2022/05/02 - 2022/05/03
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mistralさん
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この旅行記は前の旅行記↓<兼六園界隈>からの続きになります。
https://ssl.4travel.jp/tcs/t/editalbum/edit/11754832/
ゴールデンウィークの旅とはいえ、以前ほどの旅行客の出は
ないだろうと想像していたのに反して、金沢の街は大賑わい。
特に若い人が多かったように思います。
貸衣装店で和服をレンタルし、着付けもしていただき街歩きを
楽しむカップルの姿も目立ちました。
和服大好きなmistralとしては、若い世代にも和服の良さが
認められつつあるということで大歓迎!
金沢駅に設置されているコインロッカー、かなりの数があると
思いきや、空きロッカーを探すのにも一苦労。
2日はやっと空いていたロッカーを確保、3日は係員の方が
おられるロッカールームで手渡しで荷物を預かっていただくほどの
賑わいぶりでした。
ただ歩いてきただけの旅行記ですが、どうぞお付き合い下さい。
(表紙写真は加賀温泉の「界」のロビーにて)
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
5月2日、ゴールデンウィークの月曜日。
金沢21世紀美術館が開館していればと思ってやってきたが、
やはり駄目だった。
百万石通を香林坊で右折、そのあたりから
「長町武家屋敷跡」との案内板をたよりにやってきた。 -
それまでは観光客で賑わっていたのに
一転した静けさ。 -
この界隈にお住まいの方もおられるので
あまり賑わうのもご迷惑かと思われる。 -
加賀藩では武士のすべてが城下に居住していたそうなので
結果、武家屋敷群には土塀が長く連なることになった。 -
歩き始めてすぐに出会った、土塀・石垣の説明。
形式としては土台となる石垣、壁部分には小石、石灰などを混ぜた
土を型枠に流しこんで突き固め(版築)それを繰りかえし、表面
を上塗りし、屋根材をかける、
との工程でできあがっている、との説明。 -
そのせいか通りに面した土塀は統一感がみられるようだ。
-
観光客はちらほらとおられるが
グループが通り過ぎるのを待って撮影すると
このような人っこ一人いないような写真となる。 -
角地に建っていた、
リフォームしたてかのような(?)街並みに溶け込む家。 -
創業が文政5年(1822年)と書かれている
九谷焼窯元の一軒のお店に入り
内部を見学させていただいた。
カフェと、お食事もできるようだった。 -
灯篭についての説明が。
創業当時から家宝として店先に置かれていたものだそう。
表面に九谷の焼物の絵柄が掘りこまれている。
当時は古九谷が廃窯して以来途絶えていた、九谷焼を再興しようとする
時代であり、加賀藩からの要請もあって、九谷焼を藩内で普及しようと
する、そんな時代だったそうだ。 -
-
珪藻土製品のアンテナショップ?
「金沢でつくられていることをご存知ですか?」
とパネルにあった。
呼吸する素材として左官材料として多用されるように
なってきているが、その他にもバスマットがわりに、
など多用途があるとの製品の宣伝と販売も兼ねたお店のようだ。 -
街並みには珍しくモダンな店舗。
-
先ほど立ち寄った「鏑木商舗」
別店舗だった。 -
ここで、入って左側の丸テーブルに陳列されていた
細長い角皿、煮物などを入れたら映えそうな器を
渋めな色あいに惹かれて購入。
お料理屋さん?で使われていた品々だったらしく
随分お安く購入できた。
(あとあと重くて大変だったけれど、良い買い物だった。) -
大野庄用水
-
勢いよく水が流れている。
-
茶菓工房「たろう」というお店。
お土産によろこばれそうな和菓子を購入。 -
「高田家跡」との看板。
加賀藩では中級武士にあたるようだ。 -
中級武士以上に認められていた長屋門や
奉公人が暮らしていた仲間部屋、厩、
直ぐ近くを流れる大野庄用水の水を取り入れた池泉回遊式庭園
などが再現されている。 -
武士階級でも身分、禄高に応じて土塀、門構え
などに決まりが設けられていたとの説明。
土塀の高さは、「平士」クラスでは1.5から2メートル、
八家(はっか)や人持(ひともち)などの「大身」の
屋敷では、2.5から3メートルと高くなる、などなどの
取り決めがあったようだ。 -
長屋門についての説明。
この建物は、江戸時代の加賀藩、550石の平士・高田家
屋敷の長屋門を復元したもの。
平士階級には80石から2400石の藩士が属しているが
このような中クラス以上の屋敷には、門だけでなく
ここのような長屋や馬屋をつけることが認められていた。 -
上の説明板によれば
左側から「仲間部屋」「門」「厩」「納屋」
となっているようだ。
内部からは実際に中に入っての見学ができる。
