2023/07/16 - 2023/07/23
666位(同エリア1200件中)
SOUNIONさん
- SOUNIONさんTOP
- 旅行記21冊
- クチコミ17件
- Q&A回答0件
- 20,605アクセス
- フォロワー2人
待ちに待った成田からテルアビブへの直行便が3月に就航。
こちら側の諸事情のため、オフシーズンの真夏の日程で、イスラエル、パレスチナ、そしてヨルダンのペトラの世界遺産を巡る旅に、小6の娘を含む家族で行ってきました。
7/16 ★成田出発
7/17 ★テルアビブ到着~エルサレム
7/18 ベツレヘム・エルサレム
7/19 レンタカーで死海へ
7/20 ヨルダン・ペトラ遺跡日帰りトリップ
7/21 エイラット~アッコー
7/22 アッコー~地中海沿いの世界遺産巡り~空港
7/23 成田帰国
エルサレム以外はレンタカーも活用して、イスラエル国内を回り、パレスチナ、ヨルダンではタクシーなどを使って、効率的にの13の世界遺産を巡ることができました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- レンタカー 徒歩
- 航空会社
- エルアルイスラエル航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
出発4時間前に成田空港に到着。事前に調べたエルアル航空の悪評の原因となっているいわゆる「尋問」がどうなることか心配なので、推奨の3時間前より前に着くようにしました。
チェックインの手前に設置された専用の台に係員がスタンバイし、グループごとに質問がありました。家族連れだからか、雰囲気も良く、「セキュリティのための質問をさせてください」と低姿勢に話していただき、荷物のパッキングに関する質問が中心で、7~8回のやり取りで完了しました。
荷物を開けられることもなく、思ったよりスムーズで、少し拍子抜けしました。
でも、長く質問をされている人もいたので、渡航歴とかそういうもので異なるのかもしれません。
今回は現地でのキャッシングを予定していたので、念のため少しばかり米ドルを両替して出国手続きへ。後から気づいたらイスラエルシュケルも両替できたよう。成田空港第1ターミナル 空港
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予定通りテルアビブからの飛行機が到着し、その折り返しも順調に時間通りに出発できそうです。あまりにも早く搭乗口に来たので、だれもおらず、時間つぶしが大変。久しぶりの成田空港内を歩き回ったりして過ごしました。
搭乗に際しては、一人ずつあらためてパスポートの写真と本人の確認がありました。成田空港第1ターミナル 空港
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大き目の画面がついている機内で、日本語対応の番組も結構ありました。日本映画は3~4本だったと思います。
19:30発の便だったので、機内食を食べて少し映画を見ていれば、すぐに眠くなりました。エコノミーなので狭いのですが、意外とうまく寝られました。
キプロスの上空を過ぎ、地中海側から回り込むようにテルアビブへと入り、予定通り現地時間の深夜2時ごろに着陸。 -
テルアビブのベングリオン空港に到着すると、まずはパスポートを機会に通して顔写真の照合(多分)。結構エラーが出るようだが、パスポートを認識すると画面が日本語になるので、そうなればOK。青い紙が出てくるので、それをパスポートに挟んで入国審査へ。
ここでも家族でいっぺんに審査。時間がかかることを想定していたものの、旅の目的を聞かれただけで、スムーズに終了。
いろいろと覚悟していたのに、ちょっと拍子抜け。
家族だったからなのか、それとも直行便だったからなのか。ベン・グリオン国際空港 (TLV) 空港
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空港内のATMでキャッシング。イスラエルシュケルを手に入れました。
なるべくカードで支払いをしようと思っていたら、旧市街ばかりにいたせいか意外にも現金払いの場所が多かった印象です。現金もやっぱり大事。ベン・グリオン国際空港 (TLV) 空港
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荷物をピックアップしてまだ3時。着陸して1時間ですべて完了しました。
数日後にレンタカーの借り出しに戻ってくるので、一旦レンタカーの窓口の場所を確認したうえで、ターミナル3の出口へ。
出ると中東の熱気が押し寄せてきました。下の階には鉄道のレールが見えます。
正面に進むと黄色い乗り合いタクシー(シェルート)が停まっていました。ベン・グリオン国際空港 (TLV) 空港
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たむろしている人に、「タクシー?」と聞かれるので、「シェルート」と答えると、「ジェルサレーム?ハイファ?」、「ジェルサレーム」と言うと、すぐに運転手に声をかけてくれ、目の前のシェルートに乗るように指示されました。連携ができています。
まだ夜中だというのにそれなりに人が多く、20分ほどで10名が集まり、出発となりました。エルサレムまでは一人66シュケル。
