瑞龍寺＆ガラス美術館を訪問：味覚と歴史と紅葉の北陸を歩く4日間の旅　No.2(2022年11月6日～9日）

2022/11/06 - 2022/11/06

写真は富山市立ガラス美術館の建物内部です。
ビル全体の内部空間を利用して設計されたお洒落な
建物です。
市立というのでこのように立派な美術館とは想像して
いませんでした。
「ガラスの街」富山に相応しいクリスタルパレス
という雰囲気を持っています。

雨晴海岸を後にした後、私たちは高岡市の瑞龍寺、
更に移動して富山市のガラス美術館を訪れました。

瑞龍寺は1663年（寛文三年）に造営された曹洞宗の
寺院で平成９年１２月３日、山門、仏殿、法堂が国宝に
指定されています。

ガラス美術館は平成27年8月に開館されていますが
歴史的には「富山の薬売り」に由来があると説明されて
いました。
薬の周辺産業としてガラスの薬びんの製造が盛んに行われ、
戦前は、富山駅を中心に溶解炉をもつガラス工場が10社以上あった
といわれています。

古い歴史を持つ瑞龍寺の佇まいとガラス美術館のガラスアート
のコントラストを楽しむことが出来ました。

エリア 富山市(富山)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 新幹線 JR特急 JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

瑞龍寺の駐車場に楽しそうなバスが
停車していました。
調べてみますとこのバスは
「送迎用利長くんバス」という名前で
近場だったら無料で送迎してくれるそうです。
説明では「利常くんバス（赤色）」もあると
書かれています。

瑞龍寺 寺・神社・教会

入り口から重々しい大伽藍が見えました。
今日は日曜日でお天気も良いのに観光客は少ないです。
団体旅行の方たちはお坊さんの説明を受けていました。

瑞龍寺 寺・神社・教会

山門を背景に記念写真を撮ります。
今日も良いお天気です。

瑞龍寺 寺・神社・教会

歴史を独り占めできたようでうれしくなります。

瑞龍寺 寺・神社・教会

見上げるような山門です。
長い歴史の中で今はくすんだ色をしていますが
造営当時は煌びやかな大寺院を象徴していたと
思いました。

瑞龍寺 寺・神社・教会

総門・山門・仏殿・法堂は四周が長い回廊で結ばれていました。
早速、回廊めぐりをしてみることにしました。

瑞龍寺 寺・神社・教会

長い回廊を歩きます。

瑞龍寺 寺・神社・教会

まだ行ったことはありませんが
地中海のクレタ島のミノス王の迷路を歩いている
ような気持がしました。
（他に歩いている人がいません）

瑞龍寺 寺・神社・教会

回廊の長い廊下はピカピカに磨かれていました。
これだけの広くて長いスペースを毎日ピカピカに
掃除するのは大変だろうなと思います。
この印象は翌日訪問した福井県の永平寺でさらに強まりました。

瑞龍寺 寺・神社・教会

国宝仏殿には本尊の釈迦如来　脇侍は文殊菩薩・普賢菩薩が須弥壇上に
安置されています。
観光客が天上から吊さげられた照明の下に立って覗き込んでいます。
私も好奇心に誘われて下に立って上を見上げてみました。
（信心の少ないお爺さんです）

瑞龍寺 寺・神社・教会

照明の名が出は天女が飛んでいる曼荼羅図が描かれていました。
ヨーロッパのカテドラルの天蓋に描かれている天使たちを思い
出しました。
信仰は天空の遥か高いところに存在する「天国」に思いを巡らす
という点では似ているのかもしれません。

瑞龍寺 寺・神社・教会

回廊を歩いていると「蜩（ひぐらし）の記」の
ポスターが掲示されていました。
瑞龍寺はこの映画のロケ地に使用されたそうです。
※「蜩（ひぐらし）の記」の映画
「前代未聞の事件を起こした罪で10年後の夏に切腹する」という
主人公を中心に夫婦の愛、家族の愛、初めての恋、師弟の愛を
描いた映画だとのことです。
この映画は2014年10月4日に公開されました。
因みに「蜩の記」は葉室麟氏が書いた時代小説です。
（「蜩ノ記 」(祥伝社文庫) 文庫 2013/11/8）

