18きっぷで三泊四日富山旅　１日目

2022/07/21 - 2022/07/24

北陸行ったことないなあ魚と日本酒かいいなあ、と思い立ち、2022年7月に神奈川から富山まで18きっぷでひとり三泊四日旅。
できるだけJRを使用。
往路では、未乗だった「えちごトキめき鉄道」「あいの風とやま鉄道」も満喫。
帰路では大糸線と「リゾートビューふるさと」を利用。
姫川の美しさを堪能。
盛夏の車窓の美しさに、退屈知らずの旅でした。

エリア 富山

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: JRローカル 私鉄
• 旅行の手配内容: 個別手配

最寄駅から通勤時間帯の橋本駅を通ってJR八王子駅へ。
あまりのラッシュに呆然・・・
とはいえ旅日記で日本の資本主義を嘆いても仕方がないので
気を取り直して車窓を眺めます。

幸い高尾駅で甲府行きに乗り換えると
下りになるためか、かなり車内は空きます。

先日飯田線の旅に行ったときはこの区間もロングシートだったのですが、
今回はボックスシート。
それだけで何となく幸せです。
四方津駅から山梨県に入ります。
車内放送も女性の落ち着いた声で
音量も控えめなため非常に快適な車内。
音量って大事よね。

ぼやっとしているとトンネルを抜け、
猿橋駅手前付近でぱあっとかわいい田んぼのパッチワーク。

この後、山梨・長野でよく見かけるのが
自生の合歓の木の赤い花。
扇形のかわいらしい花がちょうど満開で
見つけるたびに嬉しい。

甲斐大和駅では貴重なトイレ休憩タイム。
待ち合わせ時間が長いので改札横のトイレまで向かい、
なんとなく上から見下ろしたアングルで写真を撮るのがお約束。

甲府駅構内のNewdaysでおにぎりと素焼きミックスナッツを購入し、
今度は松本行に乗り換えます。

電車旅のおやつは
チョコレートとナッツは必ず持っていくことにしています。
いざというとき死ななそう、だから。

また、電車旅では
キャリーケースではなくボストンバッグが楽。
地上を歩いているときは重くて大変ですが
電車の中でどっか行っちゃうキャリーケースを足で押さえていなくても
網棚に乗せてしまえば身軽です。
キャリーケースを網棚に乗せる腕力は私にはなくて。

もちろん網棚に乗せた荷物を忘れることもあるので、
指にでも書いておくか
自分なりの目印を作っておくのがいいかもです。
私は左手人差し指に「上の荷物」と書いた紙きれを
ぐるぐる巻いておきました。

いや、ほんとに忘れてしまうんですよ。
ふむすけ、しかも鳥頭だし。


こちらは3両編成のロングシート。
乗客は数えるほど。
でも車掌さんが時々見回りに来てくれるので
安心です。
痴漢とか本当に怖いんですよ。
車掌さんありがとう。

続いてはJR篠ノ井線にて松本から長野駅に向かいます。
篠ノ井線といえば、姨捨（おばすて）駅の車窓。
日本三大車窓、の一つ。
ほかの二つ、北海道の根室本線と熊本県の肥薩線も
いつか見に行ってみたいです。


とはいえ。
スイッチバックもある駅なので、
姨捨駅でホームに降りる時間は多少はあったのですが、
景色がみられるのは反対側のホームから。
あまり良い写真が撮れず、リベンジを誓いました。

ね、あんまりよい写真じゃないの。

ところで篠ノ井線。
ロングシートとボックスシートの混合ですが、
なぜか若い女子グループがたくさん乗っており、
どうやら地元の子たちの様子。
立ち客もいるくらいの混み具合でした。

