2022/12/14 - 2022/12/16
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mom Kさん
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5月の釧路で心を残していた。会いたい人ができた。通いたいお店ができた。来年までは遠い。
冬が苦手な私は、重装備で早朝の旅立ち。
最寄り駅までの6分間で汗腺全開。電車に乗るなり、2枚脱いだ。
”蛮勇ふるって”のフレーズが一瞬、頭をよぎり、自分を笑った。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 5.0
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-
厚岸から釧路駅に着き、構内の観光案内所で釧路市美術館の場所と催しを尋ねる。
5月に情報を得た美術展は、やはり終わっていた。残念。今は、釧路出身の画家展という。さらに、釧路発祥の地は、幣舞橋の向こう側と知る。ということは、港文館側だったのだ。あの時少し先まで歩いてみたが、そのような感じがしなくて引き返していた。 -
途中、幣舞橋の観光案内所に寄り、神戸さんにご挨拶をと思ったら、今日は女性の方。残念。明日が担当日かもと気を取り直し、尋ねることもせず、釧路発祥の地について聞いてみた。
♀「そうですよ。橋の向こう側なんです。駅側はあとです。明治15年、16年の2回にわたって、鳥取支藩の人たちが来られて、大変苦労されて開いた所です。そこも合併して釧路は広くなりました。」
それで空港バスのバス停に「鳥取」とつく名前が続くのですね。広いエリアです。彼女は、鳥取神社の場所とお祭りについてもお話しくださる。
♀「このあたりも、入植した皆さんが”自分の寺”を持ってきますからね。お寺が多いのですよ。」ナイスなお話も伺えた。 -
厚岸を出て、一気に飲まず休まずできたお昼時。
鈴木旅館さんのもう一度と願っていた牡蠣の含め煮、鯖の塩焼き半身、だし巻き添え野菜ハムサラダetc、食後の別海牛乳の朝食で、おなかは全く空いていない。
美術館の9階は、レストラン。今の気分は、これがピッタリ。 -
この1枚のみ、釧路市美術館所蔵作品なので撮影できました。あとは、個人所蔵の絵画で不可とのこと。この絵の隣りの作品に、最も魅かれ、目に焼き付けました。それも群像風景で、女性一人の髪の色、目の色は、他と異なり、体型も着ぶくれ型でなく、そのやるせなさ感がパリの下町カフェを彷彿させます。
離れがたい一枚でした。 -
またどこかでお目にかかれますように。これも強く願っていたら、きっと会えますね。
最後は、札幌の中学校の先生で終えられたと受付の女性が教えてくださいました。教え子さんがたくさんおられると思うと、うれしくなりました。
壁に掛けられていたポートレートに、画家というより「先生」の面影が強く感じられました。 -
駅の案内所の女性が言われるに
「今の季節は、夕日は幣舞橋から見えないんです。このあたりです。4時には暗くなっているので、3時ごろかなあ。・・・」
まだまだ時間がある。遠回りをして、教会発見。 -
小さな教会。駐車場の方が不釣り合いと思えるほど広い。
北海道は、本土とはやや異なる車社会事情かもしれないなあ。 -
その裏手から眼下に釧路川。手前、港文館あたり。
-
道東はあまり積もらないと聞いているが、それでも準備は怠りません。
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やっと”発祥の地”らしい建築物に会える。
美術館から歩きながら通り過ぎる建物をつぶさに見ていても、皆新しいというか素っ気なさすぎる。 -
住んでおられるようです。なんだかほっとします。
-
あっさり突端に到着。2時20分。
昨日釧路気温9度!釧路空港でその暖かさに拍子抜けしたのに、一転本日0度。さらに強風警報発令と厚岸のテレビで。
毛糸の帽子を本土被りしていたら、飛ばされたので、ぐっと頭を押し込む。 -
あのあたりかなあ。雲が厚い。
幣舞橋の観光案内所の方も「今日は曇っているので・・・。」と気づかわし気につぶやかれたし・・・。
それにしても凍える。 -
灯台へは、坂道から一般人入室禁止の看板。避難できません。
-
霧の多い地方なので、一層重要ですね。
-
寒い。寒すぎる。コロナより今は風邪が怖い。
そばのおうちの物置の陰で、強風を避けていたら、配達の女性がこられ、挨拶。♀「風邪ひかないようにしてください。」と気遣われた。 -
明日に賭けよう。退散。
戻り路、向こうから今度は、小学生二人下校中。
♂たち「こんにちは!」私、後れを取ってしまった。
近づいて、強風寒風ものともせず、立ち話。
「こんにちは。・・・おばちゃん、●●から来たの。」
6年生♂「楽しい?」
「とっても楽しい。」
3年生♂は、兄貴分に向かって、「●●は遠い?」
6年生♂「(短く)うん。」
私、ますますうれしくなって、3年生♂に「泳いできたのよ。」
