木次線乗り鉄：空気を運ぶ山間部の赤字ローカル線。廃線はやむなし、廃線にすべきムダな路線

2022/08/11 - 2022/08/11

山陰本線宍道駅と芸備線備後落合駅木次線を結ぶ陰陽連絡路線。路線距離81.9km 、18駅。

保守点検の合理化を目的とした25km/h ～30km/hの速度制限箇所が多数あり、軽便鉄道並みの運行速度。保線にあまり経費を使われない線路状態は非常に悪い。民家の少ない山間部を走り、豪雨・豪雪の天候不順による運休も多い。

沿線には、三段スイッチバックで有名な出雲坂根駅があるが、鉄道マニアだけの名所。

乗客は、沿線にお金を落とさない青春18きっぷの利用者ばかり。国道が並行しおり不要路線。
赤字補填のために、JR西日本全体の運賃に転換されるなら、廃線にした方がいい路線。

エリア 木次・雲南(島根)

芸備線備後落合駅。
「旅と鉄道」2020年11月号付録「秘境駅地図帖」秘境駅ランキング120位。

山間部にある何もない駅でありながら、木次線と芸備線の乗り換え駅で、木次線は起点駅。
定期列車は三次方面が1日5本、木次・新見方面は各3本、3方向で1日合計11本しか発着が無い山間の無人のターミナル駅であり、いわゆる秘境駅。
備後落合駅前後の区間は、豪雨・豪雪により、不通となることが多々ある。

備後落合駅。

備後落合駅駅舎内。
芸備線・木次線の過去の栄光、プレートが飾られている。

備後落合駅時刻表。
木次線は4本（内1本は臨時の観光トロッコ列車「おろち」）。
芸備線は三次方面行きが5本、新見方面行きが3本。

備後落合駅。
芸備線新見行き列車（右）と三次行き列車（左）。

14時代発着の列車は、3方面行きの列車が接続し、ホームに並ぶ光景が眺められる。

備後落合駅。
芸備線ホームより、木次線ホームを。

備後落合駅。
木次線ホームより、芸備線ホームを。

備後落合駅。
乗車する木次線宍道行き列車。

備後落合駅～油木駅間の車窓。

油木駅手前の車窓。

油木（ゆき）駅。

油木駅の遠望。

三井野原駅。

三井野原駅の遠望。

三井野原駅～出雲坂根駅間の車窓。
奥出雲おろちループを望む。標高718mと書かれた木製の標識。

三井野原駅～出雲坂根駅間の車窓。
奥出雲おろちループを望む。

奥出雲おろちループは、国道314号線の坂根～三井野原区間の日本最大規模の二重ループ方式道路。
区間全長2360m・高低差105m、大小11の橋と3つのトンネルからなる。

三井野原駅～出雲坂根駅間の車窓。

三井野原駅～出雲坂根駅間の車窓。
出雲坂根駅の三段スイッチバック区間に入る。下の線路は折り返し用の駅に向かう線路。

三井野原駅～出雲坂根駅間の車窓。
出雲坂根駅の三段スイッチバック。
左側の線路（備後落合方面）から侵入し、折り返し、右側の線路を進行し出雲坂根駅に着く。

三井野原駅～出雲坂根駅間の車窓。
出雲坂根駅の三段スイッチバック。

三井野原駅～出雲坂根駅間の車窓。
出雲坂根駅の三段スイッチバック。
折り返し出雲坂根駅に向かう。運転士は運転席を移動する。

三井野原駅～出雲坂根駅間の車窓。
出雲坂根駅の三段スイッチバック。

三井野原駅～出雲坂根駅間の車窓。
出雲坂根駅の三段スイッチバック。
下の線路は宍道駅方向に向かう線路。

三井野原駅～出雲坂根駅間の車窓。
出雲坂根駅。

出雲坂根駅。
2面2線の無人駅で、三段スイッチバックの駅。
ホームの片隅の「延命水」と呼ばれる湧き水は有名。
国道が並走しているが、列車利用の場合は、上下線各3本、計6本しか列車が到着しない秘境駅。
列車なら、車窓でスイッチバックが堪能できる。

出雲坂根駅。
運転士は再度運転席を移動する。

出雲坂根駅。

出雲坂根駅～八川駅間の車窓。
出雲坂根駅の三段スイッチバック。
八川駅へ向かう線路に進入する。スイッチバック区間は終了。

八川駅。

出雲横田駅。
山間部を走る木次線にとって、やっと町らしい場所に到着。2面2線の簡易委託駅で、列車交換が可能な駅。

出雲横田駅。
神社を模した木造の駅舎は開業当初からの古い建物。駅舎入口には出雲大社に倣いしめ縄が飾られている。駅舎の屋根は入母屋屋根、壁は校倉造となっている。

出雲横田駅。

亀嵩駅。
1面1線の簡易委託駅。
松本清張「砂の器」の舞台の地。
有名な蕎麦屋「扇屋」が駅舎を活用して営業している。

亀嵩駅時刻表。
出雲横田駅発着からは、運行本数は倍以上になる。

亀嵩駅駅舎内蕎麦屋「扇屋」。
蕎麦屋「扇屋」は、乗車券の販売も行っている（簡易委託駅）。有名な奥出雲そばは、前もって電話で予約すれば、列車到着に合わせてホームで受け取る事ができる。営業時間は10:00～16:00。

亀嵩駅。

亀嵩駅。
出雲横田駅方向の眺め。

出雲三成駅。
国道314号沿いに駅舎はあり、さびれたローカル線の駅とは思えない駅前が整備されたこじんまりとした立派な駅。
駅舎正面右側に地元奥出雲町の物産販売所「仁多特産市」が併設され、出札窓口で乗車券類も売っている。

出雲三成駅。
2面2線の簡易委託駅。列車交換設備のある駅。

出雲三成駅時刻表。

出雲三成駅。
亀嵩駅方向の眺め。

出雲三成駅。
出雲八代駅方向の眺め。

出雲八代駅。

出雲八代駅。
線路が撤去されたホーム跡。

木次駅。
2面2線の有人駅。列車交換が可能な駅。

木次線の名称の駅前通り、木次線の中心駅で唯一JR西日本が運営している直営駅、窓口設置駅である。

木次駅。

山陰本線宍道駅。
2面3線の有人駅。木次線起点駅。

宍道駅。
停車中の列車は、木次線のレールバスの様な1両編成の小さな車両。
3番ホームには架線が張られておらず木次線列車の専用の発着ホーム。

宍道駅。
駅前には広々としたロータリーがあるが、コンビニはなく、何もない物静かな駅。