2022/06/13 - 2022/06/13
8位(同エリア47件中)
とーりさん
初めて海外を旅してから早20数年になります。私の海外旅行は「安心安全の完全パックツアー」から始まり、往復航空券とホテルチケットを代理店に依頼する「個人ツアー」を経て、今では航空券やホテルなど自分で手配して回る「個人自由旅行」へと形態を変えてきました。また、行先も最初はアジアを巡る旅がほとんどでしたが、次第にヨーロッパへとシフトしていき、ついでに北米やオセアニア、アフリカや中東にも足跡を残すことができました。
個人旅行ゆえ、自身で情報を集め計画を立て(それが一番楽しいですが)、それを実行に移し、計画を遂行するため拙い語学力に身振り手振りを交えて地元の方々と話すことで、いつしか旅行計画の遂行のみならず、会話というか意思疎通をすることができることに喜びを見出し、旅の楽しみも深まりました。
一方で自分の海外旅行形態が個人自由旅行へ変わり、行動範囲も広がったことからトラブルにも遭遇することが出てきました。といっても事故や怪我、事件や犯罪にはほとんど遭遇せず、遭っても未遂や軽微なもので何とか克服することができたのはとても幸運なことだと思っています。
そんな自分の海外旅行史でのトラブルランキングを付けてみました。楽しかった思い出とは裏腹なものですが、こちらの方が記憶に残っているというのは皮肉なものです。既に旅行記中でお話していることがほとんどですが、改めてご紹介したいと思います。
ということで今回は第4位と3位です。
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第4位 ~ ここまで予定変更を余儀なくされたのは初めてでした ~
2019年、2019年混乱の10連休スウェーデン、ノルウェー旅行から
場所は最初の乗継地点北京です。 -
2019年GW、史上初の10連休が設定されました。これは海外に行く絶好のチャンスです。嬉しいことですが、予想していなかったことなので急遽旅程の作成に取り掛かりました。行先はもちろんヨーロッパです。ところで私のヨーロッパ踏破は順調に進み、残すはスウェーデン、ノルウェーの北欧2カ国とラトビア、リトアニアのバルト2カ国、それにスイス・リヒテンシュタインのアルプス2ヵ国の計6カ国となっていました。これらを一挙にすべて回り欧州制覇としたいところですが、さすがにそれは難しいです。ということで最後にとっておきたいスイス・リヒテンシュタインは外し、代わりにロシアの飛地カリーニングラードを入れて計画を練りました。しかしそれでもうまく行かず、泣く泣くバルト2カ国を切り、最終的には北欧とカリーニングラード訪問ということで予定を組み、ビザなども手配しました。
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さて当日、予定では羽田8:30⇒11:20北京13:50⇒17:20ストックホルム20:20⇒23:30モスクワ。モスクワは空港内で仮眠して、翌6:40⇒7:40カリーニングラード着という強行軍です。
気合を入れて待っていると、いきなり北京行き便の遅延アナウンスが流れるではありませんか。しかも羽田発は11:30と3時間も遅れるとのこと。これでは後の乗継ができなくなり、予定はズタズタになってしまいます。 -
ようやく離陸したのは12:00。予定より3時間半遅れです。もはや通常の乗継は不可能ですが、前に進むしかない私としては行くしかありません。僅かな希望としては、搭乗する機が、安さに負けていつも使っている遅延日常の中国国際航空便なので、期待に応えて?今回も遅れてくれるかもということです。いつもは遅延にイライラしているところですが今日は反対に乗継便も遅れていることに一縷の望みを繋ぎます。
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北京には15時少し前に到着。予定ではとっくにストックホルム行きは出発してしまっている時刻です。ここ数日間の北京発ストックホルム行きの運行状況は「フライトレーダー24」アプリで確認したところ、ほぼ毎日遅延が続いているので私の期待も強ち空論ではないと思いますが...さて如何に。
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北京空港は羽田以上に混乱していて、各所に黒山の人だかりがあるなど尋常ではありません。それでもなんとか乗継ゲートやセキュリティチェックを通過することができました。出たところで乗継時刻表を見ましたが、ストックホルム行きの案内はありません。仕方ないのでラウンジに行って聞いてみるとストックホルム行きは「定刻に」出発したとのこと。もしやと期待していたのですがやはりダメでした。いつもは遅れるのにこんな時は定時にでるのかよ~と八つ当たりしても仕方無いですが、そんな私を尻目に係員は翌日便への振替とホテルの仮手配をテキパキとしてくれ、更に出口のシャトル乗場まで案内の女性を付けてくれました。空港係員がしっかりしていれば本来ならラウンジへは行けなかったはずなのでこのあたりは運が良かったです。