瑞龍寺 寺・神社・教会

急ぎ足での観光でしたが私たちは瑞龍寺を後にすることに
しました。
JR新高岡駅前は工事中で回り道したり遠かったです。

瑞龍寺 寺・神社・教会

最後に駐車場に停車している「利長くんバス」の中を
覗いてみることにしました。

瑞龍寺 寺・神社・教会

なんとドラえもんの運転手さんが座っています。
もしかするとこのバスは「どこでもドア」で
現在、過去、未来を自由に行き来できるタイムマシン
かもしれません。

瑞龍寺 寺・神社・教会

私たちは高岡から富山駅にやって来ました。
今から路面電車で富山市立ガラス美術館を見学する予定です。

富山駅 駅

路面電車の停車場に来ますとなにやら懐かしい音楽の音色が
聞こえてきました。
「お～、チンドン屋だ！懐かしー！！」
既に絶滅したと思っていた大道芸術のチンドン屋です。
一瞬で昭和ロマンスの時代に私のこころがワープして
しましました。
※チンドン屋の説明
チンドン屋（チンドンや）は、チンドン太鼓と呼ばれる楽器を
『チンチン・ドンドン・チンドンドン』と鳴らすなどして人目を集め、
その地域の商品や店舗などの宣伝を行う日本の請負広告業の一類型である。

私が子供の頃は街角でお店等が新規開店するときには
このチンドン屋さんが街なかを練り歩いていたのを
子供時代の懐かしい風景として覚えています。
（今の子供たちは知らないですよね）

富山駅 駅

周りの人たちも珍しいのか写真を撮っていました。

富山駅 駅

ガラス美術館へ行く路面電車が停車場に入ってきました。
先ほど見たチンドン屋さんと比べるとモダンで流線型
をしたスマートな路面電車です。

富山地方鉄道 (市内電車) 乗り物

富山市立ガラス美術館は
世界的な建築家隈研吾氏が設計した
斬新なデザインのビルの中にあります。

富山市ガラス美術館 名所・史跡

美術館だけではなく図書館も併設されています。

富山市ガラス美術館 名所・史跡

入り口の様子です。
ガラス張りの透明な壁と広々とした空間が調和しています。
入館料は常設展　大人200円(北陸フリー切符提示で170円)
高校生以下無料で企画展は別料金です。
今は北欧のムーミンなどの展示でした。

富山市ガラス美術館 名所・史跡

常設展へエレベーターで昇って行きます。
1階から吹き抜け構造になっているので
贅沢な解放感を味わうことができます。

富山市ガラス美術館 名所・史跡

ガラス作品のポスターです。

富山市ガラス美術館 名所・史跡

私が持っているガラス製品の常識を覆すような
質感、形状、色彩に富んだ芸術作品です。

富山市ガラス美術館 名所・史跡

通路の上を見上げます。地球に存在する石たちが
芸術家の手を経ると
柔らかい花びらに変化するのを楽しむことが出来ます。

富山市ガラス美術館 名所・史跡

宇宙に浮かぶ色とりどりの星々の様です。

富山市ガラス美術館 名所・史跡

大地から吹きあがる炎のようにガラスたちが
自己主張しています。

富山市ガラス美術館 名所・史跡

もっと見たかったのですが金沢に移動する時間が
迫ってきましたのでガラス美術館を後にすることに
しました。
（また来たいなぁ…。）

富山市ガラス美術館 名所・史跡

それにしても贅沢な空間です。
木材とガラスで構成される大伽藍の
ような佇まいでした。
（もう一度来てみよう）

富山市ガラス美術館 名所・史跡

ガラス美術館と併設された図書館です。
スペースも広々としてくつろいで本が読める
雰囲気でした。

富山市ガラス美術館 名所・史跡

一階にお洒落な喫茶店もありました。
今日は貸し切りで若い男女が楽しそうに
ミーティングをしていました。

富山市ガラス美術館 名所・史跡

ムーミンの図書のコーナーがありました。

富山市ガラス美術館 名所・史跡

お店ではムーミン国のニョロニョロたちが集まっていました。
年に一度、ニョロニョロたちは世界中をさまようおわりのない旅に
出かけるまえにムーミン国のはなれ小島に集まるそうです。
私たちも「おわりのない旅」を続けていますのでニョロニョロたち
と挨拶を交わしました。
ここの一階では通常のに加えて
ムーミンのカップなどのグッズがありました。

