
2022/10/27 - 2022/10/28
14位(同エリア523件中)
あの街からさん
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東根のJA市場〈よってけポポラ〉で見事なラフランスに
出会い、村山市郊外の蕎麦街道で新蕎麦をいただいた後
今回の旅のメインディッシュ出羽三山の懐庄内平野に
囲まれた田園の真ん中に出現したリゾートホテル
『SUIDEN TERRASSE』
で温泉に入って地産の美味しい料理を食べて、後は読書
三昧。夢のようなホテルライフを過ごしてみました。
魅力あふれる『SUIDEN TERRASSE』と
沢木耕太郎の新刊本の素晴らしさを
ギュッと詰め込んでみました。
※追記 2023.1.10
NHK「クローズアップ現代」で
沢木耕太郎の『天路の旅人』の特集を組み
テレビ出演へのオファーをめったに受けない
沢木耕太郎が桑子アナのインタビューに応えて
『天路の旅人』・旅・仕事・日々のこと等
初公開の彼の子供の頃や父親などの写真なども
登場。
オンデマンド配信中です。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
この旅の出発の前々日に発売されたばかりの
沢木耕太郎著の新刊本『天路の旅人』を手にした時から
彼の筆力に引き込まれ、どうしても続きを読み進めたい。と、
とうとう旅先のホテルでもほぼ缶詰状態で前後3日半で読み切りました。
『天路の旅人』は、盛岡へ向かう新幹線が仙台を通過するところから始まるのですが最初のページから沢木耕太郎の筆力にグイグイ引き込まれてゆき、読み進めるうちにもしかしてこれは彼の集大成の作品となるのでは。
そしてそれは、あの『深夜特急』に並ぶ旅人のバイブルにもなるかも。と
感じさせられ更に読み進めるうちに確信となりました。(⌒▽⌒)
『深夜特急』を読んで、あの時代になンて凄い旅をする奴がいるのだ。と
ワクワクしながら読んだものでしたが
今回の『天路の旅人』で取り上げた
西川一三(にしかわ かずみ)の旅といったら
更に一枚も二枚もスケールアップした
まさに天人の旅でした。
それは、単に旅の巾というのではなく、
人間の持てる力・体力・忍耐・優しさを
ごくごく自然な行いで生きてゆく
その人 西川一三。
その人となりをノンフィクションの手法で
沢木耕太郎が物語を綴りこんでゆくのです。
沢木耕太郎の筆力、彼の仕事の手法、丁寧さ・凄さ。
いきなり核心へ進まず外堀から埋めていく
彼の筆順手法に酔い。それは、徳川家康の戦法にも似て
外堀から埋めてゆく。次は、史実で知り得ているところまで先へ先へと
興味を抱かせながら進んでいく。このところの大河ドラマのよう。
旅行記としても山岳ドキュメントとしても秀逸で
そこに沢木耕太郎らしい温かな視線と
ちょっぴりのサスペンスを盛り込んで。
凄い人間もいるものだ。
ネバアーギブアップなんて言う間はない。
次の策を練って窮地を脱する。
「至誠」を胸に秘めて旅すれば恐いものはない。
という知恵で突き進み、その彼をいつも救ってくれたのは
やはり、至誠でした。
そして、見果てぬ地へのあくなき思いと情熱で旅を
歩み続ける。
そこには、自然界の厳しさ・美しさ・優しさが
ページをめくる度繰り広げられていて
読み終えるのがもったいない程でした。
“あとがき”の最後の一行までその筆力は変わらず
読み終えた後、少し時間を置いて今一度じっくりと
味わいながら読みたくなる作品でした。
もしかして、沢木耕太郎にも村上春樹のような世界的なエイジェントがついていたなら『天路の旅人』は世界的に広く読み継がれていくかもしれないなぁ。とそんなふうなことも感じました。
さて、「深夜特急」の発売の後その後を追うように
当時の若者たちかが同じルートを次々と旅したように
「天路の旅人」のルートを旅しょうとする
猛者はきっと出てくるのだろうか。
西川一三には、もっともっと旅を続けさせたかったなぁ。
それにしても、旅ってなんて心をワクワクさせてくれるものなのだろう。
2022.11.27
旅先に読みかけの本を持って行くことは
ままあるのですが、なるべくエッセイなど
軽めの本を持って行くのが多いのですが、
今回のようにたまたま読み始めていた本の
吸引力に押されてそのまま持参し、温泉に
2度入って食事以外は部屋から出ず読書三昧
唯一、夕暮れ時フリースペースのテーブル席で
本を読んだり、時々視線を山々に向けたりして
夕陽が沈むまでの1時間程場所変えをしました。
非日常空間で読書するのも良いものでした。
『天路の旅人』は、書かずにいられない魅力
のある本でした。
内容が私の好みのドキュメンタリーであり、
タイトル通り〈旅〉の物語なので、旅行記に
取り上げて、旅好きの4Tのみなさんの巾広い
みなさんの目に留まってくれたら良いなぁ。と
そのためには、なるべくネタバレを避け物語を
外して自分の感じたことを記しておこう。と -
