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IWM Londonでバーナード・モントゴメリーの肖像画を見たことから、マーケットガーデン作戦を思い出させた。バーナード・モントゴメリー将軍はマーケットガーデン作戦の立案と指揮した責任者である。<br />空挺部隊は全世界の陸軍の中でも最も精鋭部隊であることには誰も異存はないであろう。<br />その理由は、戦線の奥に、小火器だけでパラシュート又はグライダーなどで着陸し、一定の地域の確保、作戦上重要な拠点、橋、港湾施設、空港、石油貯蔵施設、政治的に重要な施設の確保、重要人物の誘拐を目指す部隊である。<br />少量の弾薬又は武器しか携行してないことから、短期間の継戦能力しかなく、広い地域を制圧するために後続の機甲部隊の到着を待たねばならない。<br />過去の戦いにおいて空挺部隊が最も大量に使用されたのは、マーケットガーデン作戦である。<br />最近において、空挺部隊が使用されたのはロシアによるキイウ攻略作戦である。<br />両作戦とも同じ目的で計画されており、同じ誤りを犯している。<br />前者は、フランスベルギー間の橋を空挺部隊が確保して、後続する機甲部隊の通路を確保し、ドイツ本土内に進軍することを目標とする。<br />後者は、キイウ空港を確保して、航空輸送の拠点を確保して、後続する機甲部隊の到着を待ちウクライナの首都キイウを占領する作戦である。<br />両者とも情報戦に誤りがあったので空挺部隊は壊滅的な損害を受けることになり、初期の目的は達成できなかった。<br />前者は、ほとんど無傷のSS機甲師団が橋の反対側に存在することを無視した。結果、橋の占領に赴いた空挺部隊は壊滅する。<br />後者は、ウクライナの抵抗意識は脆弱であり、空港はほとんど抵抗なしに占領できるだろうと誤った情報の下に立案された。<br />実際には、ウクライナの抵抗は強力であり、空挺部隊は壊滅する。<br />両者とも、機甲部隊の運用に同じ誤りを犯した。<br />両者とも、一本の道を数十キロにも渡る長い車列を組み、進んできた。<br />守る方からすればこれほど攻撃しやすい目標はないのである。しばしば道路上の車列は攻撃された。<br />両者とも、補給拠点から数十キロ、数百キロ離れたところから燃料を補給しなければならず、車列はしばしば停止する。停止ている目標を攻撃することほどたやすいものはない。<br />結局、機甲部隊は空挺部隊が確保している間に、空港、橋に到着することなく、空挺部隊の壊滅を招くことになり、結局、作戦は失敗した。<br />遠すぎた橋はコーネリアスライアンの著作である。<br />コーネリアスライアンの最も有名な作品は「THE LONGESTDAY」である。これは「史上最大の作戦」として映画化されている。<br />この中でも、大規模な空挺作戦が実施されている。フランス北部、コタンタン半島の要衝サント=メール=エグリーズの占領作戦である。<br />以下はWIKIPEDIAからの引用である。<br />アメリカ軍の空挺部隊の中でもっとも活躍したのは第82空挺師団第3連隊となった。計画では第82空挺師団はメルデル川両岸に降下したのち、コタンタン半島の要衝サント=メール=エグリーズの街を確保することとなっていた。サント=メール=エグリーズを抑えればシェルブールに向かう道路や鉄道を寸断し、ドイツ軍守備隊を孤立させることもできた。また、メルデル川にかかる橋梁も確保し、上陸した各部隊の進撃の手助けをするという任務も帯びていた[90]。<br /><br />しかし、実際にサント=メール=エグリーズ付近に降下できた空挺部隊は第3連隊のなかの小部隊となり、そのなかの数個小隊は街中に降下することとなってしまった。街中には、オーストリア兵で構成された対空部隊が陣取っていたが、午後11時に発生した火事の消火にあたる住民を監視するためドイツ兵50人ほどが建物外に出ていた。そこに第82空挺師団が降下してきたため、ドイツ兵は空に向かって射撃を開始した。そのうち、街中に空挺兵が着地し始めたが、建物にパラシュートが引っかかってぶら下がった状態となった空挺兵が続出し、ドイツ兵に次々と射殺された。そのなかの1人、ジョン・スティール二等兵は教会の尖塔にパラシュートが引っかかってしまったが、撃たれないようにするため、耳を聾するような大きな音で鳴り響く教会の鐘の音に耐えながら死んだふりをするしかなかった[93]。<br /><br />夜明け前には第3連隊の大隊の1/4ぐらいの兵力が集結してサント=メール=エグリーズに到達した。その1隊の指揮官は大損害がでる可能性の高い、建物1個1個を奪い合うといった市街戦を避けて、ドイツ軍の意表をついて街中に突入すると、強固な陣地を構築し始めた。街に陣取っていたドイツ軍の対空部隊と1時間程度の戦闘となったが、ドイツ軍部隊は撤退したので、6月6日の午前中にはサント=メール=エグリーズは確保され、同地は侵攻によって解放された最初の街となった<br />現在、第82空挺師団はポーランドに派遣され、ウクライナ兵への米国製兵器の訓練にあたっ米大規模部隊がポーランド到着 ウクライナ情勢にらみ増派<br />https://www.jiji.com/jc/article?k=2022020700246&amp;g=intている。<br /><br />コーネリアスライアンの「史上最大の作戦」は62年前に読んでいる。昔から私は、小説は嫌いだがノンフィクションは好きである。<br />文学作品はあまり読むことはない。<br />但し、ノーベル文学賞受賞作品で全部を読み、本を所蔵しているのは、ウィンストンチャーチル「第二次大戦回顧録」だけである。<br />マーケットガーデン作戦はコーネリアスライアンに依って「遠すぎた橋」として詳細に記録され、映画化されている。<br />遠すぎた橋<br />https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%A0%E3%81%99%E3%81%8E%E3%81%9F%E6%A9%8B<br />遠すぎた橋 予告編<br />https://www.youtube.com/watch?v=ZDxz6JBfero<br />WAR ROOMSについては、映画「ウィンストンチャーチル」で映画化されている。WAR ROOMSで繰り返し流れており、ウクライナ大統領がイギリス議会で要約版を引用したWE SHALL NEVER SURRENDERは以下を参照されたい。<br />ウィンストンチャーチル<br />https://www.youtube.com/watch?v=rdjzlkj2PrY<br />WE SHALL NEVER SURRENDER speech by Winston Churchill (We Shall Fight on the Beaches)<br />https://www.youtube.com/watch?v=s_LncVnecLA<br />コーネリアスライアン<br />https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%8D%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%B3<br />「史上最大の作戦」<br />https://www.youtube.com/watch?v=M6KQ2rlknJc<br />『世界ノンフィクション全集〈第20〉』筑摩書房(1961年1月1日)ASIN B000JBC2HE<br />Churchill War Rooms<br />https://www.iwm.org.uk/visits/churchill-war-rooms<br />IWM London<br />https://www.iwm.org.uk/visits/iwm-london<br />エルヴィン・ロンメル<br />https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%A1%E3%83%AB<br />バーナード・モントゴメリー<br />https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%88%E3%82%B4%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%83%BC<br />アラビアのロレンス<br />https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%93%E3%82%A2%E3%81%AE%E3%83%AD%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B9<br />https://www.youtube.com/watch?v=-tZEfARQNbU<br />トーマス・エドワード・ロレンス<br />Seven Pillars of Wisdom<br />https://en.wikipedia.org/wiki/Seven_Pillars_of_Wisdom<br />

