晩秋の道央・道東を訪ねて　No2

2022/10/29 - 2022/11/02

旅は3日目に入り網走を、また今回のハイライトである「摩周湖」を訪れました。今回の旅の案内をして下さったガイドさんは、仕事柄とはいえ大変知識豊富な方で、特に「北海道の開拓史」についてはこと細かく説明して下さいました。またユーモアのある方で、長いバス旅も飽きることはありませんでした。
網走では「囚人道路」について詳しく説明してくださいました。
「人のものを盗んだり、人を殺したりした訳でもないのに、維新政府に不満を持っただけで多くの人々が捕まり（政治犯）、明治23年には1200人もの囚人が網走に送られてきました。彼らには道路造りが役務として課せられました。脱走を防ぐため二人を鉄鎖で繋いだそうです。こうした状況下で原生林を手作業で切り倒しながらの作業は過酷でかつ食料不足、また厳しい寒さとの闘いから死者が続出したそうです。あまりの苦痛に耐えきれず脱走を企てた人は、容赦なくその場で切り殺され、現場に埋葬されました。目印として鎖を墓標の側に置いたそうで、「鎖塚」と呼ばれるようになったそうです。」

エリア 摩周・弟子屈(北海道)

• 同行者: 社員・団体旅行
• 交通手段: 観光バス
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

道の駅「からくり王国」に立ち寄りました。

道の駅の「からくり時計」
10時になるとからくり人形が現れるという事なので待ってみました

一袋800円です。これを関東に送ると送料約1600円とのこと。

10時になりました。現れた人形たちは「^^♪　森へ行きましょォーォー　娘さん」のメロディーに合わせて楽しそうに踊ります。流れる曲の音響効果は良く、また人形の仕草も愛嬌あるもので、楽しいひと時を提供してくれました。

網走に向かう途中の車窓風景

網走に向かう途中の車窓風景
山はカラ松が殆どでしょうか、黄色一辺倒です。

網走湖です。
最近、降雪量が年々減少してきており、あちこちにあるダムの貯水率がことごとく減少し、生活に支障が出始めているそうです。

天都山にやって来ました。
網走で一番高い山で標高207ｍとあまり高くはありませんが、国の名勝に指定されているそうです。
網走湖や能取湖また、網走市街の先にはオホーツク海が、さらに知床の山並みも見渡せる所です。

天気の良い日は、遥か向こうに知床半島が望めるそうです。

網走湖です

下方には網走刑務所が見えます。
明治時代、懲役12年以上の者を拘禁する集治監を北海道に設置し、囚人に開拓と防衛の使役を課していたそうです。現在は耕種、畜産、林業を営む農園刑務所と化しているそうで、安倍譲二さんもここに服役していたそうです。裏山から木材を伐採して、家具等を制作し販売していますが、人気は「まな板」だそうです。

天都山中腹にある「博物館網走監獄」を横目にして通過しましたが、大変見応えのある博物館だそうで、丁寧に見て廻ると1日かかるそうです。

天都山山頂にある「オホーツク流氷館」に立ち寄ってみました
入口には「流氷と赤灯台と斜里岳」と題した写真パネルが掲出されていました。
ガイドさん曰く「北海道のベストシーズンは2月です。場所は道東。流氷巡りです。年々流氷も小さくなってきており、近い将来見ることが出来なくなる可能性が
あります。今のうち是非ご覧ください。」と大変強調されました。

知床斜里に向かう途中の車窓風景　その1

知床斜里に向かう途中の車窓風景　その2

知床斜里に向かう途中の車窓風景　その3　
途中、田んぼには白鳥の群れを何度か見る事ができました。北海道ならではの光景でした。

知床斜里に向かう途中の車窓風景　その4

昼食のため知床斜里に立ち寄りました。
JR知床斜里駅は知床の玄関口にあたるそうです。

斜里からオホーツク海を望む

斜里からオホーツク海を望む

斜里からオホーツク海を望む

斜里川では鮭の登る姿が見られるそうですが、残念ながら見受けることは出来ませんでした。

続いて摩周湖に向かいます。途中道東屈指の温泉郷「川湯温泉」郷を横目に通過しましたが、この近くには横綱大鵬関の故郷があるそうです。また温泉郷近辺の山々が夕陽に染まりはじめ、幻想的な光景が映し出されていました。まさに雄大な北海道の自然の美しい姿を見る事ができましたが、残念ながらシャッターチャンスを逃してしまいました。

摩周湖にやって来ました。夕暮れが早いという事でホテル出発時刻が10分早められました。到着した時は周りが夕陽に染まりはじめており、大変美しい光景に出会うことが出来ました。

夕暮れ時の摩周湖

夕暮れに輝く幻想的な光景（摩周湖の反対方向の眺望です。表紙の写真も同様）