私たち以外はエルサレムの地元民のようで、エルサレムとは言うもののずいぶんと遠回りをして山の上の住宅街などを巡り、1時間以上をかけて旧市街に着きました。
今回予約をしていたのはエルサレム旧市街のイスラム地区にあるハシミホテルです。旧市街は車が入れないので、最寄りのダマスカス門まで連れて行ってくれました。ベン・グリオン国際空港 (TLV) 空港
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5時前のダマスカス門は真っ暗で人けはほとんどありません。スーツケースを持ち上げてこの石段を下りて門をくぐり、イスラム地区のスークの中へと入っていきます。
ダマスカス門 建造物
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イスラエル軍の兵士が数人、門の近くでたむろしていました。後はほとんど人に逢うこともなく、スークの中を歩いていきます。思ったよりも起伏があるのに驚きます。
事前に調べてあったので、ホテルまでは迷わずに着くことができました。 -
ホテルの入り口だけ明るく光っていました。ドアは施錠されていて、ブザーを鳴らす仕組みです。これは夜だけではなく一日中そうなっていました。
早朝過ぎてまだオーナーが来ていないということで、荷物を預けて少し待つことに。実は早朝着だったので、部屋は夜から予約していました。荷物だけでも預かってもらいたかったのです。
その間ルーフバルコニーで景色を眺めても良いと言っていただいたので、自慢のバルコニーに出てみました。ハシミ ホテル ホテル
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エレベーターを降りると、屋根のある屋上バルコニーになっていて、夜明け前の空にいきなり大きな岩のドームが現れました。なんとなくざわざわした町の音も聞こえてきて、エルサレムに来たことの感動が押し寄せてきます。この眺めを見られただけでも、このホテルに泊まった甲斐がありました。
旧市街がある街では、できる限りその中に泊まりたいと思っていますが、なかなか良い宿が見つからない場合もあります。このホテルは、イスラム地区にあるのでアルコールの持ち込み禁止や未婚者の同室が認められないなどの制約はありますが、部屋も快適で、なんといっても眺めがよいので、かなりおすすめです。強いて言えば、車でアクセスできないので、荷物が多い場合は避けたほうがよいかもしれません。ハシミ ホテル ホテル
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ホテルのオーナーと思われる人が来たので、もろもろ手続きし、夜明けとともに街に出ました。スークの中はまだ誰もいません。
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ホテルからすぐにキリスト教の聖地である聖墳墓教会があります。小さな路地にある門をくぐるといきなり現れる感じです。外観は思いのほか地味で、キリストが処刑されたゴルゴダの丘に増築を重ねて作られたということで、建物としての壮麗さはあまりありません。
聖墳墓教会 寺院・教会
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朝5時にはイスラム教徒の門番によって鍵が開けられるとのことで、すでに開いていました。
聖墳墓教会 寺院・教会
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中に入るとすぐにイエスが十字架から降ろされて横たえられたという岩があります。ここは多くの信者の方が祈りをささげるそうですが、早朝なのであまり多くはありませんでした。この右手がゴルゴダの丘で、岩山に沿う形で建物が作られているため、丘の上は2階になります。
聖墳墓教会 寺院・教会
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入口から入って左手には聖墳墓教会の中心となる復活聖堂があります。ドームの中に立つ小さな聖堂がイエスが埋葬された場所です。
聖墳墓教会 寺院・教会
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復活聖堂とそれを覆うドーム。
聖堂の中では早朝の祈りがささげられていました。少し待っていましたが、各宗派ごとに実施されるようで、一般の巡礼者は9時ごろにならないと中には入れないとのこと。早朝だと並ばずにはいれるという情報もあったのですが、これらの祈りの前に行かないといけなかったのかもしれません。聖墳墓教会 寺院・教会
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聖墳墓教会の東側で会談を降りたところにある聖ヘレナ聖堂。アルメニア正教の管轄となっていて、周囲が岩で囲まれているようで少し湿っぽい空気。美しいモザイク床が残っています。コンスタンティヌス大帝の母ヘレナがキリストの墓を発見した際に作った初期の教会の場所に建てられている。
聖墳墓教会 寺院・教会
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聖ヘレナ聖堂の奥にある十字架発見の聖堂。ここでヘレナが4世紀に十字架を発見したとされるところです。カトリックが管理しています。