二人は、きょとん。 -
釧路は、やっぱり好きだなあ。だんだん深まるこの思い。
-
お、やっと国際的港町風情の建物発見と近づき、表にまわってみれば・・・
なんだあと拍子抜け。 -
坂道に函館感。
完全に周りも私も冷え切ってきました。暗くならないうちに帰館。
明日に備えよう。 -
道東の朝は早い。ホテルの窓から朝日が眺められる、今日の幸せ。風邪は引いていない。足は?大丈夫。ベッドの上で目覚めのルーティン。
朝食はリンゴジュースとサラダから。ヨーグルトと牛乳はたっぷり。
本日の予定、ゆっくり過ごしたいところはただ一つ。 -
釧路を想うときは真っ先に頭に浮かぶ、
”かわしま古書店” -
「おはようございます。5月の時は、写真を撮らせていただいてありがとうございました。」
店主殿、戸惑い気味のご様子。で、あああのお顔。 -
思わず、告白。「忘れられなくて・・。」
-
手に取りだしたらきりがない。まだ旅は続く。・・・
和商市場の干物と数の子も購入予定だから、一緒に送ればいいか。
心で算段。 -
通うつもりだから、この辺(3冊)にしよう。
二度目でやっとお話ができる。
「何か楽器をされますか。」
♂「楽器は、全く」
外れた。
あの時も今も素敵な音楽が静かに流れている。あっ、さっきCD替えられてる。
階上は、時々絵のサロン開催のようで、まあ遠くはなかった。 -
北大生が時々発行している冊子、前回釧路で見つけて、持ち帰っている。北海道の学生のための雑誌らしいけれど、装丁も内容もすこぶる気に入った。そこに宣伝ではないページに「停車場」が品よく地図上に紹介。その雑誌を亭主にたずねたが、ご存じなかった。
すると、彼「こんなものがあるんですよ。」と出してこられたこれ!本物。
写真を撮らせてもらいたくて、失礼を承知で「お顔を隠していただけますか。」と、お願いした。笑ってられたので、ほっとする。 -
お話をぽつりぽつりと続けてくださる。
独立して引き継がれて、2年。かわしま古書店は、別の場所にもあったらしい。
何かで以前、素晴らしい古書店が釧路あたりに健在という一文を目にしていた。この場所ではなかったかもしれないし、もっと店構えが古色蒼然だったと思う。もしかしたらそこと関係あるかもしれないなあ。名前の記憶がないので尋ねようがない。 -
ああ、また見つけてしまった。
欲張りはだめだ。次に来るとき、再会できたら買いますね。
と、あなた(本)に約束します。 -
♂「20年通っておられる人いますよ。この2、3年、コロナもあって、来られていないんですが。」
大阪の人だという。
「いつか、ここで出会えたら、うれしいです。」と応え、市場に向かう。
振り返って、もう一度、看板にジュンパラギ! -
本とチーズとヨーグルト、オホーツクサイダー。ジンギスカン味付けポークに数の子、ホッケに鱧、鯖の開きにまだ入る。黒豆、鮭のとばにハッカ飴も間に緩衝材。ゆうパックに詰めて、クール便発送。
今日も今季一番の寒さらしい。シェスタ後、夕陽の場所に向かう。
昨日は早すぎた。今日は3時到着で行こう。 -
今日こそ会えると幣舞橋の案内所を訪れ、少し硬い扉を開ける。
男性が立ち上がって、こちらを見られた。体つきが違う、お顔も少し違うような。
「神戸さんは、今日はお見えではないのでしょうか。」
♂少し躊躇されている。
「私は、5月にこちらでお目にかかり、松浦武四郎さんのお話を伺った者です。●●から参りました。お礼を申し上げたくて。」
♂「遠くからわざわざ・・・・・かんべは、先日、肺がんで亡くなりました・・・。」
・・・・
♂「あなたのようなファンがいると知ったら、かんべも喜んでいるでしょう。」
しばらく座らせていただいた。
釧路はじまりの地に急いだが、夕陽の方が、わずかに早く沈んで行っていた。 -
神戸さん、あなたは、あの時、毎年訪れているという松阪には、「来年も行かれますか」と私が尋ねたら、お返事されませんでしたね。
今思えば、少しためらっておられたような。こういうことだったのですね。 -
私、かわりに必ず松阪に行きます。松浦武四郎の生家は、まだ見ていませんから。
若いころは、知らずに訪れていましたから。 -
端っこまで行こう。
-
この地区の名前を覚えておこう。まるで符丁のような名。
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残照。私の人生。
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神戸さん、それでもお会いできてよかったです。間に合えたことに感謝しております。
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ここがどうやら端っこのおうち。
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最初の入植者が上陸し、鉄道も引かれ、町が生まれていった場所。
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釧路が身体に染みていく。
