2022/07/24 - 2022/07/26
10316位(同エリア13492件中)
jokaさん
縦走最終日
本来なら今日は仙塩尾根を南下して塩見岳へ。そのあと蝙蝠尾根歩いて蝙蝠岳まで。そこから熊ノ平小屋まで引き返して連泊予定でした。
山友絶賛の天国ルートを歩き倒すはずでしたが、あいにく天気は下り坂。
午前中はかろうじてもちそうだけど曇り空っぽい。
明日雨の中を下山するのも気乗りしないので予定を一日切り上げて本日下山することにしました。
下山方向の北の空はまだ青いので、うまくいけば前回ガスガスだった間ノ岳や北岳で青空を拝めるかもしれません。
とはいえ美味しいこと確定の朝食を逃すわけにはいかず、なんだかんだのんびりとした出発になりました。
それでは縦走最終日の始まりです。
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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4時起床
宿泊者はわたし一人なので、周囲を気にせずガサゴソ準備できるのがありがたい。熊ノ平小屋 宿・ホテル
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キンキンに冷えた湧水で顔を洗ってさっぱり!
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朝食は4時半から。
山小屋の中でも最も早い部類。
山深い場所にあるため早立ちをするお客さんが多く、自然とこの時間が定着したのだそうです。
暗いうちから歩き出すことが、縦走中の大きな楽しみの一つだと思っているわたしにとっては大変ありがたい。とはいえこの時期では朝食食べている間に日が昇ってしまうけれど…
消灯が20時と他の小屋に比べて特別に早いわけではないことを考えると、単純に小屋主さん達の睡眠時間が短くなるわけで。
感謝、感謝です。 -
まず見た目からして美味しそう♪
朝からカレーだろうがステーキだろうが、はたまた二郎であっても平気なわたしですが、基本的に朝食なら納豆と味噌汁さえあればいくらでもイケます。
そこにふりかけが加われば百人力です。
鹿肉のソーセージも味が濃くて美味!メザシやスクランブルエッグは言うに及ばず。 -
ご飯も炊き立てがお櫃に入って用意されています。
わたし一人のためになんだか申し訳ない…
今朝も大盛三杯いただきました。
ご馳走様でした♪♪♪ -
まだ営業時間外でしたが、無理を言ってお土産用のグッズを見せてもらいました。
知り合いへのお土産を物色。
この手拭いはなかなかのお気に入りですが、わたしには少しかわいすぎるかな… -
動物と山が好きな方なので森の中のクマバッジに決定。
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本日の昼食になる予定のお弁当。
楽しみが減るので、写真だけ撮ってその場ではなるべく読まないようにしました。
とはいえ、ちまき(この辺りの郷土料理なんだという話が出たので)と大きなおにぎり(朝食時、おにぎりは小さいのと大きいの、どちらがいいですかと聞かれました)が入っていることは知っています。 -
お客さんからいただいたというグリーティングカード。
とても素敵な文体ですが、ふきんで拭いたら薄く掠れてしまったので、なぞり書きで補修しましたと。
そう言われてからよく見ると確かに輪郭がでこぼこしてるような……
最初はもっともっと素敵だったとのことです。 -
食堂兼談話室。
晴れてれば外で山や雲を眺めながら飲んでる方が好きなのでそれほど長く使いませんでしたが、暗くなるのが早い時期ならここに居座って快適に過ごすのもアリですね。 -
出発直前に水を補給。
この小屋の水は確かに美味しい♪
お米の美味しさを褒めたら、小屋主さんが「水がいいからですかね?」と言っていたのを思い出す。 -
お世話になりました。
以前は布団や毛布をきれいに畳んでいましたが、とある小屋主さんが雑誌のインタビューで「どのみち干して畳み直さなくてはいけないので、明らかに使用済みとわかるようグシャッとしておいてもらう方がありがたい」と答えているのを聞いて以来“グシャッと”派です。 -
貸切で気兼ねなく使えたことを差し引いても素晴らしい小屋でした。
連泊できなかったのは残念ですが、また訪れる口実ができたと思えば。
広河原からなら一日の距離だし、鳥倉へ抜ければ一泊二日で旅程が組める。まあ、下山してからの移動が超絶長いのがちょいと気になるけど…
楽しい時間をありがとうございました♪ -
5時37分、西農鳥岳に別れを告げて出発。
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昨日は気づかなかったけれど、小さなテントサイトが点在しています。
テント泊も捨て難いなあ。 -
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はるか彼方の仙丈ケ岳。
これから向かう北の方は青空が広がっています。 -
三峰岳へは500mほどの登り返し。
朝イチには堪えるけど、あれだけ朝ご飯食べたんだから頑張んないと! -
6時ちょうど、三国平。
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振り返れば中央辺りに熊ノ平小屋。
画面左奥には泣く泣く諦めた塩見岳。午前中だけなら天気は持ちそうだけど、せっかく山友Tさん絶賛の絶景ルートを歩くなら青空でないと! -
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強者のたたずまい。
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しばらく岩場のトラバースが続きます。
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歩いてきた南の空には不穏な雲。
徐々に北上してくるアイツから逃げ切ることはできるのでしょうか? -
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6時35分、三峰岳山頂(2999m)
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真ん中の尖っているところが間ノ岳。
次はあそこまで200メートル弱登ります。 -
ここで間ノ岳方面から下りてきた方と少しおしゃべり。
熊ノ平小屋は貸切で快適でしたとお伝えすると、北岳肩ノ小屋はぎっちり満員だったとのこと。日曜の夜なのにさすがの北岳人気です。
新蛇抜山まで百高山ハントに向かうという後ろ姿を見送りました。 -
遠くに見えるは中央アルプス。
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微妙な雲のかかり方。
山頂は風によって晴れたり曇ったりかな? -
西農鳥岳は雲隠れ。そのすぐ左の農鳥岳は辛うじて無事みたい。
稜線上にはかの有名な農鳥小屋も見えています。
親父さん、元気かな? -
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仙塩尾根ともここでお別れ。
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これから向かう北側には、雲は多いものの青空が広がっています。
北岳(画面右の高い山)もまだ大丈夫! -
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さすがの貫禄!と言いたいところですが、あれは山頂ではありません。
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ミヤマキンポウゲ?