聖墳墓教会 寺院・教会
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一度入り口に戻り、ゴルゴダの丘があったとされる入り口脇の石段を登ります。小さな聖堂がありここがイエスが十字架にくぎで打たれた場所とのことで、その絵が掲げられています。
聖墳墓教会 寺院・教会
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すぐ隣には香炉が多くかけられた趣の違う聖堂があり、東方正教の聖堂だとわかります。そこは十字架が建てられた場所とのことで、祭壇の下にはその場所を示す丸いくぼみがあり、岩が露出していました。
このゴルゴダの丘周辺の場所は、後で巡ることになるヴィア・ドロローサ(悲しみの道)のステーションになっています。聖墳墓教会 寺院・教会
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聖墳墓教会は後からもう一度行くことにして、続いて嘆きの壁に向かって歩き出しました。
偶然にカルドと呼ばれるかつてのエルサレムのメインストリート跡を通りかかったので、残された柱を見学。今の地面よりも1階分ほど下にあるので、通りからは階段を降りることになります。カルド 史跡・遺跡
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なんとなく嘆きの壁の方向に歩いていたら、西側の高台から降りる道に出ました。この壁は東側の神殿の丘と西側の丘に挟まれた谷の部分にあるようです。
壁の上の神殿の丘には、ユダヤの神殿ではなくイスラム教の聖地となった岩のドームが建てられているのが、複雑なこの町らしい風景です。
嘆きの丘の広場にはいろいろなルートがありますが、どこから入るにも必ずセキュリティチェックを通る必要があります。嘆きの壁 史跡・遺跡
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壁に向かって左手が男性、右手が女性の祈りの場。
朝から多くの人たちが真剣に、本当に真剣に祈りをささげています。
エルサレムは高原にあるので比較的涼しい気候とは言うものの、季節は真夏。結構暑いのですが、正統派の人たちはしっかりと黒ずくめの服装です。
これまでも多くの教会、寺院、モスクなどを訪れましたが、正直なところ、ここまで真剣な祈りの地は、今まで見たことがありません。
異教徒の自分の居場所がここにはないということがひしひしと感じられました。嘆きの壁 史跡・遺跡
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壁に向かって隙間なく多くの人たちが祈りをささげています。
ちょうど複数の人たちが壁を離れたとところを見ると、多くの人たちが祈りをささげるため、人の身長の高さまでの壁は、黒ずんでいます。嘆きの壁 史跡・遺跡
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嘆きの壁に向かって左手の建物は、壁がそのまま続いており、シナゴーグになっています。天井のアーチはウィルソンアーチと呼ばれ、かつて神殿の丘に向かう橋であったものの遺構だそうだ。
この中も祈りに満ちていて、観光客が入っても特にとがめられることはないけれど、いかにも異邦人であることを気づかされます。嘆きの壁 史跡・遺跡
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白いパラソルの先は女性ゾーンです。
上に見えている木製の橋は、神殿の丘に入るモロッコ門へと続く通路で、観光客はこの通路からしか神殿の丘に入ることができません。
神殿の丘はエルサレム旧市街にありながら、このエリアだけはヨルダンのイスラム教徒が管理しているそうで、イスラエルとしてはあまり入ってほしくないのか、入り口が実に分かりにくい。
糞門という嘆きの壁に最も近いエルサレム旧市街の門から嘆きの壁エリアに入る場合のセキュリティチェックゾーンの一番端(神殿の丘側)がこの木の橋への入り口です。嘆きの壁 史跡・遺跡
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この橋の先の門ではイスラエル兵が銃を持って警備していました。
下を見下ろすと嘆きの壁が見えます。モロッコ門 建造物
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嘆きの壁は朝方は日陰になるからなのか、早い時間から多くの人が集まっているようです。
嘆きの壁 史跡・遺跡
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神殿の丘は広いだけに暑い!まだ朝8時ごろではあるけれど、日陰を探しながら歩く漢字。
まず見えてくるのはイスラム博物館。その前には古代のものと思われる彫刻された柱頭が並びます。神殿の丘 城・宮殿
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神殿の丘の南側に立つアル・アクサー・モスク。イスラム教徒以外は入ることが出来ません。外から見ると地味な建物ではありますが、モスクの中でも最古級のもので705年の建築というから驚きます。もちろん改築は重ねているのですが。
