10年連続のイエローストーンに初めてのグレートベースンとおまけのラスベガス

2023/05/02 - 2023/05/05

2週間の休暇の前半部分。野生動物を見るというのが一番の目的です。メインは私にとっておそらく10年連続13回目になるイエローストーン。

イエローストーンへの今までの旅行では3月～11月に訪問し、それらの体験から私たちにとって一番よいと確信する時期である5月初旬での再訪です。また、帰りには私たちがアメリカの西海岸の国立公園で唯一行ったことのないグレートベースン国立公園を通過することにしました。最高の時期でのイエローストーン再訪と西海岸の国立公園制覇を達成できるということで、ちょっと特別感のある旅行という想いを胸に出発します。たくさん動物が見れるといいな。

ホテル予約はウェスト・イエローストーンに2泊、ラスベガスに1泊。

Stage Coach Inn
住所：　209 Madison Ave, West Yellowstone, MT 59758
料金：　$290/2泊

The LINQ
住所：　3535 S Las Vegas Blvd, Las Vegas, NV 89109
料金：　$50/1泊＋Resort Fee($45/1泊）

念のためのお知らせですが、野生動物を見るのが一番とか少々偏った趣向を持つ私たち夫婦にとってのベストの時期が５月初旬です。イエローストーンの道がすべて開通し、ビジターセンターやギフトショップの多くが営業開始するのは5月末のメモリアルデイ以降。なので一般の観光客の方に向いているのは６月～８月頃かもしれません。

エリア イエローストーン国立公園周辺(アメリカ)

今回のイエローストーンへの拠点はステージ・コーチ・イン。駅馬車の宿という意味です。

駅馬車を使って旅をする人と言えば私にとっては荷物はポケットに入れたリンゴだけとか、そんな感じのイメージなのです。荷物が少ない人向けの宿なのかな？部屋や洗面所は小さめでした。

公園に入ったら早速バイソンに会えました。

久しぶりにオールド・フェイスフルへの道が開通している時期に来たので、まずはお参り。

妻ができるだけバイソンの落し物が落ちていない方向から見たいと言って移動して待ちます。でも、こっちのほうは風向きが・・。

風下だったので湯気に遮られて噴水はほとんど見えませんでした。

5月にしてはかなり暖かい日だったので冷たいものが食べたくなり、夕食後にホテルの近くのハーゲンダッツへ。スーパーで売っているのと同じ味のが高い値段で楽しめます。

ホテルの朝ごはんは7時からでした。

ワッフル作り器もあって、期待より上でした。

二日目は公園の北半分を回る予定です。

Madisonから北に曲がってすぐにバイソンの群れに会えました。子供もいます。

近くにいたレンジャーから、この子たちは昨日生まれたばかりと教えてもらいました。

雪景色の鑑賞や動物探しをしつつ北上。マンモスからは東へ。

リス。

ラマバレーでプロングホーン発見。

今回はプロングホーンに多めに会えました。

北東の入口付近まで行って引き返す途中、道路横の高さ2～3メートルくらいの小さな丘の上に集まっている人たちが見えました。遠くに何か大型の動物でもいたのかな？

双眼鏡を出して二人で山の方を探したところ、妻が何か動くものを見つけたのです。

バイソンとはちょっと違うみたい。熊かな？

丘の上でフィールドスコープを覗いているおじさんにあれはグリズリーですか？と聞きに行ってみました。熊は二頭いて、一頭は下にいるよと教えてもらえました。

下にもいたとは。灯台下暗しですね。

下にいたほうは、肉眼でも熊と分かるくらいでした。

熊との距離は遠い方のは1キロ以上、近いほうでも200メートル以上でしょうか。これだけ離れていると迫力が伝わってくるどころかむしろ逆です。穏やかそのものの光景。午後のオフィスで遠くに座っている同僚の肩越しにPCのスクリーンセーバーが作動しているのを見ているような感じの。あれ？もしかして寝ているのかな？あ、動いた、とか。

