2019/01/02 - 2019/01/03
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beachさん
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2019年最初の旅行は、デュッセルドルフから1泊2日でツェレ、ヒルデスハイム、ヴェルニゲローデに行ってきました。
今回の最大の目的は「Brocken(ブロッケン山):▲1,142m」。ドイツのハルツ山地の最高峰、年間300日は霧に覆われていると言われています。天気予報とにらめっこし、今しかないと旅立ちました。
---Reiseplan---
□1/2 ツェレ - ヒルデスハイム
■1/3 ヴェルニゲローデ(ブロッケン山)
▼HOTEL
Wernigerode泊「Garni-Hotel Alt Wernigeröder Hof」:EUR 63.00
▼1/2-1/3
German Rail Pass(3days/1month):EUR 200.00
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 3.5
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
■Donnerstag, 3. Januar 2019
本日のメインは「Brocken(ブロッケン山)」に行くこと。先ずは朝一でヴェルニゲローデの町を歩いてみることにします。 -
ここヴェルニゲローデは、ハルツ狭軌鉄道の起点でもあり、ここからブロッケンへの登山列車が出ています。
1949年から1990年にかけて旧東ドイツに属しており、旧東ドイツと旧西ドイツの間にあったブロッケン山には、旧ソ連の軍事施設や秘密警察のレーダー基地等があり、一般の人は立入禁止になっていました。 -
旧東ドイツの社会主義時代には、歴史や伝統を軽視した開発が進められた町も少なくない中、ここヴェルニゲローデは第二次世界大戦での戦禍もそれほど受けず、社会主義の開発拠点にもならず、当時の美しい街並みと雰囲気がそのまま残っています。
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Nikoraiplatz(ニコライ広場)
この噴水は、「過去、現在、未来」が表現されているそうです。中央の球体が現在で、その上部を覆うように伸びている枝が過去を、そして離れたところに腰かけている人物は未来を見据えているらしいです。 -
案内板も整備されています。
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Breite Str(ブライテ通り)
町中には木組みの家が立ち並び、 まさに絵本で描かれるような中世の町並みを味わうことができます。ブライテ通り 散歩・街歩き
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Marktplatz(マルクト広場)
まさに…おとぎの国。人々が普通に暮らしている町中の景色とは思えないです。マルクト広場 (ヴェルニゲローデ) 広場・公園
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Rathaus(市庁舎)
よくクリスマスマーケット等で見かける陶器のライトスタンドのモデルになっていそうなかわいらしい市庁舎です。エルカー塔と呼ばれる2本のとんがり屋根が特徴的です。市庁舎 (ヴェルニゲローデ) 建造物
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この2日間は木組みの家三昧ですが、どこも違う雰囲気と特徴を持っているので見ていて飽きません。
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魔女伝説が残るハルツ地方のなかでも「魔女の町」として有名なヴェルニゲローデでは、毎年4月30日から5月1日にかけて「ヴァルプルギスの夜」という魔女のお祭りが開かれます。
お土産も魔女グッズが沢山売っています。 -
Oberpfarikirchhof(オーバープファルキルヒホーフ)
今にも馬に乗った騎士団とかが現れそうな雰囲気。 -
St.Sylvestri Kirche(ジルヴェストリ教会)
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Kochstr(コッホ通り)
路地裏の木組みの家も素朴で落ち着いた雰囲気です。 -
Schloss Wernigerode(ヴェルニゲローデ城)
「ラプンツェル」の城のモデルではないかとも言われています。
今回は下から眺めただけです。Kochstr.からBurgberg.に向かう道で見る事が出来ます。そろそろSLの切符を買うために駅に向かうことにします。ヴェルニゲローデ城(博物館) 城・宮殿
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Wernigerode Hauptbahnhof(ヴェルニゲローデ中央駅)
DB(ドイツ国鉄)。通常のローカル線、ICEなどが走っています。ヴェルニゲローデ鉄道駅 駅
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Harzer Schmalspurbahnen(HSB)(ハルツ狭軌鉄道)
ヴェルニゲローデの駅を出るとすぐ横にある、HSB(ハルツ狭軌鉄道)。こちらからブロッケンへのSLに乗ることが出来ます。当日チケットはこの駅舎で買うことが出来ます。ハルツ狭軌鉄道 鉄道系(地下鉄・モノレールなど)
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切符を買うために駅舎に40分前に来ましたが、まさかの行列…。係員は一人。「マズイ…完全に間に合わない…」。
いつもなら次の列車で!となるのですが、ここはそうもいかない…。
「車内での支払いでも良いか尋ねたところOKとのこと!」一先ず乗り込みました。他の方達もゾロゾロ急いで移動。。。(往復:EUR 43.00) -
車内での切符購入も可能です。但し、窓口購入の際は昔ながらの厚紙切符ですが、車内の場合、レシートのような紙っ切れになります。
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ヴェルニゲローデとブロッケン山頂は片道1時間半です。
時刻表は時期によって変わるのでHPでの確認をおススメします。また、意外と本数が少なく、途中の駅までしか行かない路線などもあるので、事前に往復でのスケジューリングが必要だと思いました。 -
<今回の利用した鉄道>
・Wernigerode 09:40発 - Brocken 11:21着
・Brocken 13:59発 - Wernigerode 15:45着
途中の駅で10分程度の停車があり、蒸気機関車への給水が行われます。 -
ブロッケンまではハイキングコースもあり、冬の時期にも関わらず多くの人がハイキングやブロッケンの登山を楽しんでいました。
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いよいよ雪深くなってくると山頂はもうすぐそこです。
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1時間半、相席になったドイツ人とお話をしながら到着!満席だったSL「まるで日本の満員電車みたい!」と言っていました。(そんなには混んでいないです…)
