
2023/06/07 - 2023/06/07
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beachさん
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---Tagesfahren 7.6.2023---
魔女伝説が残るハルツ地方のヴェルニゲローデ。今回は、ドイツを代表するお菓子「バウムクーヘン」の工房に行ってきました。
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※ヴェルニゲローデに関しては、下記旅行記にても取り上げています
◆ヴェルニゲローデ・ブロッケン山
https://4travel.jp/travelogue/11461800
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 3.0
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
■Mittwoch, 7, Juni 2023
今回は、魔女伝説が残ることでも有名なハルツ山地の麓の町ヴェルニゲローデにあるバウムクーヘンハウス(工房)に日帰りで行ってきました。 -
ヴェルニゲローデは、ドイツ北東部に位置しザクセン=アンハルト州に属します。デュッセルドルフからは、電車で片道約5時間。
今回 "も"、復路は1時間半遅延したため後日遅延申請し25%の払い戻しを受けました。
<行き>
■ICE / RE / erx(BahnCard25 + 32,15EUR)
05:58 Düsseldorf Flughafen 発
08:48 Hannover Hbf
10:06 Goslar
10:39 Wernigerode Hbf 着
<帰り>
■ICE / RE / erx(BahnCard25 + 54,65EUR)
17:21 Wernigerode Hbf 発
18:03 Goslar
19:31 Hannover Hbf
22:03 Düsseldorf Hbf 着 -
Wernigerode Hbf(ヴェルニゲローデ中央駅)
ヴェルニゲローデに到着!4年ぶりです。 -
Harzer Schmalspurbahnen / HSB(ハルツ狭軌鉄道)
ヴェルニゲローデ駅前に隣接するハルツ狭軌鉄道。ここからブロッケンへの登山列車(SL)が出ています。
ブロッケン山には、2019年の年始に訪れました。
■ヴェルニゲローデ(ブロッケン山)
https://4travel.jp/travelogue/11461800ハルツ狭軌鉄道 鉄道系(地下鉄・モノレールなど)
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Haltestelle Bahnhof (Bus) (中央駅バスターミナル)
今回訪れるバウムクーヘンハウスは、バスで約10分の郊外にあります。乗車券は運転手さんから購入可能です。
■市バス 204番
乗車:Hauptbahnhof (Bus),Wernigerode
下車:Baumkuchenhaus Nr.1,Wernigrode
※8箇所目の停留所ですが、バスの場合乗降が無いと停留所はスキップするので、不安な方は運転手さんに行き先を念押ししておくと良いかもしれません -
Baumkuchenhaus Nr.1,Wernigrode(バウムクーヘンハウス・ヌマーアインス)
バウムクーヘンハウスの停留所付近は何もありません。ここから徒歩5分。 -
●Harzer-Baumkuchen Baumkuchenhaus(ハルツァー・バウムクーヘン バウムクーヘンハウス)
到着!なんとも可愛らしいバウムクーヘンの建物がお出迎えです!!
<HP(ドイツ語)>
http://www.harzer-baumkuchen.de -
朝からせっせと働くロボット芝刈り機もバウムクーヘン!!
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2008年創業のバウムクーヘン専門店「Harzer-Baumkuchen Baumkuchenhaus」。
諸説ありますが、ドイツでバウムクーヘンが誕生したのは、1800年頃と言われており、ここザクセン=アンハルト州は発祥の地ともされています。
まさに本場なのです!
そもそもバウムクーヘンとは、「der Baum (バウム:木)」+「der Kuchen(クーヘン:ケーキ)」というドイツ語。 -
建物に始まり、店内、庭の至るところにバウムクーヘンの装飾が隠されています。先ずはドアノブ!!
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今回は満を持して事前に撮影許可を頂いています。
建物内にはカフェとミュージアム(展示コーナー)と工房が入っています。 -
これぞ、ハルツァーバウムクーヘン!!思い切って丸ごと1本買ってみたいものです。
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こちらはお土産におすすめのサイズ。マジパンやアプリコットジャムが挟んであるバウムクーヘンもありますよ。グラム売り(100g/4ユーロ)でだいたい1個7~10ユーロ。賞味期限は約3週間程度です。
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こちらは「カットバウムクーヘン」。ビターチョコ、ミルクチョコ、ホワイトチョコのミックスもあり、今回職場へのお土産に購入。1袋6ユーロ。
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こちらはなんと「バウムクーヘンリキュール」。と言っても、お味はカカオとナッツの風味だそうです。
バウムクーヘンにアイスを乗っけてリキュールをかけたら美味しそうですね! -
遊び心満載の可愛らしい店内。デザインへのこだわりを感じます。インスタユーザーの皆さん!!映えは保証しますよ!
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Museum & Schaubaumkuchen(ミュージアムとバウムクーヘン見学コーナー)
カフェに併設しているミュージアムです。ここでは、バウムクーヘンの歴史や機械、各国のバウムクーヘンの展示などを見ることができます。 -
週末には、実際に焼いている様子を見学することもできます。この日は年齢層高めの大人の社会科見学状態でした。皆さん釘付け!
