さよならSL銀河記念乗車、花巻マルカン食堂と昭和の学校、レトロツアーに参加

2022/11/12 - 2022/11/13

　全国各地の蒸気機関車に乗るのを旅の楽しみにしており、SL銀河（の車両）には前から乗ってみたいと思っていたのですが、釜石線というローカル線を走るSLなので旅程が組みづらく後回しにしていました。しかし、いよいよ2023年春に運行終了というニュースを聞き、何度かチケットの入手を試みるも無理だったため、SL銀河に乗車できるツアーに参加することにしました。
　JR東日本主催のツアーではSL銀河往復乗車というツアーもありましたが割高かつ2日間SL三昧というのもそれはそれで飽きそうなので、他にいいツアーがないものかネットを検索していたら、SL銀河の乗車の他、前から興味のあった花巻の旧デパート大食堂（マルカンビル大食堂）にも立ち寄るツアーがあったのでそちらのツアーに申し込みました。
　そのツアーは仙台発着の日帰りバスツアーで料金もそんなに高くなく12,800円/人、ただ全国旅行支援は対象外でした。乗車区間は遠野から花巻までと短いですが、貴重なSL銀河に乗車できるツアーとあって、我々の他、関東や関西、一番遠くは岡山からの参加者がいました。
　ツアーが早朝出発で前泊が必要だったため、それならば前日に遠野に出向いてSL銀河の走る姿も見てみたいと思い、出かけてきました。


【ツアー日程】
仙台駅東口 6時45分発
＝山の駅 昭和の学校（9時45分ー10時35分）
＝昭和のデパート大食堂 マルカン食堂で昼食（10時50分－12時）
＝SL銀河乗車（遠野駅13時53分発 ～花巻駅15時19分着）
＝金婚亭［お土産立ち寄り］（15時40分ー16時）
仙台駅東口18時30分着

エリア 遠野(岩手)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.0
• ホテル: 3.5
• グルメ: 4.0
• 交通: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 観光バス 新幹線 JRローカル
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

ツアー前日の土曜日、SL銀河の撮影のため、大宮駅7時41分発のはやぶさ号に乗って新花巻駅（9時50分着）にやってきました。ここから、釜石線に乗って遠野駅に向かいます。9時57分発の普通列車に乗りました。

新花巻駅 駅

SL銀河の有名な宮守川橋梁（めがね橋）の撮影ポイントは宮守駅から歩いて行けるので数名の撮り鉄さんはここで降りました。私は遠野駅近郊でSL銀河を撮影し、駅で長期停車中の車両や車内をゆっくり見学するため、ここでは下車しませんでした。ちなみにめがね橋の撮影後、遠野駅まで行ってSL銀河を見学することも時間的に可能です。

宮守駅 駅

10時51分、遠野駅に到着。到着後、遠野駅周辺でSLを撮影出来そうなポイントを事前にグーグルマップで調べていたのでそのポイントに移動。

約20分歩いて遠野駅手前の猿ヶ石川橋梁に到着。橋梁の南側からは順光で紅葉した山も入るので良さそうですが、よく見ると橋のサイドに鉄枠があり撮影の邪魔になりそうです。

なので多少逆光ぎみですがサイドの鉄枠がない北側から釜石行きのSL銀河を撮ることにしました。

撮影と言っても私の場合、簡単なスマホ撮影です。なので割とアップで撮れるように橋げた近くで待つことしました。SL通過まであと30分あるのでその場でお昼用にサンドイッチなど食べて待ちました。

12時10分過ぎ、SL銀河が汽笛を鳴らしながらやってきました。

走ってくるSLは浪漫があってワクワクしますね。

基本的に乗るのをメインに楽しんでますがSLに関しては走っている姿を見るのも楽しく感じます。

11月中は鉄道開業150年特別企画として、ヘッドマークなしで運行するそうです。先頭部分がすっきりして良いですがSL銀河のヘッドマークがあった方が良かったかな。

あっという間に過ぎ、追っかけでなんとかSL銀河の全車両を撮影。今回改めて思ったのは、撮影も本格的に撮ろうとすると、太陽の位置、場所やアングル決め、いい機材で撮りたい、という心理になり、凝りだすとキリがなくなるだろうなあと思いました。

撮影後は再び遠野駅に戻ってきました。SL銀河は往復遠野駅で長期停車するのでその間、駅に入れば乗客でなくても車内や車両を自由に見学できます。明日のツアーではゆっくり見学する時間がないかもしれないので、今日は車両の見学も兼ねて撮影にやってきました。

遠野駅 駅

機関車は切り離されて石炭の作業中でした。

車両の外装は銀河鉄道の夜に登場する星座や動物たちがモチーフになっており、車両毎に異なります。各車両のシンボル星座は真鍮貼りされており、とってもお洒落な外装になっています。