十字軍の時代にはテンプル騎士団の本部もおかれていて、その名の由来になったところ。地味に見えて歴史の重みを感じる建物です。アル アクサー モスク 寺院・教会
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イスラム教においてエルサレムはメッカ、メディナに次ぐ聖地だそうで、イスラムの草創期においてはこの辺りが最もメッカから遠い「辺境」だったので辺境のモスクという意味のアルアクサーモスクという名前になったという。
アル アクサー モスク 寺院・教会
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岩のドームが見えてきました。神殿の丘のハイライト。でもこれもイスラム教徒しか入れないので、美しい外からの姿を眺めるだけ。
アルアクサーモスクに比べてずいぶん派手ですが、同じ時期に作られたものなので、1300年も前のもの。美しい外壁の装飾は後世のもののようです。岩のドーム 寺院・教会
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岩のドームの周囲にはアーチがいくつもありますが、これはまさかユダヤの神殿のころのものではないでしょうが、ローマ時代のものでしょうか。これについてはあまり書かれているものはありませんでした。
この場所でこの旅で唯一の日本人ツアーを見かけました。アジア人はそれなりにいましたが、今回は時期が悪いのか本当に日本人にはあまり会いませんでした。岩のドーム 寺院・教会
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木陰で暑さをしのぎながら、美しいドームを眺めました。見飽きない美しさです。
神殿の丘の何もない広い空間の中にあるから余計です。
この中にはマホメッドが昇天したという岩があるそうですが、そこはかつてユダヤの大神殿が建てられていた場所でもあり、イエスが往来した場所でもあるということで、ある意味エルサレムの様々な争いごとの根幹のような場所と思うと、異邦人としては複雑な気持ちもしました。岩のドーム 寺院・教会
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岩のドームの横に立つ鎖のドーム。
地味に見えても細かいところに装飾が施されていて、なかなかに美しいです。
白いものはミフラブだと思いますが、後からつけられたような感じに見えました。神殿の丘 城・宮殿
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神殿の丘の双子のドーム。
ちょうど朝早いこの時間だとよく日が当たってきれいでした。岩のドーム 寺院・教会
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ここまで水を持たずに歩き回っていたので、暑さとのどの渇きでふらふらになりそうだったので、神殿の丘の散策を終えて、旧市街への門をくぐってイスラム地区のスークへ。そこでペットボトルの水を調達してほっと一息。
9時を過ぎたので、あらためて聖墳墓教会へと向かいます。神殿の丘 城・宮殿
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イエスの墓の一般の人たちの参拝が始まっていました。とても並ぶような事前情報を見ていましたが、やはりオフシーズンのためかそこまでではなく20分ほどでした。
この時間は人数が問題なのではなく、それぞれの人たちの祈りの時間によるもののようです。
小さな入り口を入ると、数人でいっぱいになっていしまうほどの天使の礼拝堂に入ります。その奥のさらに小さなかがんでしか入ることができない入口の奥に、岩棚があり、そこがイエスの墓とされる場所です。聖墳墓教会 寺院・教会
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ちょうど正教会の尼僧と思われる人と一緒に岩室へ。ろうそくに照らされた中で岩棚に手を触れ、キリスト教の祈りの作法はわからないので、黙祷をささげました。
そしてほかの人に倣い、後ずさりして扉を出ました。聖墳墓教会 寺院・教会
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聖墳墓教会に向かい合うように殉教聖堂という正教会の聖堂がありました。ちょうど扉が開き入っても良いとのことだったので、美しい聖堂を見ることができました。
聖墳墓教会 寺院・教会
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殉教聖堂のドームには、正教会でよくみられるパントクラトール(全能者ハリストス)が描かれていました。
聖墳墓教会 寺院・教会
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早朝からの聖地巡り、いきなり核心部を歩き回ったので、聖墳墓教会の近くのカフェでフレッシュオレンジジュースで休憩。
円安がひどかったこともありつつ、イスラエルが物価高であること、そして観光地料金がなかなかに加算されていることもあり、これがびっくりするほどお高い・・・。
30シュケル(1200円)くらいしたかも。
でもおいしかった。 -
