2022/08/15 - 2022/08/16
236位(同エリア328件中)
jokaさん
山行二日目
雷は別格として、山で嫌なのは雨よりも断然風!
その風が今日は昨日よりさらに数m強くなりそうとの予報なのでサクサク下山します。
天気に恵まれるに越したことはないけど、最近は好天時にしか泊りがけの登山をしてこなかったこともあり、久しぶりの荒天も新鮮でいい経験になりました。
行程自体はピストンで、目にする風景は昨日と同じなため山の写真は控えめ。
それよりも平地に降りてからの打ち上げ三昧が主となっています。
それでは二日目の始まりです。
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
昨日早く寝すぎたせいか夜中の0時過ぎに目が覚める。
さすがに早過ぎるので二度寝、三度寝、四度寝……
そうこうしているうちに2時を回ったあたりから周囲が起きだす気配が。
南アルプスの外れという場所柄なのか強風&下り坂の天候を考慮してなのか、テント泊ならともかく小屋泊にしてはみなさんずいぶん始動が早いですね。
3時半起床の予定でしたが、寝たふり続けるのも苦痛になって準備を始めることにしました。 -
昨日受付の際、小屋内(食堂)での火の使用は5時以降と言われたので行動食を朝食に回すことにしました。光岳小屋は小屋周りにテーブルがないため、こうした時に困りますね。
早立ちを予定している方は注意です。
これまた受付時に明日(本日)の天気を尋ねると「電波が入らないのでわかりません」とあっさり答えられたことなど諸々を考慮すると、個人的にはテント泊の方がストレスなく利用できそうです。
小屋のローカルルールが全体的に小屋の都合に偏り過ぎている気がします。
小屋主さんが不在だったことも関係してるのかな? -
小屋の決めたスケジュールと山行計画が合致する場合には快適に過ごせそうですが、そうでない場合に応用が利かないというか融通をきかせる気がないというか…
準備完了。
この時点で2階に残っているのはわたしだけだったので、堂々とヘッデン点けてコンタクトを装着できたのは助かりました。 -
3時43分、小雨混じりの中、小屋を後に。
少し迷いましたが、レインウェアは着用せずいつもの半袖半パン姿です。 -
濡れた木道を恐る恐る進む。
9月中旬以降だと霜が降りてよりスリリングだと思います。 -
静高平の水場は今日も豊富です。
今日の天候を考えたら補給は必要ない気がするけど念のため。 -
4時30分、三吉平
ここから茶臼岳まで、細かなアップダウンを経て400mほど標高を上げていきます。 -
夜が明けました。
まだまだ薄暗く、日の出時刻の後もしばらくヘッデンが必要でした。 -
5時12分、易老岳通過。
ここまでに先行していた方々10名ほどとお会いしました。
昨日の話を聞く限り、ほとんどの人が易老渡から芝沢ゲートに下りるようだったので、この天候だとこの先茶臼岳まで誰とも遭遇しないかも… -
ここから茶臼岳手前までは、時折稜線に出ることもあるので主に風対策として上だけレインウェアを着用しました。
極度の面倒臭がりのわたしがそんなまともな判断をするなんて!と我ながら驚きました。 -
頭上では強風が吹き荒れてます。
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風の音だけが吹き抜ける中を歩いていると、遠くから鈴の音が。思わず顔を上げると、昨日横窪沢小屋の先で道を譲ってもらった大学生グループでした。
時間的に茶臼小屋から光岳往復っぽい。
ふだんは山中で行き合う人が少なければ少ないほど良しとするわたしですが、この時ばかりは「同志よ!」と思わず抱きつきそうになりました。
現金なものです…… -
希望峰
けっきょく仁田岳は行きも帰りもパスしてしまいました。 -
進むにつれて風が強くなっているような。
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律儀に木道の上を進むと、確実に池に転落します。
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行きはガン無視してしまった仁田池。
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すぐ目の前でした、
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茶臼岳手前まで来ると強風というよりほぼ暴風。
すれ違った方が「茶臼岳を越えるともっと酷いですよ」と教えてくれました…
ここまで10名以上の方とすれ違いました。眺望一切望めないこの悪天候の中…
光岳の意外な人気っぷりにちょっとびっくり。 -
レインウェアの上着着ておいてよかった。
さすがにここを半袖姿だとまずかったと思う。
ただ下は半パンのままなので、すれ違う人の多くがチラッと見て驚き顔になるのがおもしろかったです。 -
6時47分、茶臼岳山頂(2604m)
本日の最高到達点です。ということは…
あとは下るだけ♪ -
この山頂碑、材質といい色、字体といいとても好み。
どこの自治体のものでしょうか? -
キオンかな?
