【京都】美味しそうな料理と鈴虫の音に誘われて(?!)雨の京都観光

2023/02/09 - 2023/02/11

京都街歩き。
６年ぶりに再会する友人と朝ご飯から夕ご飯まで一緒に行動…という予定でしたが、友人の朝寝坊で一日が始まりました。
街歩きは行き当たりばったりの伏見。
お天気が悪いという事もあり、烏丸御池駅周辺から伏見そして鈴虫寺へと向かった私たちでした。

エリア 京都

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• グルメ: 4.0

• 交通手段: 自家用車

この旅行記で紹介するのも京都。
６年ぶりに再会する友人と、朝から京都街歩き＆食べ歩きを楽しむ予定でしたが、待ち合わせ時刻になっても友人はロビーに現れず。
「まさかの寝坊？」
はい…そのまさかでございました。
友人抜きの朝食は、7:00a.m.からOPENしている【京菜味 のむら烏丸本店】。
滞在先から歩いて10分とはかからない所にありますが、雨が降っていたこともあり、車で移動した私たちです。

京菜味のむら 烏丸本店 グルメ・レストラン

のむら周辺の駐車場を探すつもりが店のすぐ前（画像では赤いロープの右横）がコインパーキングになっていましたので、こちらの駐車場を利用。
入店直後に別の車が入り、２台で満車となりました。

基本のおばんざいセットは、ご飯（白米または雑穀米／おかわり無料）＋味噌汁＋好きなおばんざい６種類ですが、のむらに来たら看板メニューの湯葉丼が食べたい…という事で、私はご飯ではなく湯葉丼を選択。
こちらのセットも、好きなおばんざい６種類が選べて味噌汁が付いています。

選べるおばんざいは日替わり。
この日は【11種類の小鉢】が並んでいましたよ。
種類の数も日替わりですが、毎日10種類以上の小鉢が並びます。

私が選んだおばんざい６品。
お正月は過ぎましたが伊達巻。
伊達巻の左横はサバの塩焼き。
一番左が菜の花のからし和え。
上段左から高野豆腐、豚肉と野菜のオイスター炒め、そして最後がうの花。
朝からお腹一杯です。

朝食を済ませ、友人をピックアップしたら雨の日の車窓観光がスタート。
窓の水滴にカメラの焦点を合わせたわけではありませんが、こちらの建物は【京都市役所】。

京都市役所本館 名所・史跡

その前にあるのが、【本能寺】の御池門です。
ビルとビルの間に挟まれているので、車窓観光なら気付かず通り過ぎてしまうかもしれません。

本能寺 寺・神社・教会

門を過ぎ更に西へ。
車両進入禁止マークがある寺町商店街のアーケードを入ると、左手に見えてくるのが表門。
本能寺の名前を聞くと謎の事件として歴史に残る【本能寺の変】を思い出しますが、豊臣秀吉の時代に区画整理が行われていますので、当時の場所とは異なります。
歴史の面影を辿りたければ、堀川高校周辺も歩くと良いでしょう。
現在は【本能寺跡】として石碑が残っているだけですが、場所が変わっても本能寺はやっぱり本能寺。

寺町京極商店街 市場・商店街

さてこの日（雨の日）の街歩きに選んだのは伏見。
「酒好きもいるし、取り敢えず伏見にでも行ってみる？」という軽い気持ちで訪れましたが、コインパーキングから足の向くままに歩いていたらこのような場所に出てしまいました。

【月桂冠 昭和蔵】。
見るからに工場。
観光スポットになっている【月桂冠 大蔵記念館】はここから少し離れた場所にありますが、そちらでは原酒のきき酒体験などが楽しめる酒蔵ガイドツアーを実施しています。
※事前予約制

再び伏見の街歩き。
【カフェ桃山７８】は、本場ベトナムの味に出会えるカフェ。
地元でも他県でも現地の味を求めてベトナム料理店に良く行きますが、なかなか本場の味に出会えない私です。
「きっとこちらも期待外れで終わりそうだな。」と思いながらも入店。
ところが…（続く）。