旧市街のスークは9時でもあまり店が開いていない。10時を過ぎると少しずつにぎわってくる。ダマスカス門に続く坂道もだんだん人出が増えてきた。
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総長は真っ暗で誰もいなかった門も、小さな露店も出てきていかにも中東の雰囲気。
ダマスカス門 建造物
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門を出ると左手にもバスターミナルがあるけど、オリーブ山に向かうのは右に少し行ったところにあるSultan Sulliman Terminal。
GoogleMapの経路検索がバスの番号までしっかり教えてくれるので、かなり便利です。 -
275番のバスに乗車してオリーブ山方面へ。大人も子供も関係なく5.5シュケル。
Chapel of the Ascension/Rabi'a Al-Adawiyaというバス停で下車して、昇天教会へ。
なんとも言えず古めかしいこの建物は、4世紀に建てられ十字軍の時期にも手が加えられたもの。昇天教会 寺院・教会
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昇天教会の中にあるイエスの足跡。オリーブ山にあるここから復活して40日後にイエスが昇天したとされる場所。
昇天教会 寺院・教会
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昇天教会から道をオリーブ山のビュースポットまで歩いていきます。
途中からエルサレムの旧市街を見下ろす絶景が見えてきます。観光用のラクダもいましたが、暑さのためかそれほど人は多くありませんでした。
たどり着いた展望台で日陰を見つけて一休みです。オリーブ山 山・渓谷
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ユダヤ人墓地がオリーブ山の斜面を覆っていて、ケデロンの谷を挟んだ向かい側にエルサレムの旧市街の東側の城壁がありました。城壁の上はすぐ神殿の丘。
遠くには新市街のビルが見えています。オリーブ山 山・渓谷
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オリーブ山から見下ろした神殿の丘。左の黒いドームはアル・アクサー・モスク。
岩のドームのあたりに2000年前にはエルサレム神殿が立っていて、モーゼの十戒が納められた聖櫃が納められていたはずです。オリーブ山 山・渓谷
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山から神殿の丘を見ていると、一番高い場所というわけでもなく、小さな丘の連なるエルサレムの小さな岩山だったのではないかと思いますが、なぜまたそんなところがこんなにも宗教的に重要な場所になったのか、かなり謎です。
黄金のドームの左後ろのドームが聖墳墓教会です。オリーブ山 山・渓谷
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岩のドームのアップ。右後ろにハシミホテルのルーフトップの展望台が見えています。朝見たオリーブ山の逆から見ているということになります。
オリーブ山 山・渓谷
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旧市街で唯一閉ざされている黄金門が見えました。ユダヤの伝説で救世主はこの門を通ってやってくるそうです。
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オリーブ山からは旧市街まで歩いて降りていきます。かなり急な坂道でした。
途中に主の祈りの教会やマグダラのマリアの教会があったのですが、残念ながら昼休みだったり時間が合わなかったりして入ることができませんでした。
そのまま谷を下り切ると、ゲッセマネの園があります。聞いたことがあるような地名ですが、イエスがよく祈りを捧げていたところで、最後の晩餐の後にもここで祈っていたそう。樹齢数百年のオリーブの木が立っています。ゲッセマネの園 文化・芸術・歴史
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ゲッセマネの園に立つ万国民の教会。
全世界のキリスト教徒の献金で建てられたもの。万国民の教会 寺院・教会
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中は美しい金と青の装飾で、多くの観光客がいても非常に静かで祈りを捧げている人も多数。
万国民の教会 寺院・教会
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祭壇はこの場所の岩がむき出しになっています。イエスが血の汗を流して祈ったのはこういう岩の上だったので、それを祭壇としているものと思います。
万国民の教会 寺院・教会
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ゲッセマネのすぐ北側にあるのが「聖母マリア墳墓教会(マリア永眠教会)」。東方正教会がマリアの墓としているところで、入り口から石段を下って下にある洞窟の中にマリアの墓とされる石棺がありました。