『SUIDEN TERRASSE』
出羽三山に囲まれた庄内平野
一面田んぼに囲まれている
文字通りの〈水田 テラス〉
にやって来ました。SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE 宿・ホテル
-
広~い敷地には
月山向きのG棟・湯殿山向きのY棟・羽黒山向きのH棟
の客室 -
その他に
別棟・共用棟が
2階には、フロント、レストラン、サンセットテラス。
1階に、正面玄関と広いフリースペースがあります。
10月下旬もう渡り鳥(鴨)がやって来ていました。 -
共用棟一階 正面玄関
-
正面玄関からエスカレーターで2階に昇ると
フロントが正面にありました。
チェック・インの際には
上質な紙で作られた一部二つ折りの
7枚もの『SUIDEN TERRASSE』
建物内の施設(温泉・レストラン・売店・客室棟)
などの栞(パンフレットのようでもある)がいただけました。 -
共用棟も長方形のとても広い建物。
その共用棟の2階
フロントん真ん中にして
一方には、天井まである作り付けの本棚が
その前のスペースはソファや椅子が置いてある
フリースペース。 -
もう一方は
作り付けの棚いっぱいに
地元の名産品の並んでいるSHOP。 -
庄内のおいしいもの
お酒・ワイン・ビール・お菓子・おつまみ
や手仕事で作られた日用品・工芸品等が
のSHOPがあります。
チェック・アウト時は混雑していました。 -
地元の名産品が並ぶ棚
-
もう一方突き当たりには
レストラン「MOON TERRASSE」
朝食 6:30~9:30〈LO9:00〉
ランチ 11:00~14:00〈LO14:00〉
cafe 14:00~17:00〈LO16:30〉
ディナー 17:30~22:00 LO 〈Food21:00〉〈Drink21:30〉 -
各客室棟に向かう途中には
水田や出羽三山を眺めるテラスが設置されていて
季節ごとの風景や一日の中でも夕暮れ時の風景など
美しい景色を眺めながらゆったりとした時間が過ごせそうです。 -
部屋に着きました。
机左下から
先程チェック・インの際いただいた
『SUIDEN TERRASSE』パンフレットと
夕食券&朝食券
その他は部屋に置かれていた
『SUIDEN TERRS』ロゴ入り布製袋
の上は、トラベル化粧品セット
出羽天然名水が2本など。 -
クローゼットのように閉めると
ひとつ一つ閉めると木製の壁に。
冷蔵庫・ケトル・ハンガー
上下分かれる作務衣(部屋着)
グラス2種類。 -
タブレット(館内混雑状況など)
もっぱら時計として使いました。
テレビはあさのニュースで。 -
部屋のお風呂は使用せず
温泉へ何度か通いました。
部屋は清潔に保たれていて
気持ち良く過ごすことができました。 -
客室棟の廊下
廊下でも、部屋でも人の声はほとんど
聞こえず快適空間でした。 -
ONSEN〈温泉〉6:00 ~24:00
清掃時間〈13:00~14:30〉
「天色の湯」「月白の湯」「朱鷺色の湯」
の3つの温泉があり毎日6:00に男女入れ替え制。
「天色の湯」が一番大きく大浴場・露天風呂・サウナがあります
が、「月白の湯」は大浴場は無く露天風呂とサウナのみ。
「朱鷺色の湯」は、大浴場・のみ。 -
『旅サラダ』で紹介されていたこともあり
全国からサウナを愛する人たちで人気と
なっているようで、それらしき若者たちを
何組も見受けられました。
私的感想としては
当たり前なのだけれど
露天風呂には目隠しの塀で囲ってあるので
せっかくの田園風景や月山などの山々は
見えず、田園の真ん中だぁ。と想像して入りました。
「天色の湯」以外の温泉は思ったより小さめでした。 -
G棟一階 G棟は月山向きでしたね。
別棟の温泉へ行くには必ず通ることになる
G棟一階に
「SAKE BAR」があります。
17:00~23:00 オープン LO22:30
営業日~ 金曜日・土曜日・日曜日と祝前日
酒・地ビール・スパークリングワイン
ジェラート・季節のフルーツ・ジュースなど。 -
「SAKE BAR」があります。
17:00~23:00 オープン LO22:30
営業日~ 金曜日・土曜日・日曜日と祝前日
酒・地ビール・スパークリングワイン
ジェラート・季節のフルーツ・ジュースなど。
今回は、利用する機会がありませんでした。 -
陽が傾いてくると
光線をいっぱい取り込んだ造りの館内は
雰囲気が時間帯で違ってきて
それも素敵でした。 -
夕暮れ時
館内を出てホテルの周辺を散策しました。 -
夕暮れに気がついて
あわてて外へ出てみました。
あっという間でしたが
とても美しい日没を見ることができました。 -
散策を終えて夕食のレストランに向かいました。
二部制になっていて
神戸みなと温泉〈蓮〉以来、早い時間帯をチョイスしました。 -
入り口のショーケースには
山形牛・金華豚や地元野菜や
地元酒田港で水揚げされたものでしょうか?
