G7サミット後の警察車両に囲まれながら行く京都兵庫旅行（1）混雑を避ける宇治

2023/05/24 - 2023/05/25

広島の街が物々しい雰囲気に包まれたG7サミットから数日後、同行者と共に京都府宇治市と兵庫県神戸市を巡りました。

2022年5月、神戸の観光関連事業者支援のため「ぐるり旅KOBEキャンペーン」が行われました。このキャンペーンの目玉は、神戸の観光施設を巡ることのできる「KOBE観光スマートパスポートプレミアム」の半額販売でした。
このチケットの有効期限は、2023年5月31日です。チケットを購入していたわたしたちは、5月最後の週末に利用する計画を立てていました。
すると、4年ぶりに開催されるという第50回神戸まつりと日程が被ることになりました。人の多さが容易に想像できて複雑な気分ではありましたが、チケットを利用しつつ、久しぶりのお祭りも楽しむことにしました。

また、せっかく関西に行くので、これまで行ったことのなかった平等院も訪れることにしました。
コロナ禍が一段落し、日本への渡航が未だ容易ではない中国大陸を除いた世界各国の旅行者が、今や続々と日本を訪れています。京都の混雑も推して知るべしといったところですが、宇治市は京都市ほどの混雑はないのではないかという判断でした。

このページでは、主に前半の京都府宇治市での出来事について紹介しています。
この旅行記は、写真多め、文章少なめでお送りします。

エリア 宇治(京都)

• 交通手段: 高速・路線バス JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

5月24日（水）
広島バスセンターから、ウィラーの高速バスで京都へ向かいました。前や横に人はおらず、のびのびと過ごせました。

運賃は、セール時の予約で2900円でした。2022年と比べると、セール運賃は数百円高止まりしています。また、減便が行われ、午前便・夕方便・夜行便2便のうち夕方便は週末のみになりました。
同じく広島と大阪・京都を結ぶJR高速バスも、2023年4月1日に7往復から5往復に減便されました。平日の特割運賃は4列シートで4000円、3列シートで4500円と、2022年より1000円ほど高くなっていました。良いニュースがありません。

ウィラーの4列シート「リラックス」の座席は、今後リニューアルされていくようです。帰りに利用したWILLERバスターミナル大阪梅田には、新しいシートが展示されていました。
頭を覆うカノピーや枕が大きくなったほか、席間にある仕切り板が上下可動式になっています。2人で乗車するときには便利だと思います。
ただ、仕切り板自体が小さくなっているのが気になりました。これまでの仕切り板では、スマートフォンを触っていても、本を読んでいても、その動きは隣から見づらくなっていました。新しい仕切り板は小さいので、隣の人がよく見える、また隣の人によく見られることになります。
実際のところは乗らなければわかりませんが、個人的には、新しいシートで良くなることはあまりないのではないかと感じました。

この日は、G7広島サミットが終了した3日後でした。
サミットの開催にあたり、全国各地から警察官が集まり、街は物々しい雰囲気に包まれていました。

バスは、広島高速1号線、広島東インターに向かうトンネルの手前で渋滞に巻き込まれました。普段は渋滞することのない場所です。
この渋滞は、サミットが終了して各地に戻る警察関係車両が一般レーンに集中していることが原因でした。車両にETCが付いていないか、あるいは領収書が必要なのかもしれません。ETCレーン手前での一般レーンへの車線変更もあり、どちらの車線も進めなくなっていました。
山陽自動車道でも原因不明の渋滞があり、バスは10分ほど遅れました。

（吉備サービスエリア1/3）
高速道路は警察車両だらけでした。その影響か、あからさまにスピードを出す車は少なく、流れがゆるやかでした。
バスは3か所のサービスエリアで休憩を取りました。どこも警察車両の海、警察官の人波で大変なことになっていました。黒山の人だかりです。
悪いことをしていなくても、全く落ち着きませんでした。

吉備サービスエリア 道の駅

（吉備サービスエリア2/3）

吉備サービスエリア 道の駅

（吉備サービスエリア3/3）

吉備サービスエリア 道の駅

5月25日（木）
この日は、京都市からJRに乗り、平等院と夕方の伏見稲荷大社を訪れました。
何気なく歩く路地にも京都らしい風景がありました。

（宇治1/3）
京都市内やみやこ路快速の車内には欧米系の旅行者が多くいましたが、この日の宇治にはそこまで見当たりませんでした。多かったのはアジア系の旅行者や修学旅行生でした。
宇治駅から平等院までの道には商店が並び、宇治川のほとりは穏やかな時間が流れていました。

（宇治2/3）

宇治川 自然・景勝地

（宇治3/3）

宇治川 自然・景勝地

（平等院1/8）
平等院では、10円玉や1万円札のデザインの舞台を目にし、たくさんの写真を撮りました。

平等院には、小学生から高校生まで、修学旅行生がひっきりなしに訪れていました。
平等院鳳凰堂の建物は東を向いており、午前は順光、午後は逆光になります。この日の天気は下り坂で雲が出ていたため、午後であっても逆光は気になりませんでした。雲も極楽浄土のような雰囲気づくりに一役買っていたと思います。良い写真が撮れました。

拝観料600円には、ミュージアムの入場料も含まれています。別料金だったら果たして入場していたか、定かではありません。
「本物」の鳳凰をガラス越しにじっくり見ました。同行者は雲中供養菩薩像が気に入ったようで、出口のミュージアムショップで写真集を購入していました。

平等院 寺・神社・教会

（平等院2/8）

平等院 寺・神社・教会

（平等院3/8）

平等院 寺・神社・教会

（平等院4/8）

平等院 寺・神社・教会

（平等院5/8）

平等院 寺・神社・教会

（平等院6/8）

平等院 寺・神社・教会

（平等院7/8）

平等院 寺・神社・教会

（平等院8/8）

平等院 寺・神社・教会

（伏見稲荷大社1/2）
宇治からの帰り道には、日暮れ前の伏見稲荷神社にも立ち寄りました。
時間が遅く、直前に雨も降ったため、参拝者はそこまで多くありませんでした。有名な千本鳥居も、奥社から下る一方通行の区間では、人のいない写真を落ち着いて撮ることができました。

伏見稲荷大社 寺・神社・教会

（伏見稲荷大社2/2）

伏見稲荷大社千本鳥居 寺・神社・教会

京都駅のホームの屋根は、独特な形をしています。
インターネット上には、他であまり見ない軒飾りを含め、この屋根は1914年のものとの情報があります。何気なく通り過ぎてしまうところからも、歴史の連続性を感じることができます。

場所と時間帯を選んだおかげで、落ち着いた旅行となりました。
この日から2日後には一転、人であふれる兵庫県神戸市を訪れました。

京都駅 駅