2022/06/15 - 2022/06/16
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Elliott-7さん
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安芸灘とびしま街道の終点は、関前岡村島である。この辺りは大小いくつもの島々が点在している。関前諸島は、愛媛県今治市に属し中心は岡村島で、その周囲に大下島(おおげしま)、小大下島などが点在する瀬戸内海のほぼ中央部にあたる。
関前岡村島は愛媛県今治市からもフェリーが運航されており、近くの島々を廻っている。その岡村港からフェリーで離島・大下島を目指すことにした。
フェリーは、岡村港から小大下・大下そして大三島の宗方港へと繋がっている。
何故、そんな離島へいくのか?大下島には昔からの「灯台」がありその側の公園には森繁久弥さんの句碑があるというので、大崎下島の大長へ行った際にどうしても足を運んでみたかったからである。
コロナ禍で気ままな旅を我慢していたが、離島が好きなものだから、よっしゃー、行ってみようと決心。
しかし、何にもない島のどこがいいのか?人それぞれ価値観の違いがあるように喧騒を逃れわざわざ不便な島に足を運んでみたという訳・・・
- 旅行の満足度
- 4.5
-
関前諸島の位置を説明しましょう、
とびしま街道の終点は、岡村島です。そこからフェリーで小大下・大下島へと渡ります。
・・関前マップを複写・・ -
関前岡村港からは、小大下(こおおげ)、大下島(おおげしま)行きのフェリーと旅客船が出ており、大三島の宗方港へ向かう客が多いようだ、
・・関前マップを複写・・ -
関前岡村港の様子・・のどかな漁港だ
関前諸島の中心部だけに、今治支所、駐在、農協、漁協などがある -
ここで乗船券を買う・・
飲料水を買っておくのを忘れていた。認識の甘さ、離島には自販機はナイ!
やることなすこと鈍くなったのは、歳のせいか・・ -
港務所の二階は、ちょうちょ島館という展示館と食事処があるが土日のみ営業、
実はここでレーモンド松屋という歌手のことを初めて知ったのだが、 -
岡村小学校僻地集会所がありました・・
利用されている様子がない、 -
関前岡村漁業協同組合・・いわゆる漁協の建物
漁船の燃料などを扱っていた -
フェリー待ちの乗客たち・・
大三島・宗方港へ行く客が多いようだ -
港の近くに、関前開発総合センターがあり、ここにマイカーを置かせて頂くことにした。
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しばらくすると、フェリーが岡村港に入港してきた・・
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フェリーは第二せきぜんのようだ、
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港に着岸、以前にこのフェリーで今治へ行ったことがあるので懐かしい。
岡村港から先の大切な交通手段だ -
船内客室の様子・・ さほど広くはないがエアコンがよく効いている
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岡村港を定刻9:35に出港・・
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岡村港から10分くらいで最初の寄港地小大下港へ・・
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小大下港に到着、数人の客を下してすぐに次の寄港地へ向かう・・
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小大下を後にして・・
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大下島を目指す途中、目標の大下灯台が見えてきた。
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アップで見てみる、
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さらにアップで、灯台は航路の安全を保つために大切な役割がある
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大下港到着 一台の車が下船しただけ
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大下港桟橋着岸、港の周囲には人家が点在
岡村港に比べたら人家も漁船もめっきり少ない -
大下港から湾内を眺める
2012年(平成24年4月)の島の人口104人、64世帯。10年前の統計だから今は
もっと少なくなっているはずだ、 -
港にある大下簡易郵便局。フェリーの切符売り場、待合室でもある
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すぐ裏手には、廃校になった大下小学校の校舎が、人影はない!
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かつては、子供たちの学び場だったが今は無人・・
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旧校舎の片隅にお馴染みの二宮金次郎の銅像が寂しげに残っていた・・
かなり朽ち果てた木造老朽校舎跡のようだ。ここで森繁久弥さんの映画「仰げば尊し」のロケがあったのかもしれない。(関前マップより)
旧関前村立大下小学校(1997年休校、2002年今治市立岡村小学校〈当時:関前村立〉へ統合とのこと、
2002年閉校というから、およそ20年前に統廃合されたようだ、 -
港のすぐ側に立派な神社がある・・
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早津佐(はやつさ)神社という神社だ、
”弓祈祷”が有名だそうだ・・ -
境内の合祀小社・・・大下島の神様全てがここに集められ、祀られているところ、
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合祀小社をもう一枚アップで
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地区内にある由緒ある寺院。法珠寺へ
ここの門柱は300年の歴史があるという。 -
この門柱が由緒あるというのだが・・??
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町中を散策してみよう
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当たり前だが人っ子一人いない・・
電線が無造作に張り巡らされている、関前諸島は愛媛県管内ゆえに四国電力管轄
のはずだが、この辺りは中国電力の管轄になっている。 -
消防団屯所があるが、人影は見当たらない・・
やはり、火事消火体制は大切な仕事である、医療は週一回岡村から医師がやってくる
警察は岡村駐在所の管轄になるという -
JAの店は閉店、以前は地元の人たちが食材や日用品を買い求めていたが・・・
自販機一台もない島では飲料水確保も容易ではない!
不覚にも飲料水を持参していなかった自分の愚かさに気付く。港の簡易郵便局長さんと港務所の青年の好意で一本の飲料水を頂くことになったが、これほど有り難かったことはない。感謝々々 -
大下の港から灯台を眺める。
港にいた青年に峠・公園までの道順を教えてもらう・・ -
防波堤に沿って散策路を進む、まだこの辺りは歩き易いが、
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余り利用されていないようだ、
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遊歩道もかなり荒れている、途中落石用心、イノシシ用心の忠告をいただいた
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20分くらい歩くと、ようやく灯台が見えてきた、
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さほど大きくないが、よく管理されているようだ
高さ 9.2M -
灯台ファンには人気がありそう・・
この灯台の詳細については、次のQRコードを参照されたし、 -
見づらいがよく見ると、プレートには・・
初 黒+点(はじめて点灯されたという意味) 明治二十七年 五月 とある
明治27年は西暦で、1894年だからおよそ130年前ということになる、 -
灯台脇に「大下みんなの広場」へ上がるための石段が整備されている
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灯台の側にQR CODEの紹介があった・・
海上保安庁の灯台カードが見られる、 -
灯台のすぐ隣には「大下みんなの広場」という公園がある。
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雑草が生い茂った広場には人もやってこないのだろう・・
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公園の一角に、森繁久弥さんの自筆の立派な句碑があった、
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”碧く澄んだ 広いもの それは海だ
しかし それよりも 広いものがある それは空だ
しかし それよりも まだ 広いものがある それが人の心だ”
昭和四十年三月 森繁久弥 (原文のママ)
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句碑の裏に廻ってみよう・・
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”昭和四十年春 映画 仰げば尊し の 撮影のためにこの地を訪れた
森繁久弥先生が 関前灘の美しい海と澄みきった空を眺め 人の心も
かくあれかしと一詩をうたい自書して 大下小学校に贈られたものである
灯台の光のように 愛の輪が広がってゆくことを願い村政百周年に碑文とする”
平成二年十月 関前村長 美藤芳人
(原文のママ) -
大下灯台を見ること、森繁久弥さんの句碑を訪ねることが目的であった離島の旅を終えることができたのは、大下簡易郵便局長さんや港務所職員の青年Kさんたちのやさしい心遣いがあったお陰です。
コロナ禍であっても、気ままな離島一人旅ができたことに感謝している。
つたない旅行記に目を通して頂きありがとうございました。
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