混乱の10連休、北欧の美しい自然と街巡りの旅：スウェーデン、ノルウェー旅行【１】（2019年GW １日目 期待の計画、混乱の現実）

2019/04/28 - 2019/04/28

ヨーロッパ未踏破国も残り北欧2カ国（スウェーデン、ノルウェー）、バルト2カ国（ラトビア、リトアニア）、中欧2カ国（スイス、リヒテンシュタイン）の計6カ国となりました。さてどこから、いつ取り掛かろうかと考えていると、改元にあたり史上初の10連休が設定されるとのこと。この機会を逃すまいと計画練りましたが、いっぺんに全部回るのはさすがに難しいので、今回は北欧2カ国（スウェーデン、ノルウェー）それに、ロシアの飛地カリーニングラードに狙いを定め計画を立てました。しかしいざ実行しようとすると、そこは史上初の10連休、海外脱出組が半端な数ではなかったこともあり、空港は混乱を極め、予定とはかなり異なった旅程となりました。

日程は以下の通りです。

1日目（4/28）羽田 ⇒ 北京
2日目（4/29）北京 ⇒ ストックホルム
3日目（4/30）ストックホルム市内観光、
4日目（5/1）ストックホルム市内観光、ベルゲン移動
5日目（5/2）フィヨルド観光、ベルゲン市内観光、オスロ移動
6日目（5/3）オスロ市内観光
7日目（5/4）オスロ市内観光、ストックホルム移動
8日目（5/5）ウプサラ市内観光、ストックホルム市内観光、ストックホルム ⇒ 北京
9日目（5/6）北京 ⇒ 羽田

今回は１日目です。

エリア 羽田(東京)

• 旅行の満足度: 4.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.0
• 交通: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 旅行の手配内容: 個別手配

ヨーロッパ制覇もあと６カ国と先が見えてきました。恒例の秋口を焦点に計画を練っていたところ、どうやら我が職場でもGWの10連休が取れそうということになり、急遽GWで行ける計画を練りました。しかし、動き出しがやや遅かったので、連休前夜や１日目は航空券が取れず、２日目からのをなんとかGetしました。ターゲットは北欧２カ国（スウェーデン、ノルウェー）とバルト２カ国（ラトビア、リトアニア）、それとロシアの飛地カリーニングラードを回ろうと、悪戦苦闘して計画を練りましたが、５地域を纏めて回るのは無理があったため、泣く泣くバルト２カ国を切り、後日の訪問に回しました。ということで、今回は北欧とカリーニングラードということで決定、北欧ストックホルムを玄関として利用する航空会社は毎度の中国国際航空です。北京をハブにすると便が良く、割安で航空券の手配もしやすいのが魅力です。デメリットとしてはこれも毎度お話していますが、遅延日常の運行状況と北京乗継の際の執拗でスローモーなセキュリティチェックです。デメリットの部分は大きいですが、安さと便利さに抗しきれず今回も利用しました。また、カリーニングラード訪問はロシア入国となるため、ビザが必要です。前回は時間があったので（2週間後受取なら無料）自分で行いましたが、今回は時間がなかったのと仕事を休めなかったので、専門の会社に依頼しました。当然有料ですが、やむを得ません。

旅程も周遊とはいかず、ストックホルムに着いてからモスクワを経由、空港内で仮泊してからカリーニングラードを訪問し、一泊の後、再度モスクワを経由してストックホルムへ戻り、そこからノルウェー方面へという旅程になりました。実に11回も飛行機に乗る計画です。じっくり綿密で無駄と無理のない計画を建てるのを信条（自称ですが(^^;)）としている私としては、特にカリーニングラードの件はモスクワ経由の往復行程という非効率さで、自己採点は60点といったところです。しかし今回はこれが幸いしました。人生万事塞翁が馬というのは大袈裟ですが、何が幸いするかはわかりません。

前置きが長くなりましたが、準備は整い旅行当日です。羽田発は8:30発ですが、6:00に到着、チェックイン、出国手続きを終えラウンジへ。ラウンジはこの段階でほとんど誰もいません。これが10連休の空港かとちょっと拍子抜けです。が、私の考えは甘々でした。この後怒涛の如くラウンジは混雑してきました。
ところで今回の予定は羽田を8:30発で北京へ。北京で2時間半のインターバルの後、ストックホルム行き搭乗という予定です。「北京2時間半のインターバル」はリスキーですが、ここ数日の中国国際航空ストックホルム線の到着・出発時刻をHPで確認していると到着便の3～4時間遅れが続いていて、出発便も折り返し便のためかさらに遅れています。この調子であれば、多少の遅れなら何とかなりそうです。