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一気に高度を稼ぎます。
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あと少し。
巨大な山容に似つかわしい広大でのっぺりとした山頂。
以前訪れた時にはガスっていたこともあり、どこが山頂か理解するのにしばらく時間がかかりました。 -
7時12分、間ノ岳山頂(3190m)
奥穂高岳と並んで日本で三番目に高い山です。
端数までカウントすると現状四番目ですけど…間ノ岳 自然・景勝地
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風向きによって雲が舞うけれど、爽やかな青空が広がっています。
前回の雪辱を果たしました。
北岳までもってくれるかな……
なんて考えていたら南の空から雷鳴が!
う~ん。ちょっと見通し甘かったかも。間ノ岳 自然・景勝地
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間ノ岳から北岳までの約二時間半の道のりは国内屈指の天空トレイル。特に次のピークの中白峰までは道も緩やかで、稜線歩きの理想形かもしれません。
雷雲に追いつかれないようにちょっぴり速足。 -
あっという間に中白峰。
ちょこんと顔をのぞかせているのは北岳です。 -
中白峰。
なんだか雑な扱いですが、これでも3055mあります。 -
まだ間に合うか!?
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雲行き?が怪しくなってきました…
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8時6分、北岳山荘通過。
大規模改修工事のため今年はテント場のみ営業です。
以前テン泊した際には、真夜中に爆風でテントごと吹き飛ばされそうになり、大慌てで撤収して小屋の玄関に逃げ込みました。北岳山荘 宿・ホテル
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ガスの先には青空が見えてるんだけどな…
強風吹かないかな? -
ガスってそうな気がするので、山頂を踏まずに未経験の八本歯のコル経由で下りようかしばし悩む…
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八本歯のコルを歩くにしても晴れてる方がいいし、どうせガスってるなら山頂踏んでおくか!
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写真にはあまり撮っていませんが北岳はお花畑の山としても有名です。
あちらこちらで色とりどりの花が咲いていました。 -
8時45分、北岳山頂(3192m)
やっぱりダメでした…北岳 自然・景勝地
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それでも前回よりはだいぶマシ。
と、ここで気付く。
広河原発14時のバスに乗るつもりでいたけれど、このまま普通に歩いても12時発、一つ二つギアを上げれば11時発にも間に合うのでは? -
…
……
………
いけない、いけない。
いつもの悪い癖が出てしまった! -
特に下山時に何かに追われるように急いでしまうことが多いのを改善したいなと思っています。
自己分析の結果、良く言えば“インドア派”、実際には“ただの引き篭もり体質”なので、早く安心安全な我が家に逃げ込みたいという衝動に取り憑かれてしまうのでは?という仮説を立てています…… -
山頂下りると視界良好!
山あるあるですね… -
9時4分、北岳肩ノ小屋通過。
こちらも改修中。
ただし営業は通常通り。
今朝三峰岳でお会いした方が大盛況だったと言っていたけれど、北岳山荘休業の影響も大きいんでしょうね。北岳 肩の小屋 グルメ・レストラン
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晴天の下山時に、ここで生ビール飲んで打ち上げ0次会を行うという目論見はまたもお預け。
次こそは… -
このあたりで開けた眺望ともお別れ。
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草すべりをぐんぐん下りていくといつの間にかテントサイトが見えてきました。
平日かつ今日の午後以降天気も下り坂なのにけっこうな数の登山者とすれ違う。
心の中で「予報がいい方に外れるといいですね」と思いながら挨拶しました。
特に心優しい人間でもなんでもありませんが、山だとごく自然にすれ違った人の幸運を祈るようになるのが不思議… -
激下りもここで終了。
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池に面したテントサイト。
とても居心地良さそうだけど、登山口に近過ぎてたぶん使うことはないだろうな。 -
10時3分、白根御池小屋
画面の外でも大勢の人が休憩していました。白根御池小屋 宿・ホテル
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南アルプスの天然水を補給。
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ピーチソフト頼もうと思ったら、「やっていません」と…
あらっ?いつの間に終了???
