洋館をたずねて緑豊かな東北にやって来た　盛岡編

2022/07/23 - 2022/07/27

初めて訪れた盛岡。中学の修学旅行は、先生の趣味だったのか中尊寺には行かず八幡平を旅行した。
今回は東北の洋館を巡ってきたので、盛岡には辰野金吾が手掛けた銀行があるとのことでそれを楽しみに訪れた。

エリア 盛岡(岩手)

ホテルの窓から太陽が見えてきた。

靄の中の漁船。

あっという間に海が霧に覆われて･･･

再び太陽が現れて幻想的な風景に。

青い海は見れなかったけど、これはこれで美しかった。

後で盛岡の方と話していて、三陸海岸は一年中、やませが降りてきて青い海が望めることは少ないそうだ。

ホテルのバスで駅まで送ってもらい、再び三陸鉄道へ。
田野畑発8:57　宮古着9:43

宮古でバス待ち時間が１時間ほどあって、カフェを探すも無し。
開いてなかったけど可愛いパン屋さん。

宮古発10:45　盛岡着12:25
バスの車窓からは、緑の山々。トンネルもいくつも通った。

ホテルに荷物を預け、盛岡駅からバスで県庁・市役所前へ。
岩手県公会堂
昭和天皇のご成婚を記念して昭和2年（1927）に県会議事堂・大ホール・西洋料理店・貴族方の宿泊所として建設された。
設計は日比谷公会堂、市政会館、早稲田大学大隈記念講堂と同じ建築家、佐藤功一。

お堀周りの緑が美しい。盛岡とっても良い天気で、梅雨があけたらしい。

もりおか啄木・賢治青春館
明治43年(1910）竣工の旧第九十銀行を保存活用し、啄木と賢治の青春時代と盛岡を紹介している。

銀行の雰囲気を残しながらも展示がされている。

「悲しき玩具」や「一握の砂」初版本。
「雑誌スバル」ギリシャ神話的な表紙が素敵。

金庫、重そうな扉。

宮沢賢治の物語をプチ上映してました。

窓の上の装飾や柱頭装飾が美しい。

デザイン違いの暖炉。

カフェスペースもあります。壁にミュシャ。

外はすごい猛暑。マンゴジュースフロートで一休み。

盛岡信用金庫本店
設計は盛岡市出身の葛西萬司。旧盛岡貯蓄銀行として昭和2年(1927）に建てられ、現在も使用されている。花崗岩を貼った直線的な外観に石彫を装飾したデザインが目を引く。

銀行の裏手の門のアイアンも素敵。
この時期、暑さに負けず咲くノウゼンカズラが綺麗。

普通のお宅のようだけど、もとはお店かしら。

南部鉄器やさん。

紺屋町番屋
大正2年（1913）に盛岡消防団分団として建立され、第五分団の番屋として使用されていた。大正期の木造洋風建築の典型で、望楼の特徴的景観は、消防団の歴史を知る貴重な建物でもある。

雑貨屋さんとカフェになっている。熱中症にならないように水分補給。

ござ九・森九商店
ござ九は江戸末期から明治にかけての豪商。白壁と貼り瓦、格子戸の低い軒が続く建物は、当時の面影を残している。

裏側の土蔵と川べりの石垣は盛岡を代表する景観だそう。

そして次にヴィンテージショップへ。

https://ririe93.ocnk.net/

気が付けばミルクグラス（ファイヤーキング）もずいぶん集まってしまい･･･

アンカーホッキングのタンブラーと黄色いピアスをお持ち帰り。

桜山神社
盛岡藩初代、南部信直公の没後百五十年にあたり盛岡藩では、ご遺徳を偲び奉るため、城内淡路丸に神殿を建立したのが始まりだそう。

階段をあがると

すごく大きな烏帽子石。ご利益ありそう。
旅の安全を祈って。

盛岡城跡公園
南部信直が築城を開始し、寛永10年（1633）歴代藩主の居城となった。石垣には盛岡産の花崗岩が使われ、日本百名城の一つとして知られているそう。

しっかし、暑い！天守閣無いし、上まで上がるのを止めました。

とにかく暑くて、カフェで一休み。
茶廊車門
https://retty.me/area/PRE03/ARE161/SUB16101/100000033758/

盛岡でもコロナ渦、検温、消毒後、名前や電話番号を記入します。
蔵の２階へ。

落ち着いていい雰囲気。

何だか懐かしい盛りのクリームあんみつ。
学生と思われる男子２名、大きなパフェをあっという間に平らげていきました(笑)