歩き疲れたこともあり、金沢駅まではタクシーを利用。
当日予約してある宿「界」は山中温泉にあるため、
加賀温泉駅まで移動する。 -
特急サンダーバードで30分弱。
加賀温泉駅からはタクシーでやってきた。
他のお宿はお迎えの車などが出ているようだったが
「界」にはそのようなサービスがあるとの案内は
書かれていなかった。 -
この赤茶の塗壁の表玄関の様子は
お馴染みのものだが、
表には宿のスタッフによるお迎えの姿もない。 -
時節柄、鯉のぼりが泳ぐような姿で架けられた
通路を通り、レセプションホールへと。 -
-
-
伝統建築「枠の内(うち)」というそうだが
その内に飾られているのは「光降る」というタイトルの
加賀水引によるオブジェ。
金沢の牡丹雪をイメージしているそうだ。 -
宮中への贈答物の包装のための帯紐として
中国から伝わったといわれる「水引」
結びの形はその後進化をとげ、鶴亀や松竹梅など
立体的な細工ものまで進化してきている。 -
このような「水引細工」
金沢を代表する伝統工芸のひとつだそう。 -
ここロビーの吹き抜けで7メートルもの長さの作品は
廣瀬由利子氏によるもの。
「あわじ結び」で作られた2500個もの水引珠がゆれ
動いている。 -
宿泊棟へ移る渡り廊下の手前にある一画。
-
大正時代、山代温泉に滞在し、
九谷焼の窯元で陶芸を学んだという北王子魯山人
の作品。 -
こんなふうにして
ショーケースに入れられて飾られている。 -
宿泊棟に移る渡り廊下。
-
-
-
宿泊棟のロビー
-
-
部屋は303だった。
-
ソファのある居間的な空間と
奥には一段上がったところにベッドが置かれている。
ベッドまで一段の上りがあって、これが夜間など
暗いなかで危ない感じがする。 -
窓からの眺め。
伝統建築の多い街らしく、黒々とした瓦屋根が
連なって見える。 -
-
夜、夫は近くの
「古総湯」へ出かけていった。 -
「古総湯」は
ホテルからは徒歩1分のところにある外湯。
内部はステンドグラスに彩られているようだ。
明治時代の総湯を復元したものだそうだ。
「界」宿泊者は備え付けの風呂敷を持参すると
無料で入ることが出来る。 -
内部の様子。
宿のホームページよりお借りしました。 -
帰路に撮影したホテル夜景。
-
夜の懐石料理のコースは可もなく不可もなく、
といったところ。
5月3日の
朝ご飯は一応写真に撮りました。 -
朝ご飯の一部。
いしる汁が鍋仕立てになっている。 -
-
バス停は徒歩5分ほどのところにあるそう
-
「古総湯」の前を通り
バス停に向かう。 -
-
-
加賀温泉駅からは電車で金沢駅まで戻ってきた。
夕方の新幹線乗車まで、残された時間の街歩きを
楽しみます。 -
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旅行記グループ
金沢
この旅行記へのコメント (9)
-
- しにあの旅人さん 2022/06/23 05:20:06
- ラタトゥイユ
- “Ruheplatz Zopf“というのは何語でしょう。
ラタトゥイユが出るのですか。日本でも食べるのですね。フランスの夏の定番家庭料理、冷たくすると美味しい。
我が家では菜園でズッキーニつまりグルジェットを育てています。ラタトゥイユに使います。
今年は畑のトマトがまだ出来ないので食べられません。
松戸にこういうレストランがあるのですか。
房総のド田舎、我が家の近くにも、田んぼのど真ん中においしいバゲットを作るパン屋さんがあります。
誰が買うのだろう、タヌキか。
ところが、お昼頃ゆくと売り切れなのですよね。
畦道に車を停めて、みなさん買いに来ます。
- しにあの旅人さん からの返信 2022/06/23 06:37:55
- Re: ラタトゥイユ
- これは本土寺へのコメです。
4トラ得意の直前にコメントが消えるという現象が生じまして、再トライしたら、場所を間違えました。
読み替えてください。
- mistralさん からの返信 2022/06/23 09:25:32
- RE: ラタトゥイユ
- しにあの旅人さん
おはようございます。
一生懸命書いたコメントが、ふとした拍子に消えてしまいがっかりする、、、
あるあるですね。
すぐには立ち直れません。
それでも、再度のコメントをありがとうございます。
> “Ruheplatz Zopf“というのは何語でしょう。
ドイツ語のようです。
パン焼き小屋、そしてzopf は三つ編みパンのことだそうです。
ドイツ風パンにこだわっておられるわけではなく、パンの種類は多国籍みたいです。
> ラタトゥイユが出るのですか。日本でも食べるのですね。フランスの夏の定番家庭料理、冷たくすると美味しい。
> 我が家では菜園でズッキーニつまりグルジェットを育てています。ラタトゥイユに使います。
> 今年は畑のトマトがまだ出来ないので食べられません。
ラタトゥイユ、もう日本の食卓では夏野菜といったらの定番になっていると思います。
ただ料理名は、どうでしょうか。
夏野菜の煮込みとか?
