【2023年7月】フィリピン国鉄① Tutuban→Alabang 元.JR203系で行くマニラ近郊区間

2023/07/07 - 2023/07/07

2023年7月の旅。香港に始まり、マカオからフィリピンに向かいました。
目的はフィリピン国鉄(以下、PNR)の列車です。
PNRは公式SNSで列車について発信をしていますが、旅行者は少なく、限られた情報を頼りに出かけました。
フィリピンの最終目的地は、ルソン島南部のHondagua(ホンダグア)という町。起点Tutuban(ツツバン)からPNRの列車で出発です。

エリア マニラ(フィリピン)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 鉄道
• 旅行の手配内容: 個別手配

マカオ発のセブパシフィック深夜便で2:00到着。
香港.マカオの怒涛の2日間で疲労困憊、急遽トランジットホテルにINしました。
きれいな2段ベッドの部屋で、タオルもあり、外には共用シャワー(若干汚め…)もあり、快適でした。

深夜3時過ぎなのに激混みの空港内Jollibee

朝の到着ターミナル。もう11時前！急ぎの旅程ではないものの寝過ぎました。

Grabを呼んで、Tutubanの駅へ直行。

線路沿いの道中、PNRの列車に遭遇！
まさかの203系です。新しい車両に置き換わり気味と聞いていたので、走っていて安心しました。

スラムちっくなエリアの横を通りながら。

高速道路も都市鉄道も発展してきているマニラですが、まだまだ発展途上という感じ。

マニラらしい景色。

空港からGrabカーで50分ほど。
国鉄本庁もあるTutuban駅に着きました。
駅のロータリーに入るときにはセキュリティーもあり、車のトランクなど調べていました。

フィリピン国有鉄道 / PNR 鉄道系（地下鉄・モノレールなど）

駅舎に入る前のセキュリティーです。
次列車の時刻が掲げられています。

セキュリティーは無事通過。
駅舎内の様子です。
PNRの歴史を感じる写真や、旧型客車や、まもなく開業と噂の南北通勤鉄道のモックアップが展示されてます。
南北通勤鉄道は日本の円借款によるものです。このモックアップもJ-TRECが用意した物もよう。

ATMもあり。
行列はきっぷ売り場です。
ちょうど次列車の分のきっぷが発売されたタイミングのようで、少ししたら行列は解消されてました。

迷い込んだネコちゃん。

改札までホームには入れず…
ベンチで待機ですが、暑い！
なにやら警察犬の訓練か、職員たちが盛り上がっていました。

Tutuban12:26発のAlabang(アラバン)行き、改札開始です。
ホームをじっくり観察したいところですが、職員に睨まれるのでササっと車内へ…ホームに入るとスコールが。
JRから譲渡された203系電車が並んでいます。
常磐緩行線で走っていたものですが、非電化のPNRでは機関車牽引の客車列車として使われています。

私が乗るのは203系の07編成。全身グレーに塗られた車両です。日本時代の編成番号とは関係ありません。
起点方は中間車丸出しです。

Tutuban駅発車時点では乗車率これほど。

ところどころに日本時代の名残が。

モハ203-13の銘板。

ドアコック。

携帯電話マナーの案内。

座席モケットは更新されています。
こちらは終点方の先頭車両。運転台があった車両ですが、電車だった203系には発電機がなく、PNRに譲渡された際にこの部分に発電機が搭載されたようです。

ボロボロの連結面幌からはスコールが入り込みます。

定刻12:26にTutuban駅を出発。
駅構内には203系が並んでいました。

Tutuban駅を出てからマニラの中心部を走った列車。
途中駅からはかなりの乗車がありました。
一時はラッシュ並みの混雑に。
ショッピングセンターのあるBicutanで少し降車があり、それでもなかなかの乗車率のまま終点のAlabangに到着です。

Alabang駅の発車時刻表。

Tutubanでは出来なかったので、車両を観察。
まだまだ名残があります。

本数の多いTutuban~Alabangですが、終着となるAlabang駅は簡素な作り。

折り返しTutuban行き列車に向けた準備が始まります。
操車係が出てきました。

入換中の機関車です。

機関車で見えなかった終点方のお顔。
203系ですねぇ…感激。
片側の前照灯がありません。今は使ってませんからね。

転落防止幌には常磐緩行線のエメラルドグリーン色が見えました。

一部、側面幕も残っていました。
“我孫子”です。

Tutuban行きとなった列車と駅の全景です。
Alabang駅は結構ゴチャゴチャしたエリアにあり、騒がしいです。
Alabangから南、Calambaまでの列車は運休中。南北通勤鉄道の建設によるものです。
ここからCalambaに行く手段を探します。