
2021/06/28 - 2021/06/29
5位(同エリア13件中)
Skunkyさん
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時を遡ること約2年。2021年6月28日、もともと2020年3月のスケジュールで申し込んでいて、何度も先送りになっていた北ウェールズバスツアーが遂に決行されることになりました。
ツアーに申し込んだのは、友人宅でたまたまローカル新聞を見ていた時。ロンドン発3泊4日で£120-00(¥20,000弱)のバスツアーが目に止まり、「安っ!」というのと、北ウェールズにまだ行ったことがない、ということで即決、その場で申し込みました。ところが、その後間もなく、中国武漢を発生源とするコロナウィルス感染の脅威が急拡大し、世界中がパニックに陥るという誰もが予想だにしなかった事態に。
ツアーは延期に延期を繰り返した挙句、リンカンシャーのボストンを出発地とする4泊5日のツアーに組み替えられ、料金も£300-00(¥45,000)以上となったのですが、当時海外旅行は難しく、英国ではコロナ感染により旅行会社が次々と倒産していたこともあり、旅行業界サポートのためにも、「こりゃいっちょ一肌脱ぐか!」と、友人と2人で参加を決めたのでした!
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- 観光バス
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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-
2021年6月28日、4泊5日のバスツアー出発です。
このツアーはシニアを対象としたバスツアーで、参加者は25名ほど。高齢のお母さんと参加していたご夫婦を除くと、ほぼ全員が60歳以上のシニアという構成。しかし、こんなコロナ禍にあっても旅行を楽しもうという元気いっぱいのシニアばかりで、バスの中はジョークと笑いが溢れる楽しいツアーとなりました。
※皆さんお元気! -
参加者の人数に対し、バスは大型で、のんびり・ゆったりと行程を楽しむことができました。
-
バスはボストンを出発し、スポルディング(Spalding)、ピーターバラ (Peterborough)、ノッティンガム(Nottingham)、ダービー(Derby)、バートン・アポン・トレント (Burton-upon-Trent)の各地でツアー客を拾いつつ、一路北ウェールズを目指します。
※イギリス中部を横断! -
ノッティンガムの郊外に差し掛かると、ずっと田舎の景色が続いていたバスの車窓には、突然、煙を吹き上げる大型石炭火力発電所、ラトクリフ・オン・ソア発電所(Ratcliffe-on-Soar Power Station)が現れました。
英国政府は2025年10月までに既存の石炭火力発電所を全て廃止する方針を打ち出し、その後、更に1年前倒しにして2024年10月までの停止を求める法律を制定しました。当時、英国にはラトクリフを含む石炭火力発電所が3ヵ所残っており、他の2つは2022年9月に、また、ラトクリフも期限より1ヵ月早い2024年9月に発電を停止する計画を発表していました。
しかし、2022年2月に始まったロシアによるウクライナ侵攻を受け、原油・天然ガスの輸入規制や価格高騰によるエネルギー不足を阻止するため、英国政府はこれら石炭火力発電所に稼働期間延長を要請、現在も3つの石炭火力発電所は継続稼働しています。
※ラトクリフ発電所は、グリーン大国ドイツのエネルギー大手ユニパーが所有。 -
ダービー郊外南西部のジャンクションに差し掛かり、サービスエリアでツアー客を拾います。
ダービーの主な産業は、航空機エンジン(ロールス・ロイス)、自動車(トヨタ自動車UK)、鉄道車両(ボンバルディア)などで、重機械産業で有名なメーカーが名前を連ねています。
個人的には、ラトクリフ発電所が近いのも誘致に役立ったのでは、と考えています。(重機械の製造には莫大な電力が必要ですから・・・)
ジャンクションの北側には「トヨタ帝国」とも呼べるトヨタ自動車の巨大工場があり、このジャンクションは正式に「トヨタ・アイランド(Toyota Island)」の名称がついています。
※道路標識にも「Toyota」の案内。 -
