2023/06/07 - 2023/06/07
1071位(同エリア4530件中)
杏仁豆腐さん
建物の前は、何回も通っているのですが、一度も入ったことのなかった旧東京音楽学校奏楽堂。今回は、開館日を確かめての訪問です。
日本最古の音楽ホール「奏楽堂」。現在でもコンサートが行われているのが素晴らしいです。
寛永寺開山堂も初めて訪れました。こちらも何回も前を通っているのですが、初めての参拝です。
通るたびに気になってはいましたが、この二カ所を時間をかけて、たっぷりと見て回りました。
桃林堂上野店でお目当てのお菓子を買い、入谷の川しまで蕎麦を食べ、イリヤプラスカフェで一服しました。
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
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入谷駅から上野公園をめざします。
入谷鬼子母神(真源寺)でお参り。 -
恐れ入谷の鬼子母神です。
ある大名の奥女中の腫れ物(おでき)が真源寺の願掛けで完治したことから、江戸でご利益が話題となり、「おそれ入谷の鬼子母神」となったそうです。 -
ザクロの木の陰になってしまっていますが、正岡子規らの石碑があります。
正岡子規の2句と、この寺の日東という人の1句の、3句が刻まれています。
「漱石来る 蕣や 君いかめしき 文學士」 子規
「入谷から 出る朝顔の 車哉」 子規
「朝顔も 入谷へ三日 里帰り」 當山 日東 -
旧坂本小学校の跡地が、暫定広場となっていました。
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坂本小学校の旅行記はこちら
復興小学校 台東区立坂本小学校☆2012/07/01
https://4travel.jp/travelogue/10687792 -
私が6年間学んだ小学校の跡地です。
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車坂を上ります。
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開山堂(両大師)に着きました。
開山堂は、東叡山寛永寺の開山である慈眼大師天海大僧正と、天海大僧正が尊崇していた慈恵大師良源大僧正をお祀りするお堂で、現在のお堂は平成5(1993)年に再建されたものです。 -
阿弥陀堂です。
本尊の阿弥陀如来、地蔵菩薩と虚空蔵菩薩が祀られています。 -
地蔵尊
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法華塔
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慈恵大師は、比叡山延暦寺の第十八代貫主(天台座主)です。
元三大師とも呼ばれ、疫病に苦しむ人々を救うため禅定に入り、骨ばかりになって鬼の姿になった大師を写しとって護符としたのが角大師です。 -
開山堂は、開山の天海(慈眼大師)と天海が尊崇していたという良源(慈恵大師)を祀る堂です。現在の建物は、1993年(平成5年)の再建です。
堂内に入り、お線香を1本たててお参りしました。 -
手水舎
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幸田露伴旧宅の門
輪王殿と開山堂(両大師)の間にあります。谷中にあった幸田露伴旧宅の門を移築したものです。 -
輪王殿の表門となっている「旧本坊表門」。通称、黒門。
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表に回りました。
とても立派な門です。
昔は、上野公園一帯が寛永寺の境内でした。
現在の噴水広場あたりに根本中堂があり、東京国立博物館敷地内に本坊がありました。 -
慶応4年の上野戦争で寛永寺は大部分が焼失してしまいましたが、この表門は戦火を免れたそうです。
門の奥には、輪王殿が見えます。 -
井戸
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鐘楼
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御車返しの櫻
この櫻は一本の木に一重と八重の花が同時に咲きます。
後水尾天皇が京の寺で花見を終えた帰路、花のあまりの美しさに牛車を返して再びこ覧になったことから、この名前があります。 -
両大師由来
當堂には寛永寺開山慈眼大師天海大僧正と大僧正が尊崇された第十八代天台座主慈恵大師良源大僧正を祀る
天海大僧正は本坊内に慈恵堂を設けておられたが、やがて大僧正の入寂後に建立された、開山堂に慈恵大師を合祀したため「両大師」と呼ばれる様になった
ここに、慈眼大師三百五十回の御遠忌を迎え両大師堂を始めとする寺観を一新すると共に新たに輪王殿を建立し、以って報恩の一端に擬するものである
平成五年十月二日
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訪れる人も少ないですが、外国からの観光客がちらほら来ていました。
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御姿守 厄除け 角大師
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御姿守 厄除け 角大師
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旧東京音楽学校奏楽堂に来ました。
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東京藝術大学音楽学部の前身、東京音楽学校の校舎として、明治23年(1890)に建築されました。
屋根の正面にあるモニュメントの中央には雅楽に使う楽太鼓、左に西洋楽器の竪琴(ハープ)、右に笙(しょう)の笛という和楽器が配置されています -
旧東京音楽学校奏楽堂の入口
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旧東京音楽学校奏楽堂の前はよく通りますが、中に入るのは初めてです。
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公開の日が決まっています。
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設計は明治時代に数多くの学校建築を手がけた山口半六(やまぐちはんろく)と久留正道(くるまさみち)です。
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玄関横には「東洋のロダン」と呼ばれた彫塑家、朝倉文夫作の瀧廉太郎像があります。
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歴史を感じる外見。
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渋沢栄一の書「永遠」の碑