界隈を散歩後、予約したレストランへ。
弘前で夕食難民になってしまったので、旅の途中で予約しました。

落ち着いた雰囲気のフレンチレストラン。
chez mura bleu lis

https://morioka-restaurant.com/

美しい冷たいスープから始まり･･･
とても丁寧で美しい皿の数々、目にも楽しく美味しく頂戴しました。
魚が苦手なので、肉のみで6,000円のディナーでした。

メインはビーフシチュー、デザートもプチで多種、美味しかった♪
サービスも申し分なく、帰り際、シェフがご挨拶に出て来て下さった。

旅のラストの宿泊は、ホテルメトロポリタン盛岡。
駅にも近くて利便性が良い。

客室にはスマートTVがあり、イタリア語ZoomレッスンやYouTube鑑賞などでき、快適だった。

翌朝、バイキングで朝食を取った後、徒歩で光原社へ。
光原社
大正13年（1924）宮沢賢治の生前唯一の童話集[注文の多い料理店]を発刊、社名も賢治の手によって光原社と名づけられた。賢治と創業者が盛岡高等農林学校で先輩、後輩の縁によるものとのこと。

鉄器の高橋萬治や民芸の柳宗悦、染色の芹沢銈介、版画の棟方志功などの知遇を得ることができ当初の出版の仕事から鉄器、漆器、全国各地の民芸まで業態は移ってきたそう。
残念ながらコロナ感染者が出て休業。カフェの可否館や隣接する杜のくらも残念ながらお休みだった。

もの思う宮沢賢治。イーハトーブ（理想郷）の夢でも考えてるのかな。

暑さに耐えられずバスで･･･
啄木新婚の家
歌人・石川啄木が堀合節子との新婚生活を始めた家。
盛岡に現存する唯一の武家屋敷とのこと。

広間で結婚式をあげ、３ヶ月ほど住んだそう。
バスで啄木新婚の家からバスセンターまで乗車。
猛暑の中、バスの冷房に救われる。

再びバスで移動。
岩手銀行赤レンガ館
東京駅を手掛けた辰野金吾・葛西萬司建築事務所が設計して明治44年(1911)に盛岡銀行本店として建てられた。（後に岩手殖産銀行→岩手銀行）国指定重要文化財。

辰野金吾が設計した建築としては東北地方に唯一残る作品とのこと。

バルコニーのロートアイアンが素敵。

平成24年(2012）赤レンガの銀行として親しまれてきた、この建物は銀行としての営業を終了し、保存修理工事を経て、公開施設として生まれ変わった。

辰野金吾
明治大正期の代表的建築家。建築教育にも大きな足跡を残した。唐津藩(佐賀県)藩士姫松倉右衛門の次男。唐津生まれ。明治1(1868)年,辰野宗安の養嗣子となる。同5年,出京。翌年,新たに設立された工部省工学寮に入学した。ここで,お雇い外国人教師コンドルの指導を受ける。

明治13年,ロンドンに出発,同地のバージェス建築事務所などで建築を研修,フランス,イタリアを回って16年に帰国。17年,工部大学校教授に就任。19年帝国大学工科大学に吸収,再編成され,同校の教授となった。辰野建築事務所がが設計した作品は日本銀行本店、東京駅、旧両国国技館をはじめとする228件にもおよぶといわれ,まさに明治・大正の建築界を席巻したそう。

銀行のカウンター。

こちらの入ってすぐ右側の部分は、旧建築様式が復元された盛岡銀行ゾーン。

大理石の暖炉でしょうか？

金庫室の想い扉。

部屋ごとに微妙に違う装飾。

ちょっとギリシャ風破風的な・・・

階段手摺の丸い形の装飾がお洒落。

窓のアール、ロートアイアンの柵がいい感じ。

比べてみて・・・
辰野金吾設計の東京駅。

赤レンガだし、何となく同じ匂いを感じる。

塔の部分も似ている。

改札のこのエントランス部分、お気に入り。

そして輸入雑貨ラ・ボンボニエールへ。
以前、ファンである比留間郁美さんという陶芸作家の作品をネット購入したことがあるので、訪ねてみたかった。

https://labonbo-shop.com/

可愛い雑貨がたくさん。
お店の方とあれこれお喋り、楽しかった♪

天使のネックレスを購入。
レ･ザンヴァジォン･エフェメールは、フランスを代表するウォールステッカーブランドとのこと。デザイナーのソフィア・アントノヴィッチのアイディアで生まれ、パリのアトリエから生まれるエスプリ溢れるデザインはステッカーの発表後、地元フランスのメディアやヨーロッパ各地で取り上げられ、現在では世界中から注目されているそう。