バスは更に進んで、次のピックアップポイント、バートン・アポン・トレントの中心部に到着しました。
ナショナル・ブルワリーセンターは、1777年創業のイギリスのビール醸造会社バス(BASS Brewery)の醸造博物館として発足、その後アメリカのビール会社クアーズ(Coors)のビジターセンターとなった後、閉鎖と再開を繰り返し、2010年5月1日にビール醸造博物館として正式に再開されました。
しかし、残念ながら、2022年10月31日に永久閉鎖となりました。
※Googleで「National Brewery Centre」を見ると、蒸気機関の機械やビール関連のアンティークの車やトラック、列車車両など、興味深い展示品の写真がアップされており、閉鎖前に訪問しなかったことが本当に悔やまれます・・・orz -
バスは北ウェールズの海辺の町スランディドノ(Llandudno)に到着。今夜より4泊お世話になるリスボロ・ホテル(Risboro Hotel)です。
ホテルは古く、と言っても歴史を感じるというのではなく、イギリスの田舎によくある一昔前に賑わったんだろうなというカンジのホテル。スランディドノはかつて海辺のリゾート地として栄えた場所なので、イギリス人にとっては(特にツアーに参加していたシニアの皆さんにとっては)ノスタルジーが感じられるのかもしれませんね。
驚いたのは、シニアのツアーにもかかわらず、地階に部屋がないだけでなく、エレベーターもないという状態。杖をついていた高齢の方々がスーツケースを持って、手すりにつかまりながら部屋へ向かうのを見かねて、「手伝いましょうか?」と声をかけると、「ありがとう、でも大丈夫!」との返事。
ジョークを言い合いながら、階段を上っていくシニアの皆さん、素晴らしいです!! -
スランディドノは、ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」で、アリスのモデルとなったアリス・リデルが少女時代に家族で夏の休暇を過ごした場所だそうで、街のいたるところに不思議の国のアリスの登場人物たちの木像があります。
教会の前にあるのは、ハートの女王の木像。他にも、アリス、チェシャー猫、トゥイードルダンとトゥイードルディー、3月ウサギ、マッドハッターなど。
※結局他の像を観に行かないまま、スランディドノの5日間を過ごしてしまいました。 -
スランディドノの海沿いには、スランディドノピアがあります。
「ピア」とは、イギリスの海岸沿いの観光地にあるアミューズメントを目的とした桟橋です。桟橋と言っても船の発着には使用されず、そぞろ歩きを目的とした純粋な娯楽施設で、通常ピアの先端には360度を海に囲まれたゲームアーケードやレストランがあります。
イギリスでピアが全盛を極めたのは、近代建築技術が発展し、一般人も旅行に行くようになったビクトリア時代(1820~1919年)で、海辺のリゾート地には次々とピアが建設されていきました。しかし、ピアの活況は第1次世界大戦までで、戦後にはかつての賑わいが戻ることはなかったようです。更に時代が進んで、EasyjetなどのLCCが台頭し、人々が夏の休暇シーズンをスペインやギリシャで過ごすようになると、ピアは一気に廃れ、老朽化や火災により多くのピアが取り壊されたり閉鎖されたりしました。
現在ではビクトリア時代の栄華を偲ばせる歴史的遺産としての役割を果たしているようです。
※スランディドノピアの先端にあるパビリオン。かつては演奏会なども開かれたようですが、今ではレトロなタイプのゲームセンターとなっています。
https://www.llandudnopier.com -
ピア先端のアーケードへと繋がるプロムナード。
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海岸線が綺麗です。
スランディドノの北西部は「グレートオーム(Great Orme)」と称される小高い丘を抱いた岬が海に迫り出す地形となっています。 -
丘の頂上へ行くには「グレートオーム軌道(Great Orme Tramway)」というケーブルカー仕様の路面トラムが走っており、観光客に人気のアトラクションとなっています。
トラムに是非乗りたかったのですが、都合が合わず結局乗らず仕舞いでした。「何しに行ったんだ!」と大々後悔しています(自分のバカバカ!)