道路に背を向けて山側のクマを見ていた丘の上の人たちは誰も気づいていませんでしたが、道路側のもっと近くのところにはコヨーテもいました。

二日続けて暖かかったので、この日はEspresso Ice Cream Houseでハックルベリー味のアイスを食べました。

この時期のイエローストーンはまだ寒いと思って暖かい服をたくさん持ってきていたのですが、今年は例外みたいでした。

三日目は朝早くにWest Yellowstoneを出発してグレートベースン国立公園へ。

空模様が怪しいです。

今まで運転してきたところはずっと天気がよかったのに、この辺りだけ空が真っ暗なのです。

この写真はビジターセンターの下にある果樹園から東側方面を向いて撮ったものです。背景の空を見ていただくとお分かりのように来た方向は晴れてます。

ビジターセンターの前に置いてあった看板。

どうやらこの公園は洞窟が人気の場所のようです。残念ながらこの日はもう予約でいっぱい。

短期間の訪問の場合に他におすすめのことないかなとレンジャーに聞いてみたところ、シーニック・ループのドライブがいいようでした。まだ雪で閉鎖したままの区間も多いですが、6マイルくらいの距離が開通しているようです。舗装されている部分に行ってみることにしました。

トレイルの入口付近にあるキャンプ場のところ。ここに着いたとたんに雪が降ってきました。山の天気は変わりやすいですね。

天気悪いし洞窟のツアーも一杯だし、さっき着いたばかりですがもうラスベガスに向けて再出発することにしました。ラスベガスへの最短の道を通って。その道ですが、私たちの運転歴で最高レベルの眠たくなる道だったのです。特に私の担当した区間は200マイルくらい街もガソリンスタンドさえ無い有り様。景色も退屈だったので、グレートベースンへの再訪を決断するにはかなりの努力が必要になりそうです。

ラスベガスでの滞在先はリンク。妻が予約してくれました。

改装で部屋が綺麗になってました。冷蔵庫もあって便利でした。

妻の今回のラスベガスでのミッションは、ヘルズ・キッチンというレストランに行くことが一つ。妻は料理番組をよく見ているのですが、その中のMasterChefという番組に出ているゴードン・ラムゼイのお店だそうです。

ゴードン・ラムゼイの得意とする料理の一つがビーフ・ウェリングトンというものらしいですが、妻は牛肉を食べないので私に食べさせて感想を聞きたいそうです。私は料理に詳しくなく、料理関係のボキャブラリーも貧困です。食べた後の感想は美味しいか不味いくらいしか言えないので、正確な評価を伝えるのはとても難しい気がするのですが。

妻が前日に予約をしてくれたのですが、8時半からしか空きがなく選択肢がないままこの時間になりました。妻によるとビーフ・ウェリングトンは調理が非常に難しく出来上がりに50分ほどかかるのに加えて、焼き加減を失敗してしまうと初めからやり直しになるそうです。

私は普段夜10時前には寝ています。8時半にレストランに入って調理に最低50分かかる料理を注文したら、いったい食べ始めることができるのはいつになるんだろうか・・。

とりあえず予約している時間までまだ少しあるので、ラスベガスの定番の観光をします。

ベラージオの噴水。

ベラージオの中庭。

そろそろ時間なのでレストランの中に入ります。

このレストランは、ゴードン・ラムゼイのファンと思われるお客さん達で大賑わいでした。賑わいすぎかもしれません。かかっている大きな音楽とあわせて、店内はかなり騒がしいです。騒音のせいで注文を聞きに来てくれたウエイターの声も、テーブルの向かいに座っている妻の声もほとんど聞こえない状況です。

注文の時に、前菜から順番に持ってくるのとすべての料理の準備ができてから一緒に持ってくるのと2通りから選べますがどうしますか？と聞かれたのです。妻は一緒にお願いしますと答えていました。

確かビーフ・ウェリングトンの調理には50分かかるとさっき言ってたよな？この、会話もほとんど不可能な状況で50分もどう過ごせばいいんだろうと途方にくれました。

ところで私はこの日まで1ヶ月以上お酒を飲んでいなかったのですが、久しぶりにワインを1杯飲んだらあっという間に酔っぱらってしまいました。久しぶりのお酒って効きますね。