いくつになっても知らないことを知るって本当に楽しいことですよね。 -
ところで、ドイツの伝統的なバウムクーヘンを名乗るには一定の基準をクリアする必要があります。
<ドイツのバウムクーヘン基準>
・使用する油脂はバターのみ
・ベーキングパウダーは使用不可
・添加物使用不可
・配合は、卵2:小麦粉1:砂糖1:バター1の割合
・生地とメレンゲを合わせる別だて製法での製造
以上をクリアしていないと「バウムクーヘン」を名乗れません。 -
各国のバウムクーヘンと歴史を簡単にご紹介。
バウムクーヘンの歴史は、遡ること紀元前400年とされており、最初は古代ギリシアでパン生地を棒に巻きつけて焼いたオベリアスというものだったと言われています。その後、何世紀も経て地域や伝統のもとで発展し今日の形になりました。
●デンマーク / ノルウェー:「Kransekake(クランセカーケ)」
●リトアニア:「Šakotis(シャコティス)」バウムクーヘンの起源になったという説もあります
●ポーランド :「Sękacz(センカチュ)」
●フランス:「Gâteau à la Broche(ガトー・ア・ラ・ブロッシュ)
●スウェーデン:「Spettekaka(スペッテカカ)」
●日本:バウムクーヘン -
各国のバウムクーヘンの展示コーナー。何だか実家の茶箪笥のようで親近感が(笑)
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さらに実家感、なんなら祖父母の家を彷彿とさせる展示(笑)!!ヨード卵・光!!
そう、今やバウムクーヘンは、ドイツよりも日本の方が身近なお菓子と言っても過言ではないのです。 -
日本にバウムクーヘンが伝わったのは、1919年(大正8年)。
第一次世界大戦の捕虜として来日したドイツ人のカール・ユーハイムによって、広島物産陳列館(現・原爆ドーム)の展示会で出品したのが始まりとされています。
日本のバウムクーヘン老舗メーカーと言えば「ユーハイム」ですね。もちろん、ここヴェルニゲローデのバウムクーヘンハウスにもユーハイムの関係者が訪れており、日本ともゆかりが深いのです。
店内には、日本の雑誌で取り上げられたバウムクーヘン記事なども展示されていました。 -
「ねんりん家」のバウムクーヘンも。私はまだ食べたことがありません。
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さて、それではお待ちかねのバウムクーヘンを食べたいと思います!
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Warmer Baumkuchenvollring (ohne Überzug) mit Schokoladeneis und Sahne:4.10EUR
じゃーん!温かいバウムクーヘン!チョコアイス&クリーム添えです!!
今回は、撮影用にアイスを分けてもらいました。本来は、バウムクーヘンの中心にアイスが投入されます。 -
トレイも紙ナプキンもバウムクーヘン柄。
バターの風味が効いた素朴な味。日本のようなしっとり感はないですが、これぞ伝統といったシンプルなバウムクーヘンでした。個人的にはプレーンがおすすめです。
また、バウムクーヘンにシチューがかかったお食事系バウムクーヘンもあるので、ぜひご興味のある方はチャレンジしてみて下さい。 -
敷地内の木にも注目!バウムクーヘンのなる木!!
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敷地から少し離れた場所にバウムクーヘンの機械がありました。DDR1989。
ヴェルニゲローデのバウムクーヘン生産の歴史は、1749年に始まったとされています。しかし第二次世界大戦中は生産はストップ。その後、1950年に再開を果たしました。 -
Kreismusikschule Harz(音楽学校)
さて、再びバスに乗って中央駅に戻ってきました。バスは30分に1本あります。ここからは、街歩きをしたいと思います。 -
Hexenampel(魔女の信号機)
ヴェルニゲローデと言えば「魔女」!実はこの信号機、めでたく本日2023年6月7日に落成式を迎えたばかりです!!!
赤信号が「悪魔」青信号が「魔女」。ぜひ今後訪れる際はチェックして欲しいポイントのひとつです。 -
ヴェルニゲローデの魅力の代名詞のひとつが、木組みの家!ここからは、まるで絵本の世界に入り込んだような町の景色をお届けいたします!
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観光用のミニバスも景観を損ねない可愛らしいデザインですよね。
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第1魔女発見!魔女は箒だけでなくバイクにも乗るらしい。
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ヴェルニゲローデは、ハルツ地方で最も人気のある観光地のひとつです。
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第二次世界大戦での戦禍もそれほど受けず、社会主義の開発拠点にもならず、当時の美しい街並みと雰囲気がそのまま残っています。
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Breite Strasse 62.(ブライテ通り)
1580年(16世紀)に建てられた職人の家。
建物ファサードに施された「Fächerrosette(ロゼッテ)」という半円のバラのような装飾は、特にドイツでルネサンス期に建てられた木組みの家の特徴のひとつです。現在の建物は修復されたものです。 -
Krummelsches Haus(クルンメルシェスハウス)
1674年に建てられたバロック様式の建物。これまた、ファサードの装飾が素晴らしい木組みの家です。宗教的なモチーフと寓話的なレリーフが施されています。 -
そして、正面に見えているのがヴェルニゲローデ城。後ほど城まで登ります!
