2022/09/16 - 2022/09/17
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てぶケロトラベラーさん
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この旅行記スケジュールを元に
一泊二日で、岩手の花巻を旅行しました。
短い旅でしたが心を動かされる出会いが3度もあって、
とても思い出深い旅行になりました。
1日目:宮沢賢治記念館・山猫軒・宮沢賢治童話村
2日目:花巻おもちゃ美術館
てぶケロと行く岩手花巻の旅 ①宮沢賢治記念館と山猫軒
https://4travel.jp/travelogue/11780386
てぶケロと行く岩手花巻の旅 ③花巻おもちゃ美術館
https://4travel.jp/travelogue/11780674
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- タクシー JR特急 徒歩
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-
宮沢賢治童話村に到着。
「銀河ステーション」をくぐると、童話村の中に入れます。
「銀河鉄道の夜」に出てくる駅ですね。
ただ駐車場もなかなか面白そうなので、先に見て回ります。 -
こちらは「銀河トレイン」。期間限定で童話村の中を走るみたいです。
ブルーの車体が宇宙を思わせて素敵ですね。
ここに展示されているのは「初代 銀河トレイン」。
初代は平成10年の岩手菓子博で活躍した後、童話村での運行が始まりましたが、平成15年のメルヘンフェスティバルを最後に引退。
いまは「二代目 銀河トレイン」が運行しています。 -
てぶケロと電車はよく似合う。
「銀河トレイン」の近くにある自動販売機は、SLの音がして楽しい。
でも知らないと「この音一体どこから!?」ってビックリするかも。
夜暗い時に聞いたらちょっと怖いかも。思ったより長かったし。 -
フクロウの石像の上にはどんぐりが。
「どんぐりと山猫」にちなんでかな。 -
「銀河鉄道の夜」に登場する「白鳥の停車場」をモチーフにした売店。
様々な種類の鉱物や化石、県内外の賢治作品にちなんだハンドメイド雑貨などが売っていました。 -
さて、それでは「銀河ステーション」を抜けて童話村に入りましょう。
童話村は「妖精の小径」「山野草園」「賢治の学校」「賢治の教室」「ふくろうの小径」で構成されています。 -
こちらが「童話村の森ライトアップ」の展示マップです。
この時期に岩手に来たのはこのライトアップが見たくてなんです。
<ライトアップ開催日>
2022年7月23日(土)~2022年10月30日(日)
期間中の土曜・日曜日、および祝日
※ただし8月6日~8月14日、9月16日~9月25日は毎日開催
点灯時間
7月23日(土)から8月28日(日)午後6時から午後9時まで
9月3日(土)から10月30日(日)午後5時から午後9時まで
最終入場は午後8時30分です。 -
それでは「妖精の小径」から行きましょう。
「妖精の小径」の入り口にそびえるのは「月夜のでんしんばしら」。
この作品は読んだことがないのですが、歩く電信柱って面白い話だな~ -
森の中にはたくさんの鉱物が。
思ったよりも大きいぞ。 -
どれも淡い水色の儚げな色合いで、とても綺麗。
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近づいてみると、偏光フィルターの中に三角形のオブジェが。
そこに模様が描かれています。
夜になったらどんな雰囲気になるのか楽しみです。 -
宮沢賢治作品の登場人物たちが乗った銀河鉄道。
一番手前が「銀河鉄道の夜」のジョバンニです。
ここにもどんぐりが添えてありました。 -
ここは「山野草園」。
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耀くサザンクロスと宝石
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確か午後3時半か4時半頃まではサザンクロスの近くまで歩いて行けるのですが、暗くなってからは危ないので通行止めです。
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サザンクロス側から見た童話村。
この道は立ち入れなくなるので、このアングルは夜には見れません。 -
近くで覗くと、中に電球が入っているのが分かります。
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市内小学生とミラーボーラーのコラボによるオブジェです。
テーマは「星に願いを」。 -
こちらが「芝生広場」にあるメインオブジェです。
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近づいてみるとミラーボールが入っているのが分かります。
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さて、それでは「賢治の学校」へ行きましょう。
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この柱は「のっぽになるゲート」らしいケロ。
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童話村の中で唯一の有料施設「賢治の学校」。
館内は「ファンタジックホール」「宇宙」「天空」「大地」「水」の5つのゾーンに分かれています。 -
最初の部屋は「ファンタジックホール」。
真っ白い部屋に、夜空や電信柱が描かれた巨木が描かれている素敵な空間。ここにてぶケロと一緒に来たかったんです。賢治の学校 美術館・博物館
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早速座らせてみるも…ちっさ!