本物戦車を求めてイギリスの旅 チャーチル戦車とChurchill War Rooms

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2010/12/10 - 2010/12/10

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kirstiNorge

kirstiNorgeさん

IWM Londonでバーナード・モントゴメリーの肖像画を見たことから、マーケットガーデン作戦を思い出させた。バーナード・モントゴメリー将軍はマーケットガーデン作戦の立案と指揮した責任者である。
空挺部隊は全世界の陸軍の中でも最も精鋭部隊であることには誰も異存はないであろう。
その理由は、戦線の奥に、小火器だけでパラシュート又はグライダーなどで着陸し、一定の地域の確保、作戦上重要な拠点、橋、港湾施設、空港、石油貯蔵施設、政治的に重要な施設の確保、重要人物の誘拐を目指す部隊である。
少量の弾薬又は武器しか携行してないことから、短期間の継戦能力しかなく、広い地域を制圧するために後続の機甲部隊の到着を待たねばならない。
過去の戦いにおいて空挺部隊が最も大量に使用されたのは、マーケットガーデン作戦である。
最近において、空挺部隊が使用されたのはロシアによるキイウ攻略作戦である。
両作戦とも同じ目的で計画されており、同じ誤りを犯している。
前者は、フランスベルギー間の橋を空挺部隊が確保して、後続する機甲部隊の通路を確保し、ドイツ本土内に進軍することを目標とする。
後者は、キイウ空港を確保して、航空輸送の拠点を確保して、後続する機甲部隊の到着を待ちウクライナの首都キイウを占領する作戦である。
両者とも情報戦に誤りがあったので空挺部隊は壊滅的な損害を受けることになり、初期の目的は達成できなかった。
前者は、ほとんど無傷のSS機甲師団が橋の反対側に存在することを無視した。結果、橋の占領に赴いた空挺部隊は壊滅する。
後者は、ウクライナの抵抗意識は脆弱であり、空港はほとんど抵抗なしに占領できるだろうと誤った情報の下に立案された。
実際には、ウクライナの抵抗は強力であり、空挺部隊は壊滅する。
両者とも、機甲部隊の運用に同じ誤りを犯した。
両者とも、一本の道を数十キロにも渡る長い車列を組み、進んできた。
守る方からすればこれほど攻撃しやすい目標はないのである。しばしば道路上の車列は攻撃された。
両者とも、補給拠点から数十キロ、数百キロ離れたところから燃料を補給しなければならず、車列はしばしば停止する。停止ている目標を攻撃することほどたやすいものはない。
結局、機甲部隊は空挺部隊が確保している間に、空港、橋に到着することなく、空挺部隊の壊滅を招くことになり、結局、作戦は失敗した。
遠すぎた橋はコーネリアスライアンの著作である。
コーネリアスライアンの最も有名な作品は「THE LONGESTDAY」である。これは「史上最大の作戦」として映画化されている。
この中でも、大規模な空挺作戦が実施されている。フランス北部、コタンタン半島の要衝サント=メール=エグリーズの占領作戦である。
以下はWIKIPEDIAからの引用である。
アメリカ軍の空挺部隊の中でもっとも活躍したのは第82空挺師団第3連隊となった。計画では第82空挺師団はメルデル川両岸に降下したのち、コタンタン半島の要衝サント=メール=エグリーズの街を確保することとなっていた。サント=メール=エグリーズを抑えればシェルブールに向かう道路や鉄道を寸断し、ドイツ軍守備隊を孤立させることもできた。また、メルデル川にかかる橋梁も確保し、上陸した各部隊の進撃の手助けをするという任務も帯びていた[90]。

