2022/12/10 - 2022/12/11
29位(同エリア135件中)
willyさん
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毎度チビチビでかけていて、1篇にするほどでもないんだけれど、何度も行くところは別として初めてのところは書いておきましょうか、と思い直す今日この頃。
エリアは代表して沼尻にしたかったけど設定にないので裏磐梯にしておきました
11月21日から23日は鳥見のツアーで裏磐梯から伊豆沼のガンを見に。
12月3日から5日は所用のため帰省のついでに虹の松原と諫早干拓で鳥見。
12月10日~11日は沼尻温泉へ
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
11月後半、去年からあこがれていた伊豆沼の雁のねぐら立ちを見たくて鳥見のツアーに参加した。まずは裏磐梯方面で冬鳥の探鳥。ここは五色沼のうちの毘沙門沼。
五色沼という名前の沼はないんですね。もう40年ほど前にちらっと行っただけの場所。位置関係も初めて把握。そういうことだったんだ。
冬場は近くのスキー場にあれこれ行っているが、雪模様の時はさっぱり位置関係を把握できない(わたしだけか)。 -
すると、チリチリという声とともにヒレンジャクの群れを発見。
この鳥はなかなか、会えたり会えなかったり難しくてバーダーが非常に気になる鳥です。去年はとうとう探してもみられなかったから会えてよかった。 -
福島で1泊のあと、宮城は登米の伊豆沼方面へ。
ここは日本最大の雁の越冬地としてしられている。
といって私が知ったのは昨年の今頃。
グランドジャーニーという映画をみて、どうしてもなんとしてもカリガネという鳥に会いたくてたまらなくなった。
https://eiga.com/movie/92445/
20万羽というマガンのなかにほんのわずかに混じる程度の彼ら、探し出すのはウォーリーを探せ!よりも難しい。
わかりますかね、このなかの黄色いアイリングのあるかわいらしい顔立ちの4羽がカリガネです。
念願のカリガネにあえて、もう涙涙の感激だった。 -
こちらも一時期は絶滅と考えられたシジュウカラガン。
顔と首が黒い3羽です(ピンクのくちばしはマガン)
このガンたちの再発見と保護、日本へ飛来が復活するまでには相当の苦労があったそうだ。
やっと増えてきて、伊豆沼周辺にも戻ってきてくれたということだ。
美しい飛翔は心を打つ。 -
ガンは1970年までは狩猟対象だったため、急速に減少していた。
毛皮の為に放たれた狐によってあっという間に数を減らしたのもあるそうだ。
人間のすることで生き物たちは左右される。 -
キュウキユウと鳴きながら家族単位、仲間単位で移動する。
昼間はそれぞれ決まった田んぼで採餌して、夕方になると沼に帰って眠る。 -
夕方、大挙して一斉に沼に帰ってくる塒入り。
空一面鳥だらけになる。そりゃもう恐ろしいほどで、最初はすごい!すごい!と声がでてしまうのだが、だんだんとただただ圧倒されて茫然と見入るだけ。 -
こちらは今期初めてみた朝の塒立ちの壮観。一度は見るべき絶景です。
鳥に興味がなくてもほんとうに見るべき光景だとおもう。 -
夜明け前から待機して、雨予報のこの日、幸運にも朝日まで拝めた。
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そして初めて見る「落雁」。
着水するときにスピードを緩めるため、右に左に翼をふってひらひら舞うように降りてくる。そのようすを「落雁」と呼ぶ。
この美しさに目を止めるというのがなんと風流だろう。日本人に生まれて本当に良かったと思う。
そしてその舞う姿がかっこよくて感激する。
美しい生き物と一緒に生きていられてとてもうれしい。 -
群れはほかにも。ミヤマガラスが紅葉に映えていた。
北方から渡ってくるこのカラスは臆病ですぐ逃げてしまう。 -
12月頭は用事のため実家へ。前後の自由時間ではもちろん鳥見。まずは虹ノ松原を久しぶりに歩いてみる。
ここは日本三大松原のうち唯一の特別名勝地なんだそうだ