搭乗時刻が近くなったのでラウンジからゲートへ移動し待ちますが、一向に搭乗の始まる様子がありません。すると放送で出発時刻を8:30から何と11:30に変更するとのこと。3時間の遅延では北京での乗継は難しいですが、上記の通り、ストックホルム線の遅延も考えられるのでギリギリまだ大丈夫かなと算段します。

ようやく搭乗し離陸したのは12:00と当初予定から3時間半遅れです。海外脱出組が半端なく多く、10連休恐るべしです。
（羽田12:02 ⇒ 14:47北京 ※時差あり）

この状況ですと北京には14:00頃の到着です。ストックホルム線の出発は13:50なので普通であれば間に合いませんが、ここ数日の発着状況であればストックホルム線も遅延しているはずなのでギリギリ間に合いそうです。ただし前回利用したときのように、空港内を走り、お願いしながらセキュリティチェックを先に行かせてもらう必要があります。

機は東京湾を旋回し、高度を上げて行きます。

綺麗に富士山が見えます。これは瑞祥かな、この後の乗継バトルがうまくいくような気がしてきました。

まああまり考えても仕方ないので機内食とビールを楽しみます。

少し微睡んでいるうちに北京空港に到着しました。時刻は既にほぼ15:00。乗継条件としては、乗継便であるストックホルム線の1時間半程度の遅延が前提と大変厳しい状況です。乗継便の出発遅れに一縷の望みを持って降機します。急いで行くと普段は人のいない乗継ブースに黒山の人だかりがしていてかなりの喧騒です。それを横目にトランスファーレーンとセキュリティチェックを何とか通過しました。

セキュリティチェックを終え、発着表示板を見ましたがストックホルム行きは見当たりません。やはりダメかと思いつつ、とりあえずラウンジへ行って調べてもらうことにしました。
ラウンジで聞くとストックホルム行きは既に「定刻に」出発したとのこと。折り返しで遅れたのではと聞くと、折り返しではなく、別便を仕立てて行ったとのことでした。本来定時出発は利用者としては喜ぶべきところですが、今回は茫然です。でもラウンジの係員は皆よく対応してくれて、明日のストックホルム便への振替（ビジネス搭乗券、荷物も）、と今夜の宿泊手配、そしてホテルまでの行き方指南をしてくれました。それでも困っていると女性係員の劉さんを案内としてつけてくれました。

劉さんに従っていったん搭乗エリアから出て先ほどの黒山の人だかりの乗継ブースで手続きをしてもらいました。中国人同士が押し合い圧し合いしている中、もし自分もこの渦中にいたらとても目的を達成できたとは思えません、ラウンジで相談して良かったです。劉さんは空港内モノレール乗場まで案内してくれました。後はこれに乗って、チェックインカウンターに回り、宿泊の旨言えばホテル行きのバス乗場を案内されるとのことでした。
（ﾎﾃﾙ手配ｶｳﾝﾀｰ17:30～19:10）

劉さんにお礼を言い別れ、モノレールに乗りチェックインカウンターに来たところ、これが長蛇の列。皆、乗り継げずここで宿の手配を受けているようです。しかも１人当たりに時間がかかるので列はなかなか進みません。1時間半以上並びました。どうやら羽田も混んでいましたが、それ以上に北京首都空港が混乱していて乗り継げなかった人達が溢れているようです。北京首都空港は飽和状態で、新たに北京大興空港と国際空港二頭立てになるというのも頷けます。

ようやく手続きを終え、ホテル行きバスへ乗り込みます。すっかり陽は落ち、夜の雰囲気です。バスはホテルごとに何台か手配されたので、乗口で確認してから乗車します。

バスは満席で20分近く走りました。
（空港19:30 ⇒ 19:47ﾎﾃﾙ）

ようやく到着しましたが、ここでも行列。いい加減うんざりですが、ここは気の引き締めどころです。webによると、宿泊無料なのはいいのですが、部屋は1組に1部屋ではなく、人数ごとに割り振られるとのことです。つまり、私のようなひとり客は別のひとり客と同室となる可能性が高いとのこと。国籍も性別も違う人と同室になるのはちょっと勘弁ですが、この状態では言われるがままになりそうです。

