅は大にぎわいでした。

明宝をもう少し下ると郡上八幡です。郡上八幡を通るのは初めて。清い川の流れと歴史を感じさせる町並に、いつかはここも訪れようと自分の旅の目的地リストに秘かに追加しました。

岐阜の最後は関サービスエリアで栗きんとんと関牛乳を買いました。栗きんとんは箱買いするにはちょっとお高いのでバラ売りを購入しましたが、甘さ控えめの栗そのものの味にノックアウトされ、次回はケチらず大枚はたこうかな？と思いました。
今回は山中と言っても高原と川沿いの温泉という違ったタイプの観光地を訪ねて、両方とも印象深かったです。天候に恵まれ幸運でもありました。長野県と岐阜県の空気感の違いも少し分かったような気になりました。でも、どちらにしても山はいいですね。