途中冠着駅ではヒグラシが沢山鳴いていて
なんだか晩夏を先取りしたみたいな気分。
蝉の種類でも気候の違いって分かりますよね。

そんなこんなで長野駅に到着です。
ここからは18きっぷが使えなくなります。

次に乗るのはしなの鉄道　北しなの線。
発車まで33分の待ち合わせ時間がございます。

入線しておりますがまだ乗れません。

この乗り継ぎの悪さを解消するかのようにホームに燦然と現れるのが
「蕎麦処しなの」。
立ち蕎麦屋です。

信州蕎麦処 しなの グルメ・レストラン

これね。

信州蕎麦処 しなの グルメ・レストラン

かけそば一杯280円。
朝から何にも食べていなかったので腹ペコです。

しかし、立ち蕎麦屋なんて実に久しぶり。
特にホームの立ち蕎麦屋なんて、昨今
閉めてしまっているところが多いですものね。

いや、しかし、ここのお蕎麦はかなり美味しいです。
これを食べるためだけにでもこのホームに寄る価値があります。
私好みのお蕎麦。

実に幸せなトランジット。
駅の売店でビールも買ってきたことだし、
さ、しなの鉄道で呑み鉄でもしましょうか。

これを書いてる今も、思い出して幸せな気持ちになります笑
また行きたいなあ。

お蕎麦屋さんに行く前に
長野駅の改札を出てしなの鉄道の切符を購入しました。
長野ー妙高高原で850円。
地方の私鉄は高いよねえ。
まあ存続してほしいから、ただの観光客の私は別にいいけど、
地元の人は大変よね。

同じくらいの距離でも
京王線　新宿ー京王八王子間は370円。
単純に比べられるものではないけど、
もうちょっと国が補助してあげるとかできないのかしらね。



しなの鉄道はボックス席です。
これは長野県出身の同僚にちゃんと聞き込んでいたので
ビール購入に踏み切れたのです。
一応、万が一駄目だった時用に
百均でお弁当用のクーラーバッグも持ってきています。
うっかりキリンの一番搾りなど癖で買ってしまいましたが、
ここはご当地ビールだったな。
私としたことが。


この日はもともと雨予報。
でもここまで降ってないんですよね。
山梨付近では晴れていたし。
晴れ女なので、あまり心配はしておりませんでしたが、
妙高高原駅に到着のころ、
ぽつりぽつりと車窓に雨の斜め線が。

そんなわけで車窓の写真があまりなく。
妙高高原駅からは
えちごときめき鉄道　はねうまラインに乗り換えです。
しなの鉄道が到着するのと同じホームの進行方向寄りに
すでに発車待ちで停車中。

乗り換え時間が3分でも余裕です。

改札は出られなかったので、
「とき鉄18きっぷ」は車内で車掌さんから購入。

はねうまラインはロングシート。
ですが乗客は1両に4名ほど。

二本木駅ではスイッチバックをします。
本日2回目のスイッチバック。
山の景色はこの線まで。
車窓をじっくり眺めて堪能します。
普段PCで酷使しているから、目をいたわってあげたい。

ちょいと曇りの直江津駅に到着です。

15分の待ち合わせの後、続いて日本海ひすいラインに乗り換えます。
うん、こんなに全部乗って1000円。
とき鉄18きっぷ、いいですねえ。
青春18きっぷの期間内しか販売していないのでご注意。

あいの風とやま鉄道の泊駅まで直通の日本海ひすいライン。
想像よりずっと新しい車両。
もちろん進行方向向かって右の座席に着席し、
ひたすらトンネル⇒日本海⇒トンネル⇒日本海
の車窓を繰り返します。

特に頚城トンネルは長い。
名立駅から能生駅までの約11Km、ほとんどトンネル。
間に筒石駅を挟んでもトンネル。
筒石駅の真っ暗なホームに中学生くらいの男の子が降りていきましたが
ここが最寄り駅の生活って面白そうですね。
いや、地上の駅舎まで階段280段、
エレベーターもエスカレーターもなし、ですって。
大変か。
降りてみたかったな。
有名なモグラ駅の土合駅もまだ降りたことないんだ。

