2022/10/21 - 2022/10/21
1862位(同エリア3603件中)
naoさん
大阪市天王寺区は、聖徳太子の創建(593年)による四天王寺をはじめ、約200もの神社仏閣のある歴史と伝統が息づく町で、JR西日本、大阪メトロ、近畿日本鉄道などが集まる天王寺ターミナルを中心に、美術館・動物園などの文化施設をはじめ、百貨店、商店街、地下街などの商業施設にも恵まれています。
明治36年(1903年)に開催された第5回内国勧業博覧会の会場跡地の東側に整備された天王寺公園は、明治42年(1909年)開園の長い歴史を持つ公園で、園内には、天王寺動物園、大阪市立美術館、旧住友家の名園慶沢園、標高26mの茶臼山があります。
平成27年には天王寺公園南東部エリアを再整備し、約7,000㎡の芝生広場を中心に、レストラン、カフェ、フットサルコート、ドッグランなどで構成される「てんしば」エリアがオープンしました。
平成26年にグランドオープンした「あべのハルカス」は、ホテル、オフィス、美術館、百貨店が入る地上300mの超高層ビルで、大阪のランドマークとなっています。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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「あべのハルカス」が見える、天王寺公園の北側にやって来ました。
ここから天王寺散歩を始めます。 -
上町台地の西斜面にある逢坂を上ってきました。
見えているのは一心寺です。 -
逢坂(おうさか)は、国道25号線(竜田越奈良街道)にある坂で、「天王寺七坂」の一つとされています。
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逢坂の石標の近くに真田幸村戦没地碑が立っています。
この奥には、元和元年(1615年)の大坂夏の陣で真田幸村が討ち死にした安居神社(安居天満宮)があります。 -
社殿に向かう前に、手水舎で身を清めます。
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安居神社(安居天満宮)の社殿です。
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社殿の前に鎮座する、阿形の狛犬と・・・
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吽形の狛犬。
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おみくじ掛を見れば、参拝者の多さが想像できます。
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元和元年(1615年)の大坂夏の陣の際、防御が手薄になった大坂城に籠もるのでなく、茶臼山に布陣した真田幸村は、あと一歩というところまで徳川家康を陥れますが、奮戦虚しく討ち死にしました。
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真田幸村が亡くなった一本松の下には、「さなだ松」の石標が立っています。
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安居神社(安居天満宮)のすぐ北側にある天神坂。
安居神社(安居天満宮)に通じることからそう呼ばれているそうで、この坂も「天王寺七坂」の一つとされています。 -
金木犀の甘い香りが漂う天神坂。
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天神坂の途中から見下ろした光景と・・・
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見上げた光景。
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コンクリート打ち放しのモダンな建物は、一心寺の写経堂「三清庵」です。
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モダンな建物の中にも、一部瓦を取り入れて和風を演出しています。
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逢坂を挟んで、一心寺の仁王門が見えてきました。
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本堂の屋根からさす光芒が眩しい、一心寺の仁王門にやって来ました。
元は大坂城の三の丸玉造門を移設した、「黒門」と呼ばれる山門が建っていましたが、太平洋戦争の大阪大空襲で焼失したんだそうです。 -
現在の山門は平成9年(1997年)に完成した斬新なもので、建築家でもある一心寺の長老が設計しました。
なお、山門の左右に鎮座する阿形像と吽形像は青銅製の彫刻です。 -
逢坂を挟んで見た安居神社(安居天満宮)です。
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こちらは龍田越奈良街道の道標で、「静明上人道しるべ」と呼ばれています。
北面には「右 今宮 木津、左 天王寺 平野 道明寺」などの文字が読めます。 -
東面には「右 二ツ井戸 八軒家 天神、すぐ 今宮 木津」などの文字が。
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西面には「すぐ 天王寺 平野 藤井、左 松屋町 八軒家 天満」などと刻まれています。
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四恩学園の門前にある玉手水旧跡の石碑。
上町台地にあるこの辺りは、生駒山からの伏流水のお陰で良質な井戸水に恵まれた所で、特に「天王寺七名水」と呼ばれる、金龍、有栖、増井、安井、玉手、亀井、逢坂の湧き水が重宝されていました。
現在は、金龍と亀井以外は枯れてしまい、石碑のみが残されているそうです。 -
一心寺の西側にある門。
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ここから坂を上って、天王寺公園へ向かいます。
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この階段を上ると、天王寺公園にある茶臼山の頂上です。
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標高26mの茶臼山の登頂に成功しました。
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茶臼山は、大坂冬の陣では徳川家康が、夏の陣では豊臣方の真田幸村が本陣を置いた所で、激しい戦いの舞台になったことで知られています。
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茶臼山を下りていると、河底池が見えてきました。
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河底池に架かっているのは、茶白山と公園を結ぶ和気橋です。
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朱塗の欄干が陽の光を浴びて、より一層映えています。
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和気橋の上から河底池越しに通天閣を見ていると・・・
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何処からともなくサギが舞い降りてきました。
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水面に波紋を残す噴水。
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二羽の鴨が和気橋に向かって泳いでいます。
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橋の手前には、サギもたたずんでいます。
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こちらの「慶沢園」は、大正15年(1926年)に大阪の豪商・住友家15代の住友吉左衛門氏から大阪市に寄贈された純日本風の林泉回遊式庭園になります。
なお、「慶沢園」とともに寄贈された住友家本邸の跡地に大阪市立美術館本館が建っています。 -
西の空がゆっくりと暮れなずんできました。
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こちらは住友家の本邸にあった土蔵です。
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「いのちいきいき」像と名付けられたブロンズ像は、昭和62年(1987年)に開催された天王寺博覧会のテーマだった「いのちいきいき」にちなんで制作されたそうです。
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痒いところに手を届かせる猫ちゃん。
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旧黒田藩蔵屋敷長屋門が見えてきました。
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旧黒田藩蔵屋敷長屋門は、江戸時代中期の数少ない蔵屋敷の遺構のひとつで、中之島にあった黒田藩蔵屋敷から移築されたものです。
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平成26年にグランドオープンした「あべのハルカス」は、ホテル、オフィス、美術館、百貨店が入る地上300mの超高層ビルで、大阪のランドマークとなっています。
最上層の展望台からは眼下に広がる雄大な風景が一望できます。 -
こちらの芝生広場は、平成27年に整備された「てんしば」エリアです。
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約7,000㎡の芝生広場を中心に、レストラン、カフェ、フットサルコート、ドッグランなどが配置され、多くのグループで賑わっています。
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さて、あたりが薄暗くなってきたので、この辺りで天王寺散歩を終えます。
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