2023/04/22 - 2023/04/22
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木曽の石仏、道祖神をめぐるツアーに参加。
集落の入り口に立ち、微笑みと固い絆で邪悪なものを村中にいれない道祖神。ほのぼのした姿に癒された。
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午後1時10分、木曽福島駅。ここを起点とするバスツアーに参加した。講師のガイド付きで木曽の石仏等を巡るというもの。
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最初に訪れたのは、興禅寺
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山門をくぐるとさっそく石仏がお出迎え。観音さまと右側は道祖神かしら、講師の説明を聞き逃してしまった。
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と言うのも、この少年の撮影に夢中になっていたから。
馬頭観音は目元涼しい少年。よく見ると、頭の上の馬には可愛い耳がピンと立つ。 -
興善寺には、芽吹きの山々を借景にした広大な石庭が広がる。庭園のことはさっぱり分からない私だが、
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市松模様と石庭の波紋のコントラストが印象的。同じようなお庭を京都で見たような。
巨匠、重森三玲の作庭でした。 -
木曽義仲手植えしだれ桜。
木曽には義仲ゆかりのものがあちこちに残る。 -
寺の墓地には木曽義仲や木曽家代々の墓が並ぶ。
そんな中でやはり私が気になるのは、墓地の一画に並ぶ石仏。この地蔵菩薩像は江戸末期の高遠石工、守屋貞治の作。 -
ツアーでは、車窓に石仏が見えるとバスを停めて車内拝観。これは、中仙道沿いに立つ三十三観音。
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次に訪れたのは、中原兼遠屋敷跡。
幼少期の木曽義仲が匿われた場所。 -
義仲ゆかりの松の木は、何代目かになるとか。
山の中でひときわ平らに開けたこの場所、写真では分かりにくいが、三方が川に面し崖になっている。敷地内には湧き水も出て、平時の生活にはもちろん籠城にも万全。天然の要塞として最高の立地なのだそうだ。 -
田んぼの中の竹邑にポツンと佇む兼遠の塚。
往時の館に倣って敷地内に竹。細い竹を植えておくのは、戦時に矢とするためだそう。 -
木曽義仲記念館
義仲の隣に立つのは、巴御前。
中原兼遠屋敷で共に育ち、共に戦った二人の歴史が館内に展示される。 -
宿泊は、王滝村のおんたけ市民休暇村にて。
夕食後の楽しみは、天文館での天体観測体験。望遠鏡からの星は雲に隠れよく見えなかったが、肉眼で見る雲間の星の多さに感激。流れ星も見ることができたしラッキー。 -
標高1000メートルを超える御嶽休暇村周辺は、やっと桜が咲き始めたところ。
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2日目は最初に新滝を訪れた。路肩でバスを降り、登山道を少し登ると、滝壺。
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滝の裏側に入ることができる。
御嶽山の滝の数は2000箇所ともいわれ、大小の滝が至るところに。 -
次は、御嶽神社里宮(若宮)へ
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社殿は深い林に溶け込むようにあった。
なんとも表現のしようのない独特の雰囲気に圧倒される。 -
さらに、林を進んだ先に突如現れたのは、
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若宮住居遺跡。縄文時代の住居が復元展示されていた。なんなのだ、この空間は。
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バスで移動して次に訪れたのは、開田村との境の辺り、御嶽神社覚正霊神。
御嶽山では御嶽教の石碑に至るところで出会う。 -
御嶽教の石碑の隣、左端に立つ石像は
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蚕玉大神。桑の葉を持つ養蚕の神様。
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頭の冠は蚕のオブジェ。
像の背面を見ると、伊奈の石工、宮下鉄弥の作であることが分かる。 -
さらにバスを走らせ、柳又という場所で撮影タイム。眼下に絶景が広がる。
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途中、三岳村という村を通った。乗鞍岳、御嶽、駒ヶ岳の3つの山が見える村だから三岳村なんだそう。
雪解けの山に現れる雪形で、「種まきじいさん」なんて言う愉快な名前の雪形を教えていただいた。 -
開田高原、馬橋の三十三観音
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背面に廻るとここにも宮下鉄弥の名。
伊奈の石工たちは農閑期になると、石工として村むらを廻って石造物を作っていたそう。 -
これらも伊奈の石工たちが造ったのだろう。
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すました顔をしているが、素朴な佇まいがいとおしい。
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馬頭観音かしら
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このやんちゃなのは
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これも馬頭観音?
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福くんに似てない?
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昼食は人気のお店、霧しなで開田そば。
絶品。 -
開田高原の木曽馬の里にちょっと寄り道。
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続いて、黒川白山御嶽神社。白山神社と御嶽神社の2社を祀る。
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黒川白山御嶽神社にて
蚕玉大明神 -
黒川白山御嶽神社にて、十一面観音。
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黒川白山御嶽神社にて
大日如来 -
黒川白山御嶽神社
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黒川白山御嶽神社の社殿は明治17年の造立。
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木曽出身の立川流宮大工、斉藤常吉の作という彫刻が見事。
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下中入生活改善センター付近
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下中入生活改善センター付近
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蚕影山(金色姫)の石碑
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二十三夜の石碑。
庚申信仰に似た女性の講の石碑だそう。ツアー中、木曽のあちこちで見かけた。 -
東山観音堂。お堂には三十三観音が入っている。
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東山観音堂付近にて
お堂のまわりに佇む石仏は皆そろって穏やか。 -
東山観音堂付近にて
この子はホントに可愛い。 -
東山観音堂付近にて
これも馬頭観音だろうか。それとも聖観音?
優しい立ち姿に癒される。 -
黒川地区の栃本にて。
石屋根のほこらの中に馬頭観音たち。そして、その左側に道祖神。 -
享和2年(1802)作という黒川地区最古の道祖神。
道祖神の文字の下にしめ縄。
そして、男性が女性の手を握るふたり。 -
ハッピーこの上ない笑顔。
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上志水の道祖神は、集落の境の水路の脇に立つ。
道祖神は集落に一つずつあり、入り口に建つことが多いそうだ。 -
しめ縄の下に、肩を組み手をつなぐ二人。下には、村中安全の文字。
ほのぼの系の石仏たちは、微笑みと固い絆で邪悪なものを村にいれないようにしているのだそうだ。 -
最後に木曽福島関所跡へ。
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木曽の石仏めぐり、また訪れたい場所が増えた。
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