これでもか!というほどメルヘンなドイツが詰まり過ぎていて、人々が普通に生活している町だとは思えませんよね(笑) -
ヴェルニゲローデのお土産をここで少しご紹介したいと思います。
先ずは魔女グッズ!と言っても、さすがに欲しい!とはなりませんでした(笑) -
特におすすめなのが、魔女のパッケージのお土産。まるで魔女の血のようなベリーやハーブが配合されたリキュールやローテグリュッツェという瓶詰のベリーソースもおすすめです!
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ハルツ地方のもう一つの名物が鹿肉!
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残念ながら日本へのお土産としては購入できませんが、レストランでも鹿肉料理があるのでご興味のある方は試してみてください。私は、以前ケムニッツで食べましたよ。
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さて、旧市街の中心部までやってきました。中央駅からは徒歩15分程度です。
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Café Wien(カフェ・ウィーン)
1583年に建てられた建物。ここにもロゼッテの装飾が見られますね。市内で人気のカフェのひとつです。 -
Marktplatz (マルクト広場)
マルクト広場 (ヴェルニゲローデ) 広場・公園
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冬にはクリスマスマーケット、10月にはチョコレートフェスティバルが開催されます。
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Rathaus(市庁舎)
まるで絵本から飛び出してきたような可愛らしい市庁舎 。
毎年4月30日から5月1日にかけて「ヴァルプルギスの夜」という魔女の宴(お祭り)が開催されます。1年に1回魔女たちが箒に乗ってブロッケン山に集まる日です。市庁舎 (ヴェルニゲローデ) 建造物
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Wohltäterbrunnen(慈善の泉)
貢献した人たちを顕彰する噴水。 -
夏のマルクト広場はテラスが出ていて賑やかですね。
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さて、ここからはちょっと面白い建物を3軒ご紹介します。
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Schiefes Haus(傾いた家)
1680年頃に布地の縮絨工房として建てられました。
建物の周囲は水路になっており水車があるのですが、その水の流れがどうやら基礎壁を押し流した結果傾いたそうです。
傾斜角度は7度、ピサの斜塔の2倍!!シーフェス ハウス 建造物
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Kochstr.(コッホ通り)
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Kleinste Haus(一番小さな家)
1792年に建てられた町で一番小さな家です。
高さは4.2m、幅2.9m、扉の高さ1.7m。ドイツ人の身長を考えると、かがまないと頭をぶつけてしまいますね。
驚くなかれ、この家は1976 年まで住宅として使用され、同時に最大11人が住んでいたそうです。クラインステ ハウス 建造物
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Ältestes Haus(最も古い家)
1546年に建てられた町で最も古い家です。 -
馬車での観光も良いですね!
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さて、いよいよ私の好きな "登り" の時間です!
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Stadtmauerturm und Wallgraben(市壁塔)
かつてヴェルニゲローデには、堀のある環状囲壁、30の半殻塔、6つの城門、そして旧市街と新市街にはそれぞれ独自の城壁がありました。 -
城までは緩やかな坂道をひたすら登ります。足に不安のある方は観光用のミニバスで行くこともできます。
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眼の前に城が近づいてくる感覚、たまらないですね!
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Scholss Wernigerode(ヴェルニゲローデ城)
標高350mの丘に建つヴェルニゲローデ城。
もとは12世紀にヴェルニゲローデ伯爵によって要塞として建てられました。その絵本に描かれるようなザ・古城の姿から「ラプンツェル」のモデルになったという一説もあります。ヴェルニゲローデ城(博物館) 城・宮殿
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Schlossgarten(城庭園)
町一番の展望スポットでもあります。 -
バラのアーチから見た塔。もはやディズニーの世界観!
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この一見変哲もない噴水ですが、よーく見ると…
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Hofbrunnen "Froschkönig"(宮廷の噴水)
実は、グリム童話の「カエルの王子様」がいました。この物語は、ドイツ語の授業で劇をしたので記憶に残っています…。 -
もともと要塞ということもあり大砲もあります。
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そして、ヴェルニゲローデの町を一望!
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パノラマビュー!
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Johann Sebastian Bach-Str.(J.S.バッハ通り)
麓に戻ってきました。個人的に素通りできない "J.S.バッハ" 通り! -
美しい町です。国内では人気の町ですが、まだまだ観光地化し過ぎていない所が好きです。
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Bäckerei Silberbach(ベーカリー・ジルバーバッハ)
町で一番人気のパン屋さんです。 -
これにて1日ヴェルニゲローデ観光終了!
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Verweile doch, du bist so schön!
歴史あり、伝説あり、そしてメルヘンが詰まったヴェルニゲローデ。一歩足を踏み込めば、きっと誰もが物語の主人公になれるはず。
そろそろゲーテの「ファウスト」を読んでみようかなと思うのでした。
それではまた。Tschüss : )
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