④インディアンガーデンからトレイルヘッドまで上がりキャンプ場へ

2022/10/20 - 2022/10/20

トレッキング最終日の今日は、インディアンガーデンからブライトエンジェル・トレイルの残り7.4kmを1000ｍ程上げながらトレイルヘッドに到達し、循環バスでマーザーキャンプ場に戻る予定。

前日隣のサイトに来てくれたご夫婦だったが、あいにくご主人のいびきが凄くて夕方6時からずっと全開だった。今晩はどうしても寝ておかないと上がりで辛くなると分かってたので、睡眠導入剤を禁断の2倍服用した。風邪薬と合わせてもう薬漬け。

コース自体は2.4km毎に休憩所が設けられてて分かりやすく、ブライトエンジェル・トレイルヘッドからハイキングする世界各国からの観光客が沢山いて、上る方が優先されるというルールを知らないハイカーも目立った。

ルートのあちこちに一日でコロラド川まで往復するのは非常に危険という警告が立てられているのに、若者はそれでもトライしちゃうんだな。軽装で走るように降りてゆく。

キャンプ場に戻ってシャワーを浴びた際、下を向いたらこれまで体験したことがないめまいに襲われて思わずしゃがみこんだ。めまいは続けて数回発生。体調不良なのに強行して薬漬けの3日間を過ごし無理に無理を重ねたことは分かっている。お願い、もう少しだけ無事で過ごさせて。

エリア グランドキャニオン周辺(アメリカ)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

AM5時に起床し7時に出発。今日は300ｍ、300ｍ、400ｍと上げて行く行程。体調さえ良ければ問題ないが、3日目ともなると疲労がたまりザックがすごく重く感じられる。それでも最初の2.4Km区間は1時間に1回休む通常のペースで、70分後には3マイル・レストハウスに到着。

事前に地図をダウンロードし忘れて現在地がわからないことが多かったので、歩いた距離が分かる時計が欲しいと切実に思った。今使っているのはカシオの古いプロトレックで気温と高度しかわからない。それでも着実に高度を稼げていることがわかると励まされる。

3マイル・レストハウス。ボットン便所と水場あり。相変わらず黄色い鼻水が止まらないのでトレペを拝借する。

この頃は30分歩いては1回休むペース。

やっと1.5マイル・レストハウスが見えてきた。ボットン便所と水場があるけど立ち寄らずに通り過ぎる。この頃は20分歩いては1回休んでた。

まだか～、まだ先か～。
この辺りで、「後もう少し！」と励まされることが数回あった。かなりバテてるように見えたんだと思う。実際一度ザックを降ろしたら担ぎ直すのが大変で、手助けしてくれた親切なハイカーもいた。食料が減って軽くなったはずなのに、大量の使用済みティッシュで相殺された?!

ようやっとブライトエンジェル・トレイルヘッドに到達。行きはサウスカイバブ・トレイルヘッドから下りて正解だった。こちらのトレイルヘッドは観光客だらけで混雑してたから歩きにくかったと思う。

トレイルヘッドには12時30分に到着。インディアンガーデンからの所要5時間半はかなりゆっくり。循環バスに乗って、3日ぶりにシャワーを浴びてからキャンプ場に戻ることにした。

シャワー棟の入口。出発前にも浴びたシャワーはキャンプ場に隣接してあり、$2.5で5分間お湯が出る。前回はカウントして5分間で間に合わせた。洗濯＆乾燥(計$5)も済ませた。その間にスマホをチャージ。いろいろまとめて雑事を片付けないと、サイトが遠いから歩いて往復するのがイヤになる。今晩から2連泊で予約したサイトはキャンプ場入口から遠くて片道13分かかる。

とりあえず何とか無事に戻って来れたが、シャワーの前後にこれまでに経験したこともない凄まじいめまいに数回襲われた。立っていられずしゃがみこむ。目を開けると走馬灯のように左から右に風景が高速回転で流れてゆく。これは一体何だ？栄養失調にでもなったのか？

めまいが気になるのでジェネラルストアに立ち寄って必要な物を買い込んでキャンプ場に戻った。シャワーも浴びて洗濯した衣類はふっくらして日が落ちる前にテントも設営できてほっと一息。

キャンプ場での夕飯は、お祝いにちょっと奮発して熱々のロティサリー・チキン丸ごと($11.3)とサラダ($5.4)。これでめまいが収まるといいんだけど。

他にも使い切ってしまった風邪薬やのど飴、トマトやバナナを買った。ただ、栄養補給してもめまいは断続的に発生し続けた。