2023/03/02 - 2023/03/03
84位(同エリア116件中)
ゆうこママさん
- ゆうこママさんTOP
- 旅行記332冊
- クチコミ23件
- Q&A回答4件
- 647,745アクセス
- フォロワー34人
歴史ツアー2日目は、特別開帳仏、集落の数軒で守ってきた仏、観光寺院でない普通の寺の重要文化財仏とバラエティー豊かに楽しんできた。
写真は西川氏発祥の地にて。あの西川貴教さんのご先祖さまも?
PR
-
ツアー2日目、最初の訪問先は、滋賀県蒲生郡竜王町の竜王観音禅寺。
本尊の十一面観音の特別開帳が行われている。 -
聖徳太子1400年御遠諱、良弁僧正1250年御遠諱と銘打つご開帳で、特に聖徳太子への愛に満ちている。
-
というのも、本尊十一面観音が聖徳太子自彫と伝わるものだから。
実際は錫杖をもつ長谷寺式十一面観音で室町時代のものらしい。
だが聖徳太子開基の寺の別院として始まり、その後、東大寺の良弁僧正も関わっていたという歴史はすごい。
1400年代までは、奈良興福寺の系統だったそうだ。 -
天正年間に信長焼き討ちで全山焼失するが、本尊は奇跡的に無事。焼け野原の中に佇んで居たとの伝承が残る。小口集落の氏仏としてまつられ、禅寺として復興されたそうだ。
本尊十一面の隣には、聖徳太子座像がなぜか短い錫杖を持って座っている。優しい表情だ。 -
続いてすぐ隣の真気まけ神社へ。
美しい勧請吊が見られるということで足を伸ばした。 -
境内の入口に12本の小縄が下がり、真ん中の丸に12本の矢が刺さる。
-
毎年新しく作る藁の細工が繊細で清々しい。
-
次に訪れたのは、西川観音堂。竜王町の鏡山の北東の西川集落にあり、昭和40年代に建てられたそう。
そこで、6軒の家で守り伝えてきたという十一面観音を拝観させていただいた。水瓶を持つ小さな像は、平安時代末の一木造り、彫りは浅く優しい雰囲気。 -
顔もからだも光背も台座もすべて修理が繰り返されてきたらしく、最も古いのは頂上面ではないかとのこと。
脇には羅刹像たちや、普賢菩薩が行方知れずのゾウなど小さなほとけさまが並ぶ。
ちっちゃくて可愛い。こういうのたまらない。
写真は、観音堂近くの空地に立つ宝篋院塔。 -
この集落は、全国の西川氏の発祥の地と言われる。西川父子の墓という室町の宝篋院塔が無造作に立っている。
梵字の彫り方やミミの様子から、もっと古いのではと講師。
武家の墓に好んで造られたという宝篋院塔。見方がよくわからない。 -
昼食は、岡喜にて
-
近江牛すき焼き。当然、美味しい。
-
最後に近江八幡市千僧供町センゾクチョウの冷泉寺。
創建は平安前期で、貞観年間に疫病が流行った際、千人の僧を集めて祈願を行ったといい、それが地名に残る。
天台寺院であったが、江戸時代に曹洞宗に転宗。
本尊は十一面千手観音。重文。
12世紀後半の42本手の千手観音で、両手にそれぞれ錫杖を持ち、都ぶりの優美な像。一つ一つの腕が手先まで表情豊かで、アーティスティック。棒きれのような腕が一本もない。
全く聞いたことのない寺であったが、その歴史や守ってこられた仏像の美しさに圧倒された。
そして、ご住職のたたずまいにも心洗われた。またいつか訪れたい寺である。おしまい。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
13