子供のころは夏休みの午後になるとここに連れてきてもらって、海で夕方まで遊び狂った。赤貝やハマグリもたくさん採れて(採ってもよくて)桜貝をしこたま拾っていた。日本一桜貝が多いといわれたこの浜も今ではひとかけらも見かけなくなってしまった。いろいろと変わるのは世の常だが、残念なことが多い。 -
ヤマセミが来るという川にもいってみたけど、美しい夕焼雲をみただけだった
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最終日は諫早干拓へいってみた。途中、佐賀県の鳥(天然記念物)、カササギにあう。
回顧話ばかりでいやになるが、子供のころはうるさいほどいたこの鳥も、今では探さないと会えなくなってしまった。
https://nemlog.nem.social/blog/29315 -
うちのほうではカチガラスと呼ぶ美しい鳥。探鳥を始めて2年半、やっとあえた。
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どこに行けば何が見られるのかわからないまま、2時間半もかけて諫早干拓中央干拓地に到着。展望台にのぼるも葦原が広がるのみ。
干拓地なんだから干拓されて広大な農地になっている場所だ。
だから海辺じゃないのだ。 -
ソフトフォーカスと呼んでいただこう(たんにピン甘なだけ)
セッカという鳥です。 -
こちらは田んぼの貴婦人とよばれるタゲリ。
お天気がよかったら美しい金属光沢の羽色が素晴らしいのに残念。 -
川でミサゴが休んでいるのをみつけてしばらく待ったが、泰然として動かず。
ダーウィンポーズが見られるとおもったのだがあきらめた。 -
雨になってしまって、大粒の雨に打たれながらカワラヒワの群れをみつめるチョウゲンボウ。
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カワラヒワはなぜか恐れもせずその下で採餌していたがやがて飛んだ。
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クロツラヘラサギも3羽みつけたが遠かった。
雨も降ってきて、初諫早探鳥はこれにて終了。広大すぎて一人ではどこにいったらいいかわからない。地元に知り合いでもいない限り、ラッキーに遭遇することはまれであろう。 -
そして翌週。冬になったから温泉にいきたくてネットを眺めていたら目についた、なにやら素敵そうなお宿。いったことのない沼尻温泉だという。瞬間動作でポチる。
いってみればすっかり冬景色。 -
それは沼尻高原ロッジ。沼尻スキー場というマイナーな(知らなかった)スキー場に隣接しているが、まったくもって目につかないところにあるのであまり知られてないと思われる。が、このロッジのオーナーは「世界の」田部井淳子さんだったという。
ご存じ世界初女性エベレストサミッターです。 -
ロッジはあたたかな上等な無垢づくり、家具もシンプルで美しく、うわっつらだけ飾るのでなく本物の心地よさを感じる。寝具も上等で寝心地抜群だった。室温も過剰に温めてなくて、タオル掛けは通電するパイプ式のもので、湿度コントロールも自然な配慮。温泉にいくのにおおきな編みかごのなかにふわふわのタオルが入れてあり、着替えもごっそりいれていける心遣いが素晴らしい。
トイレや洗面台も上等で清潔でなにもかもよかった。
わたしは一人なので一番リーズナブルなスタンダードツインだったが、そのほかにも多様なお部屋タイプがあるみたいだ。
肝心の温泉は、安達太良の中腹にある毒ガスの沸いている源泉が有名だが、お宿ではもちろん安全に楽しめる。人もほとんどいなくて、半露天もあって、泉質はph2.1の強酸性硫黄泉。湧出量がとてもおおいので酸化する暇がないのか、濁りはうっすら白濁だがこれがまたよろしい。湯温もほんとうにスイートスポットな温度。
ちなみに毒ガスポイントまでガイド付きツアーも出しているというが、結構お高い。 -
ラウンジは広々として、24時まで、および朝は7時からアルコール・お茶類が自由にいただける(朝はお茶類だけ)。チョコレートなども置いてあった。
ここにも館内あちこちにも、山関連(田部井さんの)の展示がさらっとある。これがまたさりげないのだ。田部井さんてあまり知ろうと思わなかったけど、素敵なひとだったのかもしれない。彼女が敬愛していたというパートナーを組んでいた女性クライマーは遭難死したのだが、それはわが母校の先輩だったというのをどこかで読んでちょっとうれしかった記憶がある。