幸いweb情報とは異なり、ひとりでひと部屋を割り当てられました。ラッキーです。

部屋は大陸系のおおざっぱな造りですが、二部屋もあり広いです。

一応wi-fiも使えたので、早速事後手配処理をします。まずはアエロフロートのカリーニングラード往復便のキャンセル。こちらはキャンセル無料の設定から予約していたので、後日返金されました。次にカリーニングラードで1泊する予定だったホテルのキャンセル手続き。こちらは前日キャンセルなので返金不可ですが、仕方ありません。また、ロシアビザの業者依頼代も無駄になってしまいました。

続いて、明日からの予定を再構築します。旅程は周遊コースでなかったのが幸いし、カリーニングラードへの寄り道往復と観光が無くなった分（②～⑤）を削るだけで大勢に影響はなく、逆にストックホルム観光が一日増えることになったので、宿泊予定ホテルの1泊追加予約をしました。
バルト2カ国に続き、カリーニングラードも断念で、純粋に北欧2カ国の旅となるのは残念ですが、致し方ありません。

手続き系を終えた後、夕食を食べに行きます。ホテル内のレストランでバイキング方式の夕食です。

料理の種類は結構豊富ですが、正直あまりおいしそうではありません。まあこちらも無料なので仕方ありません。

取って来た夕食はこちら。キャベツ炒めは美味しかったのでお代わりして食べました。

夕食後、外に出てみます。今日の私のねぐら「北京金航綫国際商務酒店」です。ここは中国国際航空の系列のホテルで、私のような乗継不能客の受け入れも行っているようです。ちなみに中国国際航空は北京に深夜到着、翌日出発の乗継客に対して、予約すればこのようなホテルを無料で手配してくれるそうです。今日日乗継不能客に対しても次便の手配くらいしか行わない航空会社が多い中、意外とアフターサービスは充実しているようです。

食事はしましたが、ビールが欲しかったのでホテルを出てはみたものの、周囲は暗く、商店は近くにはなさそうです。あっても人民元は無いので、カード払い対応の商店があるかどうか。ところでwebで見ましたが、モスクワでは乗継できない場合、ホテルの手配はしてくれますが、ビザが必要な国なので行動はかなり制限されるようです。このようにホテルの外へ行くことはまずできないでしょう。
今日は一日予定外の事態と手続き待ちなどで体力・精神面とも疲れました。明日は10時にホテル出発で時間はありますが、早めに寝ることにします。

この旅行記へのコメント （2）

• ネコパンチさん 2020/06/28 22:51:25

  スカンジナビア周遊

  とーりさん、こんばんは！
  
  新シリーズは1年前のGWの旅なんですね。
  今の状況を、あの時一体誰が予想したことでしょう…
  1日も早く海外に旅立てる日が
  来て欲しいと願うばかりです。
  
  それはさておき、今回の旅行で
  ヨーロッパ未踏国はわずか4ヶ国を
  残すまでになったのですね！
  白地図を着実に塗り潰していく
  とーりさんの計画性と実行力は本当に素晴らしいです。
  そして乗継時のトラブルにも
  落ち着いて対応されていらっしゃったこと、
  そもそも柔軟性のある計画を作り上げていたことなど
  参考になることばかりでした。
  
  ストックホルム、ベルゲン、オスロはかなり昔に行き
  再訪を夢見ている街です。
  これからとーりさんの旅行記で拝見できるのが楽しみです。
  
  ネコパンチ

  とーりさん からの返信 2020/06/30 02:50:46

  早く旅行したいですね

  ネコパンチさんこんばんは、とーりです。いつもありがとうございます。
  
  そうなんです、旅行記は丸一年遅れで去年のGWのものなんです。去年の10連休に沸く世上とコロナに逼塞を余儀なくされた今年のGWは隔世の感がありました。早く自由に旅ができる時が来てほしいと願わずにはおられません。
  
  今回の旅行は最初から躓いてしまいました。計画が先走ったところもあり、充分な乗継時間を取らなかったことなど、乗り遅れについてはまだまだ読みが甘いと反省しました。一方で運がよかったこともあり、色々な方々のお力をお借りして何とか対処できたという塩梅で、お褒め頂くのは勿体ないことで恐縮いたします。
  
  ネコパンチさんもスウェーデン&ノルウェーに行ったことがあるとのことで、（しょーもない旅行記ですが）私の旅行記を見て、少しでも懐かしい思い出を感じていただければ幸いです。
  
  
  
  とーり