花巻方面の1号車のシンボル星座はさそり座。

2号車はいて座。

3号車はわし座。

釜石方面の4号車は、はくちょう座。

車両もグラデーションになっており、1号車が明るい青色で号車が進むにつれて色調が濃くなり、4号車は濃紺色になっています。これは「夜が明け、朝へと変わりゆく空」を表現したものだそうです。

車内の座席部分は大正から昭和初期の世界観だそうです。外装と同様、とってもお洒落です。

窓の上部にステンドグラスの飾りがあります。

売店の脇のグッズ販売コーナー。

カウンター販売の飲み物。

カウンター販売の脇には広いソファーがあります。

内部を見学していたら機関車が連結されてました。

SLはやっぱり迫力ありますね。

秩父鉄道と同じC58です。

ヘッドマークのないC58 239。

遠野でSLを見学後、仙台に戻ってきました。明日のツアーは早朝出発のため、ホテルメトロポリタン仙台イーストに前泊しました。予約を取るタイミングでは宮城県の全国旅行支援が売り切れでしたがその後再開、しかしこの週末は仙台駅周辺のホテルは全く空室がなく、取り直しが出来ませんでした。なので割引なしの宿泊になりました。なんだか損した気分です。

ホテルメトロポリタン仙台イースト 宿・ホテル

翌日のバスツアーではまずは花巻にある昭和の学校を見学しました。二十数年かけ、主に東北地方を中心に集めてきた収集品が展示してあります。

昭和の学校 名所・史跡

館内に入るとミゼットが。

2階にあがると店舗毎に展示してあります。

文房具屋。

レコード関連のお店。レンタルレコードの時代を思い出しました。

映画のパンフレット。昔は映画を観ると購入していた時期もあり、実家に保管してあるパンフレットと同じものがありました。

駄菓子屋。子供の頃、こんな感じのお店に通ってました。

次に花巻の旧マルカン百貨店のマルカンビル大食堂へ。百貨店は2016年に閉店しましたが、6階にあった大食堂だけ2017年に営業が再開されて人気を博しています。

マルカンビル大食堂 グルメ・レストラン

私的には昭和のデパートの大食堂というよりはドライブインの食堂という印象で懐かしく感じました。

名物のナポリかつ、ナポリタンの上にとんかつがのっていてボリューム満点です。

こちらも名物の10段巻きのソフトクリームです。食べきれません。

マルカン食堂で昼食後はいよいよSL銀河に乗車するため遠野駅へ、出発30分前に駅に到着しました。

遠野駅 駅

これは外したヘッドマークかな？花巻行きの方が先頭から撮影しやすい位置に停まっています。

外装のデザインが本当にお洒落です。

SLよりもこちらの気動車の老朽化の問題で来春に引退とのことです。

車内には宮沢賢治の世界を4つのテーマにしたギャラリーがあります。ゆっくり見て回るには時間がありませんでした。1号車には月と星のミュージアム。

2号車はイーハトーブと賢治。

2号車のイーハトーブと賢治の反対側。

3号車は銀河鉄道の夜。

4号車はアーティスト宮沢賢治。

1号車にはプラネタリウムがあり、まだ整理券が余っていたので1号車の受付で頂きました。こちらがプラネタリウムの整理券。

内部は撮影禁止で撮影出来ませんでしたが、銀河鉄道の夜をテーマにした内容で銀河鉄道の夜を知らないとよくわからないかも。

沿線の最大の撮影ポイント、宮守川橋梁（めがね橋）に差し掛かりました。

めがね橋 名所・史跡

電柱もないので少しせり出して先頭のSLを撮影しようとしましたが前の方もせり出していて、SLをうまく撮影出来ませんでした。

小雨が降っていたこともあり、宮守川橋梁（めがね橋）を通過するSLを撮影する人は思ったより少なかったです。釜石行きの方が人気があるのかな。

今回のツアーは全国旅行支援の恩恵を受けることが出来ませんでしたが、SL銀河の走る雄姿を見れて、なんとか営業終了前に乗車することが出来て良かったです。しかし、このお洒落な車両が廃車になってしまうとはつくづく残念です。

この旅行記へのコメント （2）

• パリ好きおばさん 2023/01/07 23:33:59

  ヘッドマーク、あんなところにあったんですね。

  BSの妄想トレインで見て、SL銀河に乗ろうと11月25日からのツアーの最終日、27日に全線乗りました。乗客も沿線も人がいっぱいだったので、こんなに空いていることもあったのかと驚きです。写真が素敵なので、勝手ながら幾つかいただきました。ありがとうございます。

  ポコさん からの返信 2023/01/08 09:02:52

  Re: ヘッドマーク、あんなところにあったんですね。

  こんにちは。
  沿線は小雨だったこともあり、思ったよりも人が少なかったのですが、列車内は満席で大盛況でしたよ。私も可能なら全線乗ってみたかったので、旅行記を拝見して「いいね」を押させてもらいました。