駒込周辺散歩

2022/05/15 - 2022/05/15

旧古河庭園のバラが見ごろだという報道があったので、５月１５日日曜日、家人とともに出かけました。古河庭園を散策したあと、東洋文庫ミュージアムまで足を延ばし、シルクロード展を見学しました。

エリア 大塚・巣鴨・駒込(東京)

• 旅行の満足度: 3.0
• 観光: 3.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: JRローカル

午後１時半、ＪＲ駒込駅東口。見た目パッとしませんが、北口はメトロ南北線と隣接しており、東口は裏口という感じ。
旧古河庭園の最寄り駅は、駒込のほか、ＪＲ上中里駅、またメトロ南北線の西ヶ原があります。

駒込駅東口から伸びている駒込さつき通り商店街。下町っぽい感じ。

さつき通り商店街を抜けると本郷通り、霜降橋交差点。本郷通りを右折、北上。
駒込駅周辺は豊島区、北に向かうと北区に入る。西ヶ原に向かって緩やかに昇っている。

駒込駅から徒歩１５分ほどで旧古河庭園に到着。都立公園で入園料１５０円。６５歳以上はなんと７０円。お安いです。

ここは元は外務大臣陸奥宗光の邸宅でしたが、宗光の次男が古河家の養子となったことから、古河家・古河財閥の所有となったそうです。戦後、一時米軍に接収されたが、１９５６年から東京都が管理する公園になった。

英国人建築家ジョサイア・コンドル設計による洋館が入り口近くに立つ。ジョサイア・コンドルは東大で建築学を教えながら、明治・大正期に鹿鳴館など多くの名建築を設計しました。
内部の１階部分の見学ができますが（別料金）、行列だったのでパス。

バラは満開。それぞれ品種の名称、由来など紹介するプレートが付いています。

日曜日の午後、大勢のひと。かなり密です。

美しいバラをいくつかご紹介。
”イングリッド・バーグマン”。大女優の名にふさわしい深紅の大輪。

”ピース”。第二次世界大戦終戦の年にフランスで生まれた。淡いクリーム色。

”アンジェラ”。ドイツ生まれ。小さめの花がたわわに咲く。

純白の”フラウ・カール・ドルシュキ”。つぼみはピンクだそうですが、開花すると真っ白に。

”ブルームーン”。青いバラの一種。薄紫が美しい。（私はブルームーン・ビアのほうが好きですが）

古川庭園は傾斜地に作られており、高いところに洋館と西洋庭園、階段を降りて低いところに広大な日本庭園があります。

日本庭園の作者は京都の高名な庭師、小川治兵衛というひとだそうです。
”心字池”の周囲を散策。

左手の石垣は、富士山の溶岩で作られている。

”大滝”。湧き水が滝になって心字池の注ぐ。
ぐるっと散策して、旧古河庭園はおしまい。駒込方面に戻って東洋文庫ミュージアムに向かいます。

本郷通りを南に下って、駒込駅を過ぎたところにある”六義園”（りくぎえん）の入り口。
元は元禄時代に側用人として権力を振るった柳沢吉保のお屋敷で、明治期に三菱財閥の創始者、岩崎弥太郎が購入して整備したそうです。戦後、都立の公園となった。
今回はパス。機会があればまた。

六義園のそば、本郷通りと不忍通りの交差点近くの”東洋文庫ミュージアム”に到着。旧古河庭園から徒歩２０分弱。

１階ロビー。手前にギフトショップがあります。
中華民国の顧問だったオーストラリア人、ジョージ・アーネスト・モリソンが収集した中国関連の２万４千点の書籍・絵画を、三菱財閥２代目の岩崎久弥がまとめて購入した。この”モリソン文庫”に久弥自身が集めた書籍を加えて東洋文庫を設立した。国宝５点のほか、重要文化財を多数所蔵するそうです。

１階に展示されている江戸の地図。このあたりが柳沢吉保の屋敷だったことがわかる。

２階。モリソン書庫。研究者にとっては貴重なコレクションなのだろう。手に取って見たところで、私にはさっぱりわからないだろうが。

ここで”シルクロードの旅”という展覧会をやっていた。５月１５日はちょうど最終日だったので、結構混んでいました。
シルクロード関連の書籍を展示して解説する、というもの。

芝生の中庭の向こうに併設された”オリエント・カフェ”レストラン。

”知恵の小径”。本館とオリエントカフェをつなぐ回廊。右の柱にそれぞれ知恵にあふれた警句が書かれているそうな。
これにて駒込界隈の散歩は終了。午後５時、駒込駅に戻ってから夕食を食べに新宿へ。３時間半で１万２千歩ほどの散歩でした。