不良夫婦 本土最南端を探訪

2023/06/24 - 2023/06/25

二か月間のサンディエゴ出張でmarriott系列のホテルに長期滞在した為、期せずしてBONVoYのプラチナステータスを戴いてしまった。
久し振りの有給休暇を使って一昨年訪れて印象の良かった鹿児島を訪れたが、この時にその恩恵に与る事ができた。
今回の旅行は･･･
・本土最南端の佐多岬を訪ねる (第一部)
・鹿児島の温泉を楽しむ (第一部)
・BONVoY Suite Night Awardsの活用 (第二部)

おりしも貯まる一方だったANAフライトマイルの失効が今月から始まる。
これをANAトクたびマイルで特典航空券に替えて往復し、宿泊はBONVoYポイントで賄った。
レンタカー代と食費くらいしか掛からない超節約旅行だったが、結構楽しむ事ができた。

二部構成とし、本編は第一部『本土最南端探訪』編

続きの第二部は『桜島スイートで一泊』編
https://4travel.jp/travelogue/11841088

エリア 大隅半島（鹿屋・垂水・志布志・肝属）(鹿児島)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 3.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 4.0
• 交通: 3.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: レンタカー ANAグループ 徒歩

鹿児島行のANA便の出発ゲート変更の知らせがあった。
サテライトなんだそうな。
5時半発の始発のバスでサテライトに向かう。

ここが羽田空港 第2ターミナル サテライト
一番乗り。

この椅子、座面がプラスチックでできているのに存外座り心地が良かった。

鹿児島空港到着。
ククルレンタカーさんを予約していたので電話をかけて迎えに来て頂いた。
空港から車で5分ほどの場所にあるククルレンタカー。
年季が入った自動車ばかりだが料金は非常にリーズナブル。古い車でも良ければ良い選択肢だと思う。

奥様はこのレンタカー屋さんの名前を覚える気がないらしく、毎度『クルクルレンタカー』とのたまう。
回らんっちゅーの。

ククルレンタカーさんで朝食の摂れる場所を訊いたらこちらを紹介して頂いた。
ジョイフル 鹿児島空港店

朝はこれで十分。
と、この目玉焼き納豆定食、税別399円、しかもドリンクバー付き。
採算は取れているんだろうが、なんと良心的な。
美味しく戴きました。
ご馳走様。

ジョイフル 鹿児島空港店 グルメ・レストラン

朝食を摂り終え佐多岬方面に車を飛ばす。
たまたま航空機の展示が目に入ったので、予定になかったが海上自衛隊鹿屋航空基地史料館に立ち寄った。

鹿屋航空基地史料館 美術館・博物館

退役した航空機が多数展示されている。
入場は無料。

艦載対潜哨戒機グラマンS2F-1。
写真では主翼は真っすぐ伸びているが、艦載時に折り畳む事ができるようになっている。
アメリカから自衛隊が軍事無償援助でS2F-1を譲り受けたのが1956年なので、実に70年近く前に自衛隊に導入された機体と言う事になる。

史料館にもお邪魔した。
自衛隊史料館と言うが、二階は第二次世界大戦など日本帝国海軍の史料館。
『愛国心』とでかでかと掲げられ、正直展示の方向性を疑った。
写真は二階中央に飾られた零式艦上戦闘機、いわゆるゼロ戦である。
手前のエンジンは中島飛行機製 栄二一型(ハ35-21)エンジン。
星型空冷14気筒、公証出力 一速1100PSのモンスターマシンだ。

一階に降りると一変して自衛隊の装備類が展示されている。
写真はS-61A 救難機。
このホンワカした造形と色使いが戦闘と縁遠く感じて好い。

こちらはJ3-IHI-7Dターボファンエンジン。
製作元は推して知るべし。
P-2J対潜哨戒機などに搭載されている。

二式大型飛行艇
現存する唯一の機体らしい。
1940年が初飛行という割には綺麗な状態で保存されている。

さて、こういう類の展示に全く興味を示さない奥様がキレる前に昼食を摂りに出かけよう。

以前から目を付けていた大隅半島南側にある時海さんに到着。
満席だったが、今いるお客さんが予約客の全てだという事だったので、次に入れて貰える事になった。

食事処 時海 グルメ・レストラン

お店の方によるとお客さんの95％が注文するという時海丼。
この日はハガツオ(歯鰹)、ヒラソウダカツオ(平宗田鰹)、鯵、カマス、シイラ、クロテン、サバ(鯖)、炙り鯖、サワラ(鰆)、ニザダイ(仁座鯛)、カンパチ の11種。
丼からはみ出して盛り付けられる大量の刺身は、鮮度も非常に高かった。
地元で獲れる魚に拘り、マグロやイクラで演出する一般の海鮮丼のような彩の鮮やかさはないが、鹿児島の魚介が集約された至極の一杯だ。
お値段も程好く一杯1,600円(2023年6月)。
ご馳走様でした。