多分ズッキーニがお店で売られるようになってからですから、もうすっかり日本の食卓にも
根付いているお料理かもしれません。
しにあさんちでは、菜園で栽培されておられるんですね。
トマトなど、きっと美味しいことでしょうね。
> 松戸にこういうレストランがあるのですか。
知りませんでしたが、県内でも屈指の人気パン屋さん、カフェも予約の取りにくいお店のようです。
> 房総のド田舎、我が家の近くにも、田んぼのど真ん中においしいバゲットを作るパン屋さんがあります。
> 誰が買うのだろう、タヌキか。
> ところが、お昼頃ゆくと売り切れなのですよね。
> 畦道に車を停めて、みなさん買いに来ます。
今は、人気店が街の中心にあるかというとそうではなくて
山の中とか、辺鄙な地にもあって、皆さん車でわざわざ行かれるみたいですね。
ご近所さんが、バケットとご自宅で育てたお野菜のラタトゥイユとで
ランチをされているのかもしれませんね。
mistral
-
- しにあの旅人さん 2022/06/22 06:22:22
- さすが100万石!
- 加賀藩では2400石でも平士ということは中くらいなのですか。さすが100万石。大石内蔵助の石高が1500石なので、ほかの藩なら筆頭家老クラスです。
萩で幕末長州藩の武家屋敷を見た時、上士クラスでも何百石程度で、狭い貧相なお屋敷でした。
ほとんどのお屋敷には今も人が住んでいるらしい。ガレージなど作ったりして、現代生活に適応しようと、工夫しているみたいですね。
昔の藩士の子孫でしょうか。
改造には許可がいるのでしょうか。
「駐車場作りたく、御許可お願い奉り候」とかいう申請書だったりして。
全部の家で料亭や工房をできるわけではなく、維持費大変でしょうね。
- mistralさん からの返信 2022/06/22 10:04:27
- RE: さすが100万石!
- しにあの旅人さん
おはようございます。
興味深いコメントをありがとうございます。
他藩はどうか、という視点
思ってもみませんでした。
というよりも、今までの情報は上書きされてしまいますから
比較検討ができません (数字に特に弱い私です。)
よそでは筆頭家老になれるのに、ここでは平士かあ、などとぼやきそう。
武家屋敷跡地、今も普通に暮らしておられるようですね。
昔ながらの商家もあるでしょうし、サラリーマンのお家もきっとあることでしょう。
現代の生活には車も必須なことでしょうし。
道路に面してガレージがあるお家、少なかったようですね。
旅行記の最初のあたりのお家にはガレージが造られていましたが。
金沢には、伝統的建造物群保存地区があります。
後で訪れる茶屋町、とか寺町などですが、そこでは佐原の街並みと同じように
改修には規制を受けることでしょう。
でもここは保存地区の指定は受けていないようです。
それでも、改修工事の際には、市の助成金申請制度などありそうですね。
そうでないと、せっかくの街並みがいつかは崩れそうですね。
もし金沢にお家を購入され、改修工事を検討される際には
地元の工務店さんにご相談されれば、詳細な説明をいただけると思います(笑)
mistral
> 加賀藩では2400石でも平士ということは中くらいなのですか。さすが100万石。大石内蔵助の石高が1500石なので、ほかの藩なら筆頭家老クラスです。
> 萩で幕末長州藩の武家屋敷を見た時、上士クラスでも何百石程度で、狭い貧相なお屋敷でした。
>
> ほとんどのお屋敷には今も人が住んでいるらしい。ガレージなど作ったりして、現代生活に適応しようと、工夫しているみたいですね。
> 昔の藩士の子孫でしょうか。
> 改造には許可がいるのでしょうか。
> 「駐車場作りたく、御許可お願い奉り候」とかいう申請書だったりして。
>
> 全部の家で料亭や工房をできるわけではなく、維持費大変でしょうね。
-
- たらよろさん 2022/06/18 19:45:43
- 古都金沢を感じる
- こんばんは、mistralさん
金沢の武家屋敷跡、
本当にふらっと歩いて写真を撮るだけで、
絵のなる風景がいっぱいで、
やっぱり、素敵な街並みだなぁーってかんじます。
おいしいいっぷくというお店の屋号も素敵ですねー。
