2023/02/04 - 2023/02/04
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gianiさん
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この旅行記のスケジュール
2023/02/04
この旅行記スケジュールを元に
石の文化が根付く大分県。
その一つが、仏教文化です。
簡単な仏教解説を入れましたが、人間が創作した宗教なのでスタートから矛盾点が多く、それを埋めようとして更なる矛盾が発生した経緯があるので、合理性は期待しないでください。これは、ヒンズー教と派生した仏教の大きな特徴です。悪しからず。
- 旅行の満足度
- 5.0
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国宝臼杵石仏へは、バスでアクセス。
大分駅4番乗場の発です。
途中、戸次の集落にも立ち寄ります。 -
いざ、見学へ。
崖に彫った石仏を「磨崖仏」といい、その8割が大分県にあります。
その中の最高傑作が国宝臼杵石仏で、11-13世紀にかけて彫られました。
ホキ石仏第1群、第2群、山王山石仏、古園石仏の4エリアに分布します。国宝臼杵石仏 名所・史跡
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まずは、ホキ石仏第2群。
右より、不動明王立像、観音菩薩立像、九品仏。
九品仏は阿弥陀如来(極楽浄土のオーナー)で、中央は座像、残り八体は立像で西方浄土に背を向け(東向き)、九通りの姿で人々を極楽浄土へ招いています。
国宝臼杵石仏は殆どが平安後期の作品で、末法思想による浄土信仰が過熱した時期と重なります。念仏を唱えるのが重要な行為ですが、「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」の文句でお馴染みの仏様です。 -
一番状態が良いのが、不動明王像。
怒った表情で表され、仏の教えから外れている者を力づくで正しい道へ導きます。
右手の剣で誘惑を払いのけ、左手の縄で人々を救うとされます。
※尊格は最高位が如来、次いで菩薩(如来になるべく修行中)、明王、天(部)の順です。明王以下は、基本異教の神々を仏教に取り込んだものです。 -
阿弥陀三尊像。
右から観音菩薩立像、阿弥陀如来坐像、勢至菩薩立像。
阿弥陀如来は、天台宗、浄土宗、浄土真宗、時宗の本尊です。
苔対策のクリーニングで紫外線を浴びていますが、どっしりした姿が印象的です。 -
左右の菩薩は、浄土宗では阿弥陀如来を補佐する役です。
観音菩薩は、変身の術で現世の御利益を叶えます。勢至(せいし)菩薩は、知恵の光で人々の迷いを取り去ります。 -
続いて、ホキ石仏第1群へ移動。
まずは地蔵十王像。
中央に地蔵菩薩半跏像、左右に十王(5体ずつ)。
地蔵菩薩は、あの世とこの世の境界線で説法し、地獄からの救出も可能。釈迦如来入滅後、弥勒如来が現れるまでの空白を埋める存在で、無仏世界の救世主。
十王は道教由来で、地獄で死者を審判する裁判官。 -
如来三尊像
右から観音菩薩、釈迦如来、大日如来、阿弥陀如来、勢至菩薩。
中尊(センター)は大日如来。太陽を表す仏で、唯一冠を被っています。密教における最高位仏です。 -
こちらの三尊像は、右から釈迦如来、阿弥陀如来、薬師如来、愛染明王。
明王は、大方異教の神を編入したもので、密教では大日如来の化身とされます。煩悩ずくの世俗民を相手にするので、力の行使を厭いません。愛染明王は人間の愛欲を浄化する存在。 -
阿弥陀如来にスームアップ。
着色が残り、大陸的なお顔をしています。
この三尊像はとりわけ洗練されており、京都の有名仏師しか彫れない仕上がりです。
臼杵大仏を彫らせた人物は不明ですが、京都から有名仏師を招いた事実を鑑みて、12世紀の「臼杵荘(園)」の関係者と考えられます。荘園オーナーは九条家で、比叡山延暦寺と深い関係にある名門公家です。臼杵氏は臼杵荘を現地で運営し、海上貿易で莫大な利益を上げており、最有力候補です。 -
こちらの三尊像は、右より観音菩薩、阿弥陀如来、釈迦如来、薬師如来、菩薩(上半身欠損のため詳細不明)。
中尊は釈迦如来で、仏法の開祖でお馴染み。薬師如来は、東方瑠璃光浄土の主。
シンプルながらも美しいですね。 -
山王山石仏
臼杵石仏で最も愛されるオンリーワンの存在。
右から薬師如来、釈迦如来、阿弥陀如来。 -
若干垂れ目のせいか、他の石仏と一線を画す存在。厳しい修行で痩せこけたはずですが、ふっくら童顔。角度を変えると、別の魅力が。
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古園石仏
石仏のオンパレード。1枚に収まらり切らないので、
右から多聞天、降三世明王、観音菩薩、普賢菩薩、不空成就如来、阿弥陀如来。
降三世は、三世(過去現在未来)と貪り、怒り、無知を降伏させます。普賢菩薩は菩薩界のツートップで、行動力が自慢。不空成就如来は、密教で信仰される如来。 -
右より大日如来(センター)、阿閦如来、宝生如来、文殊菩薩、勢至菩薩、不動明王、増長天。
阿閦(あしゃく)・宝生如来は密教の如来、文殊菩薩は普賢とツートップを組み、知恵がシンボル。増長天は四天王の一員で、南方の守護を担当。 -
全体像
両脇の増長天と多聞天は画角外です。 -
多聞天(毘沙門天)
四天王の一員で、北方を守ります。 -
センターの大日如来像。
ふっくら童顔ですが、垂れ目ではありません。なんとも言えない気品が漂います。 -
昭和世代には、大日如来像の仏頭は地面に安置してある姿が印象的でした。国宝指定に当たって、当時の文部省が石仏の復元を条件としたために現在の姿になりました。
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お堂の外に、金剛力士像があります。他に遅れること22年、平成29年に国宝指定されました。
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金剛力士は対を為し、マッチョな体で仏敵を阻止する武闘派の天部。普通は、山門に配置され、通称は仁王様。
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国宝指定前は、野ざらしでした。
石仏の下半身がえぐれた形で欠損しているのは、降雨による水流の浸食結果です。現在は、堂舎で保護されています。14年間の修復作業で、大分県唯一の国宝が誕生しました。 -
臼杵石仏は、満月寺の境内にあります。
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境内には、国宝に指定されていない石仏が沢山あります。国の特別史跡指定です。
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お寺を仏敵から守る金剛力士像。
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なぜかコミカルで、ウルトラマンみたいに見えます。
越の捻り方が独特。ボディビルのアピールシーンに通じるポーズ。 -
両方とも鼻が欠けているのは、削って飲むと疫病に効くとされたから。
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無料休憩所には、在りし日の仏頭と浩宮(今上天皇)様が。
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大分駅発のバスに乗って、臼杵市街を目指します。
次の旅行記↓
https://4travel.jp/travelogue/11813041
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