今の時期、日本人観光客は見かけませんでした。ましてやアジア人もいなかったので、皆さん物珍しかったのか話しかけてくれました。 -
Brocken(ブロッケン)
本当にブロッケンに来てしまった!標高が高くなるにつれて、みるみるうちに辺りが霧に覆われていきましたが、なんとか…晴れ間が見えていて一安心。 -
Bahnhof Brocken(ブロッケン駅)
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Harzer Schmalspurbahnen(HSB).(ハルツ狭軌鉄道駅舎)
寒さを凌ぐことが出来る場所!帰りの時刻表もここで確認することが出来ます。(サイトの内容と変わっていることがあるので要チェックです) -
この景色、映画の「ポーラー・エクスプレス 」の一場面みたいです。
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ドイツでは、Fichtelberg(フィヒテルベルク)でもSLに乗りました(同じく雪の中の走行)。特別SLに詳しい訳ではないのですが、見ているとワクワクします。
写真を撮っていると運転手さんが手を振ってくれました! -
山頂にあるImbiss(インビス・軽食店)。今の時期はなかなか外で景色を眺めながら…とは思えませんね。
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ブロッケン山の車両やお土産など至るところで魔女のロゴを見かけます。
ゲーテの『ファウスト』でもヴァルプルギスの夜に魔女たちがブロッケン山に集まる地として登場します。 -
ブロッケン山は1年のうち平均260日は霧が出て、うち100日は1日中霧に覆われていると言われます。そのため古くから「神秘の山」と言われてきました。
ですが、この晴れ間!素晴らしい景観です。 -
Wetterwarte(気象観測所)
ところで「ブロッケン現象」の" ブロッケン "はここが名前の由来です。ここで、よく見られることから名付けられたらしいです。
※ブロッケン現象とは、太陽などの光が背後から差し込んで、自分の影の周りに色のついた光の輪が現れる不思議な現象のこと。 -
雪国育ちではないので、雪に覆われた白銀の世界を見ると興奮してしまいます…。
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この時期にしては、雪が少ないと思いましたが、この数日後にドイツに寒波がきました。
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Brocken(ブロッケン山頂)
右側の建物が、Brockenhaus(ブロッケン博物館)、中央がTV塔で、左がホテルになっています。ブロッケン山頂 国立公園
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えーーーーここに自転車!!ちなみに路面凍っています…。ここで自転車に乗る理由っって何!?これだから海外って面白い!
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Gipfelstein(ブロッケン山頂 ▲1,142m)
Brockengarten(ブロッケン庭園)の中になります。今の時期は凍結していて庭園どころではありません。気を抜くとひっくり返りそうでした…。 -
実は、北ドイツ最高峰といっても標高は1,142mしかありません。しかし気候は2,000m級の山に相当すると言われています。
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Gedenkstein für Goethes (ゲーテの碑)
半分雪に埋もれてて見えませんでした。 -
Gedenkstein für Heinrich Heine(ハインリヒ・ハイネの碑)
デュッセルドルに来て以来、身近に感じてしまうハインリヒ・ハイネさん。
「我々が友人に求めるのは、我々の行動に対する賛意ではなく理解である」
ハインリヒ・ハイネは、『ハルツ紀行』でブロッケン山のことを書いています。 -
旧テレビ塔Sender Brocken(ゼンデル・ブロッケン)は現在ホテルになっています。
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ホテルの食堂はこの通り!
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Brockenhaus(ブロッケン博物館/大人:EUR 6.00)
ブロッケン博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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気温が表示されている電光掲示板。
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思ったより寒くないと思っていましたが、外気温との差が激しく、カメラのレンズが曇ってしましました…。
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ブロッケン博物館には、ハルツ山地の歴史や自然に関する資料や、DDR(旧東ドイツ)時代に関する展示もあります。
東西冷戦時代のブロッケン山は、国家機密レーダー施設などがあったため、一般人は訪れることができませんでした。 -
ブロッケン山頂は東ドイツ領に、山の西斜面は西ドイツ領に分断され、山頂は旧東ドイツの軍事拠点となりました。1985年に建てられたブロッケンの壁は、国境を示すものではなく、軍事制限区域を区切るものだったそうです。
ブロッケンへのSLも当然封鎖されていたのですが、ベルリンの壁崩壊の後、1991年に再開通しました。
このSLの再開通は、当時の地元市民たちが待ち望んだことでもあり、" 二度とこの鉄道を止めてはいけない "という思いもあると記事で読んだことがあります。 -
帰る頃には辺りはすっかり霧に包まれていました。駅までの道が見えなくなりそうで少しヒヤヒヤしました。
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再び1時間半をかけてヴェルニゲローデに戻ってきました。
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行きはバタバタでSLに飛び乗ったので、帰りに落ち着いてホームを撮りました(笑)。
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ハルツ狭軌鉄道のグッズなど。やっぱりSLってロマンがありますよね!
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帰りの電車からは綺麗な夕焼けが見えました。
2018年はチャレンジの年でした。
そして、今年は自分のターニングポイントの年にするつもりです!
それにしても…ドイツ語って本当に難しいのですが、この美しい景色や文化、親切な人たちに触れるたびに、また頑張ろうと思えてしまうんです。
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