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ヤマハハコ、のつぼみ。
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先ほど方の忠告通り、本番は茶臼岳の先に待っていました。
平均すれば風速20m前後かもしれませんが、断続的に吹くさらに強烈な風に体を浮かされながらも先を急ぎます。 -
行きにこんなストーンサークル見かけたっけ?
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茶臼小屋への降下点に着きました。
直進すれば上河内岳を経て聖平小屋です。
数日前までは今日の午前中は好天予報だったので、上河内岳まで往復するつもりでいました。 -
茶臼小屋方面へしばらく下りると、風がピタッと止みました。
久々の静寂にホッと一息。 -
7時7分、茶臼小屋通過。
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テント場も濃い霧に包まれています。
少し上ではあれだけの強風が吹いているのが嘘のよう。
手前のツェルトもそよともなびいていません。 -
楽園よ、さようなら。
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何故か行きには見落とした樺段の標識。
こんなに目立つのに… -
水呑場は今日は瀕死状態です。
昨日あれだけ元気だったのに…
雨が降ればいいってものではないんですね。 -
やっと半分。
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勿体無いくらいぐんぐん下りる。
足元悪いこともあってスピードは出ませんが。
こんな急な斜面よく登ってきたもんだ。 -
大無間山の眺望で有名なスポット。
逆に言うと、ここ以外には眺望皆無ということです。 -
8時15分、横窪沢小屋。
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急登(激下り)区間はここでいったん終了。
とはいえまだまだ先は長い。 -
カラマツソウ?ではないですね。
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やっと大吊橋の名前が出てきました。
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沢が見えてくると、下りてきたんだなという実感が湧きますね。
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苦手な階段の下り。
足場が錆びてるだけでなく、ところどころ片方のネジが外れてブラブラしてるのがまた恐怖。 -
近くで見るとなかなかの迫力でした。
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ウソッコ沢小屋通過。
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今更不要だけど、嬉しくて反射的に補給してしまいました。
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ここの階段が一番ヤバかった…
いつか誰かが踏み抜くのはもはや必定! -
行きにはあんなに涼しくて快適だった沢沿いも、山上の涼しさに慣れた今となってはむしろ暑いくらい。
わがまま言ってすみません。 -
なんだかんだ一番苦手な奥多摩風トラバース。
画面では緩やかに見えますが、実際には斜度40~50度。体感的には垂直に近く、踏み外したら木に激突しない限り100m以上転がり落ちるしかない。
奥多摩や丹沢でも頻繁に目にするけれど、ありふれてる分だけ余計に厄介です。
大半の人にはただの緩やかな道にしか思えないらしいのが、わたしには不思議かつ羨ましくてなりません。 -
そして最後の難関、いつも緊張する畑薙大吊橋。
1/3ほど順調に進んだあたりから強めの横風がビュービューと!
いや~怖かった!!!
稜線上で受けた風に比べればはるかに穏やかだし、細いワイヤーながら両側に手すりもあるしで、普通の人から見たら何を大袈裟なということになるのでしょうが、幅40㎝の薄い鉄板上を歩くビビリの高所恐怖症にとってはまさに命がけ!