前日、タイムオーバーで入れなかったお店でランチ。
イタリアンレストラン　filo

https://filo-morioka.com/

蔵の中の大理石のカウンター席。いい感じ。

岩手の地産を使った料理に看板に書かれた作家さんたちの陶器などを使用してというコンセプト。

前菜盛り合わせ。色々楽しめて嬉しい。

白金豚サルシッチャと焼きとうもろこしのフェットチーネ。
美味しかった☆

ドルチェまで満足でした♪

イタリアというとつい身近に感じ、シェフはイタリアのどこかで修行されたのですかと尋ねるも国内のお店で研さんされたそう。

隣にも古そうな建物、カフェだったけどお腹いっぱい。

そして少々そぞろ歩き。
喫茶ふかくさ
https://retty.me/area/PRE03/ARE161/SUB16101/100000861346/

この緑に覆われた感じが気になって･･･
でも店内は狭くてエアコンがないの。

レトロ喫茶好きなので、扇風機で頑張ります(笑)

ホントは、珈琲とオーダーしたいけど暑さに負けてアイスコーヒー。

旧市街は見どころ行ってしまったので、時間調整にとカフェめぐり。
六月の鹿
http://6gatsunoshika.blog109.fc2.com/

狭いけど落ち着ける店内。

カフェグラッセ
ネルドリップで丁寧に入れたコーヒーをシェイカーに入れ氷で冷やしてました。
氷もコーヒーで作っているので、味が薄まることがなくてコクがあって美味しかった。

バスでホテルに戻り、荷物をピックアップして
盛岡発15:50　東京着18:04
青森、岩手と短くも充実の旅でした。

お持ち帰りの品々。買いすぎか(笑)
どこへ行っても好きなものを求めてウロウロしてしまう私。
コロナ感染上昇期に無事まわれて感謝です。
お付き合いいただいた皆様、ありがとうございました。

この旅行記へのコメント （2）

• るなさん 2022/08/13 12:36:37

  見知らぬ東北

  マリアンヌさん、ちゃお♪
  今日は嵐だねぇ@@;さっきすごい雷の音が近くてびっくりした！
  まさかテニスしてないよね？(;^ω^)
  
  東北旅、楽しませて頂いてまぁす！
  ホテルからの朝もやの風景いいねぇ♪
  霧って幻想的よね。
  
  盛岡の街並みも風情があること！そしてどこにいても立ち寄るヴィンテージショップ！今回もお持ち帰りだね（笑）
  どんどんマリアンヌ博物館に増えていく～って今回は比較的小さい物か？あはは
  
  岩手銀行赤レンガ館は東京駅みたいね。と思ったらリンクしてた！
  盛岡なんて行ったことないけど、知らない街を一人気ままに旅するってホント好き。
  でももう気分は逃亡先への上空なんで国内はまたお預けになるかもなぁ( *´艸｀)
  
  るな
  
  

  マリアンヌさん からの返信 2022/08/17 15:26:53

  RE: 見知らぬ東北

  るなさん、Ciao☆
  
  だいぶ返信が遅くなっちゃってごめんなさいm(__)m
  さすがに天候不順のあの日はテニス無かった！
  
  ホテルからの朝もやの風景いいねぇ♪
  霧って幻想的よね。
  →あれはあれで幻想的で良かったんだけど、青い海見たかった･･･
  
  盛岡の街並みも風情があること！そしてどこにいても立ち寄るヴィンテージショップ！今回もお持ち帰りだね（笑）
  →思っていたより、雰囲気が良かったです。蔵好きな私としては、楽しめたかな。
  
  どんどんマリアンヌ博物館に増えていく?って今回は比較的小さい物か？あはは
  →エヘヘ･･もう終活せなあかん妙齢なのに、病気が治らない！
  　〇〇は死んでも治らないってか？(笑)
  
  岩手銀行赤レンガ館は東京駅みたいね。と思ったらリンクしてた！
  →だよねー。似てるもん。
  
  盛岡なんて行ったことないけど、知らない街を一人気ままに旅するってホント好き。
  でももう気分は逃亡先への上空なんで国内はまたお預けになるかもなぁ( *´艸｀)
  →そうそう、気ままはいいよね。
  　でもそろそろ海外だよね。国内の続きはもう少し後にしたいよね(^_-)-☆
  
  マリアンヌ