というわけで信玄餅アイスを。
盛り付け大変なのか、提供まで10分ほどかかりました。 -
旨い!!
待った甲斐がありました。
きな粉に黒蜜は反則ですね。 -
白根御池小屋から下はのんびりルートだと思っていましたが、記憶よりずっと急な下りでした。
ここから先は本当にのんびり森の小道歩きです。 -
きれいな沢が道を横切っています。
この緑の深さが南アルプスって感じ。
顔を洗って気分爽快♪ -
水量豊富過ぎてしばらくの間、道が小川に変わってしまうほど。
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そうそう、正式名称は白峰三山登山道だった。
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11時13分、広河原到着。
なんだか中途半端な時間に着いてしまった。
もうちょい急いで11時発を目指せばよかったか?
あれっ?この大きな建物は以前トイレじゃなかったっけ?勘違い??
洗面所で顔洗ったりTシャツ着替えたりしようと思っていたので当てが外れました。 -
幸い水は大量に余っているので、人通りがないことを幸い、Tシャツ脱いで体にジャブジャブ掛けてプチシャワー。
あー、生き返った♪ -
着替えも済ませて、バス停へ向かう。
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登山口から徒歩3分、広河原インフォメーションセンターです。
ここの一階に甲府行きバスの切符売り場があります。
一階しか利用したことないので、この立派な建物の上に何があるのかいまだに不明。南アルプス野呂川広河原インフォメーションセンター 名所・史跡
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バス停近くの東屋で熊ノ平特製弁当を広げる。
正直あまりお腹は空いていないのだけれど、せっかく作っていただいたものを無駄にするわけにはいかないですから。
おにぎりデカい!空手家の拳ぐらい!?
たしかに“大きめ”だ… -
具はジャコでした。
やっぱり山弁当はこのくらいボリュームがないと。 -
お気遣いに感謝!
サラミでタンパク質と脂質を足すのも気が利いてます。
そりゃ、いい小屋になるわけだ。
小屋が混んでる場合でも、その時できる精一杯のサービスでもてなしてくれるだろうことが容易に想像できます。
おにぎりでお腹いっぱいになったので、チマキは持ち帰って翌日の朝食にしました。きな粉もちゃんと使いましたよ。 -
一階にはキレイなトイレもありますが、洗面所は無く代わりに消毒液が置いてあります。
下山者のシャワー室にならないようにとの思惑かと。
賢明な判断だと思います。 -
甲府までは約二時間の道のり。
発車時には立ちが出るほどの混み具合でしたが、芦安駐車場で半分以上の方が降りました。 -
ほぼ定刻通り、13時53分、甲府駅着。
計画では甲府で銭湯&打ち上げでしたが、広河原で甲府の天気を確認すると小雨予報。傘はあるけど雨の中銭湯まで往復20分歩くのもなんだかなと思い、電車の予約を取り直しました。甲府駅 駅
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とりあえず職場へのお土産を確保。
甲府土産は迷わなくて済むので助かります。
信玄餅の安定感よ。 -
14時過ぎのあずさに乗って家路につきました。
座席に落ち着いてひと息♪
一日短くなってしまったけれど楽しい三日間でした。後半天気下り坂なのは出発前からわかっていたことなので仕方ない。
長年の宿題だった黒戸尾根を歩けたこと、憧れの仙塩尾根を通って熊ノ平小屋に宿泊できたこと、前回ガスガスだった間ノ岳を晴天で訪れられたこと。
いいことたくさんありました。
仙塩尾根の残り半分は新たな宿題ということで。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。 -
【おまけ】
家に帰って風呂入ってさっぱり♪
が、何か物足りない。
そんなわけで甲府でやり損ねた打ち上げに出かけました。焼とりよね田 グルメ・レストラン
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かんぱ~い♪
胡麻ダレキャベツとともに。
見た目は悪いけど“とりあえず”の定番です。 -
豚バラとはつ。
久々に食べた豚バラ最高! -
ねぎまとボンジリ。
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ささみやらなんやら…
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お次はホッピー。
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名物のつくね。
でかい!!!
並のハンバーグよりもボリューミーなので串を4本打たないと支えきれないほど。
中まで火を通すのに時間がかかるため、注文から提供まで30分以上かかります。
遅い時間に入店するとほぼ売り切れなので要注意。 -
オプションの目玉焼きは外せない。
この黄身にからめて喰らうわけですな。 -
中をおかわり。
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ご馳走様でした。
今日も満喫しました♪
やっぱり打ち上げ込みでの登山ですね。
お疲れ様でした~~~♪
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