
2021/06/26 - 2021/07/03
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Skunkyさん
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2023年3月現在、インフレ率が10%を超えた英国での最大の関心事は「Cost of Living Crisis (生活費高騰の危機)」で、コロナ感染はもはや過去のこととなっています。とはいえ、英国も一時は世界でも最大数の感染者と死者を記録した経緯がありました。
2020年3月 コロナ感染拡大を受けた最初の全国規模でのロックダウン
2020年5月 ロックダウンを段階的に緩和
2020年11月 2回目の全国規模でのロックダウン
2020年12月 2回目の全国規模でのロックダウン終了
2021年1月 イングランドで3回目のロックダウン
2021年2月 ロックダウン終了に向けたロードマップ発表
2021年7月 ロックダウン全面解除
2021年12月 オミクロン株感染拡大を受け「プランB」導入
2022年2月 コロナ関連規制全面撤廃
2021年夏、英国では7月のロックダウン全面解除に向けた段階的な規制緩和が行われ、3月にはワクチン2回接種を条件に屋外ではマスク不要、4人までの会食可能となりました。これを機に、もともと2020年3月のスケジュールで申し込んでいて、何度も先送りになっていた北ウェールズツアーが遂に決行されることに!
ツアーの出発地はイングランド中東部リンカンシャーのボストン。定年後の第二の人生を美しい田舎で過ごすため、この地に移り住んだ友人のお宅にお邪魔して、彼女と2人でツアーに参加しました。
ボストン郊外には、英国では有名な「スケグネス(Skegness)」という北海に面した海辺のリゾート地 (日本で言うところの「熱海」でしょうか?)があります。2020年夏にはコロナによる海外渡航規制でスペインやギリシャに行けなくなったイギリス人がスケグネスに殺到、道路は渋滞し、プロムナードは人で溢れ返り、まさに芋の子を洗う状態となったため、人との接触を阻止するために警察が出動、ドローンを飛ばして個人を特定し、罰金を課すなどの大騒ぎとなりました(今や懐かしいw)
そのスケグネスとボストンの中間にベイトマンズ(Batemans Brewery)があります。塔が目印のベイトマンズは、当時コロナのため閉鎖中で残念ながら探訪はできませんでしたが、外観をゆっくりと楽しみました。
※2023年3月現在、ブルワリーツアーは再開されています。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- 友人
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
英国中東部リンカンシャーのボストンに向かいます。
リンカンシャーには「フェン (Fen)」と呼ばれる標高15m以下の広大な平地帯が広がっています。フェンはかつて湿地帯でしたが、17世紀にオランダ人技師を招聘して本格的な排水事業に着手、その後イギリス有数の肥沃な農業地帯として発展してきました。
広大な平地帯のフェンは、北海道のように地平線まで空が広がり、晩秋にはムクドリの群れが空いっぱいに繰り広げるスペクタクル、まるで一つの巨大な生き物のように飛ぶマーミュレーション(Murmuration)が見られることでも有名です。
※ いくつかの踏切を超えて行きます。 -
ボストン中心部にあるセントボトルフ教会と、歩行者専用のセントボトルフ橋。
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セントボトルフ教会の塔は83 mの高さがあり、その形から「スタンプ (切株)」という愛称で親しまれているそうです。この塔は、英国で一番高い教会の塔だそうです。
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当時はコロナのため中に入ることはできませんでしたが、ゴシック様式のこの教会には素晴らしいステンドグラスがあるそうです。
※教会入り口もゴシック! -
ボストン中心部で目を引くもう一つのランドマークに「モウドフォスターミル(Maud Foster Mill)」があります。
モウドフォスターミルが建てられたのは1819年、その後いろいろな人の手に渡り、閉鎖の危機に直面しつつも、大規模な修理が行われ2009年に再び穀物を製粉する製粉風車として再稼働し、2019年には設立200年を記念する行事が行われたそうです。
※モウドフォスターミルは宿泊も可能。実際に稼働している製粉風車に泊まるのも面白い体験になりそうです。
【予約サイト】
https://www.holidaycottages.co.uk/cottage/8687-the-flour-mill -
さて、ベイトマンズにやってきました。お城のような塔が目を引く立派なブルワリーです。
※建物の写真は表紙に使用しています。
ブルワリーの裏には芝生に覆われた広い野原が広がっており、キャンプ場として利用されたり、ビアフェスティバルが開かれたりするそうです。残念ながら、当時はコロナでベイトマンズの全ての施設が閉鎖されていました。 -
「コロナのためビジターセンターを閉鎖しております。ご迷惑をおかけして申し訳ございません」との案内がありました。
※現在ブルワリーツアーは再開されています
(大人:£14-95、子供12~17歳:£6-95)
https://www.bateman.co.uk/brewery-tours/ -
イチオシ