魚など各種
今夜提供される食材が並んでいました。 -
ホテルの宿泊プランには
夕食付きは、メインディッシュを魚・肉の
2種が付くコースとメインディッシュは
1種類の2つのコースがあり2種付きをチョイス。 -
前菜はバイキング形式で
-
それぞれがチョイスしてきます。
-
『SUIDEN TERRASSE』全体
木の温もりに包まれたホテル。
レストランの雰囲気も
木と光の空間となっています。 -
前菜
豚肉のテリーヌ
夏野菜のキッシュ
山形ハーブ鷄と夏野菜の食べるドレッシング
などなど -
魚料理
庄内産キジハタのソテー
鶴岡市の西、日本海は、対馬暖流とリマン寒流の
影響で季節ごとに旬の130種もの魚が水揚げされています。
一方鶴岡市の北部には日本有数の穀倉地帯である
庄内平野が広がっています。
鶴岡市は、2004年創設された
ユネスコ創造都市ネットワークに
食文化で加盟認定を受けています。
(2021.11.8現在 日本では、臼杵市と2都市のみ) -
魚料理
庄内産甘鯛の松笠焼き -
相方さんは
鴨肉のグリル
赤ワインソース -
私は
山形牛赤肉のステーキ
赤ワインソース
あれっ!
飲み物はお水だけ(;゜0゜)
そうなのです。
この後の読解力に影響がある(⌒-⌒; )ので
今回は、アルコール抜きとなりました。
(⌒-⌒; )(⌒-⌒; )
相方さんも私ひとりで飲む気はないわ。
と、風呂上がりの部屋缶ビールにしてくれました。 -
メインディッシュの後のデザート
と飲み物もセルフで各自お好みを選ぶシステム。 -
チョコレートブラウニー
レアチーズケーキ
キャラメルロールケーキ
スイーツは数は多くはありませんが
充分でした。 -
いつもながら
スイーツは別腹ですね。
美味しくいただきました。 -
前菜・メインディッシュ共に
美味しくいただきました。
ひとつだけ感じたのは
BGMの音楽。
オシャレ風に流しているとは思うのだけれど
Jazzの選択は良いにしても
かなりアップテンポの曲を結構な音量で
流れていて、ゆったりして食事をするには
かなり違和感がありました。
これらの曲を「SAKE BAR」で流れている
ならまだいいのだけれどね。
jazzでも、ゆったりとした演奏曲
例えるならMGQのなどのゆったりとした曲なら
いい雰囲気になるのだけれど。
同じ曲が
朝にも流れていて耳に残ってしまいました。
今回の宿泊で、これだけは残念でした。 -
食後、ホテルのライトアップを見ようと散策してみました。
-
温泉別棟
-
共用棟のほぼ全景。
虫の音を聴きながら写真撮影タイムは
なかなかでした。 -
G棟一階は
フロントのある2階から階段(エレベーターもあります。)を
降りて「SAKE BAR」を過ぎて -
「GYM」もあります。
今回は利用せず。 -
こちらは一番小さな「朱鷺色の湯」
もちろん一度は入ってみました。
こちらのイメージが、温泉は思ったより
小さいなぁ。との印象になったのかな。 -
快晴の気持ちの良い朝を迎えました。(⌒▽⌒)
-
翌朝、本棚の並ぶフリースペースを
通り朝風呂めへ。
射し込む光の角度や量によって
時間帯で雰囲気が随分と違います。
それぞれにいい雰囲気です。 -
フリースペースの奥
レストランがあって6:30から朝食が始まります。 -
バイキング形式で和洋揃っています。
-
10:00のチェック・アウトタイムまで
ゆっくりして、帰路は月山道で
ゆっくりと山形駅まで帰ります。 -
ありがとうございました。
ゆっくりと思いっきり
読書三昧を楽しむことができました。
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