2022/05/30 - 2022/05/30
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カメポンニュさん
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神戸市に上水道を普及するために作られた烏原貯水池。立ち退きなどで様々なトラブルがあったという。今は静かな貯水池となっている。この周りを一周して植物を観察した。詳しい人と回るととても勉強になり楽しい一日を過ごすことが出来る。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- JRローカル 私鉄 徒歩
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30日は烏原貯水池の周りを植物観察をしながらぽたぽたと歩くことになった。
夕方から雨ということで自転車ではなくJRで神戸駅に向かう。ここのホーム柵はドアごとに開かずに大きく上に開く。電車のドア数にあまり影響しないように工夫してある。考えた人はなかなか頭がいい。 -
ここから貯水池を目指して歩く。駅を出たときはいい天気だったがどんどんと雲が出てくる。貯水池のダムへ上がる道でgoogleマップが石段のような近道を教えてくれていた。PCの画面をしっかりと頭に入れて階段に続きそうな道に入る。自動車道はくねくねと曲がりながら登るが、階段ならさっと高度を稼げる。距離にしたら知れているが気分はいい。貯水池に登り、湖畔を集合地点である鵯越駅まで歩く。
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これは何だ???この時はニセアカシアのようなものかと思っていた。でも、アカシア類とは花の形が全く違う。集合してからYさんに写真を見てもらうと、「イタチハギやないか。」と即答してもらった。さすがである。よくよく思い出すと、この植物は有馬富士公園に行く途中やダイヤモンドポイントで説明をしてもらっている。でも、まったく抜け落ちていた。よくあることだ。
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道端ではユキノシタが花盛りだ。記念碑台ではもう終わっていたのにここのほうが遅いみたいだ。
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イヌビワが実をつけている。
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駅でしばらく待って10時に出発。参加者は20名弱だ。駅のホーム下にはイヌホウズキが実をつけている。
イヌホオズキは1つの花茎から少しずつずれて咲く。アメリカホオズキは1つの花茎から房の様に咲く。実を見たほうが違いがよくわかるそうだ。
よく見ると実の付け根がずれているのでこれはイヌホオズキということになった。こんな細かいことを・・・・・。 -
道を進むとアキニレが2本並んでいる。
手前のボロボロと細かく割れている樹皮がアキニレの特徴と思っていたが、若いものは奥のような感じになるという。裏側は少しだけ細かく割れていいた。このような違いは迷惑極まりない。 -
イヌビワの幼木を見る。葉が少し細長い。ホソバイヌビワではないかという話も出たが、葉の幅を測定すると3.5cm以上ある。ホソバは3cm以下ということなので普通のイヌビワということになった。これも私的にはどら知らでもいいのではなどと・・・・・。
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大きなクスノキの横のアオキは気根が出ている。珍しいものらしい。私は初めて見た。
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道路に出てすぐの所のこの変な樹皮の木。 このぶつぶつとしたものがエノキだという。この地域は迷惑な奴が時々いている。
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そして、このメンバーの皆様方のすごさが爆裂したのはここだ。
ここに生えているつるはパッと見たら同じものである。私にはそうとしか見えない。でも、ひとつのものは葉の表面に毛がいっぱい生えている。もう一つは生えていない。 -
生えているのが「アマチャヅル」で生えていないのが「ヤブガラシ」だという。よくみると、どちらも葉は互生である。これはわかる。もう一つは対生に葉がついている。「カナムグラ」だという。どんどんと深みに落ち込んでいく。この辺りで頭の容量がいっぱいになってきた。
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さらに進むとシラキが花をつけている。先週福知山線の廃線跡で見つけた。これはまだ覚えていた。
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ヒメコウゾが実をつけている。
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トイレやあずまやのある公園に入る。足元を見るように言われる。小さな芽生えがたくさん生えている。メダカの赤ちゃんのようで親近感が半端なく湧き出る。シナサワグルミの巨木があり、そこからまかれた種が発芽して物という。これは可愛い。
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親はこんな感じだ。
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枝をよくよく見ると実がついている。
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湖畔をいろいろ見ながら進み、ダムの横の公園で昼食。13時前だ。すごい集中力に毎回驚く。とにかく腹にエネルギーを補給する。毎回ケーキなどを焼いてくださるメンバーがおられる。今回もありがたくいただく。
元気を取り戻して出発する。ダムから下に見るとギサギサの構造物がある。 建築に詳しいMさんに聞くと、ダムが放水したときに流速を落とすためにギザギサにしているという。このすぐ下が街なのでこんなものを作っているのだろう。 -
ニガキなどを見て進む。植物に熱心な皆さんから少し離れて崖の露頭を見る。ここは、布引花こう閃緑岩が分布している。この岩体は捕獲岩が結構目立つ。ただ、ここの露頭は風化が進んでいるので花こう岩の説明には向かない。次回はたわしを持ってきて磨いてみるつもりだ。どうなるのか・・・。
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午後が皆さんのペースが上がる。頭は少し楽になる。ダム湖からさらに北上するとヒメイタビカズラの生えているところに出る。これを観察したら元に戻る。ここではサワシナグルミが比較的低い位置で見られた。
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ここから駅へと引き返す。ここで皆さんはまたまた元気を取り戻しあれこれと観察をする。ヤマウルシの葉をしっかりと触ってしまったHさんを咎めながらも自分の持っているお茶できれいに手を洗わせていたYさん。なかなか優しい。イボタノキの前で「この木は覚えにくい。」とついつい口から心が飛び出した。Yさんはすかさず、「そんなことはない。」「対生で葉の大きさがまちまちだろう。よく見てごらん。」という。
確かに、よく見ると葉の大きさが違う。今までは「対生」で止まっていた。こんな丸っこい葉で対生と言っても特徴がないと思っていたが大きさに目をやるとすごい特徴である。ありがとうの気持ちがわいてきた。この後、イボタノキを自分で見分けることができた。今日の大収穫であろう。
15時30分過ぎに鵯越駅に到着する。雨がぽつぽつと降ってくる。いいタイミングだ。満足して帰路に着いた。
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