大声でミッキーマウスマーチを繰り返し歌いながらなんとか渡り切りました。
ありがとう、ミッキー♪ -
あとで写真を見ると渡っていたのは3分にも満たない時間だったみたい。
だけどわたしとしては、知らない間に昇天して、進めど進めどまったく対岸が近づいてこない“無限吊り橋地獄”に落とされた感覚でした。
これまでの登山経験上一番怖かったかもしれない… -
10時8分、茶臼岳登山口着。
いわゆる登山はここで終了ですが、ゴールはまだ8㎞先。 -
車道を延々と歩く。
「お疲れ様で~す」
登りでも下りでもお会いしてお話した方が、自転車に乗って颯爽と追い抜いていきました。
畑薙大吊橋のこちら側にデポっておいたのでしょう。 -
“ゴールまで気をつけて”
はいっ!
10時36分、沼平ゲート通過。 -
畑薙第一ダムが見えてきました。
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堰堤を渡ろうとしたところで軽トラックの方から「乗っていきますか?」とお声がけがありました。
荷台に乗るのはいくつになってもワクワクしますね♪ -
2㎞ほどワープして畑薙夏季臨時駐車場へ。
ありがとうございました。
下山届を提出して先へ進む。 -
静岡県道60号線をひたすら南へ。
TJARの選手は、北、中央、南アルプスを走破した後にこの道を走り切って駿河湾を目指すわけですね。
あらためて凄いなあ…… -
11時24分、白樺荘着。
ここから公共交通機関で帰る手段は二つだけ。
14時35分発の静鉄ジャストラインで静岡駅に出るか、15時発の毎日あるぺん号に乗って東京駅に向かうか。
長時間のバス移動が好きではなく、乗り換えの手間があってもなるべく電車を絡めたいわたしは静鉄ジャストラインを予約してあります。 -
もともとの計画では13時前後に到着して、温泉&食事で時間ピッタリ。
さて、余った一時間半をどうしようかな? -
白樺荘は宿泊可能な温泉施設。
こんな所に前後泊なんていう時間に余裕のある山行もいつかやってみたいですね。
入口横の券売機で入浴券を購入。 -
到着時には貸し切り状態。
あがった頃にどかどかと10名近く入ってきたのでラッキーでした。
浴室も更衣室も予想よりかなりこじんまり。
立地的に畑薙帰りの登山者の大半が立ち寄って大混雑と思っていたけれど、そうでもないのかな? -
“静岡麦酒 樽生”
なんて素晴らしい響きなんでしょうか♪ -
迷うな~
-
ご時世からか席間広めのゆったり配置。
12時過ぎというランチタイム真っ只中にしては空いています。 -
かんぱ~い♪
イカリングとセットで1000円は安い。 -
本来の計画では食事は14時前後。
夕食に響かないよう軽いものを食べるつもりでしたが、この時間ならいいですよね。
衣が薄めでしっかり肉肉しいとんかつでした。
大満足♪
ご馳走様でした♪ -
ネット情報で休憩スペースが有料で利用できるとのことだったので受付で尋ねると、無料休憩室もありますよと。しかも飲食可能らしい。先ほどの昼ごはんもそこで食べることができたと。
-
いい意味で合宿所感溢れる大広間。
好きだな~、この感じ♪
窓全開でクーラー要らずもとてもいい。 -
安定の隅っこ暮らし。
落ち着きます。 -
美味い!