道中、親不知駅も通過しつつ、泊駅に到着。

ここからは↑のあいの風とやま鉄道　高岡行きに乗り換え。
なんだかまたもや新しい車両が来ましたが、
このデザインはあんまり好きではないかなあ。

そしてやっと魚津駅に到着。

魚津駅での宿泊は
APAホテル魚津駅前店。
到着時ちょっと雨がぱらついていましたが
駅近のため傘なしでもなんとかOK。

本日のお部屋。
シングルからセミダブルにアップグレードしていただけました。
ありがとう。

もう18時すぎ。
地方は飲食店閉まるの早くて食いっぱぐれたりするので
早めに夜ご飯へ。


ご飯に行く前に、明日の富山地方鉄道のフリーきっぷを
地鉄の新魚津駅に買いに行きます。

あいの風とやま鉄道の改札を出て左に行くと
地下通路があり、
そこを抜けて階段を上がると新魚津駅の改札があるんですが・・・

アパホテル＜魚津駅前＞ 宿・ホテル

・・・この地下通路、ちょっと怖い。
長いの。
そして誰もいないの（これは偶然なのか）。

改札もおじいさん駅員さんが詰所（？）にいるっきり。
明日の切符下さいな、と言って購入した切符がこちら↓

富山駅前の市内電車も地鉄が運営しているので
こちらも乗り放題に。
嬉しい。


さあ、ご飯ご飯
お魚を食べるんだ、と向かった先の
目星をつけておいたお寿司屋さんはまさかの満員で入店かなわず。

道路はこんなに空いているのに。

仕方ない、予約してなかった私が悪い。

とりあえず遠くには行きたくなかったので
駅に引き返そうと歩いていると、
別のお寿司屋さんを発見。

太助鮨さん。
予約してない一見の客も快くカウンターに座らせてくれました。

私は一度にたくさん食べられない胃袋なので、
富山っぽい握りをお任せで頼み、
お酒は勝駒をいただきます。
お通しもおいしく
お酒は勿論美味しい。
高岡の鋳物メーカーの能作のお猪口でした。
いいですねえ。
うちにもほしい。

握りは、
烏賊、鯵、のどぐろ、ばい貝、蛸、〆鯖、海老、スズキの８貫で
止めていただきました。

勝駒一合と合わせて4900円。良心的ですね。
海老がめちゃめちゃ美味しかったし
光物好きな私には鯵と鯖も嬉しかった。

太助鮨 グルメ・レストラン

※これは全然お店のせいではないんだけど、
カウンターが6席しかないお店でね。
私の隣の三人組、
若い男の人が、両脇に仕事関係の女の子2名を侍らせて
食事中だったんだけど、
なんか話があれでね、
それ聞いてるのがつらくなって出てきちゃったってのもある笑
女の子たち、仕事とはいえ大変だ。

お寿司は大変美味しかったです。
皆さんもぜひ、数人でお座敷を予約していくと静かに食事できるかも。
お店の方もとてもいい方で、
私にも気を使って色々話しかけてくれました。
魚津駅から徒歩5分以内で着けます。
店内禁煙で、お店の入り口に灰皿がありました。
私は禁煙中ですけどね。

そんなこんなで夜の魚津駅。

アパホテルはテレビが大きい。
そしてVODが無料。
太助鮨さんから戻る途中のセブンイレブンで
富山限定っぽい白エビのおかきっぽいものと
ビールを購入し映画タイム。

「Mr.ノーバディ」を観てました
サッチモが流れる中、レコードが燃えるシーンがきれい。
聞いてた通りのコメディで面白かったです。

https://t.co/wGzhAQg3B3

乗り換え9回、家を出てから12時間かかる町。
たくさんの電車に乗って
車窓が美しくて
お酒もご飯もおいしくて
長く素晴らしく幸せな一日目。
What　A　Wonderful　Worldで、おやすみなさい。