ケロは全然映えませんでした。 -
ということで、少し離れた椅子に座らせてみました。
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「ファンタジックホール」にはすべて違う形の白い椅子が並びます。
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この「賢治の椅子」それぞれにきっと意味があるんでしょうね。
帰ってきてから調べたけれど全然情報が出てこない。 -
わたしは星モチーフが好きなのでこの椅子がお気に入り。
床に落ちる影も、綺麗な星型で可愛い。
隣の雲の椅子もファンタジックで素敵。 -
でも座り心地でいうなら、なんといってもこの椅子が一番。
ふかふかで気持ちよかったケロ。 -
各椅子の足元には、宮沢賢治作品の一文が。
座りながら賢治ワールドに浸ることができます。 -
椅子に座って正面を見ると、真っ白の旅行鞄と白衣と本棚が。
-
この旅行鞄はきっと。
東北砕石工場の技師として働いていた頃、製品の見本を詰めて、
宣伝・販売にも奔走した賢治の活動をイメージして作られたもの。 -
メトロノームは作詞作曲もした音楽分野での才能を、
ハンマーは鉱物採集を趣味にしていたことを表しているんでしょうね。 -
本棚の中に埋め込まれたミニターからは、短い動画が繰り返し流れていましたが、わたしは「月夜のでんしんばしら」のシーンが好きでした。
ユーモラスな音楽と、歩いている電信柱という絵が面白くて見入ってしまいました。 -
次の部屋に行きましょう。ここは「宇宙の部屋」。
3枚の鏡で構成された巨大な万華鏡の空間。
赤や青の光がきらめく、ストロボライトや光ファイバーを使った光による宇宙空間をイメージした世界。
不思議な音がするなと思いましたが、
これは鯨の彗星が飛び立つ音や星がきらめく音とのことでした。 -
「天空の部屋」「大地の部屋」を通り抜け、「水の部屋」へ。
宮沢賢治が最も大切にした色は青だといいます。
この部屋では、エフェクトライトの照明で青い水の揺らめきを表現しています。
まるで海の底から見上げるように。水泡の音まで聞こえるようです。 -
ギャラリーには、「注文の多い料理店」のジオラマが。
-
宮沢賢治スポット巡りをすると決めてから、何作品か復習しましたが、わたしは「注文の多い料理店」が一番好き。
「注文の多い料理店」は賢治が28歳の時、花巻農学校教師をしていた時に発表した童話です。 -
全ては二人を料理の素材として食べるための下準備だったのだ、と。
これまでの奇妙な注意書きの意図を察した二人が絶望するシーン。
教科書にも作品が載っている宮沢賢治ですが、
彼の作品は生前ほとんど一般には知られず無名に近く、
生前に刊行されたのは詩集「春と修羅」、童話集「注文の多い料理店」。
雑誌や新聞に投稿・寄稿した作品も少しありますが、賢治が受け取った原稿料は、5円(現在の2万円弱)だけであったといわれています。
没後、詩人の草野心平らの尽力により作品群が広く知られ、世評が急速に高まり、多くのファンを持つ国民的作家となりました。 -
次はログハウス展示施設「賢治の教室」へ。
ここも夜はライトアップされますよ。 -
5棟のログハウスでは、動物や植物、星といった5つの分野に分けて、
賢治の作品に登場するものを紹介しています。
説明書きは子ども向けに書かれているので、読みやすいです。
今日一日でいろいろなことへの好奇心が膨らんでいく。楽しい。
こちらは星座をイメージしたオブジェです。 -
中でも鳥の展示が興味深かったです。
「飛び方の違い」「視界」など。
普段生活している場所や身体の大きさ、餌の種類、餌の取り方でそれぞれもっとも適した飛び方を鳥たちは身につけている。
また、狩る側か狩られる側かでその鳥の立場に適した目を持っているんですよね。
他の動物を餌としている鳥の目は顔の前面に二つ並んでいますが、これは狩りをするのに適した目の配置。
そして狙われる側の鳥の目は、顔の左右に分かれています。
振り返らずとも周囲をぐるりと見渡すことができるので、敵を察知してすぐに逃げることができるのです。 -
「賢治の教室」を出ると少しずつ日が落ちてきました。
童話村の中は飲食禁止なので、一旦駐車場に出て、買っておいたパンをベンチで食べることにします。
ライトアップ期間中は駐車場に出店が並ぶそうなのですが、この日は1つしかなかったです。
行った時はまだ準備中だったので、結局何も買わずじまいでした。
そういえば童話村にいる間に、何度も何度も電車が通過する轟音が聞こえました。きっと新幹線でしょうね。