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シャトルで乗口ターミナルへ行き、言われた通り仮手配のホテルを確定するため列に並びます。北京空港は他便も相当の遅れがあるらしく、列は長く、しかも1件あたり時間がかかるので遅々として進みません。朝から予期せぬ移動が多く、気を揉んだり・使ったりと精神的に疲労し、さらに立ちん坊での待ち時間と体力的にも疲れてきました。
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ようやく手配が終わり、ホテル行きバスに乗る頃には陽もとっぷり暮れていました。
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バスが向かった先は「北京金航綫国際商務酒店」という中国国際航空傘下のホテルです。
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到着したのはいいですが、ここでも行列。宿泊料は航空会社持ちで食事付なのはありがたいのですが、先人の記録にはひとり旅の場合、キャパの関係で別のひとり客と相部屋にさせられるかもとあり、緊張します。
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幸い他の客と組まされることもなく大きな部屋をひとりで占有できました。
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宿も定まり、食事も摂ったので次は予定の立て直しです。遅延により予定がまるまる1日ずれてしまったので、今回の目玉のひとつ、カリーニングラード往復はカットせざるを得ず、webで往復航空券の払い戻し手続きとホテル予約を取り消しました。カリーニングラードに行けないのは非常に残念ですが、周遊旅行にしていなかったお陰で全体行程を組み直すことは無く、カリーニングラード往復を取り消すだけの局地的な予定変更で済みました。
※昨今の欧州情勢を見ると、もはやカリーニングラード訪問は難しそうです。残念です。 -
翌朝のホテル。予定通りなら今頃カリーニングラード観光しているはずですが、北京に居るとは.....まあこんなこともあるものですね。
危険度★
焦り度★★★★★★
旅行記は以下から。よろしければ見ていただければと思います。
https://4travel.jp/travelogue/11605126 -
第3位 ~ 強気の交渉を深く反省した一件です~
2018年欧・亜・中東ここはいずこ?コーカサス旅行から
場所はアゼルバイジャンの首都バクー近郊のコブスタン遺跡周辺です。 -
この日は首都バクーから市内バスと郊外バスを乗継ぎコブスタン周辺まで行き、そこからタクシーでコブスタンと泥火山を回る予定です。
※ 旅行記と泥火山の位置が違いますが、どうやらこちらが正しいようです。 -
コーカサス地方は地球の歩き方を含め全体に情報量が少なく、他の方の旅行記を参考にするしかありません。
まずはホテル近くから市内バスで郊外バスとの乗継ぎ点の「20th Area Roundabout」を目指します。 -
他の方の旅行記に従えば「20th Area Roundabout」で195番バスに乗継ぐとコブスタンや泥火山近郊まで行けるとのことでした。
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という訳で市内バスで終点「20th Area Roundabout」に到着しました。ですがそこはターミナルというより、ラウンドアバウトが広くなっているだけで特にバスの発着場があるわけではなく、頻繁に着くバスはここで転回してさっさと元来た道を戻って行きます。この先に行くバスはなく、肝心の195番バスも停車していないばかりか、到着するバスにも見当たりません。この先は写真のように自家用車かタクシーのような車が停まっていて頻りに客引きをしています。
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客引きは私のところにも来て「どこへ行く?コブスタン?バスはないよ、乗らないか?」としつこく言ってきます。最初はウザったく思いあしらっていましたが、暫く待ってもここで折り返すバスばかりです。
どうもこの先に行くバスがないというのは嘘ではないようなので、仕方なくそのうちのひとりの親父と交渉し、40マナト(約2,600円)でコブスタンと泥火山に行き、バクーまで戻るということで交渉成立しました。親父の車はベンツです。招じ入れられ助手席に座りました。旧式ながらさすが高級車、乗り心地は抜群です。 -
