湧水が豊かな城下町、島原を歩く

2022/07/06 - 2022/07/06

島原は島原城の城下町として有名で、城だけでなく武家屋敷など見どころが多いです。
それと有名なのが湧水。普賢岳からの伏流水が市内の各所で豊かに湧き出ています。その湧水が島原の町の中を流れており、それが島原の町を独特の美しい景観となっています。
特に有名なのが四明荘。湧水の池を泳ぐ鯉が、まるで宙に浮いているかのよう、ということで話題にもなりました。その四明荘などを中心に歩きました。
暑い夏に行ったのですが、冷たい湧水のおかげで清涼感を味わえる散策になりました。

エリア 島原(長崎)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

• 交通手段: 高速・路線バス 私鉄 徒歩

島原への足となっているのが島原鉄道。諫早にてＪＲ線と接続しています。島原半島の東側を通っており、地域の足となっています。１日で往復したので、１日乗車券を購入してお得にめぐりました。

島原鉄道 島原鉄道線 乗り物

途中にある大三東駅は有明海に面したところにあり、ホームからの景色は絶景です。行きは満潮でしたが、帰りは干潮になっており、有明海の干満の差を感じることができました。

大三東駅 駅

島原駅の駅舎は島原城にちなんだデザインになっており、お城そのもののような外観でした。観光案内所もこの中にあります。

島原駅 駅

島原駅からは、まず最初に島原城を目指しました。駅からの道からも天守閣を見ることができました。

城下町にはこうした水神様を祀っているところもありました。ちょっとしたものですが、島原では古くから水を大切にし、神様として信仰されていたことを感じさせてくれるところでした。

島原には武家屋敷群が残っていることでも有名です。石垣に囲われた武家屋敷が並び、道の真ん中にはきれいな水も流れていて、とても良いところでした。

武家屋敷 名所・史跡

武家屋敷のひとつ、篠塚邸。内部を見学できます。

山本邸 篠塚邸 鳥田邸(武家屋敷) 名所・史跡

武家屋敷は昔のまま保存されており、江戸時代の島原藩士、その家族がどのような暮らしをしていたのかがよくわかりました。

武家屋敷群の真ん中を流れる水は、おそらく湧水から来ているものでしょう。こうしたところでも水はとてもきれいですし、夏でも冷たくて気持ちよかったです。

島原城の天守閣。造りは昔の外観を踏襲しているようですが、内部は資料館、最上階は展望台となっている近代的な建物です。
外観は他の城の天守閣と比べるとおしゃれな感じに乏しいようにも思いました。

島原城 名所・史跡

島原城からは普賢岳もよく見えました。普賢岳は大噴火と火砕流でよく知られていますが、その記念館もこの島原城の敷地内にありました。

島原城の売店には食堂もあり、ここには島原名物の「ろくべえ」がありました。さつまいもから造られた麺料理で、うどんやそばとは違った食感、味でした。

島原城の見どころは天守閣だけではないです。むしろそれよりも見どころなのが石垣だと思います。濠沿いに高い石垣が続いており、これはなかなかの迫力、雰囲気がありました。

島原の城下町のいたるところに湧水があり、触れると、夏でもとても冷たくて清涼感を味わえました。

島原の湧水のなかでも特に有名な四明荘。邸宅の軒下まで大きな池が広がっています。池の水は湧水で、透明で澄んでおり、とても美しかったです。

湧水庭園「四明荘」 名所・史跡

四明荘の池はびっくりするほど水がきれいで、確かに錦鯉が宙に浮いているかのような、そんな印象を受けました。水が冷たいからでしょうか、夏でも涼しい感じがしました。

四明荘と並んで見どころとなっているのがしまばら水屋敷。こちらには湧水の大きな池を有した庭園があります。

しまばら水屋敷 名所・史跡

みずばら水屋敷はアーケード商店街のなかにあり、少し入ったところにこうした日本家屋と庭園があるから驚きでした。こちらの池もとても大きく、軒先まで広がっていました。

湧水の池なので水は透明、かなり美しかったです。こちらにも錦鯉が泳いでいました。

みずばら水屋敷でいただいたのが、こちらお島原名物の「かんざらし」いわゆる白玉だんごですが、きれいな湧水でつくられているからでしょう、シンプルながらもとてもおいしい甘味でした。

しまばら水屋敷は日本家屋、湧水の庭園が合わさったとてもいいところでした。

島原駅から諫早方面へと戻ります。島原鉄道は今では１～２両の短い編成ですが、島原駅のホームはとても長く、かつては長い編成で運行されて賑わっていたのをうかがい知ることができました。