座間の地（座間市入谷1）

2022/09/27 - 2022/09/27

　JR入谷駅で下車して小田急座間駅まで街歩きをすると、入谷と座間の地名が入り乱れており、不思議な気がする。たとえば、入谷小、座間養護学校、座間高が並んで建っている。そこは入谷2の入谷地名であるから、古い学校は入谷でその後に建てられた学校は座間なのかとも思ったが、そうではないらしい。この3校はそれほど古い創建ではないというのだ。
　座間駅とJR入谷駅との中間にある田圃を埋め立てて校庭にした立地である。梨の木坂の北にある心岩寺の裏で測量に来ていた市職員が言うには、入谷の西の先に座間があって、座間小の方がずっと古いという。
　確かに、キャンプ座間を挟んだ西側には相模川の市境までが座間だ。
　そしてJR入谷駅と小田急座間駅を囲んで入谷地名である。
　さらに、旧役場・役所跡地である「座間の地」は入谷地名と座間地名の境界に近いが入谷側にある。この横には鈴鹿明神社が鎮座している。
　したがって、入谷にある「谷」の低地と座間をイメージさせる相模川の河岸段丘の「丘」とで入谷と座間が分かれている訳でもない。
　なお、心岩寺の山号は「座間山」であるが、西の座間からここ入谷に移ってきたのだという。
　入谷と座間が混然一体となって、座間市の中心部になっているようだ。
　それはどうやら、江戸時代には座間宿村と入谷村があったからであろうか？
（表紙写真は「座間の地」）

エリア 海老名・座間・綾瀬(神奈川)

「座間の地」。

旧役場・役所跡地が広場として残っている。

旧役場・役所跡地が広場として残っている。