ベイトマンズのビジターセンターの入り口横には、ビア樽を運んでいたアンティークのトラックが展示されています。
※色はもちろん、ベイトマンズのコーポレートカラー「赤」で統一されています。 -
古いビア樽が赴きを添えています。
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こちらは現在のトラック。
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ブルワリーのお向かいにある、ベイトマンズが運営するパブも閉鎖中でした。
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ブルワリーの裏にはビアガーデンも。
※のんびりビールを楽しめそうです。 -
窓辺には置物のような猫さん。
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こちらはボストン郊外にある「ファディダックブルワリー(Fuddy Duck Brewery)」。アメリカンスタイルのIPAを初めとするビールを醸造しているマイクロブルワリーです。
https://www.thefuddyduckbrewery.co.uk
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ショップは開いていて商品を買うことができました。倉庫を改造したショップは、明るくモダンな雰囲気。
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ジンなどのスピリッツ類も充実しています。
※ルーニー・チューンズの「タズ」が飾ってあるあたり、アメリカン・テイストなブルワリーですね。 -
ファディダックを訪れたのは2021年7月3日、くしくもコロナにより開催が1年遅れたUEFAサッカー欧州杯準々決勝のイングランド対ウクライナ戦の日。店内で飲むことができればさぞ盛り上がったことでしょう。
因みに試合結果は4-0でイングランドの圧勝。その後イングランドは準決勝でデンマークを2-1で下したものの、決勝ではPKでイタリアに負けるというお決まりのコース…。どんなに世代が代わっても「PKに弱い」というイングランドのジレンマは変わらずです。orz
※手前のボックスは4缶セットを購入したもの。 -
とはいえ、ブルワリー前にはストールが設置されており、皆さんビールを楽しんでいらっしゃいました。
※夏、昼間から外で飲むビールは最高です! -
少し時間を遡り、2021年6月27日、日曜日。
英国といえば、フィッシュアンドチップスを思い浮かべる方が多いと思いますが、もう一つの代表的な英国料理にサンデーロースト(Sunday Roast)があります。
サンデーローストは、パブやレストランで日曜のお昼のみ提供されるメニューで、単にローストしたお肉と付け合わせの野菜にたっぷりのグレイビーソースをかけて頂く、言ってしまえば至ってシンプルなお料理。
それでもイギリスでは「サンデーローストが美味しいパブは「いいパブ」だ」ということになります。
今日はボストン近辺でも評判の良い「ブリックレイヤーズ・アームズ(Bricklayers Arms)」にやって参りました!
https://www.bricklayersarmsboston.co.uk -
イチオシ
既にお皿に盛り付けた料理を出すパブも多いですが、ブリックレイヤーズアームズは、お肉をその場で切り分ける伝統的なカービング(Carving)のスタイル。本日のローストは、ビーフ、チキン、ポークからの選択ですが、私はビーフとポークを半分づつにしてもらいました。
※手前の大きな塊は「ヨークシャープディング」。春はこれにローストラムが加わることが多いです。 -
ローストに好みで付け合わせの野菜をたくさん盛って頂き、全体にグレイビーソースを回しかけて完成!
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合わせる飲み物はもちろんベイトマンズのビールですx
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友人に連れて行ってもらったのが、住宅街にある燻製屋さん、スミスズスモーカリー(Smith's Smokery)。
燻製といえば、スコットランド産のスモークサーモンやスモークハドック(鱈、特にアーブローススモーキー(Arbroath Smokie)が有名です)が頭に浮かびますが、英国ではウナギの燻製も地域の珍味として良く知られています。地方のファーマーズマーケットに行くと、その土地でとれた野菜や肉やチーズと共にウナギの燻製が売られています。
https://www.smithssmokery.co.uk -
スモークハウスの中は煙で充満していました。まさに燻製中とのことです。
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イチオシ
奥に見える換気扇も燻製箱も年季が入って真っ黒です。
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ウナギの燻製(Smoked Eels)を見せて頂きました。ウナギの燻製は高級食品で、大きなものだと1本£50-00(約8,000円)もします。
※小さめのものを1本購入しました。ワインのお供にぴったりですx
それでは、今回ボストンを訪れた本当の目的、北ウェールズへのツアー旅行に出かけると致しましょう!
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