富山市ガラス美術館 名所・史跡

1階入り口の左にあるロビーには
木製のカラクリ機械がありました。
木製のボール球を穴から入れると
機械全体が動き出す仕組みになって
いるようです。
子供の教育番組で出て来る
ピタゴラスイッチのような仕組みです。
家族連れの子供が好奇心にあふれた笑顔で
チャレンジしていました。
（私もやってみようかな）

富山市ガラス美術館 名所・史跡

正面の富山駅の構内や
お土産屋さんはマラソン大会の後で
ごった返していました。

富山駅 駅

ガラス博物館からはバスがすぐ来ました。
駅前に来ると富山の薬売りの銅像がありました。

※富山の薬売りの説明
富山の売薬（とやまのばいやく）とは、
古くから富山県（旧越中国）を拠点としてきた
医薬品配置販売業の通称である。
「越中富山の薬売り」とも呼ばれる。

富山駅 駅

子供が薬屋さんから紙風船をもらっています。
私が子供の頃には実際にこの「富山の薬屋さん」が
家を訪ねてくれて置き薬を交換してくれました。
その時に薬屋さんのお兄さんがくれる紙風船が
私も楽しみでした。

富山駅 駅

私たちは新幹線で30分ほどで金沢駅にやって来ました。
写真は駅前にある「もてなしドーム」と「鼓門（つづみもん）」です。
威風堂々とした門構えと、「もてなしドーム」と言われるガラス張りの
天井アーチは、まるで巨大なオブジェのような佇まいです。
金沢駅は世界で最も美しい駅14選に国内で唯一選ばれてました。

私たちは早速駅の観光案内所に行き観光情報を取集します。
案内の方から
「今日（日曜日）は兼六園がライトアップされていますので
是非行ってみてください。」というアドバイスを頂きました。
少し疲れていましたがアドバイスに従って夜の兼六園を訪ねる
ことにしました。

金沢駅 駅

先ずホテルにチェックインしてひと休憩しました。
ホテルは駅から4分位歩きます。
ロータリーの屋根の下を歩けば
殆どぬれずに着きます。
空気洗浄器付き加湿器もあります。
大浴場は女性用は着物柄で壁と浴槽の床が
敷き詰められみやびです。
3種類の着物柄でそれぞれうっとりするほどきれいです。
洗い場の各仕切りの高さは１５０センチもあってお隣とは
お湯がかからないようになっています。
部屋は広くて生活しやすそうな雰囲気でした。
このホテルで3泊します。

ダイワロイネットホテル金沢 MIYABI 宿・ホテル

ホテルの部屋はテレビも大きくクローゼットも大きかったです。
新しいホテルの特徴なのか水回りとの間に引き戸もありました。
廊下の音をシャットダウンする為でしょうか。
朝食も種類も豊富、和食系では焼き鮭、焼きサバ、のどぐろの干物、
金沢名物のおでんもあり美味しかったです。
ルーマニアからの団体客と6：30からの朝食で
一緒になりました。
客室が2個隣の方にスマホのWIFIのパスワードを
教えて差し上げました。
コーヒーの所で一緒になりお互い英語とルーマニア語で
挨拶をかわしました。
「YES」のことをダーと言っていたのでロシア関係の国かと
思っていました。
東京から広島まで10日間の日程だそうです。
日本のガイドさんの話では東京から富士、松本、白川郷、
金沢、京都、広島だそうです。
海外のホテルにいる気分になりました。
コロナが落ち着いて
いつになったら元通りになるのかなあ。

ダイワロイネットホテル金沢 MIYABI 宿・ホテル

夕方少し暗くなってきたので兼六園を訪れることにしました。
ライトアップされた兼六園はどのような幽玄世界を見せてくれるのか
楽しみです。

夜の兼六園＆金沢城跡は次回のブログで報告いたします。

金沢城 兼六園ライトアップ【秋の段】 祭り・イベント