しかし、実際にサント=メール=エグリーズ付近に降下できた空挺部隊は第3連隊のなかの小部隊となり、そのなかの数個小隊は街中に降下することとなってしまった。街中には、オーストリア兵で構成された対空部隊が陣取っていたが、午後11時に発生した火事の消火にあたる住民を監視するためドイツ兵50人ほどが建物外に出ていた。そこに第82空挺師団が降下してきたため、ドイツ兵は空に向かって射撃を開始した。そのうち、街中に空挺兵が着地し始めたが、建物にパラシュートが引っかかってぶら下がった状態となった空挺兵が続出し、ドイツ兵に次々と射殺された。そのなかの1人、ジョン・スティール二等兵は教会の尖塔にパラシュートが引っかかってしまったが、撃たれないようにするため、耳を聾するような大きな音で鳴り響く教会の鐘の音に耐えながら死んだふりをするしかなかった[93]。

夜明け前には第3連隊の大隊の1/4ぐらいの兵力が集結してサント=メール=エグリーズに到達した。その1隊の指揮官は大損害がでる可能性の高い、建物1個1個を奪い合うといった市街戦を避けて、ドイツ軍の意表をついて街中に突入すると、強固な陣地を構築し始めた。街に陣取っていたドイツ軍の対空部隊と1時間程度の戦闘となったが、ドイツ軍部隊は撤退したので、6月6日の午前中にはサント=メール=エグリーズは確保され、同地は侵攻によって解放された最初の街となった
現在、第82空挺師団はポーランドに派遣され、ウクライナ兵への米国製兵器の訓練にあたっ米大規模部隊がポーランド到着 ウクライナ情勢にらみ増派
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022020700246&g=intている。

コーネリアスライアンの「史上最大の作戦」は62年前に読んでいる。昔から私は、小説は嫌いだがノンフィクションは好きである。
文学作品はあまり読むことはない。
但し、ノーベル文学賞受賞作品で全部を読み、本を所蔵しているのは、ウィンストンチャーチル「第二次大戦回顧録」だけである。
マーケットガーデン作戦はコーネリアスライアンに依って「遠すぎた橋」として詳細に記録され、映画化されている。
遠すぎた橋
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%A0%E3%81%99%E3%81%8E%E3%81%9F%E6%A9%8B
遠すぎた橋 予告編
https://www.youtube.com/watch?v=ZDxz6JBfero
WAR ROOMSについては、映画「ウィンストンチャーチル」で映画化されている。WAR ROOMSで繰り返し流れており、ウクライナ大統領がイギリス議会で要約版を引用したWE SHALL NEVER SURRENDERは以下を参照されたい。
ウィンストンチャーチル
https://www.youtube.com/watch?v=rdjzlkj2PrY
WE SHALL NEVER SURRENDER speech by Winston Churchill (We Shall Fight on the Beaches)
https://www.youtube.com/watch?v=s_LncVnecLA
コーネリアスライアン
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%8D%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%B3
「史上最大の作戦」
https://www.youtube.com/watch?v=M6KQ2rlknJc
『世界ノンフィクション全集〈第20〉』筑摩書房(1961年1月1日)ASIN B000JBC2HE
Churchill War Rooms
https://www.iwm.org.uk/visits/churchill-war-rooms
IWM London
https://www.iwm.org.uk/visits/iwm-london
エルヴィン・ロンメル
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%A1%E3%83%AB
バーナード・モントゴメリー
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%88%E3%82%B4%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%83%BC
アラビアのロレンス
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%93%E3%82%A2%E3%81%AE%E3%83%AD%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B9
https://www.youtube.com/watch?v=-tZEfARQNbU
トーマス・エドワード・ロレンス
Seven Pillars of Wisdom
https://en.wikipedia.org/wiki/Seven_Pillars_of_Wisdom

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