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では、中に入ります。
大人300円です。 -
音楽ホールの壁には、外からの音を遮るために藁が詰められています。
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屋根のモニュメントの模型があり、楽器の形を近くで見ることができます。
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空気式アクションを再現したミニチュア楽器で弾いた音を聞くことができます。
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階段を上ります。
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明治23年に建てられた木造2階の建物。
歴史を感じながら、館内を巡ります。 -
この場所に移築されて公開されたのは昭和62年です。
現在は台東区が管理しています。 -
国の重要文化財に指定されたのは昭和63年。
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日本最古の音楽ホール「奏楽堂」です。
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ヴォールト型(カマボコ型)の丸天井は、音響効果を高め、客席の熱気を通気口へ逃がすように作られたものだそうです。
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パイプオルガンは奏楽堂に最初からあったものではなく、音楽愛好家として有名な紀州徳川家の徳川頼貞(とくがわよりさだ)侯爵が、自宅の敷地に「南葵(なんき)楽堂」という音楽ホールを建設するにあたってイギリスから輸入したものでした。しかし、関東大震災で南葵楽堂が損壊してしまいました。パイプオルガンは奇跡的に無事だったことから、1928(昭和3)年に奏楽堂に寄贈されたそうです。
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カーテンもカーテンレールもお洒落です。
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2013(平成25)年からは5年間の長期休館をして、耐震工事を含む修繕を行いました。
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ホールの中央には大きなシャンデリア。天井にも透かし彫りの装飾がほどこされています。
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椅子の下にもヒーターがあります。
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反対側の階段を下ります。
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旧東京音楽学校奏楽堂
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旧東京音楽学校奏楽堂
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上野公園内の道しるべ
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旧博物館動物園駅
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桃林堂 上野店
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丹波大納言寒天ぐるめを購入。
選りすぐりの小豆、丹波大納言が惜しみなく入った丹波糸寒天のゼリーです。 -
五智果(ごちか)を購入
食べやすく切った国産の新鮮な果物や野菜を、経験豊かな菓子職人が時間をかけてゆっくりと蜜で炊き上げ、砂糖をまぶして仕上げたお菓子です。 -
珈琲ゼリー購入
香り豊かなコーヒーゼリーです。 -
寛永寺根本中堂に来ました。
桜の頃の寛永寺はこちら
上野寛永寺の桜☆笹乃雪・イリヤプラスカフェ☆2019/04/03
https://4travel.jp/travelogue/11478161 -
五代将軍徳川綱吉の時代の1698年(元禄11年)に、柳沢吉保を惣奉行として現在の東京国立博物館付近にあった本坊に創建されました。
当時の建物は1868年(慶応4年)の彰義隊の戦い(上野戦争)で焼失してしまいます。 -
現在の建物は、1876年(明治9年)から1879年(明治12年)にかけて、子院だった大慈院跡に、武蔵国川越の喜多院の本地堂を移築したものです。
1638年(寛永15年)の建造物といわれています。 -
入谷まで歩き、川しまでランチです。
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鴨せいろをいただきました。
いつもながら、美味しい蕎麦です。 -
蕎麦をいただいた後は、近くのイリヤプラスカフェで一服。
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ブクブククリームソーダ
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まさにブクブクしました。
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雰囲気の良いカフェです。
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ぷらっと来て、寛げる場所です。
入谷から日比谷線に乗り、帰宅しました。
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この旅行記へのコメント (2)
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- mom Kさん 2023/06/28 11:35:55
- 奏楽堂!
- 杏仁豆腐さん、こんにちは。前を通る度に、見たいなあと思うばかり。もう長い間、演奏会の日を狙ってと企んでいます。明治期の建物ですか。あの時代の”若さ”みたいなものも感じられますね。朝倉文夫の「墓守」もまた見たくなったので、この夏狙ってみます。ご紹介ありがとうございます。
- 杏仁豆腐さん からの返信 2023/07/22 16:27:51
- RE: 奏楽堂!
- mom Kさん、コメント、有り難うございます。
私も、奏楽堂の前は、何回も通過していたので、やっとの訪問となりました。
何回も訪れている場所でも、見逃している所があるものです。
これからも、よろしくお願いいたします。
杏仁豆腐
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