料理はお店に入ってからぴったり50分で出てきました。

なんというか、ビーフ・ウェリングトンの味はコメントに困りますね。日本ではこの料理より美味しいものが巷にあふれていると思います。

ゴードン ラムゼイ ヘルズ キッチン(ラスベガス店) アメリカ料理

ラスベガス2日目の朝はシーザーズ・パレスにできたベーカリーに来ました。妻によるとニューヨークで人気のお店がついにラスベガスで支店を出したそうです。

ここのお店は、クロワッサンとドーナツの中間みたいなクロナッツという商品が人気のようです。あと、私たちの前に並んでいたおばさんがDKAというのが絶品、絶対後悔しないからと熱弁するのでそれとかも注文してみることにしました。

パンが3つで値段は約28ドルでした。ニューヨークの物価ってすごいですね。

【今回の旅行の概要】
運転した距離：　約2,419マイル
燃費：　約32マイル/ガロン（約13.6キロ/リットル）
ガソリン代：約289ドル
ホテル代：　約385ドル
食費：　約262ドル

ドミニク アンセル ラスベガス パン屋

この旅行記へのコメント （2）

• ぴろろんさん 2023/05/22 09:05:38

  コヨーテ＆プロングホーン

  おはようございます、Joshuatreeさん
  
  毎年恒例のイエローストンですね。
  私が訪問した国立公園では私のベスト5に入ります。
  
  イエローストンは間欠泉や温泉、景観がすばらしく個性的。
  なので、動物目的ではないのに、野生動物も沢山見れるし。
  
  5月のこの時期の訪問はたくさんの野生動物が見られていいですね！
  バイソンの赤ちゃんも、めっちゃかわいいです
  その中で、コヨーテとプロングホーン、どちらもちょっとマイナーだけど、見てみたいなぁ。
  
  奥さんのグルメ求め旅も面白いです、毎回。
  こだわりがあるのですね。
  でも、正直、日本の方が美味しいというコメント、面白いです。
  
  アメリカの物価の高騰、凄いですね。
  住んでいるとどうなんでしょうか。物価の高騰に合わせてお給料も上がってる感じだから、高騰は気にならないのでしょうか。
  
  今回、物価の高騰と円安のダブルパンチで、アメリカ旅行は大変だーと思いました。
  
  ぴろろん
  

  Joshuatreeさん からの返信 2023/05/22 09:37:57

  RE: コヨーテ＆プロングホーン

  ぴろろんさん、こんにちは。
  
  コヨーテとプロングホーンですが、コヨーテは全米どこでもいるかもしれません。ロサンゼルスでもちょっとしたサイズの都市公園だと暗い時間帯によくうろうろしています。大きな公園、例えばグリフィスパークなんかはたくさん住んでいて夜景を見ていると遠吠えが聞こえてきたりします。
  
  プロングホーンは田舎の草原とかにいて、ユタの高速道路を走っていると道の両側にある牧場にいたりしますよ。ただ高速道路では途中で止まって写真を撮ったりはできないので、やっぱりゆっくり見るには国立公園がよかったりします。ブライスキャニオンとか。
  
  ところでゴードン・ラムゼイはイギリス出身と聞きました。私はイギリスに行ったことがないですがイギリス料理はあまり美味しくない、理由は野菜とかを鬼の仇のように煮込みすぎたりするところとかをどこかで耳に挟んだ気がするのです。今回食べたビーフ・ウェリントンはイギリス料理の悪いところが優秀なシェフでもカバーしきれなかったのか、キノコが煮すぎなんじゃないかと感じました。
  
  物価高騰の件は、例えばロサンゼルスかと少し前に最低賃金8ドルくらいだったのが5年ちょっとくらいで15ドルくらいまで毎年1ドルづつ上がってきていました。物価もそれに続いてあがるんだろうなとみんな思っていて、やっぱりなと冷めた感情を持っています。経済に強いのはやっぱり民主党じゃなくて共和党なのかな、でも・・。とか。