カフェ桃山７８ グルメ・レストラン

朝ごはんを食べてからまだそれほど時間が経っていなかったため、バインミーはカットしてもらい皆でシェア。
具沢山のバインミーは食べ応えがありましたよ。
美味っ！
パンもスカスカ気味で良い感じ。
キュウリの上に載っているのはパクチーですが、苦手なら抜いてもらいましょう。

こちらが、甘～いカフェ・スァ・ダー（コーヒー・コンデンスミルク・氷のこと）。
コンデンスミルクを入れたグラスに、コーヒーをポタポタと垂らしていくのがベトナムスタイルです。

そろそろポタポタが止まりましたので、蓋を外しましょう。

コーヒーの粉が入った容器は、画像のように蓋の上に置いてください。

次にグラスの中で抽出したコーヒーと、コンデンスミルクを良く混ぜ合わせます。

氷入りのグラスに移し替えたら出来上がり。
ゴクッ！
な・な・なんと、ベトナムで飲んだあのコーヒーの味ではありませんか！
これぞベトナムの『カフェ・スァ・ダー』。
思わず「ンゴ～ン」（Ngon）！

バインフランはコーヒーゼリーのせ。
あのカフェ・スァ・ダーの味ならきっとこちらも美味しいに違いない…と思いましたが、流石に湯葉丼セットとバインミーが私の別腹領域も制圧していたためギブアップ。

こちらのカフェには伏見らしい酒粕おでんという物もあるようですが、皆さんもベトナム路上カフェの味が恋しくなったら【カフェ桃山７８】に行ってみませんか？

更に歩いて納屋町商店街まで来ました。
昔は帯刀町と呼ばれていたこのエリアですが、今は納屋町という名前に変わっています。
ちなみに帯刀町は堀尾帯刀（たてわき）邸があったことからその名が付けられたようですが、この帯刀という人物は松江城の築城に携わった武将 堀尾吉晴のこと。
アーケードに入り、真っすぐ進むと納屋町大手筋商店街。
右に曲がるとパッサージュ納屋町５番街。

納屋町商店街 市場・商店街

センスが光っていたのは、パッサージュ納屋町5番街。
名前の通り、パリのパッサージュ（またはパサージュ）をイメージして設計されたアーケードです。

装飾が施されていた天井部分。

お洒落な看板。

こちらは、お洒落と言う訳ではありませんが、川魚を扱っている魚屋さん。
私はもろこという魚を食べたこともなければ、鯉のお造りが店頭に並ぶという光景も珍しくて思わずシャッターを切りました。

連続する赤鳥居があるのは、2021年にOPENした複合施設の納屋町小路。
観光客なら、思わずこの赤鳥居を潜りたくなるのでは？
勿論私もこの鳥居を潜りましたよ。
中には、日本料理店や韓国料理店などが入っています。

伏見納屋町小路 グルメ・レストラン

こちらもいろいろなお店が集まっている『伏見酒蔵小路』。
画像は、通り抜けした東側の通りから撮影したもの。

伏見の街歩きの後は、再び車を走らせて鈴虫寺へ。
隣にある世界遺産（西芳寺）は事前予約が必要ですが、こちらは予約なしで拝観できます。
私たちが訪れた時は◆たまたま◆階段に人がいませんでしたが、説法開始時間が近づくと階段の上から下まで列が出来ます。
特に観光シーズン（ハイシーズン）は更にその下まで列が伸びますので、時間に余裕をもって訪れましょう。

鈴虫寺(華厳寺) 寺・神社・教会

今回は、待ち時間ゼロで門を潜った私たちでした。

門の手前に立っていらっしゃるのは、幸福地蔵菩薩。
草鞋を履き、私たちの家まで願いを叶えに来てくださるという珍しいお地蔵様です。
願い事をするのであれば、法話の後が良いでしょう。
法話の前に拝んでも良いのですが、鈴虫寺を訪れる多くの人々は法話の後でお守り（幸福御守）を授かり、そちらを手に持って幸福地蔵菩薩にひとつだけ願い事をしに行きます。