そんな街並みに溶け込んだ、
赤い壁の界もめっちゃ良い感じー。
そして、あのエントランスの水引も感動的な美しさ♪
こんな素敵な旅行記を見せてもらって、
また金沢に行きたくなったわー。
たらよろ
- mistralさん からの返信 2022/06/18 22:04:29
- RE: 古都金沢を感じる
- たらよろさん
こんばんは。
> 金沢の武家屋敷跡、
> 本当にふらっと歩いて写真を撮るだけで、
> 絵のなる風景がいっぱいで、
> やっぱり、素敵な街並みだなぁーってかんじます。
実は、もっと観光客がおおぜいおられる界隈もあるんですよ。
たまたま人の賑わいを避けるため、武家屋敷跡へ行ったらどうかしら、と歩いてきたら
当たりでした。
> おいしいいっぷくというお店の屋号も素敵ですねー。
良いネーミングですね。
昼食後でなかったら、ひと休み、いっぷくしたかったです。
> そんな街並みに溶け込んだ、
> 赤い壁の界もめっちゃ良い感じー。
加賀温泉あたりは、金沢の街並みとはちょっぴり変わって、温泉宿街という街並みでした。
> そして、あのエントランスの水引も感動的な美しさ♪
水引細工は、手仕事で、小さな作品ばかりだろうとおもっていたら
これほど感動的な大きな作品が、空間を飾ることができることを知りました。
> こんな素敵な旅行記を見せてもらって、
> また金沢に行きたくなったわー。
>
機会があったら是非ご訪問下さい。
コメントをありがとうございます。
mistral
-
- yunさん 2022/06/17 23:16:19
- 手仕事の美しさ
- mistralさん こんにちは
水引細工が色も形も美しい。
作製には随分と時間がかかるものでしょうね。
水引が中国からの伝来とは知らず、日本固有とばかり思っておりました。
加賀温泉、金沢から日帰りで行った事があります。雪吊りが見たかったので真冬でした。
九谷焼の中で藍色のみで作られたものが好きで、手に取ると欲しくなる…という癖があります。
そして宿代は節約する事になる。
もう、物を増やしてはならぬ年齢層になりましたので、場所を取らず想い出として残る「良き宿」に予算を回す心積もりです。
古総湯へ入ったのは確かなのですが記憶が…。
記憶力減退が哀しいです。
冬の寒さ恋しいyunより
- mistralさん からの返信 2022/06/18 21:52:00
- RE: 手仕事の美しさ
- yunさん
こんばんは。
木陰の少ない道中でしょうか。
延々と続く道が、遥かかなたまで見通せる。
そんな道を歩き続けて、森に入るとホッとしますね。
> 水引細工が色も形も美しい。
> 作製には随分と時間がかかるものでしょうね。
> 水引が中国からの伝来とは知らず、日本固有とばかり思っておりました。
私も知りませんでした。
水引細工といえば小さい作品とのイメージでしたが、今回大きな空間に変化を与えるような
大掛かりな作品には驚きました。
> 加賀温泉、金沢から日帰りで行った事があります。雪吊りが見たかったので真冬でした。
なんと言っても、金沢といえば雪釣りですね。
昔一度旅したことがありますが、かなりの寒さだった記憶が。
> 九谷焼の中で藍色のみで作られたものが好きで、手に取ると欲しくなる…という癖があります。
> そして宿代は節約する事になる。
> もう、物を増やしてはならぬ年齢層になりましたので、場所を取らず想い出として残る「良き宿」に予算を回す心積もりです。
私も、九谷焼といえば華やかイメージがありますが、むしろ地味目な色使い、単色っぽいものが好きです。
今回は、中古品ということで一枚500円ぐらいの価格でしたから、3枚買っても他で節約する心配もなくて。
運搬係もいたことだしね。
> 古総湯へ入ったのは確かなのですが記憶が…。
> 記憶力減退が哀しいです。
昔の旅って、一体どんなふうに回ったのか、そもそも利用した交通機関は?などなど
全くの記憶喪失状態のことが良くあります。
古総湯へ行かれたことは確かなんですね。
あるある!の一部分だけしっかり残っている記憶ですね。
mistral
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