満足度の高い昼食で気分はアゲアゲ。
佐多岬に到着。
これはランドマークのガジュマル。
これまでに見たガジュマルの木の中で最も立派である事は疑いようがない。

ここからは徒歩。
このトンネルを潜って佐多岬展望台に向かう。

途中にある御崎神社。
無人化と思いきやお守りなどが売られていた。
簡単にお参りして先に進む。

御崎神社 寺・神社・教会

駐車場から徒歩約10分。
白亜の佐多岬展望台が見えた。

佐多岬展望台 自然・景勝地

何となくこういう絵が好きなもので･･･

展望台建屋内
清潔に維持されていた。

展望台屋上に上がる。
更に一段の高台が設けてある。

ここに上がるとまたちょっと景色が変わる。
いや～、好い眺めだ。

空気の状態が良いと種子島や屋久島が見えるんだそうだが、この日は生憎天気が悪く何も見えなかった。

群生するソテツが花を付けていた。
これは雄花。
雌花は丸っこい形をしている。

折角なので更に南側にある佐多岬灯台守官舎跡地に向かった。

この先が道路で繋がる場所としては本土最南端の場所。
空地だけど･･･。

官舎跡

旅の目的の一つをやり終えたので、今夜の宿に向かう。
途中、テイエム牧場温泉なる温泉があったので立ち寄った。
店番と思しきおっちゃんが浜辺で休憩中。(これはこれでいいのか？)
海を指差し
「イルカだよ」
スマートフォンのカメラでデジタルズームした写真だと何だか良く分からないが、中央の黒いのがイルカの群れ。
200ｍくらい離れているのだが、奥様は大興奮。
「イルカに遭えたっ！」

向こうは会ったつもりはない。

テイエム牧場温泉 温泉

さて、テーエム牧場温泉に浸かろう。
こ、これが建物なのか？
ここは木枠だが、建設現場の足場に使う鉄パイプで枠を作った場所もあった。
プラトタンで壁が作られ、内張りなんて言う気の利いたものはこの世界には存在しない。
ただ、温泉は良かった。
先客がいたので写真は撮っていないが、鉄分の多い赤湯で程好い浴感もあった。
湯温が40℃ちょっとと温かったのが残念。

テイエム牧場温泉 温泉

さて、ひとっ風呂浴びて今夜の宿に到着。
フェアフィールド 鹿児島たるみず桜島。
今年2023年4月にできたばかりの新しいホテルだ。
ビジネスホテル＋αの宿泊費だが、しっかりmarriottのサービスが受けられる。

フェアフィールド バイ マリオット 鹿児島たるみず桜島 宿・ホテル

客室はこんな感じ。
広いとは言えないが機能的に設計されており、十分快適だった。
プラチナステータスなので海側にアップグレードしてくれたそうなんだが、正面に桜島が見える訳でもなく、正直山側でも海側でも大して変わらないと思った。

バスルームはなくシャワーブースのみ。
しかしトイレとは独立しており、どうせ使わないバスタブならばレインシャワーを完備したシャワーブースの方が良いという考えもある。
個人的にはこういう割り切りは潔くて好きだ。

フェアフィールド バイ マリオット 鹿児島たるみず桜島 宿・ホテル

独立したトイレ

フェアフィールド バイ マリオット 鹿児島たるみず桜島 宿・ホテル

一階にある宿泊者専用ラウンジ。
ここは全ての宿泊者が利用できる。
広くて居心地が良かった。

フェアフィールド バイ マリオット 鹿児島たるみず桜島 宿・ホテル

簡単なキッチンもある。
コーヒーメーカーが秀逸でコーヒーは旨かった。
みそ汁なども揃っているのでラウンジのダイニングテーブルでお弁当を食べる事もできる。

フェアフィールド バイ マリオット 鹿児島たるみず桜島 宿・ホテル

桜島を臨む4階の共用展望テラス。

フェアフィールド バイ マリオット 鹿児島たるみず桜島 宿・ホテル

殆どのフェアフィールドは道の駅隣接。
こちらも例に漏れず。
隣の道の駅を探索したところこんな自販機を発見。
鶏のたたき売っとる。
当然の如く購入。

よかもん市場 お土産屋・直売所・特産品

今夜の酒のあては鶏のたたき。
箸やたれも付いていてお手軽だった。

今日は朝3時起きだったし、佐多岬では結構歩いたし、ロングドライブだったし流石に疲れた。
ビールかっ食らって早めに寝よう。

第二部『桜島スイートで一泊』編に続く。
https://4travel.jp/travelogue/11841088

フェアフィールド バイ マリオット 鹿児島たるみず桜島 宿・ホテル