こんなくつろげる場所ががら空きなんて俄には信じられません。
クルマ利用の人は温泉と食事済ませたらさっさと帰るのかな? -
隣の部屋から微かに流れてくる野球中継(エンゼルスの大谷選手が投げてました)を子守唄にしばしお昼寝ZZ z
控えめに言って天国でした。
今この時のために二日間歩いてきたのかと思うほど。
けっきょく最後まで休憩室は静かなままでした。 -
いや~、最高でしたね。
意図せず繰り上げたスタート時刻でしたが、こんな快適空間が待っているならあと一時間早く出てもよかったかも。 -
14時36分、ほぼ定刻通りにバスが到着。
-
あわよくば車内で昼寝の続きをなどという甘い考えは発車後すぐに諦めました。
曲がりくねった山道がひたすら続き、酔わないようにするので精一杯。
二時間半後、ようやく山道を抜けたときにはホッとしました。
こちらは井川ダム。時間に余裕があれば近くのあぷとライン井川駅からのんびり列車旅というのもよさそうです。 -
時刻表通りの17時50分、静岡駅に到着。
長かった!やっぱり遠いな、南アルプス。
とは思うものの、ふだんから車移動の人にとっては三時間半ぐらいなんてことないのでしょうか? -
ビルの谷間に夕日が沈む。
戻ってきちゃったな。 -
大正4年(1515)に家康公300年忌を記念して建立された記念塔。
ここでの東照宮はもちろん日光ではなく久能山の方です。
そういえば以前久能山東照宮を訪れる旅を企画してとん挫したままだったような。 -
南口から徒歩4分ほど。
『焼津港 みなみ』さんへ。
すぐ近くにある『清水港 みなみ』とともに近隣の会社員から観光客まで幅広い層に絶大な支持を受ける人気店。特に昼のマグロ丼は絶品との噂です。
予約時間ピッタリの18時に到着すると、“本日予約で満席です”の掲示が出ていました。 -
本日のおすすめ
この後静岡おでんを連食するかまだ迷っているのでチョイスが難しい。 -
かんぱ~い♪
つい勢いで注文してしまいましたが、腹具合考えるとハイボールあたりにしておけばよかった気がする… -
店主おまかせ 特選まぐろ三昧
やたら脂のノリや霜降りを有難がる風潮はよく理解できませんが、このくらいの量ならやっぱり中トロは美味しいですね。 -
釜揚げしらすとレタスの韓国風サラダ
大好物のホッキサラダと激しく迷うも、野菜をガツガツ食べたかったのでこちらを。 -
さば白造り
予想通り完璧な日本酒のアテですね。 -
というわけで開運特別純米『掛川』を注文。
ロックグラスになみなみと。 -
本まぐろ おまかせ漬け炙り
せっかくなのでまぐろ尽くしで。 -
この食べ方が一番気に入りました。
中トロ手巻き寿司で締めるか迷うもここで終了。
もっと飲み物軽くしてあと一、ニ品頼むのが正解だったか?
ご馳走様でした♪ -
Google先生のお告げによれば12分の道のりを小走りで移動して、駅北側のこちら『川しん』さんまで締めのラーメンを食べに来ました。
静岡市清水区を中心とする超局地的地ラーメン“味噌溶き系ラーメン”のお店。
この時点で新幹線の発車時刻33分前。
ここから駅まで徒歩10分なのですでにギリギリ。
行列できてたら諦めるつもりでした。 -
キャパ10名ほどの狭い店内の最後の一席に滑り込む。
まだラーメン出てないお客さんが六人もいる。計算上は三ロット目。大丈夫か?いや無理だろ…
と半分諦めかけていた着席から11分後、区切りの都合でニロット目に先客二人組より先に提供されるという奇跡が起こる!
比較対象が無いためわかりにくいけれど、洗面器大の器にパンパンです。 -
いただきます。
ご覧の通りスープは鶏ガラと野菜からとった半透明な清湯。単体だとごく薄味ですが、微かにコクがある感じ。 -
ここから丼中央に山盛りの味噌を自分の好みで溶かしていくわけです。
後から溶かしてもしっかり馴染むのがおもしろい。
短冊形のチャーシューも旨し。 -
当然七味唐辛子が合わないはずもなく。
洗面器盛りに苦戦しつつもなんとか完食。
ご馳走様でした♪ -
駅まで小走り。発車6分前に改札前着。
汗だくになってしまった。 -
予定通りの新幹線に乗って帰京。
天気予報が悪い方にブレてしまいましたが、結果オーライの楽しい旅でした。
まあ、楽しくない旅なんて今まで一度も無かったりするわけですが。
イザルガ岳からの富士山を見られなかったのは心残りなので、いつかまたチャレンジするかもしれません。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
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