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足元の石は、海岸に似合わず、全てとんがっていて、線路に敷かれているような形状。
一つポケットに。 -
この辺りは、廃屋が並ぶ。
この小さな小屋のようなところは? -
でした。それほど時はたっていませんね。
-
4時が近づく。
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枕木を止めるような釘。
-
登りきると、おうちの玄関や裏庭でした。
-
今日の夕陽は、きっと素晴らしかっただろう。
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かつて希望と活気と野望があふれていたここです。
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突然、素敵な建物に遭遇。
-
4階です。ふふふ
玄関のアーチ。ふふふ
それにしても・・・・明かりがついている部屋は一つ。
もしかして、もしかして、そんなあ。 -
バス通りにおりてきたら、すっかり暗くなってしまった。停留所があるのか、男性が一人立っている。
「バスが来ますか。」♂「もうすぐ来るよ」
幸運だった。寒さを忘れていたけれど、あたり一面の暗さが不安だった。
駅に行くようだから、明日のおにぎりを買っておこう。4時半だから、まだ開いているかな。 -
最後の釧路の晩餐は、
あの時神戸さんフアンのカップルに教えてもらった”あけぼの”で。
そして、同じ一皿。 -
<我が家にて>
家族は、この石を見て
「寒そう!」とつぶやいた。 -
合掌
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この旅行記へのコメント (4)
-
- gachinさん 2023/01/01 17:47:02
- 新年おめでとうございます
- おお、ここは!釧路崎灯台と線路跡の道に小さくコーフン。
私がすっかり気に入った宿のすぐ近くでmom Kさんも同じ景色を眺めたのね…と。
幣舞橋の夕陽は9月末あたりで夏に行っても見られないそうです。この辺りの高台のどこかで夕陽を見られるのですね。季節によって夕陽の場所が違うのって当たり前のことなのになんだかロマンチック。
今年はいくつの場所で夕陽を眺められるでしょうね。
今年もよろしくお願いします。
gachin。
- mom Kさん からの返信 2023/01/01 19:31:01
- 先駆者gachinさん
- 早々に新年のご挨拶、とてもうれしく思います。gachinさんのお正月もにぎやかだと想像しております。
そうでしたか。私は、現地であのあたりのことを知り、早速出かけてみれば、心にしみる情景でした。
今年は、9月に行ってみようかな。釧路で1週間は滞在したいなあ。
私は、gachinさんの視線の先を楽しみにしています。こちらこそ、今年もどうぞよろしくお願いしますね。
来月、浦添に寄ります。もちろん、あなたの名護にも。
-
- エフサさん 2022/12/21 20:06:32
- 臨港線 知人駅
- 今回は「いいね」、どうしようかなと迷いましたが、故人への弔いと業績への畏敬の念を込めて「いいね」させて頂きました。
門外漢のくせしてすいません。
表紙を外して13枚目の高台から見た石炭ヤードの写真。もうすっかり線路が外されてますね。ただ高架桟橋が残っているので、当時の姿は想像できます。
高架桟橋に留置されたセキ(石炭専用貨車)の側面を開いて、下の貯炭場にドサっと石炭を落とす光景が目に見える様です。
翌日Kazukoさんが歩かれた旧知人駅の辺り。人様のブログですがご参考になればと↓
https://chaenomeles.net/page-17952/
- mom Kさん からの返信 2022/12/22 05:54:17
- 恐れ入ります
- おはようございます、師匠。甘い採点をいただき、ほっとしております。そうでしたか。合点の行くこと多いです。
二日目、夕陽を追っていた時、旧港側は、道路は広いのに、使われている感なく、歩道は草ぼうぼうで歩きにくく、車道を駆け足でした。両側は、建物の記憶あまりなし。打ち捨てられたエリアと感じました。なるほどねえ。全く予備知識なしで歩いていますから、感覚だけが頼りで、それを楽しんでいるところがあります。
このアパートを見つけた時、ここならこの建物なら住んでみたいと思わせてくれました。その直後のバス停で待っていた男性に、「あの坂の上にあるアパートは、住んでおられますか。」と尋ねてみました。♂「あああ、市営住宅。住んでるよ。」「建ってどれくらいですか」♂「古いよ。20年ぐらいかなあ・・・」私は、もっと古いと見当をつけていますが、それより、20年を「古い」と捉える感覚が心に残りました。
参考文献ご紹介ありがとうございます。のちほど、つぶさにゆっくり拝見。
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