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ゲッセマネから旧市街へはライオン門から戻るのが近道と地図を見て思っていたけど、地図ではわからないなかなかの傾斜にひぃふぅしてようやく門へ。昼時の暑さにもなかなか参りました。
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ライオン門から入るとイスラム教地区。なのでホテルにも近い。と思っていたけど、旧市街は入り組んでいて坂もあるので、なかなかに手ごわい。
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オスマン帝国時代の門に掘られたライオンの彫刻。なかなかユニークな姿。
門から入って少し歩くとキリストが判決を言い渡されてから磔にされ埋葬されるまでの道のりであるヴィア・ドロローサ(悲しみの道)の第1ステーションがあるので、その道をたどってみることにします。 -
門から入って数百メートル歩いていくと、左後ろに折り返す階段があります。この上が第1ステーションのイエスが死刑の宣告を受けたアントニア要塞跡で、今は小学校になっているので、授業が終わらないと中にははいれないそう。今回はパスします。
ヴィア ドロローサ 散歩・街歩き
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すぐ近くの教会の中が第2ステーション。イエスが鞭で打たれて茨の冠をかぶせられたところ。教会のドームに茨の冠の模様が描かれています。
ヴィア ドロローサ 散歩・街歩き
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道の前に見えてきたアーチは、ローマのハドリアヌス皇帝がユダヤの反乱を鎮圧したことを記念して作った凱旋門の一部。中はどうなっていることやら。歴史があちこちに顔を出す旧市街。
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凱旋門のわきのエッケホモ教会の地下には、ローマ時代の石畳が残されていました。イエスが歩いたところかどうかはわかりませんが、2000年前にローマ人が歩いた道であることは確かです。
暑い中の地下見学はほっと一息つける場所。
ハドリアヌスのアーチが見えたら手前の路地を入ったすぐのところがチケット売り場です。ドルでもユーロでも払えるところでした。 -
さらに進むと第3ステーションの小聖堂です。ここはイエスが十字架の重さに耐えかねて躓いたところです。
ヴィア ドロローサ 散歩・街歩き
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すぐそばには第4ステーション、マリアが十字架を背負うイエスを見たところです。
ヴィア ドロローサ 散歩・街歩き
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イスラム教地区で市場が続くエリアですが、キリストの歩いた道を巡礼する観光客もまじりあう聖都の風景。奥の壁に第5ステーションの丸いプレートが見えます。クレネ人のシモンという人がイエスに代わって十字架を背負ったところだそうです。なんとなく聖書の内容を知っているつもりでいましたが、こういう人がいたとは知りませんでした。
ヴィア ドロローサ 散歩・街歩き
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第6ステーションはベロニカという女性がイエスの汗をぬぐった場所とのこと。
ヴィア ドロローサ 散歩・街歩き
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道が突き当たったところに第7ステーションの教会がありました。イエスが2度目につまづいたところ。その時代ここに城外へと抜ける門があったらしく、そこで躓いたようです。
ステーションは15までありますが、ホテルが近いということもあり、ここまでしっかりした食事もとらずに歩きっぱなしだったので、早めのチェックインをしに行くことにしました。ヴィア ドロローサ 散歩・街歩き
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少し早めだったので部屋の用意がまだできていませんでしたが、10分ほどで部屋に入れました。そこで1時間ほど冷房の効いた中で体を休めて、スプライトの甘さと炭酸にかなり癒されました。
休憩後はヴィア・ドロローサの続きは後回しにして、エルサレムの南側の城外にあたるシオンの丘を目指します。 -
旧市街を皮脂の方向へ歩いていくとヤッフォ門に出ました。新市街へと開いている門でこの辺りが旧市街の一番の繁華街のようですが、今回ダマスカス門に近いホテルを利用したので、このエリアを通ったのがこの時が最初で最後でした。このあたりのホテルも候補にあったのですが、今回はハシミホテルが便利でした。
ヤッフォ門 建造物
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ヤッフォ門のすぐそばにあるダビデの塔は紀元前から十字軍、イスラエル建国と何かと歴史の中で使われていた要塞のようです。
