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時代の流れは、時に非情で残酷でもある。<br /><br />かつて浜田から広島へ向かう『まぼろしの鉄路』と言われる広浜線(こうひんせん)の計画があった。<br />昭和の初期、山陰本線の下府から今福までの路線が計画・着工される。<br />しかし太平洋戦争の影響で工事は中断。<br />戦後、新たに浜田駅から「新今福線」として、再度建設が始まる。<br /><br />月日は流れ、人々は車社会に傾斜する。<br />当時の国鉄の赤字は慢性的に膨れ上がり、昭和55年に事業の存続を再び断念する。<br />地元の期待を背負った鉄路は、陰陽を結ぶことなく終焉を迎えた。<br /><br /><br />保存会の人によって整備されたであろう下府川の堤に立つ。<br />雑草の隙間から、僅かに残る“鉄道遺産”が見える。<br />山の端を、秋を運ぶ風が舞った。<br /><br />

廃線跡をゆく、まぼろしの「広浜(こうひん)鉄道」を訪ねて その3

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2022/09/10 - 2022/09/10

20位(同エリア39件中)

旅行記グループ 廃線跡をゆく、山陰の旅

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レモンパパ

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この旅行記のスケジュール

2022/09/10

この旅行記スケジュールを元に

時代の流れは、時に非情で残酷でもある。

かつて浜田から広島へ向かう『まぼろしの鉄路』と言われる広浜線(こうひんせん)の計画があった。
昭和の初期、山陰本線の下府から今福までの路線が計画・着工される。
しかし太平洋戦争の影響で工事は中断。
戦後、新たに浜田駅から「新今福線」として、再度建設が始まる。

月日は流れ、人々は車社会に傾斜する。
当時の国鉄の赤字は慢性的に膨れ上がり、昭和55年に事業の存続を再び断念する。
地元の期待を背負った鉄路は、陰陽を結ぶことなく終焉を迎えた。


保存会の人によって整備されたであろう下府川の堤に立つ。
雑草の隙間から、僅かに残る“鉄道遺産”が見える。
山の端を、秋を運ぶ風が舞った。

旅行の満足度
3.5
交通手段
自家用車 徒歩

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  • 金城町の郊外に

    金城町の郊外に

  • いきなりそれは在った<br />

    いきなりそれは在った

  • ここも鉄路の後

    ここも鉄路の後

  • 雑草の中にトンネルが見える<br />

    雑草の中にトンネルが見える

  • トンネルの手前の看板

    トンネルの手前の看板

  • 佐野の交差点にある説明板<br />

    佐野の交差点にある説明板

  • 一部はウオーキングコースとして整備されている

    一部はウオーキングコースとして整備されている

  • 少し進むと

    少し進むと

  • 「おろち泣き橋」に

    「おろち泣き橋」に

  • たどり着く。<br />

    たどり着く。

  • 見事なコンクリート橋が残っている。

    見事なコンクリート橋が残っている。

  • ふたつ目のアーチの下に来ると・・・<br /><br /><br />「ゴー」とも「ギャー」とも、何とも不気味な唸り声が聞こえる。<br />(川の水がコンクリートに反響し、不思議な音となり、こだまするようだ)

    ふたつ目のアーチの下に来ると・・・


    「ゴー」とも「ギャー」とも、何とも不気味な唸り声が聞こえる。
    (川の水がコンクリートに反響し、不思議な音となり、こだまするようだ)

  • 山裾に沿って進む

    山裾に沿って進む

  • 途中には“バイオトイレ”があった。

    途中には“バイオトイレ”があった。

  • 遊歩道は、よく整備されている。<br />

    遊歩道は、よく整備されている。

  • 山の緑が濃い<br />

    山の緑が濃い

  • この先で「新線」と「旧線」が交わる。<br />

    この先で「新線」と「旧線」が交わる。

  • どんどん進みます。<br />

    どんどん進みます。

  • 橋梁が見えてきました。<br />

    橋梁が見えてきました。

  • 遊歩道は、ここで行き止まり。<br />

    遊歩道は、ここで行き止まり。

  • 今福橋梁

    今福橋梁

  • 向こうに見えるのが「旧線」

    向こうに見えるのが「旧線」

  • 橋の下には、清流が流れている。<br />

    橋の下には、清流が流れている。

  • 佐野まで戻り、301号線を北上

    佐野まで戻り、301号線を北上

  • のどかな田園風景が広がる。

    のどかな田園風景が広がる。

  • 下府川と交差しながら

    下府川と交差しながら

  • 遺構をみる。<br />

    遺構をみる。

  • 所々に解説版があるのが嬉しい。<br />

    所々に解説版があるのが嬉しい。

  • 4連アーチ橋が見えてきた

    4連アーチ橋が見えてきた

  • 解説によると、戦時中は鉄不足によりコンクリート橋が多くなったらしい。

    解説によると、戦時中は鉄不足によりコンクリート橋が多くなったらしい。

  • 「土木学会選奨」だって<br />

    「土木学会選奨」だって

  • 綺麗なコンクリートですね。<br />

    綺麗なコンクリートですね。

  • 細い道の先にはトンネルが

    細い道の先にはトンネルが

  • 5連アーチ橋<br /><br />現在は県道としても利用されている。<br />

    5連アーチ橋

    現在は県道としても利用されている。

  • 橋脚群が見えてきた。<br />

    橋脚群が見えてきた。

  • 山に登れば、全体が見渡せる。<br />

    山に登れば、全体が見渡せる。

  • 黒い煤と苔が月日を感じさせます。

    黒い煤と苔が月日を感じさせます。

  • 反対側は、今福第一トンネル

    反対側は、今福第一トンネル

  • 説明版<br />

    説明版

  • なかなか見ごたえのある鉄道遺産でした。

    なかなか見ごたえのある鉄道遺産でした。

  • 駅があっただろう宇野地区<br />

    駅があっただろう宇野地区

  • さらに進むと、ここにも線路跡かな

    さらに進むと、ここにも線路跡かな

  • かつてのトンネルの後

    かつてのトンネルの後

  • この辺りが上府駅付近だったか<br />

    この辺りが上府駅付近だったか

  • 山陰本線の下府駅に到着。

    山陰本線の下府駅に到着。

  • 広浜線(旧線)は、下府駅が起点だった。

    広浜線(旧線)は、下府駅が起点だった。

  • 駅舎には、昔の写真があった。<br />

    駅舎には、昔の写真があった。

  • ホームに上がってみる。<br />

    ホームに上がってみる。

  • ここからは、日本海も近い。<br /><br />

    ここからは、日本海も近い。

  • 特急列車が駆け抜けていった。<br /><br />山陰の町は、秋の気配が目の前に迫って来ているようだ。<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />      ――― おしまい<br />

    特急列車が駆け抜けていった。

    山陰の町は、秋の気配が目の前に迫って来ているようだ。






          ――― おしまい

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