夜、ゆったりと誰もいない温泉を楽しんだ後、こちらでワインをいただきながら一人静かに読書を楽しめた。このお宿はうるさいテレビもなくてほんとに寛げた。 -
上等なラグやソファで、宿自体のキャパが少ないため人もまばらでゆっくり静かに時間を過ごせる。
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上の写真の位置から反対のバーカウンター側。たくさん座る場所もあって心尽くされているのがわかる。
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ごはんの紹介はあまり好きでなく苦手ですが、普通の宿飯とは一線を画す上品でオリジナリティあふれるごはんでしたので少しだけ。
地元鶏のつくねと自産の芹の一椀。芹は根っこまで入っているのだが、薫り高くておいしくてびっくり。鶏も味が濃くて驚き。 -
こちらは二品目だったか、柿と桃のサラダ的な一品。意外だけどさわやかで初めての味わい。奇をてらった料理という感じではなかったのが感心させられる。
他にも地産のお肉、お野菜をふんだんに、量も上品で本当に大満足だった。 -
朝ごはんもすべて本当においしかった。お米は白米か地元の日本酒にも使われるお米の玄米が選べる。わたしは玄米にしてかみしめつついただいた。
ワッパをつかったのも今日が初めてなのですがいかがでしたか、と客からのフィードバックに熱心なのも感心した。自家製お豆腐がほんとにおいしかった。オリーブオイルとお醤油をたらしてたべてくださいと。
そんなわけで素敵な一夜をじっくり楽しめて幸せな週末だった。
今年はガソリン代が高くて東北にほとんどいけなくて残念な年だった。
来年はどうでしょう。なにやら増税といっていますが。いい年になるといいなあ。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- れいろんさん 2022/12/16 17:38:01
- 私の眼には「全て鴨」です。
- willyさん、こんばんは。
鳥見の旅行記を読ませていただきました。
沢山の写真の中で、私にわかるのはヒレンジャクだけです。
私にとって、水鳥は鴨と鷺の2区分(白鳥類は除く)です。
夫の実家の近くには、冬期に水鳥が沢山集っている池があるのですが、何度行っても「白鳥と鴨」しかいないんです。
顔の黒い鴨、青いマスカラをしている鴨、ツッパリのヘアスタイルの鴨・・・。
友人が「石は石じゃん。色の違いはあるけど・・・」言っていた気持ちが
、少しわかってきました。
沼尻高原ロッジ。
昔、立ち寄りでお湯に入ったことがありますが、田部井さんが亡くなって閉館したと聞いていました。
こんな素敵な宿に生まれ変わっていたんですね。知りませんでした。
ぜひ、今度、行ってみたいと思いました。
れいろん
- willyさん からの返信 2022/12/16 23:17:13
- www!
- れいろんさん
こんばんは〜
れいろんさん、すべてカモ。潔くていいですね(笑)。
でも告白すると去年まではわたしもカモなんていつでもいてガーガー鳴くやつ?としか認識できてませんでした。鳥見を始めばかりの時も小鳥にまず一生懸命で余裕がなかったし。カモが渡り鳥で、冬鳥で、しかもいろんな種類がいるって知ったのはしばらくしてからです。
れいろんさんのご主人様のお里はさぞさぞ見ごたえあるだろうなあ、うらやましいなぁと思いながら、青いマスカラに超絶そそられます。なんだろう!!!!!なにしろ珍鳥の宝庫ですものね。
そして沼尻高原ロッジ。前世があったのですね。安達太良から源泉はみたし、温泉面からも沼尻は知っていましたが、ここまで近づくことが今まで不思議となかったのです。
お宿は本当におすすめです。また行きたいと思った宿は片手にも満たないですがその一つに加わりました。眺めもよくてわさわさ観光客もいないし、お宿自体大人優先で静かです。露天付きの一番いいお部屋から埋まるそうです。夏はスキー場がゴルフ場になるそうですし、アクティビティもいろいろありそうです。
willy
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