今回は残念ながら見学する時間がありませんでした。というか、暑くなければ時間はあったのですが、なんとも行動意欲をそがれる暑さなので、結局外から眺めただけになりました。ダビデの塔博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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アルメニア人地区をシオン門に向かって歩いていきます。なんとなくこぎれいな街並みです。
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シオンの丘に通じるシオン門は中で直角に曲がっています。それでも車が通ってくるところがすごい。
シオン門 建造物
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シオン門を出て、まずは100年ほど前に作られたマリア永眠教会へ。残念ながらこの時間は開いていませんでしたので、外観だけ。エルサレム最大の教会。100年でもなかなか古いけれど、エルサレムではごく新しい部類かも。
マリア永眠教会 寺院・教会
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案内板に従って進むと、ダビデの墓のある建物へ。
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ダビデの墓はこの先の部屋の右側。男性と女性に分かれて棺にアプローチできる。
シナゴーグになっているので皆さん祈っているため、あまり長居はできない感じ。 -
同じ建物にある最後の晩餐の部屋。ミフラブがあってイスラム風に改装されているし、なんとなく十字軍の建物のような造りになっているけど、一応最後の晩餐の部屋だとされているので、多くの人が訪れていました。
最後の晩餐の部屋 史跡・遺跡
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GoogleMapを頼りにして鶏鳴教会に向かいます。でも案内される道がなんとなく遠回りな気がして、近道を使ってみました。すると坂の駐車場に続く道に出ました。そのまま降りていくと教会です。なんと駐車場のところにある料金所が教会のチケット売り場になっていました。駐車料金と思ってスルーしそうになったら、呼び止められました。
鶏鳴教会 寺院・教会
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教会自体は新しいもののようできれいな絵が描かれています。
鶏鳴教会 寺院・教会
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階下にも礼拝堂があり、さらに下ると岩の洞窟があります。
ここは大祭司の家だった場所とされ、おそらくこの洞窟のとこかにいえすが捕らわれていたのではないかということです。
かわるがわる巡礼の人たちがここに入り歌を歌って祈っていました。鶏鳴教会 寺院・教会
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教会のそばにある発掘された石段は約2000年前のもので、イエスや弟子たちが歩いたかもしれないもの。
旧市街へ戻ろうと、GoogleMapniしたがって近道を歩いて行ったら、行き止まり。
歩く道はいろいろ複雑です。駐車場まで登り返して、車道を神殿の丘近くの糞門の方向へと歩きました。鶏鳴教会 寺院・教会
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神殿の丘に最も近い糞門ではなく、その近くに新しく開けられたという小さな門を通って旧市街へ。
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門を入ると発掘された古代の舗装路があります。何しろ少し掘れば1000年2000年と時代がさかのぼる不思議。
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朝と負った嘆きの壁を見下ろす階段を通って、ホテルへと戻ります。
早朝どころか未明から動いているので、1日が本当に長くて、ものすごく歩いているのでへとへとでホテルにたどり着きました。嘆きの壁 史跡・遺跡
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ホテル近くのレストランでシュワルマと焼いた肉団子(名前は忘れた・・・)をいただきます。付け合わせの野菜の酢漬けが種類が多くておいしいです。
シュワルマはテイクアウトにすれば、これらを全部混ぜてパンにはさんでくれます。
それをバラバラにしたのがこれ。
イスラエルが物価高であることに加え、観光地、そして円安ということで、このお食事はめっぽうお高くなりましたが、初日のディナーとしては大満足でした。 -
19時ごろになるとスークの中はどんどん店が閉まります。日本やヨーロッパと違って、宵っ張りして飲み歩くということもないので(アルコール見かけませんでした)、営業時間が短いようです。ホテルに持ち込む水を買うのにすら苦労しました。これは注意が必要です。
そんなこんなで、長~い初日が終了です。
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