親父はいいカモを捕まえたとばかり上機嫌です。言葉は解らないのに頻りに話しかけてきます。暫くするとこのような荒野を走るのですが、調子に乗って150kmくらい速度を出すのでヒヤヒヤしました。
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ぶっ飛ばして来たのでバス停での遅れを取り戻した感じです。交通量の多い国道から別れ、いよいよコブスタン遺跡へと向かいます。
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と、飛ばし過ぎたのでまだ遺跡は開門前。親父は「先に泥火山でもいいか?」というのでもちろんOKと泥火山へと移動します。
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暫く走った所で泥火山へ直ぐ行くかと思ったら親父は車を停め降りて行ってしまいました。見ていると仲間らしい人達と話して来て戻り、「車を乗換て行く、プラス25マナト」と言います。話が違うと警戒し黙っていましたが、とりあえず親父の仲間が運転するボロ車に乗換えました。
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ボロ車に乗り換えた理由はすぐわかりました。泥火山への道は道なきデコボコ道を激しく揺れながら登って行くのです。確かにこれはベンツでは無理です。
着いた先は別の惑星のような風景が広がります。 -
小山の頂上からは溶岩よろしく泥がダラダラと流れています。そして火口部ではブクブクと泥のアブクがたっています。これはガスが噴き出ているということがガイド本に書いてありました。親父たちは面白がってあっちだこっちだと色々案内してくれました。
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さて泥火山から戻り再びベンツで今度こそコブスタン遺跡に到着。親父は休憩所で待ってるよとのことでひとりで見学します。
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大小たくさんの岩が転がっていて、そこに昔の人類が絵を描いているという遺跡です。興味深いですがすぐ飽きてしまいます。
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遺跡も飽きたので早めに親父を促しを出発。少し走ると近くに博物館があるので行ってこいと車を停めてくれました。定番の観光地なのでしょう。
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博物館から戻り後はバクー市内への帰りとなります。ここで再び親父が泥火山の別車代25マナトを要求してきました。こちらとしては最初に40マナトと言ったのに納得がいきません。でも全面拒否は難しいので少し負けてもらえればという感覚で交渉しました。今にして思えば、親父としては別車代を建替えている訳で減額するわけにはいかなかったのでしょう。言い合ったので車内の雰囲気は悪くなり、最終的に仕方なく親父の言い分を呑みました。
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親父は激高している訳ではなかったのですが、憤懣やるかたなかったのでしょう。走行中に仲間の車を見つけたらしく、携帯を使って何やら話していました。暫くするとその車と一緒に路肩に停まり、「降りろ、市内へはこっちの車で行け」と言い、40+25=65マナトを支払わされ、車を下ろされました。約束が違うと反論しましたが、こちらも親父とは重苦しい雰囲気になってしまったし、代わりの車で追加料金なしで戻れるならそれでもいいかと思い最終的には承諾しました。
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代わりの車はベンツではなく普通車で、どうやら乗合いのようで私を入れて4人乗車です。私は「乙女の望楼」辺りで下ろして欲しいというと、「行くのはビナバスターミナル。親父からそこまでしか金はもらっていない、行って欲しいなら追加料金を払え」と言います。うんざりして来たので、払わずビナバスターミナルで降り、バスで市内へ戻りました。
交渉事は舐められちゃいけないと思うあまり強気で臨んだ結果、色々損をして気分も悪くなりました。でも一応市内の外れまでは何とか行けましたし、もっと酷いことにならなかったのはせめてもの救いでした。交渉すれば何とかなると調子に乗っていた自分を深く反省しました。
危険度★★★★★
焦り度★★★★★★★
旅行記は以下から。よろしければ見ていただければと思います。
https://4travel.jp/travelogue/11495238
https://4travel.jp/travelogue/11495296
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