鈴虫寺の正式名称は【妙徳山 華厳寺】。

雨に濡れていた千羽鶴がとても綺麗でした。

靴を脱ぎ客殿へ。
残念ながら中は写真・動画撮影が禁止されていますので、外観と庭の様子だけご覧ください。
部屋中に響く鈴虫の鳴き声が非常に心地良い鈴虫寺。
法話は時代に合わせた内容ですが、どの世代の方でも楽しめますので是非こちらを聞きに行ってみましょう。

法話の後は境内を散策。

梅・桃・そして今度は桜…。
花粉や黄砂・PM2.5なども気になりますが、旅行へ出掛けるには良い季節ですね。

こちらは境内にある竹。
京都松尾は竹の名産地ですので、その影響もあるのかこの鈴虫寺にも三角竹や亀甲竹などがありました。
三角竹は、名前の通り竿の形が三角。
亀甲竹は節の部分を良く見ると斜めに線が入り、人間の膝のようにぼこっと膨らんでいます。

また別の竹。
おそらく孟宗竹と思われます。
法話が終わると幸福地蔵菩薩に直行という人が多いのですが、時間に余裕があれば手入れが行き届いた境内も歩いてみましょう。

参考までに、現在鈴虫寺では客殿の建て替え工事が行われています。
法話によると災害危険区域に指定されているためということでしたが、現段階では見学に支障はありません。

鈴虫寺から駐車場に向かう間にも竹林。

更に駐車場方面に歩くと、竹職人の長野清助が27年かけて造り上げたと言われる【かぐや姫竹御殿】があります。

かぐや姫竹御殿 名所・史跡

お堂は金閣寺を模しているのだとか。
材料に使われているのは全て竹。
しかし現在は、御殿の見学が出来るのかどうかは定かではありません。

バンブーコーヒー 京都 グルメ・レストラン

御殿の見学が出来なくても、カフェは営業中。
西芳寺や鈴虫寺拝観の後はこちらでひと休みしていくのも良いのではないでしょうか。
もしかしたら、スーッと翁が現れるかもしれませんよ。

竹がデザインされているバンブーコーヒーの看板。
このところパンダが中国に帰るという話題が続いていましたから、私は竹を見ると可愛いパンダを想像します。

再び車窓観光。
画像は松尾大社。
京都で有名な神社のひとつですが、四条の東にあるのが八坂神社なら、西はこの松尾大社。
お酒の神様として知られていますが、御祭神は酒造りの神様の大山咋神（おおやまぐいのかみ）と、宗像三女神（むなかたさんじょしん）の1柱 市杵島姫命（いちきしまひめのみこと）です。

松尾大社 寺・神社・教会

松尾大社から桂川の橋を渡ると、今度は梅宮大社。
酒造・醸造の神様、そして子授けの神様・安産の神様が祭られていますが、最近は猫好きの人たちにも人気の神社です。
思い切り電柱が写っていますが、画像手前から一の鳥居、二の鳥居（赤い鳥居）、そして奥に酒樽が載った楼門が見えていますよ。

梅宮大社 寺・神社・教会

遅めのランチは、梅宮大社の近くにある『ラーメン専門店 大輝』。
こちらのお店は、午後３時までオープンしています。

ラーメン専門店 大輝 グルメ・レストラン

軟らかい自家製チャーシューが載った細麺。
九条ネギもたっぷり入っていました。
アッサリなのかと言えばそうでもない。
しかし口の中に油脂が残るようなコッテリとした感じでもなく、ラーメン好きに言わせるとこれが京ラーメンなのだとか。
お昼もまた、腹八分目を通り越してFULL。

京都外大の前を通り過ぎ…

京都外国語大学 名所・史跡

アッと言う間に南座まで戻ってきました。

京都四條 南座 (阿国歌舞伎発祥の地) 名所・史跡

奥に見えているのは八坂神社。

雨の日ドライブの最後は、京都高島屋でショッピング。
バレンタインシーズンですから、買うのは勿論チョコレートですよー。
お疲れモードのドライバーが休憩している間に、女性陣はおやつのスイーツにチャレンジ。
甘～いチョコレートにフランボワーズの酸味がアクセントになっていたソフトクリーム。
FULLと言いながらも、食べてばかりの私でした。
食べ過ぎ！！！

京都高島屋 百貨店・デパート