こんなに響いて聞こえるものなのかと驚きました。 -
ライトアップは午後5時からですが、4時半頃すでに点灯していました。
昼間に見た時は水色っぽかったのに、この時点で色味が全然違いますね。 -
サザンクロスも青だったのに、ライトアップしたら橙色に。
池に浮かぶ宝石たちも仄かに灯りがともっています。 -
少しずつ辺りは薄闇に包まれていきます。
-
2016年に賢治生誕120年記念事業として、
宮沢賢治童話村で始まった「童話村の森ライトアップ」。 -
夜になると息づく鉱物。金曜日の夜だからか人も多すぎず、みな静かにこの幻想の世界を楽しんでいます。
-
ぬい撮りをしている方もいましたよ。
何かのアニメのキャラクターなのかな?と思われる小さなぬいぐるみで。
わたしのケロはリュックの半分を占めてしまうので、持ち運びしやすいのは羨ましい。
大きい分、人間っぽく撮れて楽しいんですけどね。 -
森の中で淡い光を放つ鉱物。
まるで水彩画のような色合い、綺麗すぎてうっとりさせられる。 -
柔らかい色合いと光が「妖精の小径」を照らします。
-
森の中にあるので、
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葉が作るシルエットも、影絵のように美しかったです。
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小川には、虹色の雫が。
川面への移る色も鮮やかで美しい。 -
わたしは小川から見えるこの風景が気に入ってしまい、
ここで長く時間を過ごしました。 -
まるで夢の中の世界みたい。
ステンドグラスと偏光フィルターがこんなにも美しく夜を彩るなんて。
こんな素敵な企画を考えてくださった方々に感謝です。 -
このライトアップのことは3、4年前にインスタで知りましたが、
実際に見ることができて本当に嬉しい。
フォトジェニックなスポットとして、SNSや口コミで反響を呼び、いまでは国内外から約28,000人もの来場者が訪れる県内有数のイベントになったそうです。 -
意外と撮るのが難しかったのが、暗闇に包まれたサザンクロス。
被写体が離れている分、どちらも美しく撮ることができなかった。 -
ここは橙色を中心とした、温かみのある色合いが多くて心が和みました。
エリアによって全然雰囲気が違って、それぞれ魅力があるから何周も回りたくなる。 -
和紙を重ね合わせているような繊細さ。
-
昼間に見た時はどれも青味がかかっているように見えたのに、
灯りがともることでこれほど多彩な色味を表現できるなんて。 -
下には市内の小学生が描いた絵の灯籠が。
-
「銀河鉄道の夜」をイメージした絵ですね。
こちらも昼間に見た時とは印象が変わって、童話の世界に誘います。 -
芝生広場のメインオブジェ。
ここは常に誰かが写真を撮っていて賑わっていました。 -
光り輝くどんぐり。中の花は蓮ですね。
周囲には花や植物が配置され、このエリア自体が一つの森となっていました。 -
こちらはログハウスエリアの灯籠。
宮沢賢治の世界に登場するキャラクターが織り込まれています。 -
「賢治の学校」の「のっぽになるゲート」も夜はまた違う雰囲気です。
「賢治の学校」の営業時間は通常8時半~16時半ですが、
ライトアップ期間中は19時まで延長されます。 -
ステージの近くでは、伝統工芸「花巻傘」のライトアップ展示。
なんともいえない妖艶な色合いが魅力的な和傘。
花巻の伝統工芸品である「成島和紙」を地元の歴史ある染物屋の職人が、賢治作品の世界観をイメージして染め上げ、その和紙を同じく花巻の伝統工芸品である「花巻傘」に仕上げて展示。
宮沢賢治と花巻が誇る伝統工芸のコラボ作品です。 -
この和傘、よく見ると小鳥が。
風でゆらゆらと羽ばたいていました。
「花巻傘」のライトアップ展示は9月25日までですが、
「童話村ライトアップ」は10月30日までですので、非日常の幻想世界に浸りたい方ははぜひ行ってみてください。 -
童話村でライトアップを楽しんだので帰ることに。
新花巻駅まで歩いて帰るか(徒歩20分弱)、タクシーを呼ぶかで迷いましたが、今回の旅は交通費がかさんでいるので徒歩で帰ることに。
一応童話村のスタッフさんに、
夜に一人でも歩ける道ですかね?と事前確認。
「確かに暗いけど、大丈夫だと思う!」と言われたので、よし歩こう!と決めたのですが。
これがなかなか暗い道で、草も生い茂っているし、足元がおぼつかない。
そしてライトアップの日なのに誰も歩いていない!