※写真は「Great Orme Tramway」ホームページより。
https://greatormetramway.co.uk/en/visitor-information -
グレートオームの丘の麓には「LLANDUDNO」の文字。
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海岸のプロムナード沿いにはランドマークの塔。(何のモニュメントかは不明です)
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おはようございます!
朝食はオーダーとビュッフェが組み合わさったスタイル。メインはいわゆる「イングリッシュ・ブレックファスト」です。
※写真が悪いのか、全然美味しくなさそう・・・。 -
朝食後はバスに乗って、スノードニア国立公園への玄関口として知られる「ベトウス・ァ・コーエド(Betws-y-Coed)」に向かいます。
ベトウス・ァ・コーエドにはコンウィバレー線(Conwy Valley LIne)が通じており、スランディドノから電車で行くこともできます。駅には改札がなく、カフェや小さな鉄道博物館、ミニレイルがあり、観光客は自由に出入りできます。 -
イギリスは、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4つの国から成る連合王国で、各国が独自の言語を持っているためイギリス(グレート・ブリテン(Great Britain))には4つの公用語があります。
ウェールズの公用語は、英語とウェールズ語。ウェールズでは道路標識や駅名標を含む全ての標識が2言語で表記されています。
※トイレも2ヵ国語表記 -
イチオシ
ベトウス・ァ・コーエド駅の中。
駅舎はカフェとしても利用されており、切符がなくても誰でも利用できます。 -
線路は単線でプラットフォームは片側のみ。
跨線橋を越えると、古い車両がカフェとして利用されていたり、小さな鉄道博物館があったりするエリアに行くことができます。 -
イチオシ
古い車両はカフェとして再利用。
※残念がら当時はコロナでテイクアウトのみのサービス。 -
再開すれば、こんな座席で紅茶を楽しむことができます。
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カフェとミニレール用のプラットフォーム上には、小さな鉄道博物館があります。
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ミニレールに乗りましょう!
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チケットは昔の乗車券を模したデザイン。(もらったチケットが見当たらず・・・)
※画像はConwy Valley Railway Museumホームページより。料金は2023年3月現在のもの。
http://www.conwyrailwaymuseum.co.uk/locos-rolling-stock.html -
運転手は鉄道博物館のおじさんが兼任しています。
車庫から出たミニレールは敷地を一回りして乗り場にやってきます。 -
イチオシ
この日、運転されていたのは「Gwydir Castle」号。動力はガソリン(ということはディーゼル車?)、2006年製とのこと(ホームページより)。
他に蒸気機関車もあるようです。 -
蒸気機関車のミニレール用に、ミニ石炭庫とミニ給水塔も。
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それでは出発進行! しっかり汽笛も鳴らしてくれますw
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ミニレールの沿線沿いには手作り感満載のミニチュアの村も。
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こちらは本物の列車です。コンウィバレー線は非電化路線、2両編成の気動車がやってきました。
※跨線橋の上からパチリ。 -
ボーダーコリーの老犬。がんばれ~!
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ベトウス・ァ・コーエドの町の中を流れるLlugwy(ラグウィ)川にかかるPont y Pair(ポント・ァ・ペア?)橋。1468年に造られた古い石橋です。
※ポント・ァ・ペア橋からは滝が見下ろせます。 -
ポント・ァ・ペア橋からの眺め。
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セント・メアリー教会
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スノードニア国立公園はウェールズ北西部の山岳地帯にあります。ウェールズ最高峰スノードン山(標高1,085m)を含む地域であることから、その名称がつけられました。
ベトウス・ァ・コーエドからバスで15分ほど山に向かって進むと、ラグウィ川上流に「ツバメの滝(Swallow Fall Waterfall)」があります。美しい渓谷を豊かな水が何本にも分かれて流れ込む涼やかな滝です。
滝案内所入り口から滝までは遊歩道となっており、階段で滝の下へと降りていくと展望台になっています。
※入場料は2ポンドSwallow Falls Complex ホテル
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時間はちょうど正午です。午後は山岳地帯を離れてコンウィ(Conwy)へと向かいます。
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