車もまばらにしか走ってない!!
地元の人が言う「歩ける」は「土地勘のない観光客でも歩ける」とは違うのだと思い知るのでした。歩き始めたことを後悔しながら、競歩のようなスピードで駅まで目指しました。
しかしこの道、翌日聞いたら時々熊が出る場所らしい…。
皆さん「童話村ライトアップ」の帰りは車かタクシーで帰ってください。
そして駅に着いたものの、誰もいない…。
ここは新幹線が止まる駅のはずなんだが。
ちなみに新幹線到着後は、まばらに人がやってきました。
東北新幹線かっこいいから見たい!と思いましたが、この位置関係なので新幹線の背びれ?みたいな部分しか見えなかったのでした。 -
JR釜石線の予定通りの電車に乗りこみ、花巻駅を目指します。
新花巻駅は線路が一つだけなので、発車直前に「反対方向に乗ってしまった!」と慌てて飛び降りる人たちが。
新花巻駅から花巻駅は2駅で、5分くらい。
しかし1駅目の似内駅に停車したままなぜか全然動かない。
不思議に思っていたら、「先行列車が熊に衝突したため、運転の見通しが立っておりません」というアナウンスが。
「熊!?」と驚いているのはどうもわたしだけのようで、みな無反応でスマホをいじっています。こんなことは日常茶飯事なんでしょうか。
スーツケース持ってる人ばかりだけど、観光客はわたしだけでみな里帰りなんでしょうか。
時折車掌さんに状況を聞きにくる乗客が。途中下車した方も何名か。
あと1駅の距離だし、下車してタクシー呼んだ方がいいのかな…と迷いながら50分経過、ようやく再開の見込み。
結局5分の距離を1時間かけて花巻駅へ到着。 -
花巻駅にも宮沢賢治の世界観が。
いま尚、深く愛され大切にされていることに感動。 -
本日の宿泊は花巻駅に隣接する「ホテル狩野」。
こんなに駅に近いところに泊まるのは初めてです。
チェックインを済ませて部屋に入ると、ドア開けてすぐ大きな蜘蛛がお出迎え。ぎゃ~!!虫は大嫌い~!!!
慌てて部屋の電話からフロントに電話するも繋がらない…。
ということで階段を駆け下りて、フロントに蜘蛛退治をお願いして、
ようやく一息つけました。
テレビをつけたらちょうど「金スマ」がやっていて、アンガールズさんと篠原ともえさんの回でしたが、途中から見たのにとても引き込まれる内容で心に残りました。
明日の準備をしてさぁ就寝!と思ったら、今度は外で酔っ払いたちが騒いでる!!運が悪いことにわたしの部屋は一番駅に近い部屋でして、結局1時くらいまで酔っ払いたちの路上宴会は続く。
はた迷惑な宴会終了後も、久々の旅行の高揚感、夜道の恐怖、熊との衝突(電車が)、蜘蛛との遭遇で、貨物列車の頻繁な行き交い(深夜3時頃が特に激しかった…)で全然眠れなくて、結局一睡もできずに朝を迎えるのでした。
駅に近いってラクだ~と思ったけれど、デメリットもまた大きいのだと思い知った旅なのでした。
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